HOME > オートサウンドレビュー > Grand Prix 2016 Bronze Award パナソニック CN-F1Dが選ばれた理由
2016年12月14日/Auto Sound Web・黛健司/オートサウンドウェブグランプリ選考委員
Auto Sound Web
Grand Prix 2016
Bronze Award
PANASONIC
CN-F1D
AV Navigation
パナソニック
CN-F1D オープン価格(想定市場価格¥170,000前後)
specification
●画面パネル:9V型ワイド/LED液晶静電タッチパネル ●再生ソース:BD、BD-R/RE、DVD-Video、DVD ± R/RW、CD、CD-R/RW(MP3/WMA/AAC)、SDメモリーカード(MP3/WMA/AAC)、地上デジタル TV、AM/FM ラジオ、iPod/iPhone(接続ケーブル別売)、USBメモリー(MP3/WMA/AAC)、Bluetoothオーディオ ●ハイレゾファイル:最大PCM192kHz/24bit対応(BD-Audio) ●サンプリングレートコンバーター:192kHzにアップコンバート ●サウンドチューン機能:音の匠(TAKUMIマスターサウンド/KIWAMI高域強調/NAGOMI会話重視)、●DSP機能:タイムアライメント、サブウーファー設定、グラフィック EQ ●内蔵アンプ:定格出力18W×4(最大出力45W×4) ●D/Aコンバーター:アドバンスドセグメント方式32bitDAC ●Apple CarPlay/Android Auto対応 ●外形寸法:W178×H100×D170mm(ナビゲーションユニット)、W240×H141×D19mm(ディスプレイユニット) ●重量:約2.5kg(ナビゲーションユニット)、約1.1kg(ディスプレイユニット) ●備考:TVアンテナ(フィルムアンテナ4枚)、GPSアンテナ、ハンズフリー通話用マイク、外部入出力ケーブル付属 ●オプション:フロントインフォディスプレイCY-DF100D(オープン価格)、カメラ付きリアモニターCA-RMC900D(オープン価格)、ドライブレコーダーCA-DR01D(オープン価格)、ETC2.0車載機CY-DSR140D(オープン価格)リアビューカメラCY-RC90KD(オープン価格)、iPod/USB接続用中継ケーブルCA-LUB200D(¥1,600)、iPod用USB接続ケーブル<iPodビデオ対応、Lightning非対応>CA-LAP50D(¥3,500)、HDMI接続用中継ケーブル<5m>CA-LND500D(¥4,500)、HDMI接続用中継ケーブル<2m>CA-LND200D(¥2,800)、低反射シートCA-ZND090D(¥3,500)※価格はすべて税別
ミュージシャンが
『音』に込めた音楽への思いを
ビビッドに表現
『音の匠』がパナソニック・ストラーダに搭載されるようになって8年。最初のころは作為的なサウンドチューニングが鼻につくこともあったが、どうやらそれはナビ側の基本性能の至らなさが影響してのことだったようだ。なぜなら、ニューモデルが出るたびに『音の匠』の調整は洗練されていき、いまでは『音の匠』=オンがデフォルト状態で、オフにすると音が寂しいと感じるまでになった。今回登場したCN-F1Dはオーディオ部分の性能向上が著しく、本格派のサウンドと納得させる音を聴かせてくれるが、『音質のベース』が確立したことで『音の匠』の効果がより際立つことになった結果だろう。ミュージシャンが『音』に込めた音楽への思いをビビッドに表現してくれるのが、CN-F1Dのなによりの魅力だ。
『音の匠』のサウンドチューニングを担当するミキサーズ・ラボは、音楽録音エンジニアリングのプロ集団。設立者であり現会長の内沼映二氏は、演歌から歌謡曲、J-POPや映画音楽など、あらゆるジャンルの音楽の録音エンジニアを務めてきた、音を知り尽くした人だ。音響的には厳しい条件の車内空間で、快適に音楽が楽しめる『音の匠』のサウンドチューニングは、内沼氏率いるミキサーズ・ラボの協力なくしては成し得なかったと言っていい。
CN-F1Dの魅力は音だけではない。2DINの取り付けスペース(7型画面まで対応)しかないクルマで、もっと大きな画面を楽しみたいという願いを『コロンブスの卵』的発想で叶えてくれた『DYNABIG ディスプレイ』も秀逸だ。9型の大画面ディスプレイが、ナビ本体から浮き出して支持される構造で、ディスク交換のときは、ディスプレイ全体を手動で前に倒して操作する。また、内蔵ディスクプレーヤーはブルーレイ対応で、大画面で高画質映像ソフトが楽しめるだけでなく、BDオーディオの高音質(最大192kHz/24bit)が堪能出来るのも本機ならではの魅力。
■石田 功のひとこと評価
大画面ナビというと通常は画面周囲の専用パネルが必要なので割高だが、このモデルは2SINスペースがあれば、専用パネル不要で9型大画面ナビを装着可能。しかもパナソニックだけが市販ナビで唯一ブルーレイ・ディスクが見られる点はポイント高し。
■鈴木 裕のひとこと評価
基本的に192kHzにアップサンプリングし、音の匠モードで聴くモードになっているが、それらをオフにした時の素の音がしっかりしていてこのAVナビの進化を感じた。密度の高い、コシのある低音。馬力感もある。
■藤原陽祐のひとこと評価
BDドライブの装備は従来通りだが、今回、192kHz/24ビットのハイレゾ音源の再生も可能になった。実際のサウンドも空間の静かさ、きめ細かな質感が新鮮で、音の骨格が見えやすい。ハイレゾ対応と同時に、基礎体力が押し上げられた感じだ。
■脇森 宏のひとこと評価
ワイドレンジでフラットな自然体のサウンド。"音の匠"は音楽を魅力的に聴くには効果的だが、曲によってはオフでもいけるほどに音質が向上。装着性に優れた大画面と相俟って、一段とステージを高めた印象を受ける。今後のストラーダは面白そうだ
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電話番号 0120-50-8729
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