NO.21
堀切日出晴
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魅惑のPAL盤特集−後編
今夜も昨夜に引き続いてのPAL盤特集です。
とにかく字数が許される限り紹介しましょう。
さぁ、今夜は番外の地、第20夜に引き続いてのPAL盤特集です。たっぷりPAL盤をご紹介しますが、ここでちょっとお断り。第20夜、21夜では、購入してハズレのないPAL盤をご紹介していますが、「PAL盤ならば全てNTSC盤を上回るクォリティ」というわけではありません。前回でも記したように、2000年以降やっと画質、音質の安定化が見られるようになってきて、今年やっとPAL盤の第2幕が開いたようなもの。さらに付け加えれば今でも酷いDVDはトコトン酷い仕上り。
21世紀になって、わたくし、PAL盤PAL盤と騒ぎ出しましたが、なるべく新作でも酷い出来の作品は「購入注意」レポートをお届けしていくつもりです。リリース作品全体のクォリティ管理という意味で、まだまだNTSC盤群の方がWell-Balanceということを頭に入れておいてくださいね。これは、安定期を迎えたNTSC盤、これから安定期を迎えるPAL盤、というように理解していただければわかりやすいと思います。
さてさて以上の話を踏まえて、PAL盤特集、その後編、始まり始まりィ。

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STAR WARS EPISODE 1−The Phantom Menace
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●$24.99
●PICTURE ★★★★★
●SOUND ★★★★★
   
●First-ever running Commentary by George Lucas
●An exclusive Deleted Scenes Documentary featuring 7-new sequences completed
just for this DVD
●An extraordinary hour-long Documentary film culled from over 600 hours of behind-the-scenes footage
●Also included is an interactive featurette with a glimpse into the process of creating scenes from storyboards to animatics to final film composites
●Original Theatrical trailers
●TV spots
●A gallery of never-before-seen cast and crew photos
●An award-winning twelve-part web documentary series
●5-featurettes that provide an insider's look at The Phantom Menace's storyline, design, costumes, visual effects and fight scenes
THX Digitally Masteredの謳い文句で、遂に遂に遂に――いやぁ、これほど待望され、リーク情報が飛び交ったDVDは過去にないでしょうね――「STAR WARS EPISODE 1−The Phantom Menace」の登場です。
僅かに先発のNTSC=米国盤、凄い高画質――これがなんと「凄い」の高みに到達できていない仕上り。圧倒的な存在感を見せるシーンはあるんですが、随所で視聴の気を散らされるのはエッジ・エンハンスの弊害。かなり盛大に表出しますもの。このエッジ・エンハンスの弊害が、ディスクの品格を落としている、と言ってしまっては言い過ぎ? いやぁ、これだけの期待を担っていたわけですから、ここは厳しい意見の一つも出るというもの。さらにMPEG圧縮の弊害は、映像高域信号にピクセル・ノイズとしてへばり付きます。CG合成作品には付き纏う弊害ではあるんですが、これを巧みに抑え込んだSFX作品は多々あるだけにちょっと残念。
――と、ここまではNTSC盤のお話。これがPAL盤となると――エッジ・エンハンスの弊害、ピクセル・ノイズともに表出はしているんですが――これが実に巧みにマスキングされています。さらに映像イコライジングを追い込んでいくと――PAL盤はコントラストとブライトの調整範囲が広く確保されます――実に美味しい映像が再現されるのに驚きます。
NTSC盤では解像感が後退し、甘口に見えていた幾つかのシーンが、なんとPAL盤だと非常に「ソフトである」という表現に変ります。つまり、そうしたシーンは巧みに「光」の操作が施されていた、ということ。フィルムの持つ絶対的なアナログ情報量が、DVDの容量では描き分けられなかったことでもあり、これが走査線100本増の恩恵により姿を見せたんですね(ハイビジョン放映されれば、さらに凄いことになると思いますが)。
NTSC盤「The Phantom Menace」において、エッジ・エンハンスの弊害こそがDark-Sideであったのですが、リッチで多彩なカラーパレット、ナチュラルで個々を描き分けるスキン・トーン、ディープなディープなブラック、といった映像クォリティは文句のつけようがありません。こうした映像キャラクターはPAL盤ではさらに引き立ちますよ。
どうやら「理力」の恩恵はサウンド・デザインに傾いているようで、改めてディスクリート・サウンドトラック(DD-EX)の壮麗なソニック・プレゼンテーションに酔い痴れちゃいますよ。アグレッシヴな顔と、透明で静謐な顔を併せ持つ稀に見るクォリティ。DVD――すなわちホームシアターにおけるサウンド再生――のためのファイナル・ミキシングは、ゲーリー・ライドストロム、トム・ジョンソン、ショーン・マーフィーによってそれはそれは細密なRe-EQが行なわれており、ダイアローグ、SE、スコアを含めた360度ホロソニック・プレゼンテーションは圧巻、爽快。
NTSC盤とPAL盤の差異は微妙なニュアンスの違いとなって表われます。特にLFEのイコライジングの差異は明快で、重量感を感じさせるNTSC盤に比べ、PAL盤のそれは鋭利な印象が強く出ます。これは0.04秒の早い(PAL盤)ピッチ差の影響も多少はありますが、明らかにイコライジングの違いによる箇所が多数あり、これはこれで興味深い結果です。
「The Phantom Menace」が遂にリリースされ、「EPISODE 2」の公開を控え、さてさて後の話題は「EPISODE 4〜5のDVDリリースはいつ?」ということ。そんなわけで、番外地読者の皆様に、とっておきのスクープ写真を。



