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[scoreについて]
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第五十一夜

 番外地五十夜で紹介しました、DVDOから登場した映像プロセッサー「iScan HD」(海外での評価もひじょうに高く、ちなみにWidescreen Review誌でもレビューされています)ですが、HDCP対応モデルiScan HD+(プラス)のリリースが発表されました(仕様はこちら)。これは9/8〜9/12の期間で開催された「CEDIA EXPO 2004」でオフィシャル・アナウンスされたもの。入力端子はDVI端子仕様のためHDMI/DVI変換コネクターが必要となりますが、これで国内DVDプレーヤーとのデジタル映像インターフェイスが可能になりました(ビクターのD-VHS VCR HM-DHX2との接続も同様)。国内発売は11月後半を予定。マルチフォニック・サウンド株式会社からリリースされます。

 続いてはこの作品の速報です。さぁ、ご紹介いたしましょう。
 Ladies And Gentlemen,This is 「STAR WARS TORILOGY」!


◆FEATURED-DISC
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↑今回の「スター・ウォーズ・トリロジー」は、堀切シアターのメインスピーカ ー、アルテックA5のウーファー部分を舞台にしたジャケット写真でお送りします!

 9/21(米国盤)、9/23(国内盤)のリリースに先駆けて、米国盤『Classic STAR WARS TORILOGY Ultimate Edition_Episode IV: A New Hope,Episode V: The Empire Strikes Back,Episode VI: Return of the Jedi』を視聴いたしました。

 一気に視聴する、“懐かしさ”と“未知への喜び”に溢れた387分の旅!
 月刊HiVi9月号では『「スター・ウォーズ・トリロジーDVD-BOX」先取り情報』と題して、特集記事が掲載されていますが、その中の「STAR WARS RUMOR」。「今月の米国盤:番外地」での先行紹介や本誌「映画Hakken伝」で早くから紹介し、そして9月号の特集でもその詳細が掲載されているDVDの追加編集、修正加筆の“噂”ですが、その多くがトリロジーBOXにおいて実現されています。
 BOX(Widescreen版はシルバー、Fullscreen版はゴールド)を空けると4つのケースに入ったDVDが登場します。各盤のジャケットのデザインは非常にシンプル。四十九夜でご紹介した「ショーガール:VIP Edition」くらい、ど〜ん、とやってくれればなぁ、なんて声も聞こえてきそうですが、そこは中味で勝負!

 ローリー・デジタル社によるトリートメント映像はきわめて鮮明。カラーパレットに眼を見張り、特撮部分のコントラスト感とダイナミックレンジ、そして陰影描写に眼を奪われます。但し、黒セットアップが入っており、ブライトのイコライジング調整(3作共通)は必要。ドルビーデジタル(=DD)EX収録のサウンドもたいへん優秀。SE、スコア、そして肝心要のダイアローグの再現においても、まったくもって見事な修復&トリートメントが施されています。

「Episode IV: A New Hope」
IMAGE-TRANSFER QUALITY
■score;A+
AUDIO-TRANSFER QUALITY
■score;A−

「Episode V: The Empire Strikes Back」
IMAGE-TRANSFER QUALITY
■score;A
AUDIO-TRANSFER QUALITY
■score;A

「Episode VI: Return of the Jedi」
IMAGE-TRANSFER QUALITY
■score;A−
AUDIO-TRANSFER QUALITY
■score;A

 ここではこれ以上の詳しいレビューはあえて避けておきましょう。米国盤、PAL盤、そして国内盤と、今夜の番外地がUP後には間もなく皆さんの手元に届くわけですから。DVDクオリティのご確認はご自分の目と耳で、どうぞ。
 今回はMENU画面のご紹介だけさせて頂きましょう。
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 さて、それでは「PICK-UP DISC」のコーナーに移りましょう。今夜お届けするDISCはこの1枚。

◆PICK-UP DISC
TITLE;DUEL:Collector's Edition


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Studio UNIVERSAL PICTURS
Year 1971
Running Time 1:29:13
Aspect Ratio 4x3 Fullscreen 1.33:1(Original Aspect Ratio)
Audio 5.1 DD ENGLISH,5.1 DTS ENGLISH,
2.0 DD ENGLISH and MONO DD ENGLISH
Subtitle ENGLISH,SPANISH,French and NONE
Special Features Disc 1
■Steven Spielberg on the making of "Duel"
(35:17)
■"Steven Spielberg and the Small Screen" (9:25)
■"Richard Matheson: The Writing of Duel" (9:21)
■Photo Gallery (14 stills - 7 posters - see above)
■Trailer (00:58)
■Cast and Crew
■Production Notes
■Chapters 20
Release Date 2004.08.17


THE MOVIE
 
 邦題「激突!」。
 激突_と言っても「将軍家の乱心 激突」ではありませんし、「激突!殺人拳」でも、ましてや「激突!合気道」でもありませぬ(まぁ、みんな千葉ちゃん映画で、どれもこれも好きなんですけれど)。
 こちらの「激突!」は、聖林は勿論、世界の映画界の御大将となった、スティーブン・スピルバーグの72年監督デビュー作。もともとはTVムービーだった本作、あまりの面白さに日本、そして 一部のヨーロッパの国で劇場公開されたのは有名なお話(アメリカでの劇場公開は81年/アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞)。後に映画界の 一大寵児に成り上がるスピルバーグ。そんな彼の習作といえる本作のイキイキと弾むような映画創作のリズムに、やっとやっとで手を伸ばすことができ、その触感を愉しめる歓喜乱舞のDVD。
 お話はいたって単純。どこにでもいそうなサラリーマンである警部マクロード、いえいえデニス・ウィーバーが、長距離ドライブの途中に出会った(たまたま追い越してしまった)タンクローリーに、トコトン追い掛け回されるストーリー。この映画でタンクローリーの運転手は顔を見せません。これで追っかけられる怖さが増しました。ひたすら巨大な物体(怪物)に追っかけられる、ノンストップのサスペンス。そして編集技法のリズム。テンポ。決して弱音をはかない、頼もしき演出を魅せつけたスピルバーグ、この時若干25歳!
 そして、本作から3年後、あの巨大ザメが大口を開け迫り来る、もはや説明不要の傑作サスペンスを送り出すこととなるのです。

