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第五十六夜

 それでは今夜の「PICK-UP DISC」の紹介とまいりましょう。


◆PICK-UP DISC:1 TITLE;MAN ON FIRE:Widescreen Edition

Studio 20th Century Fox
Year 2004
Running
Time
2:25:58
Aspect
Ratio
16x9 encoded 2.40:1(Original Aspect Ratio)
Audio 5.1 DD English,5.1 DTS English,
2.0 DD French,2.0 DD Spanish,
Subtitle English,Spanish and None
Special
Features
■Commentary by Producer Lucas Foster,
Screenwriter Brian Helgeland and Actor Dakota Fanning
■Action Themed Trailer
■Inside Look: Hide & Seek Teaser with introduction
■「Taxi」 Trailer and Behind the Scenes Featurette
■Chapters 28
Release Date 2004.09.14

THE MOVIE
 
 邦題「マイ・ボディガード」。
 日本劇場公開中。A・J・クイネルの原作を一度でも読んだ方なら、この邦題の酷さがわかるはず。しかしそれ以前に、一体誰が、クイネルが創出したこの元傭兵の凄腕ボディガード、“燃える男”クリーシィをデンゼル・ワシントンが演ると想像したことでしょう。2年前にはデ・ニーロ主演で製作発表されたのですが、往年のアンソニー・クインが演るようなクリーシイですから、デ・ニーロでもミスキャストだったような気がします。
写真:tenpu2
 ところが、この1人の孤独な男の再生物語、これが滅法面白い! とりわけ後半の疾走感、凄味が体温を急上昇させます(これはもはや、原作を離れたオリジナル作品)。治安が悪く、誘拐事件が多発するメキシコ・シティ。クリーシィはこの街に住む実業家の娘ピタのボディガードとなります。やがて心を通わせる2人。しかしクリーシィの一瞬の隙をついて、誘拐犯一味はピタを誘拐。クリーシィも瀕死の重症を負ってしまいます。純粋無垢な少女ピタにダコタ・ファニング。監督はトニー・スコット。
写真:tenpu3
 このクイネルが創出したクリーシィの物語は、かつてスコット・グレン主演で映画化されています。米国盤LDはイメージから(仕様はスタンダード・サイズ版)。米国盤のクオリティは感心できるものではありませんでしたが、グレン版の雰囲気もなかなかなもの特に前半部)。原作の雰囲気を損ねぬように、全編イタリアでロケーションした点も好感が持てます。原作=冒険小説がみせる後半の活劇部は映画化が困難ですし、後半部をきっちりと描写するとなると膨大な長編になってしまいます。後半部は、ワシントン版でもグレン版でも原作と異なる展開となっておりますが、クリーシィが復讐に燃えるハードエッジな描写は健在です。

■score;A

IMAGE-TRANSFER QUALITY
  
 映像はアスペクト2.40:1のスクイーズ仕様
 眼を切り裂く鋭利なハイパーリアリズム絵画。観る者をデフォルメした色彩とコントラストに酩酊させ、意図的に沈み込ませた黒がサスペンスの海に放り込みます。この黒を艶やかに再現できるかどうかが、視聴の重要なポイントとなります。この黒をしっかりと再現することで浮かび上がってくる、その容赦ない、ダークな暴力性。この凄味が必見です。スキントーンはブラウン系に傾倒するショットもありますが、総てはオリジナル・リソースに忠実。

■score;A

AUDIO-TRANSFER QUALITY
  
 サウンドはオリジナル・ドルビーデジタル(以下、DD)-5.1音声と、DTS-5.1音声を収録。
 両サウンドトラック共に優秀。際立つ1音1音が痛く胸に突き刺さります。分解能、低域のインパクトでDTSが有利か。ダイアローグは常に明快。活劇シーンの中でも、SEやスコアと混濁することはありません。サラウンドは環境音が綺麗に視聴者を包囲します。スピーカー間の定位も素晴らしく、パンニングも鮮やか。後半部のサウンドのダイナミズムは聴き所の1つ。LFE、サラウンド共に活劇シーンで大活躍しますが、とりわけサブウーファーの反応のよさが問われるシーンも多いので安直な再生は禁物です。
 「シュレック」「スパイ・ゲーム」のハリー=グレッグソン・ウィリアムズのスコアは、広いサウンドステージを保ち、サウンドトラックの妙味を聴かせます。

■score;A

HiVi-SHOWCASE
  
 米国盤ではシングル・ディスク仕様の本作ですが、05年2月登場予定のPAL-UK盤は2-DISC仕様(シングル・ディスク盤もリリース)。仕様は以下の通り。国内盤が2-DISC仕様で登場することを願う方も多いはず。

■Anamorphic Widescreen
■English DD5.1 Surround
 ※English DTS5.1 Surround(未定)
■English Hard of Hearing subtitles
■Special Features Disc-1:
(1)Feature audio commentary by Director Tony Scott
(2)Inside Look: "Hide and Seek"
(3)15-Deleted Scenes including alternate ending (with optional director's commentary)
■Special Features Disc-2:
(1)72 minute documentary: "Vengeance is Mine - Reinventing Man on Fire"
(2)"Pita's Abduction": Multi Angle Sequence
(3)4 Man on Fire TV spots
(4)Music Video: "Oye Como Va" by Kinky
(5)Tony Scott's Storyboards: "Pita's Abduction"
(6)Photo Gallery (Approximately 60 shots)

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