PAL盤フランス・ルートから入手した(mailに添付されていたんですが) EPISODE 4〜5の写真ですが、ディスク写真が微妙に確認し難くなっているのがニクイですね。でもこの写真、おそらく日本で初お目見え? 米国でも出てませんから。ちなみに写真は2枚とも最終デザイン写真で、中味(映像&音声)は入っていないとのことですが、映像は全て2.35:1のスクイーズ(当然でしょう)、音声はDD-EX(これまた当然)、各作DISC-2にサプルメント収録、という仕様でのリリースです。
ここまで仕上がっていて2005年DVDリリース? いやぁ、確実にStreet-Dateは早まると思いますよ。

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THE GODFATHER−DVD Collection (5-Discs)
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●$59.90
    
Disc 1 THE GODFATHER (with Coppola commentary)
●PICTURE ★★★★☆
●SOUND ★★★★
Disc 2/3 THE GODFATHER, PART II (with Coppola commentary)
●PICTURE ★★★★☆
●SOUND ★★★★
Disc 4 THE GODFATHER, PART III (with Coppola commentary)
●PICTURE ★★★★
●SOUND ★★★★☆
Disc 5 THE GODFATHER BONUS MATERIALS
Disc 5 contains the following:
●「Francis Coppola's Notebook」: an inside look at Coppola and the creative process, taking the 「The Godfather」 from book to screen
●「On Location」 with Academy Award-winning production designer Dean Tavoularis, who goes back to New York's Lower East Side for a look at some of the original locations where 「The Godfather」 films were shot
●「The Godfather Family: A Look Inside」: a 73-minute documentary on the films' origins, including original screen tests and rehearsals
●「The Godfather Behind the Scenes 1971」−a featurette from the original theatrical release
●Additional scenes: scenes that were added to later versions of the original films, presented within a timeline of events from 1898 forward that chronicles the Corleones'rise and real-life events
●「The Cinematography of The Godfather」 featuring Gordon Willis
●「The Music of the Godfather」: two featurettes looking at the unforgettable musical contributions of Nino Rota and Carmine Coppola
●「Coppola and Puzo on Screenwriting」: the collaboration of the novelist and filmmaker adapting the book to the screen
●Storyboards from 「THE GODFATHER PART II」 and animatic storyboards from 「THE GODFATHER PART III」
●「The Corleone Family Tree」: character and cast biographies
