NO.16
堀切日出晴
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一時は物珍しさからか、ブレイク状態だったDD-EX&DTS-ソフト。
最近巷で囁かれているのが、最近どーなってんの、EX&ESソフト? というセリフ。なにしろ統一されるはずの裏ジャケット上の、EX、ESの記載がないんですもの。メーカーに問い合せても、皆様そんなに詳しくはご存じないようで。国内サイトは勿論、海外サイトを検索しても情報が統一されないし。せっかくEX&ES音声仕様のサラウンド・プロセッサーを購入しても、半信半疑での視聴では盛り上がる気持ちも萎えてしまいます。しかもEXにいたっては、プロセッシングのフラッグがたたないから、これまた厄介。
さて今夜の番外の地では、第八夜でお届けした「セブン」「エクソシスト」/EX&ESソフト特集以来の企画でお届けします。使用する機材、セッティングは第八夜と殆ど変りなく、特にセッティング・スペックは第八夜を参考にしてくださいね。
| 視聴機器 |
| プロジェクター |
ソニーVPH-G70QJ |
| スクリーン |
スチューワートHD130(4:3/120インチ) |
| DVDプレーヤー |
パナソニックDVD-H1000(米国仕様) |
| AVセンター |
デンオンAVC-A1SEA |
| スピーカー |
ウェストレイクBBSM-6VNF(ペア、フロント) |
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ウェストレイクBBSM-6F(センター) |
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ウェストレイクLc6.75(ペア、サラウンド) |
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ウェストレイクLc5.75(ペア、サラウンドバック) |
| サブウーファー |
KEF TDM45B |
今夜は意外にも情報通りでない作品や、2002年にかけての「えっ、こんな作品が?」というお話もしていきましょう。さ〜て、まずはこの作品...といきたい所なのですが、最近じらし癖(どんな癖じゃぁ!)がついてしまいまして、このDVDのお話をちょっとだけしちゃいます。

お待たせ! 10月16日!
「スター・ウォーズ/エピソード1」の登場です! HiVi7月号の「今月の米国盤」のNEWSでも触れましたが、オフィシャル発表になりましたね。詳しくは下記ホーム・ページにアクセスしてくださいね。 国内版リリース日も発表されてますよ。
http://www.starwars.com/episode-i/news/2001/06/news20010619.html
http://www.starwars.com/episode-i/news/2001/06/news20010620.html
EX&ESソフト特集の幕開きを飾るに相応しいDVDなんですが、実は10月16日リリースの話、仕様の詳細はゾートロープ経由で1ヵ月前に聞かされてたんです。でもですね、編集部Web担当哲チャンと相談の結果、HiVi本誌では「匂わす表現」にしときましょうと。7月号には「10/16登場説は信憑性あり? 6月中のアナウンスに注目ですよ!」という表現にしておきました。だってですね、これは恐いお話なんですけど、オフィシャル発表前に情報をリークすると場合によっては訴訟モンですからね。
それに以前、「タイタニック」の情報に踊らされた苦い経験もありますし(キャメロン・オフィスにはヤラれた!)。実際今回も、ゾートロープ経由のmailにあったDTS音声仕様もカットされてますしね。でもDTSマスターは現存しているようで、FOXのやる事ですから後発で「DTS盤リリース!」ってなことはありえますよ。これホントの話。
それにしてもHiVi-Webで番外地をやっててよかった。こういう情報をすぐにフォローできますから。本誌だと発売までに時間がありますしね。しかもしかも、オフィシャル発表が本誌発売日とテレコするという、う〜ん、なんというグッドタイミング! フォローのし甲斐があるというモンです。
それとですね、他にも色々な100%確実情報があるんですけど、内容によってはオフィシャル発表がない限り「微妙な表現」になると思います。事情を察して頂いて、ご了承くださいね。だって、スンごい罰金例があるんですもの....。例えば、「SW:Ep.4=2002年Lateリリースってホント?」「SW:Ep.5=2003年Midリリースだったらいいねぁ?」「SW:Ep.6=2004年Lateリリースなんて、それまで待てない!」とか、ね。えっ、そのまんま、ですって? ノー・コメントです。
お待たせ! 10月9日!
