NO.41
堀切日出晴
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第四十一夜
「ちょっと気になるあの映画、この映画」 DVD特集:Part1
まずはCOMING-SOON DVDから。一部情報がオフィシャルになってきていますが、幾つかの作品を整理してみましょう。



日米大ヒット中の「マトリックス:リローデッド」が、ワーナーから10/14に登場します。HiVi本誌上で1年近く前に告知していたのですが(映画とほぼ同時制作作業)、今回の番外地がUPする頃には正式スペックについてのオフィシャル・アナウンスがあるかもしれません。








続いてこれもメガヒットとなっている「ハルク」。こちらは10/28。秋口には家庭劇場で、この重量級の絵と音が楽しめるなんて、なんたる贅沢。



スクイーズ、DD-5.1&DTS-5.1仕様で、9/30に再発されるブライアン・デ・パルマ&アル・パチーノの「スカーフェイス:Anniversary Edition」。そのギフト・セットには32年版“スカーフェイス”、「暗黒街の顔役」が収録される予定です。

今年後半にリリース予定だった「シンドラーのリスト:Special Edition(2-DISC)」は、2004年2月に延期。予定されていたスピルバーグの(DVD初)コメンタリー収録はお流れになった模様。その分、たっぷりの特典をお楽しみ下さい。


執筆時点で登場日がまだ未定の「チャーリーズ・エンジェル:フルスロットル」ですが、劇場でPG-13指定を得るためにカットした暴力&SEXシーンを再編集したUNRATED盤が登場予定。これがPG-13盤、UNRATED盤の2種類でリリースされるのか、UNRATED盤だけなのか、オフィシャル・アナウンスはまだありません。但し、ドリュー・バルモア邸に再結成したエンジェルたちが全編喋りまくるコメンタリー・トラック“パジャマ・パーティ”の収録は終わっている模様。


最後に「T3」。本国のエンターテイメント・テレビジョン誌にもスクープされたのですが、どうやら登場は11/18になる模様。大作のDVDリリースのサイクルは、いやはや、速まるばかりなりです。
さて「ちょっと気になるあの映画、この映画」DVD特集:Part1と題した今夜の番外地、まずは「T3」のお話が出たところで、やはりこの円盤からご紹介いたしましょう。
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TERMINATOR 2:Extreme Edition
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$29.98
  
PICTURE ★★★★★
SOUND ★★★★★
■All-new commentary by James Cameron and co-writer William Wisher
■Digitally mastered from a brand-new 1080p, 24sf high-definition digital telecine transfer for superior video and audio quality
■16 minutes of additional scenes never before seen in theaters
■Extreme interactive mode with graphic commentary and rare behind-the-scenes footage
■Dolby headphone audio track
■THX optimizer
■"No Feat But What We Make": an all-new documentary on the role of T2 in the evolution of digital effects and modern filmmaking
■"T2: On the Set": exclusive new retrospective montage of life on the set, featuring rare production footage
■"T2: High Definition": the complete theatrical version of the film in Microsoft Windows Media 9 series, playable in high resolution and 5.1 sound directly from your PC's DVD-ROM
■Infiltration Unit Simulator and T2 FX Studio: morph your imported images into a T-1000 or T-800 Terminator
■Skynet Combat Chassis Designer: Construct and field-test your own ultimate fighting machine and track your progress online
■Metal collectible sculpture embossed package
発売中のHiVi8月号でも取り上げました(p.72〜73)「T2:エクストリームDVD」。詳しくは本誌をご覧頂きたいのですが、ここではその追記を。
アルティザン・レーベル(旧ライブ・エンターテイメント)がリリースした本盤(152分版の最新盤)では、通常のDVDの他にWindows Media9エンコードのHD DVD-ROMを同梱。テクニカル・フォーマットは1920×1080/24PsF(Progressive Segmented Frames)。
リソース・マスターは97年盤(ライブ時代にリリースさせた137分の劇場公開版)制作時に保管されていたD5テープ。フレーム毎の徹底したレエストレーソションの恩恵は計り知れません。これは最高級の「T2」だわ。リリース済のものとはすべてにおいて別モノ。これは細密なお色直し作業以外にも、エンコーダー機器能力の2年間の差異も大きいですし、2000年に登場させた「アルティメット・エディション」からDTS-ES音声がカットされ、その分映像に転送レートを裂けるようになった事も画質向上に一役かっています。
通常盤DVDのクォリティだけでももの凄いのですが、DVD-ROMを再生可能な環境にある方は是非トライして欲しいもの。1080P再生、しかも大画面再生となると非常に限られた方だけになりそうですが、HD2パネルを使用したDLP視聴環境にある方だったら、画素変換ナシ/720P(PCのビデオボードでリサイズ)視聴で楽しめます。ブッ飛びますよ、この映像には。
Windows Media9のDVD-ROMの再生方法は本誌を参照して頂きたいのですが(再生までにかなり苦労するかもしれませんので、ご注意を!)、ここではそのDVD-SHOTをご紹介。
DVD-ROM SHOTは下のT2をクリックしてご覧下さい。
続いて先行の「アルテティメット・エディション」との比較映像です。
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以下、比較写真3枚は画面をクリックして頂ければ拡大されます。
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なお気になるEASTER EGGは下記の通りです。
(While the theatrical cut of Terminator 2 is available in WMP9 format on disc two of the Extreme Edition, you can unlock it on disc one via this handy egg.)
Highlight SENSORY CONTROL and tap RIGHT on your remote FIVE times. "The Future Is Not Set" will appear. Highlight it and press ENTER to activate the THEATRICAL CUT option.
さてお次はこの作品。
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THE SPAGHETTI WESTERN COLLECTION
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$79.99
  