●Academy Award acceptance speeches
●Photo galleries with captions
●Theatrical trailers
●Filmmaker biographies.
これまた待望の重量級DVD「THE GODFATHER−DVD Collection」、5-DISCSセットでここに見参! 先日、季刊「ホームシアター/2001年冬号」の取材で国内盤「ゴッドファーザー(第1部)」のサンプル盤を使ったのですが、極上盤に仕上がっています。公開年代のハンディ(特にサウンド)はありますが、見事なFilm-to-Tapeの転送になっています。
是非ともそのクォリティに期待していただきたいのですが、国内盤の魅力は本編以外にもコッポラ御大のコメンタリー(各作)にあります。本編を視聴しながらコメンタリーの字幕を追っていると、これがまた実に面白い。えっ、こんなことが、あんなことが、の新発見の連続。視聴には膨大な時間が費やされるとは思いますが、是非ともお手元に。未予約の方はお早めに。かく言うわたくしめもNTSC盤、PAL盤だけでなく、国内盤も予約してしまいました。
ハラホレの出費でごさいます。
ここで全作を徹底比較しますとスペースが尽きてしまいますので、全体の印象を少し。「THE GODFATHER」「THE GODFATHER PART II」の1970年代公開2作の映像クォリティは、確実にPAL盤が上回ります。心配していたフリッカー弊害も僅少で、特にピクセル・ノイズが映像キャンパスを汚しがちなNTSC盤に対し、PAL盤は非常に画面が安定します。特に名シネマトグラファー、ゴードン・ウィリスの筆致はビデオ再生には厄介な要因が一杯詰まっていまして――特典DISCの「The Cinematography of The Godfather」 featuring Gordon Willisは必見です――PAL盤がそれを非常に濃密に描き分けるのには驚きます。
1997年にレストア公開された第1部の圧倒的な力感。純正テクニカラー最後の作品である(と言われ続けたんですが、実は…。このお話は季刊「ホームシアター/2001年冬号」で)第2部の光、影、色の美麗さ。嗚呼、嗚呼、嗚呼…。
名盤「恋に落ちたシェイクスピア」でもわかるのですが、MPEG圧縮に伴う様々なノイズ弊害、これは明らかにPAL盤の方が抑制するんですね。DISC上に記録されたノイズは無くなることはありませんが、こうした緩和はもろ手を上げての大歓迎。ただし前述したように、「PAL盤だから全て抑制する」とは言い切れませんので注意していただきたいのですが、クォリティ管理ミスのタイトルは別にして、かなりの割合で上記の長所は活きています。
さて、以上のお話は「THE GODFATHER」「THE GODFATHER PART II」のお話。これが「THE GODFATHER PART III」となると印象は変ります。何しろ前代未聞の冒険映像(ライティング)の第3作ですから、映像再生は至難の業。どっぷり静めた黒。これが、この映画の鍵。
この黒再現、ある意味でDVDの限界をも覗かせてしまうんですが、これを追い込んでいきますとNTSC盤の方が観る側にインパクトを与えます。これには驚きましたね。絵が立つんですね。フィルム・ライクとは若干異なる力強さなんですが――特にロングショットに見られます――この心地よさはPAL盤を凌ぎます。
濃密で、ディテイルもしっかり確保されているPAL盤なのですが、感応評価という点でちょっとひ弱なんですね。言い換えれば前述の「DVDの限界」を露呈させるほど、フィルム上に記録された情報が厳しいものであるということ。この辺りはもう少しPAL盤における映像調整を追い込まねば、とも思うんですが、我が家のLVP-2001を例にとれば、コントラスト、ブライトからRGBバイアス&ゲイン調整に至るまで、PAL盤調整をじっくり追い込み直したくなりますね。本作自他挑戦し甲斐のあるPAL盤です。
サウンドは、最も新しい第3部がダントツのクォリティですが、レストア公開された第1部の音声クォリティ、これまた美味。1997年劇場公開時にDD & DTSでリミックスされたマスターからのサウンド・トリートメントですから、ほぼ30年前の作品とは思えないほど品質は高いですね。サウンド・デザイナー、ウォルター・マーチ(「地獄の黙示録」をはじめ、コッポラおじさんとは切っても切れない仲)が徹底して拘った同時録音の妙味がたっぷり味わえますもの。ほら、台詞の(録音時の)歪みまでも愛しちゃいますよ。
●$17.99
●PICTURE ★★★★☆
●SOUND ★★★☆
 
