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第六十七夜

◆PICK-UP DISC:1
 TITLE;CONSTANTINE:2-Disc Deluxe Edition


Studio Warner Home Video
Year 2004
Running Time 2:00:24
Aspect Ratio 16x9 encoded 2.40:1
Audio 5.1 DD ENGLISH,5.1 DD FRENCH,
Subtitle ENGLISH,FRENCH,SPANISH and NONE
Special Features DISC-1:Movie
■Commentary by director Francis Lawrence,
producer Akiva Goldsman and screenwriters Kevin Brodbin and Frank Cappello
■A Perfect Circle's "Passive" music video
■Theatrical Trailers
DISC-2:Extras
■18 minutes of Deleted Scenes including an
alternate ending with optional director's
commentary
■「CONJURING CONSTANTINE:FROM COMIC BOOK TO MOVIE」documentary
■「THE PRODUCTION FROM HELL」Documentary:
Director's Confessional, Collision with Evil, Holy
Relics
■「IMAGINING THE UNDERWORLD」Documentary:
Hellscape, Visualizing Vermin, Warrior Wings,
Unholy Abduction, Demon Face (Easter Egg)
■FORESIGHT:The Power of Pre-Visualization
(With Optional Commentary by Francis
Lawrence)
■DVD-Rom Content
■Chapters 34
Release Date 2005.06.14


THE MOVIE
 
 邦題『コンスタンティン』。
 大人向けDCコミック「ヴァティーゴ(めまい/ヒッチコックの名作と同じ)」からのコミック『ヘルブレイザー』の映画化作品で、マトリッキーな奴=キアヌ・リーブスが超自然現象を調査するオカルト探偵に扮するハイブローなVFX作品。キアヌに決定するまで、メル・ギブソン、ニコラス・ケイジ、ヒュー・ジャクソン、そしてケヴィン・スペイシーの名が挙がりましたが、個人的にはケヴィン・スペイシー版が観たかったですねぇ。
 コンスタンティンと共に天使と悪魔の世界で、事件を追うこととなる女刑事アンジェラに、『ニューオーリンズ・トライアル』『ハムナプトラ』シリーズのレイチェル・ワイズ。
 聖林で引っ張りだこのデジタル・アーティストが集結した新感覚のホラーなのですが、どこか懐かしい香りのするフィルムノワールの皮膚感覚があり、終幕も澱んだような後味を残します。
 

■score;A-


IMAGE-TRANSFER QUALITY
 
 映像はアスペクト2.40:1のスクイーズ仕様。
 ワーナー作品らしい安定したHDトランスファーで、細部の見晴らしも良好。PAL独盤と比較してみましたが、力感は米国盤が上回ります。陰影描写も深く、滑らかな階調表現も魅せてくれます。ダークなルックスはコミックのイメージを霧散させないためのもの。但しペン書き、ベタ塗りというイメージよりも、どこか油絵的なイメージ(拡大DVD-SHOT)。
 撮影を担当したのは、名手フィリップ・ルースロ。エッジを立てない筆致は、彼の絵画キャラクターに起因しています。ルースロといえば『リバー・ランズ・スルー・イット』の自然派カメラ美術師。今回は人工照明を駆使してのルネッサンス絵画を魅せてくれます。そういえば『エクソシスト/ビギニング』の撮影監督も、色彩と光の絵師ヴィットリオ・ストラーロが担当していました。巨匠たちの、少し肩の力を抜いた映像遊戯に注目してください。

■score;A



AUDIO-TRANSFER QUALITY
 
 サウンドはドルビーデジタル(以下DD)5.1音声を収録。
 『ヘルボーイ』『スパイダーマン2』といったコミックの最新映画化作品と比較すると、Dレンジ、音場空間は若干抑制されているように思えます。しかし分解能はすこぶる良好で、その粒立ちも見事。強烈な開幕の事故シーンの衝撃に始まり、特撮シーンにおける音響デザインが痛烈。ダイアローグ、SE、音楽と、総てのシーンにおいて躍動感の波にさらわれてしまいそうです。とりわけSEデザインの想像性に唸ります。サラウンドはパンニング、移動感共に大活躍。後方にレイアウトされたSEの定位感もピンポイント。音のカイカンに浸って下さい。

■score;A+



HiVi-SHOWCASE
 
 コミックに登場するコンスタンティンは英国人ですが、映画化にあたってはLAが舞台となりました。金髪のキャラクターのイメージも、キアヌの素のキャラクターを生かしたコンスタンティン像に(拡大DVD-SHOT(1))。くれぐれも「それって、“大根”なんじゃない?」なんて、意地悪な見方はなさいませんように。
 フィリップ・ルースロは本作でシンメトリ構図に徹底してこだわっています(拡大DVD-SHOT(2))。その構図の中で色彩と光が踊る。“肩の力を抜いた”と書きましたが、ルースロの卓越した絵画性は健在です。運動量たっぷりの作品ではありますが、ショット、ショットに刻まれた絵画性に注目して下さい。
 スター女優という感じではありませんが、レイチェル・ワイズの雰囲気も素敵に映ります。顔の輪郭が好みでない、という方もいますが、魅力はあの瞳。瞳の濡れた輝きがどう再現されるかも、家庭劇場では重要なポイントになりますよ(拡大DVD-SHOT(3))。
 あの瞳に見つめられたなら、もうクラクラ...。 

 それでは次夜まで、おやすみなさいませ。良い夢を。

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