HOME > 連載 > ヤスのアイドルラブ > WHY@DOLL/"昼から夜へ"をテーマに、浦谷はるなプロデュースによる定期公演を開催。6/26リリースのニューシングル「Sweet Vinegar」、カップリング曲「Don't Ask Me Why」も鮮やかに披露
2018年6月20日/原田和典
6月26日にニューシングル「Sweet Vinegar」を発売する二人組グループ、WHY@DOLLが東京・Shibuya Gladで単独定期公演「WHY@DOLL レギュラー公演~はる色に染めて~vol.47」を開催した。第1部は17時30分、第2部は19時30分からの開始。ここでは浦谷はるながプロデュースを務めた第2部の模様を取り上げたい。
オープニングSEは、3月24日に開催された東京・白金高輪 SELENE b2公演(5月22日にDVD『WHY@DOLLワンマンライブツアー2018 WINTER FINAL~Show Me Your Smile~』がリリース)から使用されている「Divertimento」。"Time has come"(橋本真也ふうに言うなら「時は来た」)というナレーションが、これから始まるライヴへの期待をさらに倍増させる。「恋はシュビドゥビドゥバ!」、「バニラシェイク」とメロディの明るいナンバーを快調に歌い踊った後、最初のMCに。
「2部は、はーちゃんのプロデュース公演です!」(青木千春)
「Pって呼んでください。公演のセットリストを私が決めたんですけど、(テーマを)事前に知りたいですか? (観客の反応をみて)後から知りたい人が多いみたいだから、予想してもらおうかな。先に言っておくと、昔から私はこういうイメージで音楽を聴いてるって感じで、こんなセットリストにしました」(浦谷はるな)
ここでセットリストは浦谷が構成したことは分かったが、選曲の意図についてはまだ謎のままだ。
ファンも一緒にスキャットの部分を合唱する「clover」、SELENE b2公演では第1部のオープニングと第2部のクロージングで歌われたライヴの定番「菫アイオライト」、(「恋はシュビドゥビドゥバ!」同様)昨年リリースのアルバム収録曲である「Tokyo Dancing」と「恋なのかな?」が披露された後、次のMCタイムに突入したが、まだまだ核心には触れず、じらす。
「この曲がもうここで出るのか? という感じです」(青木)
「たまたまライヴ後半に来る曲が並んだ感じですね」(浦谷)
ここからは早くも後半だ。天井から吊るされた2つのミラーボールは回りまくり、照明は変化に次ぐ変化で時にサイケデリックですらある。「秒速Party Night」、「Tactics」、「曖昧MOON」の後は、ニューシングルのカップリング曲「Don't Ask Me Why」へ。初めて二人自身で手がけたという振り付け、「ネオ・アコースティック meets EDM」と(プロモ資料で)言われる曲想が今までにない新機軸を運び、そこからメロウな「夜を泳いで」に続く。ここでようやくタネ明かしがされる。
「今回のセットリストは、"昼から夜へ"というテーマでお送りしました。私が考える昼っぽい曲、夜っぽい曲ということで、前半が朝から昼にかけて、夕方も込の時間帯で、(2度目の)MCの後からは夕方から夜にかけてという感じで選ばせていただきました。私はもともとすごく夜っぽい曲が好きなんですよ、そういうイメージで小さい頃から音楽を聴いていたので」(浦谷)
「小学校のとき、将来の夢が音楽プロデューサーだったんだよね。さすがだなと思った」(青木)
「小さい頃から音楽関係の仕事には就きたかったんです。音楽プロデューサーがどんな仕事なのかいまいちよく分かっていなかったんですけど、響きがかっこいいなと思ったので......。私の小学校では卒業式の時、名前を呼ばれて卒業証書をもらうときに、みんなの前で将来の夢を話すんです。その時にかっこいいことを言いたいと思って、そう言っただけです」(浦谷)
本編ラストはニューシングルの表題曲「Sweet Vinegar」。注目度急上昇のバンド、Awesome City Clubのatagiとモリシーが書き下ろしたナンバーだ。オリエンタルであり、どこか徳間時代後期のPerfume(「スパイス」「Glitter」など)への親近感をも感じさせるモーダルな楽想は、これもWHY@DOLLにとっては新境地といえる。斬新な振り付けも目を奪う。マイクスタンドを使ったパフォーマンスはWHY@DOLL史上2曲目だが、今回はスタンドが第3の主役であるかのように強い主張を放つ。アンコールはセカンド・アルバム収録曲で、WHY@DOLLが初めてマイクスタンドを使用した楽曲でもある「Dreamin' Night」。夢見るような旋律と歌声に導かれ、ライヴは快い空気が充満したまま終了した。
次回の定期公演は7月3日だが、今月28日には同じGladで、"WHY@DOLL主催『2マンLIVE~ WHY@DOLL×さんみゅ~ ~』"が開催される。CDデビューから5年半を迎えるグループとの、中堅アイドル対決が楽しみだ。
また「Sweet Vinegar」予約イベントも各地で開催中(スケジュールは文末参照)。Awesome City Clubのファンはもちろん、WHY@DOLLにはディスコ調の楽曲も多いので7月に来日するタキシード、7月に日本アルバム・デビューを果たす"ハイエイタス・カイヨーテに続くメルボルンからの刺客"マイルドライフ、9月に出るというシック(ナイル・ロジャース)の新作(アンダーソン・パーク、ブルーノ・マーズ、notall渡邊ちこが推すクレイグ・デイヴィッドなども参加しているとのこと)に関心のある聴き手の心にも届くのではないかと思う。見ても聴いても楽しいWHY@DOLLの世界に、思いっきりいざなわれてほしい。
※WHY@DOLLのCDインタビュー記事は近日公開予定
●CD「Sweet Vinegar」
6月26日リリース
TPRC-0203(T-Palette Records、タワーレコード)
1000円+税
●リリースイベント
6/22(金) 19:00~ @東京ソラマチ4F
6/23(土) 12:00~/14:00~ @イオンモールかほく
6/24(日) 12:00~/14:00~ @タワーレコード上田店
6/25(月) 19:00~ @タワーレコード新宿
6/26(火) 19:00~ @新宿マルイメン屋上
6/27(水) 19:00~ @新星堂サンシャインアルタ店
6/29(金) 19:00~ @とらのあな秋葉原店
6/30(土) 13:00~/15:30~ @ららぽーと柏の葉
7/1(日) 13:00~ @タワーレコード渋谷B1F
7/1(日) 20:30~ @タワーレコード新宿
上杉研究所 藤原伸夫氏設計・製作 6L6プッシュプル・インテグレーテッドアンプ
Sun Audio SVC-200 管球王国ヴァージョン (プリアンプ)
真空管と採用パーツの変更で音質と安定性の向上を図った限定高音質仕様
エレハモ製6550EHと優れた特性のトランスが活きたパワーアンプ