●Theatrical Trailers
●Photo Gallery
スクイーズ盤(米国盤=ノン・スクイーズ)。もはや伝説化したSCIENCE-FICTION活劇の金字塔、1968年版「猿の惑星」。この作品をTV放映でしか観たことがない方にはわからないかもしれませんが、劇場の大スクリーンで映し出された驚愕のラスト、そのショックは今も眼に焼きついています。2001年ティム・バートン版も頑張っているんですが、トラウマ的イメージの強い68年版にはどう足掻いても…。
国内盤もスクイーズ盤なのですが、鮮度が違います。30年以上も前の作品に鮮度、というのも可笑しなものですが、まさにテイラー船長の如き、タイム・スリップDVD。フィルムが持つ経年変化――例えば、色調が乱れるColor-Waving、スキントーンの劣化――はありますけれど、ディテイルはしっかりと保たれ、純正パナヴィジョン・アナモフィックの迫力が眼前に迫る様、まさに圧巻! 合成部分でエッジ・エンハンスの弊害は時に明快ですが、走査線100本増+スクイーズの恩恵は画面への集中を欠かせません。色彩、S/N、解像感、全ての面で、米国盤、国内盤を5歩も10歩もリードしています。フィルムが持つ経年変化による弊害部分を除けば★5ツ満点のDVDですもん。これには驚きますよ。
5.1chリミックスされたサウンドはさすがに製作年代を感じさせます。5.1chと謳っても、若干ひ弱さを感じさせるステレオフォニックであることは事実ですし、高域寄りの年代相応サウンドのイメージを打ち消せていません。しかし、言い換えればオリジナルのモノーラル音声から極端に逸脱しない、オリジナル・デザインに謙虚に対峙している、ということ――う〜ん、これは誉め過ぎましたでしょうか?
本作でもLFEの扱いが巧妙。積極的にLFEが使われているわけではないのですが、低域再現を巧く追い込むと大画面に寄り添った、志の高いサウンドを体験できますよ。いずれにせよ、最新作と比較すれば物足りなさは感じますけれど、30年以上の作品としては非常に高得点サウンド、とご理解くださいね。
●$19.99
●PICTURE ★★★★★
●SOUND ★★★★★
  
●Theatrical Trailer
“アーニィ”・シュワルツェネッガー、1994年の主演作「トゥルーライズ」。2002年、続編で「Will be back」の予定ですけど、LD、DVDを通じて(映像面で)イマイチ、いやイマニ、イマサンの出来でしたねぇ。DVDも米国盤、国内盤ともに辛い辛いノン・スクイーズ仕様。コンポジットD-2ソースがマスターだったんですけど、さてさて9月にリリースされたPAL盤はどうなんでしょ?
うわっ、凄い凄い凄い! なんですか、これは? 別モン過ぎるじゃぁありませんか! 盛大なるエッジ・エンハンスの弊害、ギラギラ、ジラジラのデジタル臭は霧散し、この解像感、色のり、S/N、これはとんでもないDVDで復活しましたね。もう、完全無欠のスクイーズ映像! ナイトシーンはディープな黒と鋭利な白でクリエイトされ、なんとも艶やかな空気感を演出します。クライマックスのハリアー戦闘機バトルに至っては、もう空前絶後!
サウンドも――残念ながらDTSは未収録ですが――Dレンジ、S/N、サラウンドともに5ツ★。LFEが凄まじいので、ご家庭での深夜の視聴は慎重に。試しにボリューム全開で再生してみましたが、風圧で部屋が揺れる揺れる! 絵のクォリティが格段に上がったことで、映画にもっともっと集中できる――それと同時にサウンドも更なる躍動感、緻密さを増してくるという、お馴染みの絵と音の相乗効果。いや、ホントに凄いです、このPAL盤。
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HALLOWEEN :Special Edition
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●$24.99
●PICTURE ★★★★
●SOUND ★★★★
    
