第四十九夜
まずはこの作品から。こんなBOX-SETとなって再登場です。
◆FEATURED-DISC
MGMが6/27にリリースした「ショーガール:VIP Edition」($39.98)ですが、以下の通りの仕様で登場しました。
■2.35:1 Anamorphic Widescreen
■English DD5.1 Surround
■French and Spanish DD2.0 Surround
■English, French and Spanish subtitles
■Pop Up Trivia Track (From the Writers/Producers of VH-1's "Pop-Up Video")
■「Lap-Dance Tutorial Featuring the World-Famous Girls of Scores」:featurette
■「The Greatest Movie Ever Made」:audio commentary by 「Showgirls」 expert David Schmader which also includes a video commentary by the Scores girls for the "Cheetahs Club" scene
■「Showgirls Diary」:Animated storyboard-to-film comparison of four racy scenes, including sketches by Verhoeven
■ Original Theatrical Trailer
続いてBOX-SETの内容です。
■Photo Cards:7-photos featuring Elizabeth Berkley
■Set of Showgirls Shot Glasses
■"Pin the Pasties on the Showgirl" game - Includes two pasties, a blindfold, game rules and a 「Showgirls」poster pin-up of Berkley
■「Showgirls」 playing cards
■Party Games:Includes four games that fans can play using the 「Showgirls」 party pack items
(1)Sip Or Strip
(2)Showgirls A to Z
(3)Bad Tipper
(4)Champagne Room
誰がこんなのを買うのかなぁ、と思いつつ、ついつい購入してしまった(しかも、ニヤついている)わたくしなのでありました。トホホ……。「IMAGE-TRANSFER QUALITY」も「AUDIO-TRANSFER QUALITY」(残念ながらDTS音声は未収録)もきっちりトリートメントされ、2000年リリース盤より向上しています。DVD-SHOTをご覧ください。
さて、それでは「PICK-UP DISC」のコーナーに移りましょう。今夜お届けするDISCはこの1枚。
◆PICK-UP DISC
TITLE:STRAY CAT ROCK:SEX HUNTER
| Studio |
Home Vision Entertainment |
| Year |
1970 |
| Running Time |
1:24:55 |
| Aspect Ratio |
16x9 encoded 2.35:1 |
| Audio |
MONO DD Japanese |
| Subtitle |
ENGLISH and NONE |
| Special Features |
■Filmography
■Theatrical trailers:widescreen/LB (3:15)
■「ZATOICHI」 trailer:Fullscreen(1:45)
■Liner notes by film critic Richard Kadrey
■Chapters 16 |
| Release Date |
2004.06.22 |
邦題「野良猫ロック:セックスハンター」。
クライテリオンがサポートして良好な関係にあるレーベルに、HVE=ホームビジョン・エンターテイメント(HVEの社名ロゴ記載のクライテリオン盤も多い)があります。86年に設立されたHVEは、北米ホームビデオ・マーケットにおいて国外のクラシック映画_クロサワ、ベルイマン、フェリーニ等々_を紹介した最初の配給会社であることは意外と知られていません。彼らのモットーは「ART OF EVERYONE」。
美術からドキュメンタリーの紹介、海外長編映画の配給とHVEの活動は活発ですが、DVD部門において昨年から続々と登場させている邦画タイトルはかなりマニアックなラインナップになってます。勝新「座頭市」シリーズに始まり、鈴木清順、深作欣二、そして篠田正浩の初期作品が並んでおり、クライテリオンのテレシネ魔術師、マリア・パラゾーラ女史がテレシネ・コンサルタントを務めるなど、名画専門レーベルHVE、すなわちは準クライテリオンDVDと言っても過言ではありません。
その近作の中で一段と目を引くのが、ロマンポルノに移行前の日活ニューアクションの雄、長谷部安春作品。なんともアナーキーな「野良猫ロック」シリーズは、1作ごとの関連性はないもののシリーズ5作が製作され、長谷部監督=あんしゅんサンは1、3、4作を、藤田敏八が2、5作を演出しています。
本作はシリーズ3作目で、主演は「キル・ビル」以来なにかと注目の梶芽衣子(全作に出演)。野良猫たちを引き連れた、あんしゅん節なる疾走感溢れるウルトラ・シャープな構図とカッティングは、70年代の邦画の中でもとびきりのB級クールを魅せつけています。ロマンポルノの時代に移行しても、あんしゅんサンは「犯す!」を撮り上げており、これまた“男根”アクションの大傑作で、今なお雄々しく勃起し続けてます。機会があったら是非! 蟹江敬三、絶品なり!