■score;A

IMAGE-TRANSFER QUALITY
  
 最初のリリース・アナウンスから2年。待望のリリースとなった本盤の映像仕様は、1.33:1フルスクリーン(オリジナル・テレビジョン・アスペクト)仕様。公開から30年以上が過ぎた本作ですが、スピルバーグの努力(彼は自作のDVD化に関して、予算を惜しまず、できる限りのトリートメントを施します)がいたるところで実っているのがわかります。
 ひじょうに鮮度が高く、S/Nもすばらしくよい映像に仕上っていますが、“鋭利”という表現は適しません。柔和な表情が持味となっているからです。しかし対照的に黒レベルは深く、艶やか。とりわけ屋外シーンでのコントラスト感に眼を見張ります。
 オリジナル・リソースにみるフィルムの粒状性は、巧妙なリデュースに留められており、70年代の香りを保持しているのが嬉しい限り。ウィーバーが駆るプリマスの車体は若干朱色に傾くようですが、総じてカラーパレットは優秀。これから続々と登場してくる旧作TVムービーも、本作のグレードを求めたってしまいます。
 被写体における注目は、やはりタンクローリーの汚れ、錆び付いた質感。そして巨体を揺るがす重力感。これをきっちり描きますと、恐怖は2倍にも3倍にも倍加するはずです。

■score;A

AUDIO-TRANSFER QUALITY
  
 サウンドは、リミックスDD-5.1音声とリミックスDTS-5.1音声を収録。
 なんせこの作品は、情け容赦ない“追いかけっこ”の映画。サスペンスフルな音楽。はらわたに響いてくるような効果音。とりわけ、若干25歳の映画青年とはいえ、スピルバーグ節が(若いなりに)全開する映画ですから、このあたりの再現力はたいへん重要となってきます。DD音声、DTS音声ともに優秀。サラウンド音場の広さ、LFEエンハンスの深さにおいてはDTSに軍配が上がるようです。
 まずはオープニング・タイトルの環境音と暗騒音で、一気に観る者を画面に引き寄せます。何が起こるんだろう、というサスペンスがゆっくりと首をもたげてくる開幕です。ダイアローグは明快ですが、幾分平坦に聴こえます。モノローグの響きは画面の前面に飛び出すように定位してきますが、このサウンドデザインは好みが分かれそうです。
 その反面、圧巻なのがタンクローリーのエンジン音の唸り、軋み音、そして地面を揺るがす走行音。LFEの恩恵が多大で、巧みな編集にあいまって強烈なインパクトを与えてくれます。この作品は追われるドライバーの恐怖の視点から作品が展開しますので、時には神経症的に、徹底的にこだわってサウンド再生に挑んでみるのも一興でしょう。

■score;A-

HiVi-SHOWCASE
  
まずMENU画面をご紹介しましょう。
MENU画面

本盤の平均転送レートは、Average Bitrate:8.47mb/s。
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 特典映像の中に収録された現在のスピルバーグ、そして25歳のスピルバーグ。何気ない特典構成なのですが、このスピルバーグの差異を見せられますと、なんともいえない感慨が込み上げてきますねぇ。その若きスピルバーグ、ウィーバーが電話ボックスで電話をかけるショットで、ボックスのガラスに映りこんでいます。このご愛嬌、CG処理で消し去らなかったところに好感が持てます。

 最後に拡大DVD-SHOTをご覧ください。
 スピルバーグの素晴らしいところは、特定される危機的状況において、きわめて様式的なルックスをフィルムに焼き付けていることです。しかもそれはスタンダード構図を常に頭において。
 まず徹底して広角レンズによる演出法に頼っているのがわかるはず。これは広角技法、奥行きへの偏愛とみてもいいでしょう。強大な怪物のようなタンクローリーと、赤いプリマス。このショットを見るだけでも、編集、奥行きのある演出、フォーカスの選択が空間の層を示す上で協力し合っているのが読み解けます。それゆえに、タンクローリーの後方に位置する赤いプリマスが、前景に呼び出されるような錯覚を抱かせるわけです。
 カリカチュア化した歪みを与えて魅せた移動ショット。広角レンズを使い、敢えてどこかグロテスクな歪みを付加した映像は、視聴しているうちに40年代の映画様式へと繋がっていくのがわかります。このあたりの映像デザインの美味しさ、妙味をきっちりと再現してください。
 四角と丸と。スタンダード構図だからその魅力が引き立つというもの。但し、ハイコントラストの屋外シーンに比べ、照明レベルが低くなる屋内シーンでは敢えてピントを甘くしています。こういうショットの連続に出くわして、「このDVDって、甘めの映像だなぁ」などと誤解せぬように。
 編集、奥行きのある演出、フォーカスの選択が空間の層を示す上で協力し合っているのが読み解ける_と前述しましたが、その代表的なショットがミラー越しの映像デザイン。バックミラーサイドミラーの使い方に注目です。スピード感と躍動感たっぷりに再現してください。
 さぁ、今夜の番外地、いかがでしたでしょうか?気がつけば、映画青年=ルーカスとスピルバーグ(その初期作)の特集になってしまいました。昔の映画が家庭劇場で蘇るシアワセ。是非ご体験してみてください。
 それでは次夜まで、おやすみなさいませ。良い夢を。

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