さぁ、続いてはこれもHiVi7月号の「今月の米国盤」のNEWSでもお届けしました「ゴッドファーザー:DVDコレクション」のお話。ゾートロープから添付されてました、本誌では載せられなかった写真を載せちゃいましょう。既に一部のDVD海外サイトでは公開されており、掲載可と勝手に判断しまして載せちゃいますが、う〜ん、渋いですなぁ、このセット。
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THE GODFATHER DVD COLLECTION:Five-Disc Collector's Gift Set
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$74.95
実はPart1は'98年に全米で劇場再公開されています。番外地や季刊「ホームシアター」でもご紹介しました復活「DTPP=ダイ・トランスファー・プリンティング・プロセス」を用いて、撮影監督ゴードン・ウィリスが修復作業の陣頭に立ちました。このマスターを使用してますから、映像の凄さは確約済み。後はDVD制作工程(パラマウント・レーベルですけど、工程はゾートロープ印)での弊害が心配なだけ。ゾートロープ、ちょっとその辺の詰めが甘いですからね。ただ最新ゾートロープDVDのクォリティ向上をみる限り心配無用でしょうか?
'98年に行なわれた、テクニカラーの3色分解の領域まで立ち入った修復作業、徹底的にデジタル・クリーニングが行なわれましたよ。しかもPart2は純正テクニカラー最後の作品でして、なんだか感慨深いものがあります。今でこそテクニカラー社で現像処理されたすべてのプリントをテクニカラー表記しているけれど、NEW-DTPPの復活がなければ過去の遺物状態でしたから。
また'98年の再公開時にはDTS音声のリミックスも施され、これがまた極上のプレゼンテーションだったそうな。今回のDVD化にあたってはDTS音声は収録されてません。これは、ちょっと、いやいや、実に実に残念。
スペックは以下の通りです。10月9日をお楽しみに!
All three films are
●Widescreen format enhanced for 16:9 televisions
●The audio tracks feature Dolby Digital English 5.1 Surround
Disc1 THE GODFATHER (with Francis Ford Coppola commentary)
●175 minutes
Disc2/3 THE GODFATHER, PART II (with Francis Ford Coppola commentary)
●200 minutes
Disc4 THE GODFATHER, PART III (with Francis Ford Coppola commentary)
●170 minutes
Disc5 THE GODFATHER BONUS MATERIALS
●3 hours and 20 minutes of bonus video features and nearly 300 informative menu pages and still images.
●「Francis Coppola's Notebook」:an inside look at Coppola and the creative process, taking the 「The Godfather」 from book to screen
●「On Location」 with Academy Award-winning production designer Dean Tavoularis, who goes back to New York's Lower East Side for a look at some of the original locations where 「The Godfather」 films were shot
●「The Godfather Family: A Look Inside」:a 73-minute documentary on the films' origins, including original screen tests and rehearsals
●「The Godfather Behind the Scenes 1971」: a featurette from the original theatrical release
●Additional scenes: scenes that were added to later versions of the original films, presented within a timeline of events from 1898 forward that chronicles the Corleones' rise and real-life events
●「The Cinematography of The Godfather」featuring Gordon Willis
●「The Music of the Godfather」:2 featurettes looking at the unforgettable musical contributions of Nino Rota and Carmine Coppola
●「Coppola and Puzo on Screenwriting」:the collaboration of the novelist and filmmaker adapting the book to the screen
●Storyboards from THE GODFATHER PART II and animatic storyboards from THE GODFATHER PART III
●「The Corleone Family Tree」:character and cast biographies
Academy Award acceptance speeches
●Photo galleries with captions
●Theatrical trailers
●Filmmaker biographies.
The DVDs of THE GODFATHER, THE GODFATHER PART II and THE GODFATHER PART III are presented in widescreen format enhanced for 16:9 televisions. The audio tracks feature Dolby Digital English 5.1 Surround and French Mono. All three films are closed-captioned and subtitled in English.