●DISC-2:
Full frame presentation re-formatted to fit 4x3 TVs with an extra 12 minutes
●Original theatrical trailers; Television spots
●Talent biographies; Still and poster gallery
●Behind the scenes still gallery
●Halloween Unmasked 2000 (produced and directed by Mark Cerulli)
わたくし、上記作品にも出ていたジェイミー・リー・カーティス、好きなんですよねぇ。特集するわけではありませんが、彼女の作品が偶然にも2本。
遡れば1999年。裏クライテリオン、アンカーベイから登場した「ハロウィン/スペシャル・エディション」。史上初にして最高の――色気づいたおネエちゃん、おニイちゃん達が次々と惨殺される――ホラー映画。本作の後、何百本もの亜流作品が製作されましたが、この映画的サスペンスの上を行くホラーはありません。
ルーカスフィルム=THX-デジタル・マスタリング・サービスの監修の下、完全に復活された本作は、映像はNEW-35mmインターポジからの変換。テレシネ監修は、LD時代からルー・レビンソン(「スター・ウォーズ」「地獄の黙示録」)の後継者と謳われたアダム・アダムス(「T2」「タイタニック」)。しかも、アドバイザーは本作のシネマトグラファー、ディーン・キャンディ(「ロジャー・ラビット」「ジュラシック・パーク」)と、正道クライテリオンに一歩も引けを取りません。
サウンドも、オリジナルの16トラックの音楽スタジオマスターと、1998年に見つかったオリジナル35mm磁気(ダイアローグ、エフェクト)トラックを使用してニューリミックスされた、それはそれはおっかな〜いドルビーデジタル5.1chサウンド音声仕様。
このアンカーベイ・マスターをもとにPAL盤が制作され、2001年10月、PAL-アンカーベイ盤第4弾として遅まきながらの登場です。ジャケット・デザイン、サプルメントもそのまま継承され、じっくり視聴してみると、これまたおっかな〜い!
●$19.99
●PICTURE ★★★★☆
●SOUND ★★★★
  
●Filmographies
8月に登場したのは、懐かしや、キャサリン・ビグロー、1990年監督作(「ストレンジ・デイズ」以来監督公開作がないのは寂しい限り)「ブルー・スチール」。この作品、かつてHiViでYAMAHAのAVX-2000DSPと三菱DA-P7000(これまた懐かしや)の視聴で使用したのを覚えています。ソフトはLD、朝沼さんと、なんとHiVi視聴対談初登場だったんですね、わたくし。
およそ10年前のお話ですが、視聴したのは本作のOPENING。青銀色に輝くスミス&ウィルソンの38スペシャルに弾丸が装填される、なんとも静謐でセクシーなOPENINGタイトル。当時、硬質なものに艶かしきセクシーさを感じさせる新進監督といえば、ビグロー女史とフィル・ジョアノー(「U2/魂の叫び」「ステート・オブ・グレース」「愛という名の疑惑」)だったのですが、2人とも今や、嗚呼…。
懐かしさとともに、おおっ、スクイーズ仕様ではないの(LDはトリミング/4:3サイズでしたし)、と購入した本作PAL盤でしたが、パッケージを開けて、トレイに円盤を乗せて、映像が映し出されて、ハイ、ぶっ飛びました。このOPENING、美し〜い!
ルーキー警察官(カーティス)が射殺した強盗の持っていた拳銃で、無差別殺人を続けるサイコパス(ロン・シルバーが熱演)。彼はやがて彼女に近づき…。歪んだ愛憎劇をベースにしたニューロティック・サスペンスで、どこかクロサワの「野良犬」に通じるところも興味深いですよ。
米国盤、国内盤ともにDVD未発ですので是非是非お手元に。

