第六十二夜
■カジノ:公開10周年記念盤
■THE WOMEN
■ANGEL GUTS:5-Disc Collector's Edition
■HANZO THE RAZOR:3-Disc Box Set
◆FUTURE RELEASES
まずは6月登場の注目作を2作ご紹介します。
マーティン・スコセッシ監督作品。
オスカー・レースでは美味しいところを他作品に持っていかれてしまった「アビエイター」ですが、本作でもスコセッシの才能はいかんなく発揮されています。長い間、恵まれないDVDの1本であった本作ですが、同じくユニバーサル印の「アポロ13:公開10周年記念盤」と同様の存在感を魅せてくれるでしょうか?楽しみなところです。
■仕様
Street Date:2005.06.014
New Digital HD Transfer
1.85:1 Anamorphic Widescreen And FullScreen
English, French and Spanish DD5.1 Surround
English, French and Spanish subtitles
「Casino: The Story」:A fascinating exploration of the script, the book, and how director Martin Scorsese collaborated with writer Nicholas Pileggi to bring the story and characters of Casino to life
「Casino: The Cast & Characters」: Discover the real people behind the characters
「Casino: The Look」:A revealing look at the unique style of the film
「Casino: After the Filming」:A retrospective on why Casino has become a classic
「Vegas & the Mob」:NBC News takes a look at Las Vegas' rough beginnings
Great Mob Writers: Nicholas Pileggi - The History Channel highlights the career of writer Nicholas Pileggi
「Moments with Martin Scorsese, Sharon Stone, Nicholas Pileggi and more」:Audio commentary with Martin Scorsese, Thelma Schoonmaker, Barbara De Fina, Nicholas Pileggi, Rita Ryack, Frank Vincent, and Sharon Stone
Deleted Scenes
$22.98
ジュージ・キューカー監督作品。日本未公開。
しかし、この女性しか登場しない映画は、フランソワ・オゾンの「8人の女たち」の創作に多大な影響を与えた作品でもあります。「THE WOMEN」はジュリア・ロバーツとメグ・ライアンが再映画化権を持っていてため、フランスの劇作家ロベール・トマの推理劇「8人の女たち」を見つけ出し、これを下敷きに「THE WOMEN」のプロットを改訂、加筆した作品が映画版「8人の女たち」だったのです。そうした意味でも本作視聴は興味が尽きないはず。
■仕様
Street Date:2005.06.14
Fullscreen
2 Vintage Documentaries:
From the Ends of the Earth
Hollywood: Style Center of the World
Alternate Black-and-White Fashion Show Sequence with Different Footage
Scoring Session Music Cues
Theatrical Trailers of The Women and musical remake The Opposite Sex
$19.97
続いては「PICK-UPディスク」のコーナーです。まずはこの作品をご紹介しましょう。
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| Studio |
Artsmagic |
| Year |
■1978(Angel Guts:High School)
■1979(Angel Guts:Red Classroom)
■1979(Angel Guts:Nami)
■1981(Angel Guts:Red Porno)
■1988(Angel Guts:Red Vertigo) |
| Running Time |
■79min(Angel Guts:High School)
■80min(Angel Guts:Red Classroom)
■80min(Angel Guts:Nami)