「ゴッドファーザー」のお話はまたいずれとすることにして、さてさて、お待たせEX&ESソフトのお話に戻りましょう。
まずはこの作品から。
$24.98
PICTURE ★★★★☆
SOUND ★★★★☆
 
ウェズリー・スナイプスのマッスル・アクション「アート・オブ・ウォー」。何処かペキンパーの遺作「バイオレント・サタデー」を思い起こさせるスリラーでもあるんですけど、とにかく観どころ、聴きどころはアクション・シーンにあります。
3次元空間表現の有効性、そしてそれに伴う満足度でDD-5.1とEXの比較差は歴然。躍動感たっぷりのEXサウンドは、開幕ほどなく観る者を半ば強制的と言えるほどに没頭させます。サラウンドバックを含む3チャンネルは、更に広角な音場の認識を与えてくれます。特にアクション・シークエンスでのスコアの存在感は、時に支配的なほどに響きます。
各チャンネルが持つところのダイナミックレンジは時に制限される感もありますが、音場の定位感は極めて映像に忠実。中でも、広大なサウンドフィールドの中のダイアローグ、このウェル・バランスな響きが心地いいですねぇ。
OPENINGからの約13分のシークエンス。これは明快なまでのEXプレゼンテーション。まずはOPENINGタイトルの、スコアのお戯びが楽しい楽しい。思い切りサラウンド・バックで戯びます。まぁ、お決まりのサラウンド・バックでのパンニングでご挨拶という事でしょうか。続くパーティー会場から高層ビルでのアクション。とにかくサラウンド3チャンネルの音場がつながった事で、室内から屋外、屋外から室内への空間描写の定位感が気持ちいいですよ。
Chap.9の追跡シーンでは、各チャンネルが大活躍。視聴室ではデンオンに搭載された「6.1 SURROUND」と「THX SURROUND EX」を比較しましたけど、なぜか前者の方が明瞭度が高かったですね。これはご自宅のロケーションで変ってきますので、概念にとらわれないで感覚重視で追い込んでいってもよろしいかと。こういう所を追い込みますと、Chap.10に変った時の静謐感がぐっと迫ってきます。この辺りは「セブン」でのChap.23〜24の対比(雨中の追跡から室内へのカッティング)に近いものがあります。LFEの再現を追い込めばもっといい味が出ますよ。
しかし本作のEX、派手派手のシーンよりChap.14に聴くような(スナイプスのチームの女性が殺されるところ)デザインに魅力を感じます。オペラの流れるアパートで繰り広げられる、クラシカルなスコアとシンセ音の殺人ダンスが出色。
Chap.30〜31の善玉悪玉格闘舞踏会。男二人が睨み合って、西部劇みたいなんですけど、これがまた拳銃を撃つんですね、至近距離からバンバンと。弾道が空気を裂きます。あらあら「マトリックス」ですね。弾道のフロントからリアへのパンニング。包囲されるようなエコー感。なんだかテーマパークのアトラクションみたい。そう、この作品、カッコつけてますけどね、テーマパーク映画。遊園地感覚で愉しんで下さい。
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$29.99
PICTURE ★★★★☆
SOUND ★★★★☆
●Audio commentary by director Kevin Lima and animal coordinator Gary Gero
●Deleted scenes: 「CRUELLA'S RELEASE」
●3 behind-the-scenes featurettes:
「CREATING CRUELLA」「ANIMAL ACTORS」 and 「DESIGNING DALMATIANS」
●「PUPPY ACTION OVERLOAD」 featuring puppy auditions
outtakes、scenes from the film - music video style
●「DALMATIAN 101」-the care and feeding of a dalmatian、
narrated by Waddlesworth
● Interactive features include:
「VISUAL EFFECTS 102」 and 「CRUELLA COSTUME DESIGNER」
ディズニーの「101」、その続編。ワンちゃんが一杯出てきますね。しかも今回はもう1匹増えちゃった。1匹増えれば、騒動2倍! もうお分かりでしょうがお子様、坊っちゃん、お嬢ちゃんのためのお話です。作りはちょっとTVっぽい。大人の鑑賞、という点ではちょっと物足りないかもしれませんね。
本作のプレゼンテーションはEX。そして、DTS-5.1ES。マトリックス5.1ESの是非は、デンオンのフラッグで確認できますけど、EXは? エンドタイトルにもEX表記はありません。ドルビーのEX劇場公開リストには載ってるんですけどね。果たして?