●$15.99
●PICTURE ★★★★☆
●SOUND ★★★☆
  
●Audio Commentary by Jack Cardiff (Director of Photography)
●Original Theatrical Trailer
●Biographies ●Stills Gallery
●Poster Gallery
船長チャーリー=ハンフリー・ボガートと、宣教師の妹ローズ=キャサリン・ヘップバーンを乗せて、あの蒸気船――アフリカの女王号が還ってきました! フォレスターの原作の匂いといい、ジョン・ヒューストンの語り口といい、もう完全無欠の冒険活劇。
とりわけ映画史に残るシネマトグラファー、ジャック・カーディフ(「赤い靴」)の筆致、これに酔います、酔いしれます。カーディフ御大に関しては季刊「ホームシアター/2001年春号」で完全紹介しましたが、この「アフリカの女王」のDVD化を待つ声は、ホントにホントに多かったんですねぇ。
LD時代は膨大なサプルメントを収めた重量級BOX(米国盤)が登場しましたが、NTSC米国盤、国内盤ともにDVDは未発でした。2001年夏、公開50周年記念盤としてリリースされたUK-PAL盤ですが、これはPAL盤購入者のみの、至上の幸福をもたらしてくれますよ。
まぁ、とにかくとにかくテクニカラーの父と呼ばれたカーディフ御大の絵画――そう、まさに絵画芸術――をご堪能あれ。後は何も申すまい。
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RAGING BULL: 20th Anniversary 2-Disc Set
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●$19.99
●PICTURE ★★★★☆
●SOUND ★★★★
   
●Original Theatrical Trailer.
●Specially commissioned 26-minute documentary「The Bronx Bull」, containing interviews with Jake La Motta and Oscar-winning editor Thelma Schoonmaker.
●Collection of jokes told by La Motta whilst being interviewed for the documentary.
●Three Postcards.
●16-page booklet.
●2-Hidden Features: A Stills Gallery containing shots from the making of the documentary, and rare Jake La Motta title fight footage.
数々の賞を受賞したスコセッシ、デ・ニーロ、入魂の秀作「レイジング・ブル」、その公開20周年記念盤です。
さぁ、ご覧あれ! マイケル・チャップマンのモノクローム絵画を! 光の強弱と方向性をここまでここまで――嗚呼、しかもモノクロームで――様式化できるものでしょうか? しかも撮影後のオプチカル処理ではなく、カメラは24コマ/秒から、48コマ、96コマ、そして24コマ、またもや96コマと速度を変えていく。同一のカメラで、しかも汗の水滴を96コマ/秒で撮りながら、役者の動きとともに徐々に徐々に24コマ/秒の戻っていく、といった離れ業の連続。まさに、革新的! という言葉がピッタリではありませんか。
新しいアイデアの興奮と創造エネルギーを極限まで振り絞って完成した本作ですが、本DVDはスクイーズではありません。でもですね、こうしたレターボックス仕様の作品こそが、走査線数100本増の恩恵を受けるんですね。本作をぱっと観て、暫くはスクイーズ仕様と疑わなかった人、もう、一杯いますもの。
モノクロームの映画の匂い、その凄味。それが視聴後のあなたの魂に乗り移りますよ。
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EXORCIST:The Version You've Never Seen
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●$19.99
●PICTURE ★★★★★
●SOUND ★★★★☆
  
●Audio commentary by director William Friedkin
●11 minutes of deleted and altered footage
●2 Trailers
●TV spots - "most Electrifying", "Scariest Ever", "Returns" and "Never Seen"
●Radio Spots - "The Devil Himself" and "Our Deepest Fears"
乗り移る、といえばこの作品。以前、番外地、季刊「ホームシアター」でも取り上げました本作が10月に登場しました。
何も言うことはありません。トコトンとことん恐い!!!…とだけお伝えしておきましょう。
さてさて、2夜連続でお届けしたPAL盤特集、如何でしたでしょうか? 今後も定期的にPAL盤特集は続けていきたいと思っていますが、当面はあまり冒険せずにハイクォリティ盤を中心にお届けする予定です。
画質・音質を我慢してもらえば、とにかく貴重盤の宝庫なんですけど。えっ? 我慢します、って? カルト-PAL盤特集ですか? ご要望があればやっちゃいますけど…。
それにしても「EXORCIST: The Version You've Never Seen」、美しい…。そしてそして、恐いよぉ…。
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