HOME > オートサウンドレビュー > <ITS世界会議2013東京>無事故自動車社会を生み出す次世代交通インフラを体験
2013年10月16日/Auto Sound 編集部
ITS世界会議2013が開幕した。関東に接近した台風の影響で、開催プログラムに変更があったが、17日と18日の一般公開に関しては、予定通りの開催となりそうだ。
本開催に先駆けて、一部媒体向けに公開された高速道路における自動運転車両のデモンストレーションなどで、いまやすっかり自動運転技術が話題の中心になっている。ITS世界会議の展示では、自動運転に盛り込まれている技術の数々が、いたるところでみることができるうえ、路車間通信による運転サポートのデモンストレーションが実車を使って体験できるコーナーも用意され、次世代の交通インフラと、それがもたらす運転事情の実際がわかりやすく説明されている。
実走行デモがおこなわれているのは、東京ビッグサイト西ホールに隣接する駐車場スペース。自動車メーカー各社が国土交通省のとりまとめによって、各車両が相互に認識できる通信装置を搭載、会場周辺の路上を走行する。車両の運転と、解説は自動車会社のスタッフによっておこなわれ、来場者はリアシートで体験することになる。
取材時に体験したのはASV(Advanced Safety Vehicle 先進安全自動車)だ。4輪自動車はもちろん、2輪車、歩行者、緊急車両が、相互に認識できる装置を持つことで、視認しにくい状況でも車両が警告を発して事故を未然に防ぐというものだ。デモ走行では、各場面でナビ画面に警告が表示されるのと同時に音声で注意を促してくれる。
普段から安全運転を心がけていて、とっさの事態に対応し事故を回避できている人でも、「ひやり」とすることは少なからずあるはずだが、ASVでは「ひやり」の原因の多くをクルマが教えてくれるため、余裕を持った行動ができる。
個人的にもっとも「使える」と感じたのは、緊急車両の接近を通知してくれるケースだ。救急車のサイレンは、できるだけ遠方にその音を届かせるために作られていて、音の存在は認知できるもののどの方向から聞こえているのかが認知しづらい性質を持っているもだそうで、運転中にサイレンを聞いても、どこから救急車が近づいてくるのかわからないといった経験をお餅のドライバーは多いはずだ。ASVでは、緊急車両がどの方向からくるのかを的確に通知してくれるため、ドライバーは適切な行動をとりやすくなる。
特に音楽好きなドライバーの場合、オーディオの音量が高すぎて外部の音が聞き取りにくいなどという状況で運転することがあるかもしれない。ASVのようなサポート技術が実用化されると、より安心してドライブできるようになるのかもしれない。
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