■67min(Angel Guts:Red Porno)
■74min(Angel Guts:Red Vertigo) |
| Aspect Ratio |
■Angel Guts:High School
16x9 encoded 1.85:1(60f)
16x9 encoded 2.35:1(Opening/60f)
■Angel Guts:Red Classroom
16x9 encoded 2.35:1(60f)
■Angel Guts:Nami
16x9 encoded 2.35:1(60f)
■Angel Guts:Red Porno
16x9 encoded 1.85:1(60f)
■Angel Guts:Red Vertigo
16x9 encoded 1.85:1(24F) |
| Audio |
Remix-5.1 DD Japanise
Original Mono DD Japanese |
| Subtitle |
ENGLISH and NONE |
| Special Features |
■Full length running commentary from Midnight Eye writer, Jasper Sharp
■Interviews:Toshiharu Ikeda On Chusei Sone (7:14)
■Interviews:Angel Guts And Manga With
Takashi Ishii (2:10)
■Interviews:Takashi Ishii On Angel Guts (17:16)
■Interviews:(Red Classroom)Takashi Ishii On
Chusei Sone (10:06)
■Interviews:Noboru Tanaka Interview (39:58)
■Interviews:(Red Porno)Toshiharu Ikeda
Interview (36:18)
■Interviews:(Red Vertigo)Toshiharu Ikeda
Interview (32:30)
■Trailers
■Biographies
■Reproduction of the original Japanese sleeve art
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| Release Date |
2004.03.29 |
脳髄まで濡らす日活ロマンポルノ、石井隆原作『天使のはらわた』シリーズ。
収録はシリーズ第1作『女高生 天使のはらわた』、第2作『天使のはらわた 赤い教室』、第3作『天使にはらわた 名美』、第4作『天使のはらわた 赤い淫画』、第5作『天使のはらわた 赤い眩暈』の5本。本誌最新号でも取り上げている本盤ですが、ここではもう少し詳しく紹介していきましょう。
『女高生 天使のはらわた』の監督は曽根中生。脚本は深水龍作と池田敏春。曽根中生と言えば、宮下順子と白川和子の白い肌が艶めく『熟れすぎた乳房 人妻』、宮下順子・叶今日子・梢ひとみ・片桐夕子という日活ロマンポルノのエースで撮り上げたチン作『くノ一淫法 百花卍がらみ』、ダッチワイフに魅せられ憑かれた輩を描く怪作『大人のおもちゃ ダッチワイフ・レポート』(ひろみ摩耶、サイコー!)、『東京ふんどし芸者』の三井マリアを主役に迎えた『わたしのSEX白書 絶頂度』を想い出しますが、プログラム・ピクチャーのお手本とも言うべき『嗚呼!!花の応援団』『博多っ子純情』(本作の次作が『女高生 天使のはらわた』)の曽根節も絶品の仕上がりでした。
『天使のはらわた』シリーズと言えば、土屋名美と村木哲郎なのですが、第1作には村木の姿はありません(深水三章が演じるお兄ちゃんの名は哲郎ですけれど)。正式に村木哲郎が登場したのは、シリーズ中の傑作でもある『天使のはらわた 赤い教室』から。監督・脚本は曽根中生。そして石井隆が初めて脚本執筆に参加しており、この作品の質を高みに導いたのは、石井隆の手腕によるところが大きいと言っていいでしょう。やがてSEX地獄に堕ちていく水原ゆう紀にソソられます。村木役は蟹江敬三。
余談ですが、蟹江敬三と言えば長谷部安春の『犯す!』でしょう。純情な処女であった八城夏子(デビュー作にして、彼女の代表作だ)が、連続強姦魔の蟹江に犯され、やがてSEXに目覚めていき、ラストでは下半身を疼かせながら、蟹江を挑発し、追い込み、犯し、勝利するのだ。この暗くねちっこい蟹江敬三の演技が素晴らしい。
『天使にはらわた 名美』では監督が田中登にバトンタッチ。作品数は意外と少ない田中登ですが、健サンと文太兄いの共演作『神戸国際ギャング』、『四畳半襖の裏張り』の宮下順子と江角英明を配して撮り上げたロマンポルノの名作『実録・阿部定』(『愛のコリーダ』の何倍も素晴らしい)、永島暎子と古尾谷雅人(康雄)が犯し犯され苦悶する『女教師』(シリーズ第1弾/傑作)といった作品に加え、その後に同じく古尾谷雅人を主演に迎えて取り上げることとなる『丑三つの村』といった作品群も彼の手によるもの。
名美には鹿沼エリ、村木には地井武男という、これまた泣かせる配役。脇を固める山口美也子もいい女ぶりです。でもって、ソーニュー歌は八神純子の「水色の雨」だぁ!