ところがですね、確認するシーンがありますからご自宅で確かめてください。Chp.18のファッション・ショーのシークエンス。ショーの後半、カメラのフラッシュがたかれます。後方からパシャ! パシャ! サイドに設置したサラウンドLRより、後方のサラウンドバックからの音の方が遥かに大きく、明瞭です。サイド側の方は前方へのディレイ音に近い。
この作品はそれほど大げさにEX、ES効果を演出してませんから、例えばスコアの包囲感、鐘の音のディレイ感、暗騒音の空気感といった自然な描写に効果が活きてます。特にDTSに関してディズニーは、最も積極的にサポートしているスタジオの1つですから、このプレゼンテーションに注目です。同じディズニー印で大げさにEX、ES効果を演出をしているのが「ミッション・トゥ・マーズ」。「102」は「ミッション・トゥ・マーズ」に比べると非常に控えめです。これから購入される方は、一応この事を頭に入れておいて下さいね。
OPENINGソングの「Digga Digga Dog」。スピーカーからスピーカーに渡り歩く歌詞は、まるで部屋中を飛び跳ねているかのよう。Chap.6のコーラスのサラウンド。Chap.9のオフィスの環境音。先述のファッション・ショー。Chap.20からの雷鳴など、重心が低く、しかも天高く伸びて行きますよ。
特に注目はスコアのリッチさ。サラウンド・チャンネルにはどちらかと言えば控えめに分配されますが、スクリーン後方への開放感が実に見事。なにしろサウンド・デザイン&リレコが、ほらほら、ゲーリー・ライドストロム&ゲーリー・サマーズおじちゃん達ですから、そうは簡単にお子様映画と片付けられません。Chap.24からのカートゥン的な冒険シーンでサラウンドバックは活躍しますけど、移動感より包囲感を徹底的に重視していて好感が持てます。LFEはさほど攻撃的ではないですが、スコアの厚みの演出、その底力となっていますよ。分厚くて、キモチイイ!

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THE LEGEND OF BAGGER VANCE
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$26.99
PICTURE ★★★★☆
SOUND ★★★★★
●Theatrical trailers
●HBO Making Of: 「ROBERT REDFORD STORYTELLER」
レッドフォードの新作「バガー・ヴァンスの伝説」。伝説の黒人キャディ、バガー・ヴァンスのお話。いいですよ、この語り口。静かで熱いレッドフォード節とでも言いましょうか、とってもとっても心地よいんですわ、これが。
挑戦を忘れることなき、清らかな魂。これが本作のテーマですから、とにかく音に濁りがありません。静謐とは、これ。熱き呼吸とは、これ。魂の高ぶりとは、これ。
さぁ、こちらもゲーリー・ライドストロム&ゲーリー・サマーズおじちゃん達のお仕事。サウンドはDD-5.1EX、そしてDTS-5.1ES。EXプレゼンテーションも出色なのだが、サウンド・フィールドの均一感、ワイドレンジの解像感でDTSに軍配が上がるか?
サラウンドバック、LFE共に戦争シーンで活躍します。ドラマティックでアグレッシブなLFE。もう、ディープな重低音インパクトを体感できますよ。まさにマイティLFE!