PICTURE ★★★☆
SOUND ★★★

今年の1/7にBlue Underground社から登場したマカロニ・ウェスタン・コレクションBOX。しかも収録するのは、かなりコアな作品を含む4作品。
$24.99
 

■「A Man Called Sergio」:Interview With Director Sergio Martino
■Theatrical Trailer
■Poster & Still Gallery
■Sergio Martino Bio
■Liner Notes by「Westerns All'Italiana」Editor Tom Betts
「ハチェット無頼(77未)」。霧につつまれた鉱山の街を舞台にした、屈指の埋もれたマカロニ・ウェスタンの傑作。主人公の名はブレイド。彼は斧を投げて敵を倒す賞金稼ぎ(原題のMANNAJAは斧のこと)。アクションはスピーディかつ凄惨。物語は単純にして異様。「続・荒野の用心棒」を髣髴するクライマックス、これがいいんだなぁ。



監督は「決斗のジャンゴ」「復讐のガンマン」のマカロニや、チャールズ・ブロンソンの「狼の挽歌」のセルジオ・ソリーマ。
$24.99
 

■「Run Man Run」:35 Years Running- Interviews With Director Sergio Sollima and Star Tomas Milian
■「Westerns Italian Style」:A Rarely-Seen 60s Documentary About the Spaghetti Western Phenomenon Containing Behind-the-Scenes Footage of The Great Silence and Run Man Run as Well as Interviews With Directors Enzo G. Castellari, Sergio Corbucci, and Sergio Sollima
■Theatrical Trailer
■Italian Main Titles Sequence
■Poster & Still Gallery
■Talent Bios
邦題「続・復讐のガンマン〜走れ、男、走れ〜(68/未)」。監督は同じくセルジオ・ソリーマ。トーマス・ミリアンの当たり役である「復讐のガンマン」、その愛すべき小悪党、クチーロを描く続編。



山賊に射たれた革命指導者。彼の死に際に残した革命資金の金塊のお話。金塊に翻弄されるトーマス・ミリアンですが、さすがに水を得た魚のようにクチーロを演じます。
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DJANGO,KILL...IF YOU LIVE SHOOT!
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$24.99
 

■「Django, Tell!」:Interviews With Co-Writer/Director Guilio Questi, Star Tomas Milian and Ray Lovelock
■Theatrical Trailer
■Poster & Still Gallery
■Liner Notes by“Spaghetti Cinema”Editor William Connolly
邦題「情無用のジャンゴ(67)」。主演はトーマス・ミリアン。オリジナル版での登場ですが、これはちょっと、マカロニの中でも残酷さでは群を抜いていまして、なんといいますか、この監督(ジウリオ・クエスティ)はウェスタンではなくホラー(スプラッターというべきか)映画を撮りたかったのではと思ってしまいます。なんせこれほどまでに視聴後の爽快感ゼロの西部劇も珍しいもんなぁ。これぞマカロニ節といえるイヴァン・ヴァンドールのスコアには血が滾っちゃいますけど...。



“残酷慣れしたイタリア人も驚いた!”とは「ゾンビ」日本公開時の傑作コピーなんですが、時代を考えれば本作にぴったりのコピーかもしれませんねぇ。そういえば当時、こんなポスターもありましたけれど。
さて皆々様、お話の本番はここからです。このBOXには上記の3作(いずれも単品売りあり)の他にボーナス・ディスクとして「続・荒野の用心棒」が収録されています。
メキシコの国境のとある村に棺桶を引きずって現れた男−−ジャンゴ。フランコ・ネロのメガCOOLなこと! 血わき肉踊るテーマ曲。息もつかせぬ展開。マカロニの神髄ここにありの大傑作です(僕のマカロニBEST3の1本でもあります)。
 
 

実はこの作品、昨年、アンカーベイから「ジャンゴ 灼熱の戦場(87)」(「続・荒野の用心棒」のジャンゴのその後を描いているが、おそろしく退屈な一編)とのカップリングで登場していますが、今夜の前半はアンカーベイ盤とブルー・アンダークランド盤との比較レビューといきましょう。
さぁ、最初にお届けするのは「続・荒野の用心棒」劇場ポスター各種です。意外とわが家にある日本版ポスターが一番カッコよかったりして。
ポスター GALLERY
 