『天使のはらわた 赤い淫画』のメガホンを取ったのは池田敏春。第1作のホンを書き、宮井えりな(この人も好きだったなぁ)の『セックスハンター 性狩人』で監督昇進した翌年の作品が本作。そして本作で名美を演じたのが、愛しの泉じゅん。泉大八の性春映画『感じるんです』でいきなりピンをはったんですが、いやはや、なんともカワユイ女の子でしたなぁ。“今だから言える”コーナーじゃないんですが、映画の下積み時代の僕と彼女は、なんと、 悩み事をペンに託して綴りあった“文通友達”だったのです。今ふうに言えばブントモって奴。今の時代のように携帯電話があればとっても簡単に会話ができたのでしょうが、こういう不便さっていうのも今思えば懐かしい想い出ですなぁ(ウルルン...)。
第1作公開から10年。原作者の石井隆がメガホンを取った作品が『天使のはらわた 赤い眩暈』。どうなるのかなぁ、だいじょうぶかなぁと不安を呼びましたが、どうしてこれが面白い。主演陣に竹中直人を迎えたところが大きいでしょう。挿入歌となる名曲「テネシー・ワルツ」の響きも印象的。本作だけは国内盤がリリースされており、他の4作は米国盤でのリリースが初登場となります。
■score;A
映像はアスペクト2.35:1 & 1.85:1のスクイーズ仕様。
全作スクイーズ仕様ですが、第1作〜4作は60f収録。第5作のみ24f収録。どこかザラついた色調は、邦画のプログラム・ピクチャーの代名詞。お世辞にも高感度とは言えないカメラやフィルムや、決して豊かとは言えない量のライティングで撮影されたの映像の味わいが、ぬるりと目をナメ上げてくるカイカンがあります。
この60fの映像をもう少し追い込みたいではないか。そこでiScanHD+経由で解像度を上げ、フレームレート72Hz視聴すると、ぐっと水気を帯びたような、ヌメった美味しい映像が眼前に現れます。個人的には『赤い淫画』のカメラ美術が好き。撮影は前田米造。デビューはロマンポルノですが、前述の『女教師』や神代辰巳の名作ポルノ『赫い髪の女』、そしてプログラム・ピクチャーでは『野球狂の詩』や藤田敏八の『帰らざる日々』『もっとしなやかに もっとしたたかに』を撮り上げています。そしてその後、森田芳光作品(『家族ゲーム』『ときめきに死す』)や伊丹十三作品(『お葬式』『マルサの女』他、伊丹十三の右腕)を撮り上げ、最新作は鈴木清順の『オペレッタ狸御殿』。
■score;A−
サウンドはリミックス・ドルビーデジタル(以下DD)5.1音声、およびオリジナル・DD-MONO音声を収録。決して鮮明なサウンドトラックではありませんが、時代の雰囲気はたっぷり味わえます。『天使のはらわた 赤い眩暈』は1ポイント・プラス。ダイアローグは時折明快さを欠きますが、リミックスDD-5.1音声における喘ぎ声の生々しさは格別。カイカンをこらえる女の声も素敵。また、蟹江敬三、地井武男、竹中直人ら、男性陣の声が魅力的に響きます。スコアは包囲感重視ですが、サラウンド・チャンネルの活躍は多くありません。英語字幕はON/OFF切替可。
■score;B

ピンクと白の、どこかチープなカバーアートも嬉しい限りですが、MENU画面はなかなかのグッド・デザイン!拡大するとこんな感じです。
続いて拡大DVD-SHOTをお届けしましょう。
ローケーション(どこかの空き地といった、超低予算のロケ)や アングル(ハンドヘルド=手持ちカメラが多い)、アバンギャルドな映像設計に時代の香りを感じます(拡大DVD-SHOT(1)、拡大DVD-SHOT(2)、拡大DVD-SHOT(3)、拡大DVD-SHOT(4))。蟹江敬三のねちっこい犯し方が下品だけど、ハードボイルドでカッコイイ。セットの色使いも低予算ながら頑張っているんですよ。被写界深度のたっぷりの奥行感も見事。『赤い教室』のカメラは『翔んだカップル』の水野尾信正。この水原ゆう紀の艶かしさを観てください。アングルもグー。
そして照明は、鈴木清順作品にはなくてはならない存在の熊谷秀夫(『東京流れ者』『けんかえれじい』『野生の証明』『大要を盗んだ男』『魚影の群れ』『学校』他)。セットの色使い。光が浮かび上がらす汚れた美麗。『天使にはらわた 名美』の鹿沼エリも、再見してみると(華はないけれど)地味めのエロさがあってぐっと来ちゃいます。う〜ん、ロマンポルノ女優史は、深く、幅広いのです(昨今のAVの女の子は女優とはいいませんので、悪しからず)。
| Studio |
Home Vision Entertainment |
| Year |
■1972(Razor:Sword of Justice)
■1973(Razor:The Snare)
■1974(Razor: Who's Got the Gold) |
| Running Time |
■90min(Razor:Sword of Justice)
■89min(Razor:The Snare)
■84min(Razor: Who's Got the Gold) |
| Aspect Ratio |
16x9 encoded 2.35:1(Original Aspect Ratio) |
| Audio |
Mono DD Japanese |
| Subtitle |
ENGLISH and NONE |
| Special Features |
■Trailers(Razor:Sword of Justice,Razor:The
Snare,Razor: Who's Got the Gold)
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| Release Date |
2005.04.19 |
さて続いては、これまたプログラム・ピクチャーの快作『御用牙』シリーズ。原作は小池一夫/作・神田たけし/画の人気劇画。収録は『御用牙』『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』。
昨今のお茶の間時代劇からは想像もつかない、問答無用のハードエッジな時代劇。主人公は隠密回り同心、“かみそり半蔵”こと板見半蔵。演じるは、パワフル極まりない勝新太郎。その半蔵流捜査情報取得の術は、それはそれは厳しい拷問。特に女性への拷問は、もうトンデモナイ。日頃から叩き上げているイチモツで、ヒーヒー言わせちゃうのだ。で、最後には「なんでも話すから、ヤメナイデー!」ってなことになっちゃうのだ。今製作したらセクハラ映画で訴えられそうですが、そこは各作ともに名監督がしっかり手綱を締めています。西村晃、蟹江敬三ら、映画の脇もガッチリ!
