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第六十四夜
 ■アウトサイダー
 ■BULLITT:Two-Disc Special Edition


◆FUTURE RELEASES

アウトサイダー
  
 フランシス・フォード・コッポラが83年にメガホンを取った本作は、驚くほど感傷的に物語が進みます。スティーヴィー・ワンダーのテーマ曲も感涙モノ。円盤はワーナーからの2枚組。おそらく“R-1〜4”仕様での登場でしょう。マスターは完全レストアされた限定劇場公開版。アナウンスでは22分の未公開シーンが追加編集されるとのこと(30分長尺のPG-13版とは異なります)。復刻盤『最前線物語』に小躍りした方なら、本盤の登場にもウルルンのはず。

拡大COVER-ART(1)
■仕様
 Street Date:2005.09.20 
DISC-1:The Movie
All-New Digital Transfer from Restored Picture Elements
1.85:1 Anamorphic Widescreen
All-New Soundtrack Score Remastered in Dolby Digital 5.1
"Watch The Outsiders - The Complete Novel with Francis Ford Coppola
- New Introduction and audio commentary by Francis Ford Coppola
"Watch The Outsiders - The Complete Novel with the Greasers and a Soc"
- New Introduction and Commentary by C. Thomas Howell, Matt Dillon, Diane Lane, Ralph Macchio, Rob Lowe and Patrick Swayze
Languages: English
Subtitles: English, French & Spanish (Feature Film Only)
DISC-2:Special Features
"Staying Gold"- A look back at The Outsiders
"S.E. Hinton on Location in Tulsa"
"The Casting of The Outsiders" - Features producer Fred Roos
"Readings" - Seven cast members do readings of Hinton's descriptions of the characters they played
Deleted Scenes
"The Outsiders Started by Student Petition" - Filmed segment from NBC's The Today Show featuring librarian Jo Ellen Misakian and many of the students from the Lone Star school, plus coverage of a special Fresno student screening attended by some of the film's cast
Original Theatrical Trailer
New 2005 Trailer
 $29.99

◆PICK-UP DISC:1
 TITLE;BULLITT:Two-Disc Special Edition


Studio Warner Home Video
Year 1968
Running Time 1:53:35
Aspect Ratio 16x9 encoded 1.85:1
Audio 2.0 DD ENGLISH,MONO DD FRENCH
Subtitle ENGLISH,FRENCH,SPANISH and NONE
Special Features ■Audio Commentary with Director Peter Yates
■Documentaries on Disc 2
Steve McQueen: The Essence of Cool
■Documentaries on Disc 2
The Cutting Edge:The Magic of Movie Editing
■Old 10-minute featurette on Disc 2
 Bullitt:Steve McQueen's Commitment to Reality
■Chapters 23
Release Date 2005.05.31


THE MOVIE
 
 邦題『ブリット』。
 5/31に登場しました『エッセンシャル・スティーブ・マックイーン・コレクション』の中から本盤をピックアップします(単品購入可)。ちなみにBOXには『ブリット』の他に『ゲッタウェイ(リマスター盤)』『パピヨン』、そしてDVD初見参となる『シンシナティ・キッド』『トム・ホーン』『戦雲』を収録。いずれも単品購入可能で、『パピヨン』を除く全作のリージョン・コードは「R-1〜4」仕様となっています。各作の特典のコメンタリーが興味深い仕上がりとなっていますので、7月登場予定の国内盤を待つのもいいかもしれません。
 監督はピーター・イエーツ。共演はロバート・ヴォーン。マックイーンの恋人役に扮した、当時24歳のジャクリーン・ビセットの美しいこと。脇役時代のロバート・デュバルの登場にもニヤリとさせられますが、『拳銃無宿』のゲスト出演以来の親友ドン・ゴードン(『パピヨン』『タワーリング・インフェルノ』で共演)の相棒ぶりも素晴らしい。今回のカースタントを担当したのも、『大脱走』で“ジャンプ一番”成功させたバド・イーキンス。
 街の生の息づかいたっぷりの街頭ロケ。泣く子も黙るカーチェイス。裁判の証人殺害に絡む陰謀に、サンフランシスコ警察のフランク・ブリット刑事が挑みます。本作のメガヒット以後、『ダーティー・ハリー』『フレンチ・コネクション』と刑事(警官)モノのオファーが殺到したマックイーン。いやはやなんとも、そのCOOLぶりにノックアウトです。
 昨年、『トロイ』のウォルフガング・ペーターゼン監督が、07年クランクインを目指してブラッド・ピット版『ブリット』を企画しているというニュースが流れましたが、果たして実現するのでしょうか?  

