HOME > オートサウンドレビュー > Grand Prix 2013 Gold Awardアルパイン X008Vが選ばれた理由
2014年3月 3日/Auto Sound Web
Auto Sound Web Grand Prix 2013
Gold Award
ALPINE X008V
AV Navigation
アルパイン X008V(オープンプライス・¥170,000 前後) ※市場想定価格は税別金額
specification
●画面パネル:8型WVGA / LED 液晶タッチパネル
●再生ソース:DVD-Video、CD、SD メモリーカード(MP3 / WMA / AAC)、地上デジタルTV、AM / FM ラジオ、 iPod/iPhone/ウォークマン(接続ケーブル別売)、USB メモリー(MP3 / WMA / AAC)、Bluetooth オーディオ ● DSP 機能:クロスオーバー・2ウェイ(カットオフ周波数・20〜200Hz、スロープ・-6,-12,-18,-24dB/oct.、レベル・0 〜-12dB)、タイムアライメント・3.4cm ステップ最大336.6cm、パラメトリックEQ、Media Xpander、Bass Max EQ、 ●内蔵アンプ:最大出力50W×4 ●ライン出力:1 系統(サブウーファー) ●外形寸法:W197×H124.5×D189.5mm(ノーズ部・W197×H124.5×D45.5mm、筐体部・W178×H100×D144mm) ●重量:約3.0kg ●備考:TV アンテナ(フィルム4 枚)、GPS アンテナ、ハンズフリー通話用マイク付属 / 車輌装着には専用パーフェクトフィットが必要
純正コンソールに大型8インチ画面をスマートに納めるデザイン性と、AVナビゲーション一体型機としての品質の高さで評価を得ているアルパイン、ビッグXの最新版となる。持ち前のデザイン性、機能性に磨きをかけながら、車種専用モデルを14機種に拡大し、AVナビとしての本質とも言える画質、音質を押し上げている。
その中核となる技術が、歪み、ノイズを極限まで抑え、円滑な信号の流れを確保するというアルパインのお家芸、S.T.A.R.(スター)サーキット理論だ。これは各種回路の配列、電源供給の手法、グラウンドのとり方といった部分にまで及ぶが、今回、新たに地デジの安定受信、低ノイズ化に向けて、専用ICを開発。基板の輻射ノイズについて、何と15dBにも及ぶ劇的な改善に成功している。
加えて、オーディオ帯域におけるフラット化、低インピーダンス化を両立した電解コンデンサー、過渡応答特性を改善したパワーICを投入。同時に急激な電源変動時の音質への影響を低減し、大音量再生時の安定度を高めているという。とりわけ電解コンデンサーについては「コスト度外視」の姿勢で音質改善に取り組んだ成果であり、ここまで音にこだわるAVナビも珍しい。
jubaシリーズに代表されるヘッドユニット、7909、そしてF#1statusシリーズと、アルパインが誇る歴代の名器の血統を感じさせる先進的なAVナビ。その開放感に溢れたおおらかなサウンドは新しい時代のカーオーディオのあり方を示しているようでもある。
ストレスのない気持ちのいいドライブ感が持ち味だ。ベースのリズムも曖昧さがなく、的確に刻み、きびきびと反応する。骨格を明確に描きながら、軽やかに躍動する聴かせ方。この楽しさ、聴き心地の良さは大きな魅力だ。(藤原陽祐)
■石田功のひとこと評価
内蔵アンプ・システムとしては、ほぼ完成形。低インピーダンスのカスタムコンデンサー、スターサーキット化した改良型パワーICなど、新パーツをつぎ込んで高音質化を図っている姿勢に頭が下がる思い。
■鈴木裕のひとこと評価
トータルで完成度の高いAVナビで、オーディオ再生においてはアンプ部の出来がすばらしい。車室内において、繊細な音の色合いの表現や表情の細やかさを持たせつつも、安定した再生音を提供してくれるはずだ。
■黛健司のひとこと評価
開発責任者は老舗オーディオメーカーの出身。オーディオの本質を理解し、既存の高音質部品では満足せず、部品メーカーを指導して独自部品を新規開発。その成果たる躍動感溢れる音は、カーナビの範疇を超越した本物。
■脇森宏のひとこと評価
開発にまで携わった素子の威力か、音の気配が違う。正確にして優しさと厳しさを併せ持ち、ひたすら耳に心地よい。とりわけ人声の明瞭さと楽器の心地よい響き、消え入るような音の美しさは比類がない。これでラインアウトが付けば鬼に金棒なのだが......。
製品に関する問合せ先
アルパインインフォメーションセンター
電話番号 0570-006636(一般電話回線から)
048-662-6636(携帯・PHSから)
受付時間 月~金曜日・9:30~17:30
土曜日・9:30~12:00/13:00~17:00
上杉研究所 藤原伸夫氏設計・製作 6L6プッシュプル・インテグレーテッドアンプ
Sun Audio SVC-200 管球王国ヴァージョン (プリアンプ)
真空管と採用パーツの変更で音質と安定性の向上を図った限定高音質仕様
エレハモ製6550EHと優れた特性のトランスが活きたパワーアンプ