さて、その「野良猫ロック」シリーズですが、これがまたあらためて見直すと凄まじいキャスティングだったのがわかります。
監督 長谷部安春
出演 和田アキ子、梶芽衣子、和田浩治、藤竜也、ケン・サンダース
范文雀、久万里由香、小磯マリ、十勝花子、睦五郎、中丸忠雄
ザ・モップス、オリーブ、アンドレ・カンドレ、オックス
| 「野良猫ロック・ワイルドジャンボ」:シリーズ第2作 |
監督 藤田敏八
出演 梶芽衣子、范文雀、藤竜也、地井武男、夏夕介、前野霜一郎
内田良平、白木マリ、和田アキ子、にしきのあきら、野村真樹
| 「野良猫ロック・セックスハンター」:シリーズ第3作 |
監督 長谷部安春
出演 梶芽衣子、安岡力也、藤竜也、岡崎二朗、有川由紀、秋とも子
高樹蓉子、奈良あけみ、美波節子、小磯マリ、英美枝、青木伸子
ケン・サンダース、ゴールデン・ハーフ
監督 長谷部安春
出演 梶芽衣子、藤竜也、郷瑛治、岡崎二朗、范文雀、青山ミチ
沢村和子とピーターパン、太田とも子、ズーニーヴー
監督 藤田敏八
出演 梶芽衣子、藤竜也、原田芳雄、郷瑛治、司美智子、范文雀
地井武男、藤木孝、安岡力也、前野霜一郎、稲葉義男、戸浦六宏
常田富士男、青木伸子、小磯マリ、夏夕介、モップス
シリーズの最高傑作とも言われる本作の舞台は立川。米軍基地の町にたむろする不良グループの対立。混血児への憎悪と差別。魅力の登場人物たちが絡みに絡み合って、クライマックスの決闘シーンへとなだれ込みます。やがて「さそり」「修羅雪姫」で完全開花する“戦うヒロイン”梶芽衣子は、「野良猫ロック」シリーズなくしては存在しなかったかも知れません。
■score;A
スコープサイズのスクイーズ収録に感涙。スクイーズ仕様の恩恵は、思わずハッとさせる大胆な構図の再現に生きてきます。Film-to-Tape転送は完璧とは言えませんが、35年もの年月が流れた邦画B-MOVIEであることを考えれば、本盤は予想した以上にパワフルな仕上がりになったと言えるでしょう。
ウィークポイントはナイトシーンにあります。黒レベルの管理はいかんともしがたいのですが、これはフィルムソースに起因しているとみていいでしょう。これはカラーパレットが若干カラーミュート気味な点も同様。しかし室内シークエンス_とりわけナイトクラブのシーンは暖かい色彩に満たされます。70'sのファッション、装飾が魅力たっぷりに輝き、お約束のレトロ70'sキッチュな描写も嬉しい限り。
本盤は確かに経年変化に伴う傷痕が完全にトリートメントされているわけではありませんし、MPEG圧縮の弊害も抱えてはいますが、時代を考慮に入れればFilm-to-Tape転送に費やされた努力は賞賛に値するでしょう。なにしろ、この時代のカラー、すなわち時代の匂いをたっぷりと溢れ出させてくれたのですから。
■score;B+
サウンドトラックは日本語モノーラル音声のみを収録。英語字幕ON/OFF可。ダイアローグは明快ですが、Dレンジの狭さは誰の耳にも確かです。怒声や大声において時折歪みを生じることもありますが、サウンドトラックが混濁することはありません。音楽は時代の躍動を伝えてくれます。なんたって聴きどころは、ゴールデン・ハーフのGOGO-POPS。ゴールデン・ハーフはバリバリ踊りまくり(先日亡くなったルナちゃんも)、「黄色いサクランボ」と「恋人がほしいの」の2曲をシャウトしちゃいます。なんたる、COOL!
そういえばこの2曲って、デビュー・シングルのA&B面じゃないですか!「野良猫ロック」シリーズは、出演する音楽アーティストにもヒネリを加えてますから、なんだかワクワクしちゃいますねぇ。ゴールデン・ハーフと言えば同年公開の「ずべ公番長/夢は夜ひらく」にも出演していて、こちらもDVD化されないものでしょうかねぇ。
■score;B
♪わ〜かい娘が、ウッフン。お色気ありそで、ウッフン。なさそで、ウッフン、ありそで、ウッフン。ほらほ〜ら、黄色いサクランボ〜♪

やっぱ、ゴールデン・ハーフはいいなぁ。「黄色いサクランボ」だって、オリジナル曲は発禁騒ぎまでになったハレンチ・ソングですもんねぇ。しかもこのEP盤、困ったことに家にあるんだなぁ。そういえば日活には大傑作「ハレンチ学園」もあったし...。彼女たちの歌を口ずさもうものなら親からアタマを叩かれ、それでもトンデモナク長い綺麗なおみ足で、今時の女子高生も真ッ青なミニミニスカートで、怪しげだけど日本語も話せて、ボケてもサイコーな日本人の血が流れてたジンガイさん。これより30数余年、このエロチカ・ガールたちは、開放的かつ淫靡なトラウマ的存在として生き続ける事になるのです。
さて、本盤の平均転送レートは、Average Bitrate:6.40Mbps。

続いてMENU画面です。
MENU画面
なんたって当時の邦画(とりわけプログラムピクチャーであるB-MOVIE)は、タイトルからして強烈なインパクトがありました。本作も、朱色のタイトルがジャーン! 会場は「お〜っ」とか「う〜っ」とか言葉にならない声(呻き声っぽい)と共に、空気が揺れるんですねぇ。これがいいんだなぁ。
HVEは、69年のあんしゅんサンの作品をもう1本同時リリースしています。脚本・青木一夫。撮影・上田宗男で贈る日活ニューアクション「広域暴力/流血の縄張(しま)」。主演は小林旭。この集団抗争劇は、雨と泥と鮮血まみれのクライマックスの死闘へ一気になだれ込んでいくのですが、意外や印象に残るのは一癖も二癖もある脇役陣の演技というのも面白いですよ。
その他、HVEでは気になる作品群をリリースしています。ご興味のある方はHVEのホームページをご覧下さい。
さて気がつけば、終演のお時間。
それでは次夜まで、おやすみなさいませ。良い夢を。
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