■score;A+


IMAGE-TRANSFER QUALITY
 
 映像はアスペクト1.85:1のスクイーズ仕様。
 DVDの黎明期(98年)に登場済みの本作ですが、そのお色直しはお見事。その比較DVD-SHOTはHiVi-SHOWCASEでご紹介しますが、コントラスト感、解像感の向上に目をみはります。カラーパレットを彩る色彩群も力強く蘇り、ディテイルも浮き上がってきます。スキントーンもナチュラル。クローズアップは極めて鮮鋭。
 前半を占めるローライトレベルの室内シーンですが、98年盤では霧散していた暗部階調が蘇っています。但し、ロケーション中心の60年代後半のルックスですから、今ほどの高解像度のフィルムもレンズもありませんので暗部情報の引き込みは早くなっています。この黒の沈み具合、浮き具合。その美味しさ。つまり、その硬質な黒が映画のサスペンスと見事に絡み合っているところにこそ注目して欲しいわけです。白情報は生き生きしており、鮮度が高く再現されます。(日中の空に代表する)高域部分では粒状ノイズが散見されるショットもありますが、それが視聴の気を散らすことはありません。

■score;A


AUDIO-TRANSFER QUALITY
 
 サウンドはドルビーデジタル(以下DD)2.0音声を収録。
 DD-2.0音声は切れ上がるようなシャープなサウンドを聴かせますが、レンジ感は決して広くありません。スクリーンに堂々と寄り添うような“時代のサウンドトラック”を体験して頂きたいのですが、とりわけダイアローグは全編を通して明快で、状況ごとの緊迫感を余すところなく醸し出すかのように響きます。オスカー音響賞にノミネートされた本作ですが、ロケーション中心のキャンパスに、猥雑で生々しい都市の匂いを綿密に創り込んだあたりの見事なこと。ラロ・シフリンの映画の雰囲気を伝えるスコアも魅力たっぷり。

■score;B+


HiVi-SHOWCASE
 
 本作の平均転送レートは、Average Bitrate:5.33 mb/s。
 続いては『ブリット』の魅力を拡大DVD-SHOTで体験してもらいましょう。撮影監督は『ローズマリーの赤ちゃん』のウィリアム・フレイカー。“撮影とカッティング(オスカー編集賞受賞)の力こそが観客の心理を刺激する”とする、とするフレイカーの創意工夫は、とりわけ活劇シーンで全開となります。
 動のショットとショットの合間に挿入される、マックイーンのクローズアップのメガシャープぶり(拡大DVD-SHOT(1))。いやぁ、ハッとさせられ、グッときますなぁ。『ブリット』はチェイス・シーンで1つのジャンルを確立したのですが、撮影には5週間を要しています。その迫力の根源は、主観ショットを挿入したことと、早廻し(コマ落し)なしで車を突っ走らしたことにあります。まるで生き物のようなフォード・ムスタングが素敵です(拡大DVD-SHOT(2))。
 私生活でも親交の深かったロバート・ボーンとの共演も『荒野の七人』以来。徹底して脇に廻った助演ぶりがいいんですよねぇ、これが(拡大DVD-SHOT(3))。昨年登場したUK極上盤『ナポレオン・ソロ・コレクション』を見直してみたくなっちゃいます。
 続いて新旧DVDの比較SHOTです。ウィリアム・フレイカーのカメラ美術も、目に沁み込んでくる鮮度が褪せていたら魅力が半減します。車内に設置されたカメラが切り撮るサンフランシスコの街並み。どこか靄がかかっているような98年盤に対して(拡大DVD-SHOT(4))、本リマスター盤は視力がアップしたかのような映像となっているのがわかります(拡大DVD-SHOT(5))。この解像感の違いによって映画の見せ場、とりわけチェイス・シーンの心拍数も変わってくるわけです。
 最後にサウンドトラックCDについてご紹介。01年に登場済みのサントラ(輸入UK盤)ですが、仕様は“旧盤の音って何だったの?”ってくらいの極上リマスター盤。Amazon.jpでの購入も可能ですので(メーカー在庫数僅少)、是非お手元に1枚!マックイーンのみのCOVER(オレンジ)は12曲収録盤。マックイーンとボーンのCOVER(グリーン)は18曲収録盤(店舗在庫のみ/曲のアレンジも異なります)。テーマ曲はメガCOOL!ですよ。
 それでは次夜まで、おやすみなさいませ。良い夢を。


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