とは言っても、真の聴きどころはグリーン上にあります。このサウンド・プレゼンテーションが圧巻ですよ。これはあまりにナチュラルで、ちょっと言葉では表せません。この印象的で、何処か不思議なニュアンスのあるホロソニック・プレゼンテーションは、確実に効果的に活用されるサラウンドバックによる恩恵が大きい。そのプレゼンテーションは静謐な上に広大。
同時にそのホロソニック・プレゼンテーションの中のピンポイント音。この粒立つ音は、ショットの音、芝に落ちるボールの音、芝を踏む音、もう、様々なシークエンスに散らばっている。それは、勝負師の計り知れない集中度、群衆の中の個、そして孤高の魂を描き出します。上手いですねぇ。美味しいですねぇ。
ふと気づくと、観客の温かくも熱き拍手が、見事なステレオ・イメージとなって観る者を取り囲みます。このチャンネル感の、超一級の音の一貫性。そしてナチュラルな映像との調和。音の芸術とは、これ。
本作のプレゼンテーションは、同じドリームワークス製作作品「グラディエーター」や「マトリックス」型のプレゼンテーションではありません。しかしこのサウンドは、遥かにデリケートで、巧妙で、ある時はシニカルで、信じ難いことに非常にパワフルである、と言えるでしょう。これからEX、ESに挑戦する方たちに、余りに贅沢過ぎちゃうかも知れませんが、絶対のお薦めソフトですよ。
$29.98
PICTURE ★★★★
SOUND ★★★★★
●Commentary by director Robert Zemeckis & Crew
●Theatrical trailers
●「THE CHARLIE ROSE SHOW」 interview with Tom Hanks
●「WILSON: THE LIFE AND DEATH OF A HOLLYWOOD EXTRA」 featurette
●「THE ISLAND」 featurette
●HBO First Look Documentary
●「SURVIVING AS A CASTAWAY」 Survivalists Docmentary
●Special Effects Vignettes
●Concept Art Gallery
●Storyboard-To-Film Comparison
お待たせ!「タイタニック」のサウンド・デザイナー、ランディ・トムの登場です。サウンド・プレゼンテーションはDD-5.1EX。そしてDTS-5.1ES。一部海外サイトで紹介されているディスクリート6.1ESの情報、これは誤報ですので気をつけてくださいね。
さてお話。飛行機事故で無人島に辿り着き、5年に渡るサバイバル。やがて救出されるも、事故前の生活に戻れなくなった男のお話。主演はトム・ハンクス。上手いですねぇ、ハンクス。デ・ニーロばりに体重の増減にも挑戦してるんですが、如何せん監督のロバート・ゼメキスの演出が喰い足りない。う〜ん、勿体なぁ〜っ。まぁ、この喰い足りなさが最近のゼメキス節ですからね、文句を言っても空しく響いちゃうわけでして。
でもですね、この音は(絵はちょっとエッジ・エンハンスが強くて、デジタル臭いんですけど)満腹満腹大満足です! 切り立った想像力と才能に支えられたデジタル・ディスクリート・サウンド・デザイン、そのプレゼンテーションの驚くべき金字塔です。音を使って物語を語っていく、というプレゼンテーション。そこに不可欠な様々な、そして実に変化に富んだサウンド・ステージが、あなたを包み込みます。それは、この140分の作品を徹底的にサウンド分析した結果であり、単純に感性だとか、ひらめきだとかで語れないほどの凄みを持ってます。
凄まじき飛行機事故シーン。全チャンネル、アグレッシブ全開! ウーファーのユニットがキリモミして飛んでくるかと思った! 「ファイト・クラブ」の事故シーンなど可愛い?
しかしですよ、本作のホントの音の凄さは無人島についてから。描くは、孤独孤独孤独。
微風、強風、雨、小波、荒波、ココナッツの落ちる音、虫の音、木の擦れる音、葉がしなる音。寂しい恋しい悲しい、そして恐い!