『御用牙』は三隅研次が肩の力を抜いて楽しそうに演出しており、三隅演出の職人芸が冴え渡ります。朝岡雪路、渥美マリのふくよかな柔肌がピンクに染まるエロさのさじ加減がお見事。脚本は小池一夫。
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』は増村保造がメガホンを取り、脚本も増村保造が書き上げました。『かみそり半蔵地獄責め』はシリーズ中最も面白く、完成度も高い作品。西村晃の軽妙な小悪党ぶりも絶品ですし、蟹江敬三と草野大悟が魅せる絶妙な芝居の“間”も、いやぁ、愉快愉快。黒沢年男の男っぷりにもシビレます。『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』の井上芳夫は、三隅研次と増村保造比べればネームバリューが低いかもしれませんが、コアな映画ファンには江波杏子の『女賭博師』シリーズで知られる監督サンです。脚本は増村保造。
■score;A
映像はアスペクト2.35:1のスクイーズ仕様。
リリースは裏クライテリオンとして名高いHVEですから、映像の仕上がりは極めて高品位。黒の引き込みが早いのは、フィルム・リソースに起因するもの。解像感も驚くほどで、人物のアップの力感が素晴らしい。『御用牙』の撮影は牧浦地志。なんせ『座頭市』シリーズに『眠狂四郎』シリーズ、そして『子連れ狼』シリーズを撮り上げた御大ですから、1ショット1ショットが浮かび上がってきます。ウルトラヒップなカッティングも見どころです。
しかしやはり『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』を撮り上げた宮川一夫。増村+宮川が描く時代劇絵画は絶品。そして3作目『御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判』で再び牧浦地志と、このバトンタッチのなんとも贅沢なこと!この映像美は必見です。
■score;A
サウンドは日本語DD-MONO音声を収録。
ダイアローグは終始クリアで混濁がありません。『座頭市』とはまた違った勝新の声の張り出し具合が綺麗に響きます。女優陣の艶声も良し。SEにも力感あり。音楽はやや平坦で奥行に欠けますが、娯楽時代劇の楽しさを醸し出します。『御用牙』の挿入歌がモップスって、やはり70年代ならではの時代劇ですなぁ。
■score;B+
まずはMENU画面ですが、本盤の特典は僅か。本編の面白さで勝負の3作です。
『御用牙』の牧浦地志のアングルが冴え渡ります!突くは勝新。突かれるは雪路姐さん。こちらは渥美マリ姐さん。捕り網に入れられ、イチモツの上へ吊るし降ろされ、そのままグルグル、グルーッと、右に左に大回転で犯られちゃう。なんだか、観ている方は開いた口が塞がらず...。
宮川一夫御大のカメラも負けておられません。ルックスは3作に渡って統一されてますが、微妙なお味の違いを家庭劇場で是非ご覧になってください。拷問部屋の埃臭いタッチが見事に表出します。『座頭市』とは違った閉塞感の中で、勝新の爆発ぶりがサイコーです。
さて、ゴールデンウィーク明けの番外地、いかがでしたでしょうか?ちょっぴり過激にお届けしましたが、休みボケの頭にはいい薬だったりして...。
それでは次夜まで、おやすみなさいませ。良い夢を。
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