ならば、ついでにサントラ盤も掲載しておきましょう。♪ジャンゴ〜♪と擦り切れるまで聴いた懐かしのEP盤です。
サントラEP GALLERY
更にサービス。貴重なロビーカードをご紹介。下のジャンゴ・ロゴ(1),(2)をクリックしてご覧下さい。
ロゴ(1):
ロゴ(2):
続いては アンカベ盤とブルアン盤のジャケット紹介です。
ANCHORBAY

BLUE UNDERGROUND
各円盤の仕様は以下の通りです。
ANCHORBAY

(1)Running Time=1:30:24
(2)DVD Spec
■Widescreen 16×9=1.60:1
■ENGLISH (Dolby Digital 5.1)
■Subtitle:NON
■Average Bitrate:5.54 mb/s
■NTSC 704x480 29.97 f/s
(3)Edition Details
■Production notes
■Theatrical trailers
■Limited edition of 15,000
■Double Feature 2-Disc Set: Django (90 min) & Django Strikes Again (96 min)
■Exclusive Franco Nero Interview
■Interactive Game on Django
■Widescreen anamorphic format
■DVD Release Date=September 24, 2002
■Chapters 36
BLUE UNDERGROUND

(1)Running Time=1:31:30
(2)DVD Spec
■Widescreen 16×9=1.66:1
■ENGLISH (Dolby Digital MONO)
■ITALIAN (Dolby Digital MONO)
■Subtitle:English
■Average Bitrate:8.67
■NTSC 704x480 29.97 f/s
(3)Edition Details
■「Django:The One and Only」_Interviews With Star Franco Nero and Assistant Director Ruggero Deodato
■Theatrical Trailer
■Poster & Still Gallery
■Talent Bios
■Liner Notes by Christopher Frayling, Author of 「Sergio Leone: Something To Do With Death」
■DVD Release Date=January 7,2003
■Chapters 32
気になる転送レートは下記の通り。
ANCHORBAY

Average Bitrate:5.54Mbps
NTSC 704x480 29.97 f/s
BLUE UNDERGROUND

Average Bitrate:8.14Mbps
NTSC 704x480 29.97 f/s
MENU画面比較です。
ANCHORBAY



BLUE UNDERGROUND



最後に画面比較です。同じカットが2枚続きますが、上がアンカベ盤、下がブルアン盤となります。
DVD-SHOT(A.B.盤)(1) 
DVD-SHOT(B.U.盤)(1)
DVD-SHOT(A.B.盤)(2) 
DVD-SHOT(B.U.盤)(2)
この「続・荒野の用心棒」の、アンカベ盤とブルアン盤の違いは、ブルアン盤のマスター・クォリティにあります。ローマの撮影所で30年もの間、まったく人の手に触れる事なしに保管されていた、オリジナル・カメラネガティブからのリマスティング。 ブルアン盤「続・荒野の用心棒」に関しては4ツ★ (アンカベ盤は3ツ★)。
アンカベ盤は若干トリミング率が多く、カラーパレットも退色気味(洗いざらしのGパンみたい)。ブルアン盤は比較写真(1)のように傷痕が残っているカットもあるのですが、アンカベ盤より遥かに見晴らしが良くなっています。
DVD-SHOT(A.B.盤)(3) 
DVD-SHOT(B.U.盤)(3)
DVD-SHOT(A.B.盤)(4) 
DVD-SHOT(B.U.盤)(4)
DVD-SHOT(A.B.盤)(5) 
DVD-SHOT(B.U.盤)(5)
写真(2)から(5)に関しては、アンカベ盤とブルアン盤の解像感、色彩感の違いがはっきり見て取れますが、スキントーンがナチュラルになる事によって登場人物の性格描写が浮き上がってくるから不思議です。写真(5)のブルアン盤に関しては、ネガ傷痕が見受けられるものの、なんたる見晴らしの良い事か。アンカベ盤との映像微小信号の描写の差異はあまりに大きすぎます。大画面再生になればなるほど、その恩恵に感謝です。
ブルアン盤はイタリア語(DD-MONO)音声トラックを収録。初めて披露されるフランコ・ネロの肉声に注目が集まります。さすがにレンジ感は期待できませんが、ダイアローグは充分に時代の臭気を伝えてきます。
確かに4作収録のブルアンBOX盤の方が高価格になります。更に「続・荒野の用心棒」だけは単品売りをしていませんので購入を悩むところでしょうが、他3作も貴重盤ですし、このクォリティの差異を魅せ付けられてしまったら後戻りできないかも。
さぁ、如何でしたでしょうか、「ちょっと気になるあの映画、この映画」DVD特集:Part1。果してPart2はどんなお話になりますやら。
それでは次夜まで、おやすみなさいませ。良い夢を。
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