この孤独の、寂しい寂しい環境のサウンド構築は、後に都会へ戻ったハンクスのエピソードに影を落としていくの。元に戻れない男の悲哀。「あの時は辛かった!」「孤独の辛さがわかるか!」なんて言わさないのね。ハンクスの名演もあるのだけれど、もう僕たちはその寂しさ、孤独を音でハンクスと同時体験してたから、余計な説明なんて要らないの。
この音づくり、ホントに上手いですよ。映画的なサスペンスがたっぷり含まれている。上手い。美味しい。そして、恐い恐い恐い。喰い足りないゼメキスの作品ですが、僕はこの音、この音で無条件でこの作品が好きになりました。
当然サラウンドバックの恩恵は計り知れず、フロント、サラウンド、そしてLFEのチャンネル・バランスは超一級品。しかもスクリーン後方へのイメージは見事としか言い様がなく、そのパースペクティブは深く、パノラマティック! アラン・シルベストリのスコアの響きも心地よく、時に知らぬ間にSEとスコアが入れ替わり、音楽なしの「音楽」が奏でられるのには言葉がありません。情緒が一貫して途切れないの。そしてそれが高まった時のカイカンと言ったら、嗚呼....。
音を創造するとは何か?それをこの作品で体験してくださいね。
$24.95
PICTURE ★★★★★
SOUND ★★★★☆
●Audio commentary by director Paul Verhoeven
actor Kevin Bacon
writer W. Marlow, Andrew
●Isolated musical score with commentary by composer Jerry Goldsmith
●HBO making-of special: 「ANATOMY OF A THRILLER」
●3 deleted scenes with commentary by director Paul Verhoeven
●Fleshing out the Hollow Man: 15 behind-the-scenes featurettes
●Visual effects picture in picture comparisons
バーホーベンのドロドロ透明人間劇。とにかく映像がメチャクチャ綺麗です! でもお話はドロドロ。バーホーベン映画っぽくって、嫌いじゃないんですけどね、こういうところ。
さて、サウンド。あらあら、LFEが入っていない。これって、5.0ch? 「スピード」と同じ?
海外サイトではDD-5.1EXと表記されているが、これはちょっと違うんでないかい?
なんせ使用したサブウーファーは、信号(LFE)入力がないとスタンバイ状態(赤色インジケーター)になるんですけど、視聴中ずっと真っ赤っか。この事に関しては(LFEが入ってない)誰も何も言わんのですけど、とっても不思議。これって、初期ロットの不具合ってなやつでしょうか? ちなみに国内盤も一緒。
こうなるとですね、先述した通りEXのフラッグがたたないので、その是非も怪しく思えてくる。何しろサラウンドバックが、サラウンドLRより控えめ過ぎるんですもの。しかし、はっとする瞬間もある事は確か。例えばChap.25のスプリンクラー音とか、御大ジェリー・ゴールドスミスのスコアの響きとか。極々まばらに使用されているようですね。
という事は、本作はDD-5.0EXって事になるんでしょうか?う〜ん、変な作品。でもですね、嫌いじゃないんですよ、この作品。かなりお下品で。それにLFEがなくても、仮にEXでないとしても、他のチャンネルに収録された音の粒立ちは一級品ですから....。お下品と極上のデュエットも、ほらね、いいじゃあ〜りませんか?
$29.99
PICTURE ★★★★★
SOUND ★★★★★
●The Making of "Unbreakable" Featurette
●Seven Deleted Scenes
●Comic Book Documentary
●Interview with Bruce Willis
●Train Station Sequence with Multi-Angle Feature & Sound Mix
●M. Night Shyamalan's Home Movie-「NIGHT'S FIRST FLIGHT」
●Signed、Collectable、Themed Illustrations by Alex Ross
●Booklet
●Still Art / Concepts Gallery
●Audio Commentary by Music Composer James Newton Howard
執筆時点で未見ですが、本作もDD-5.1EXという情報です。ジャケット裏には記載なし。DTSがESかどうかも不明。HiVi視聴室で月末にEX視聴がありますので、確認して次回詳細をご報告します。
さてさて最後はこのお話。裏クライテリオンとして誉れの高い(?)アンカーベイが、DD-5.1EX、DTS-ESソフトを連打します。このマニアックなラインナップをご覧下さいな。ESはディスクリート6.1と紹介されているようですが、マトリックスの可能性もありますから暫くは静観してましょう。
さぁ、その作品は、というと。(注:写真は現リリースのものです)
2001年mid
2001年late
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OPERA:Dario Argento Collection
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2001年late
2001年late
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SUSPIRIA:Dario Argento Collection
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2001年late
2002年
2002年
2002年
EX&ES特集、いかがでしたでしょうか? ソフト数はまだまだ少ないですけど、きっちり再生してあげるととんでもないポテンシャルをみせつけてくれますよ。お楽しみは、こ・れ・か・ら・です。
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