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第六十八夜

◆PICK-UP DISC:1
 TITLE;LAYER CAKE:Widescreen Edition


Studio SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT
Year 2005
Running Time 1:45:14
Aspect Ratio 16x9 encoded 2.40:1
Audio 5.1 DD ENGLISH,2.0 DD FRENCH,
Subtitle ENGLISH,FRENCH and NONE
Special Features DISC-1:Movie
■ Director Matthew Vaughn and
writer J.J. Connolly's commentary
■14 Deleted Scenes with optional commentary
■2 Alternate Endings with optional commentary
■The Making-of Featurette
■Q&A Screening at the National Film Theatre in
England
■FC KAHUNA: HAYLING Music Video
■Poster Exploration Gallery
■2 Storyboard Comparisons
■Chapters 19
Release Date 2005.08.22


THE MOVIE
 
 邦題『レイヤー・ケイク(原題)』。
 『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』の製作者マシュー・ヴォーンが初監督した英国産犯罪映画。主人公は、その昔数千ドルの強盗で10年の懲役を受けた名無しの男。出所後はひっそりと麻薬売買に勤しみ、まとまった金を貯めて30歳の誕生日までに引退をしようと密かに考えているのですが、引退直前に巨大な麻薬組織によって再び危険なビジネスに呼び戻されることになります。
 ヴォーンの手腕は、これが初監督作とは思えないほどに見事。低予算で賢く小品を創り上げる手本を示し、とびきり気の利いた犯罪映画として観る者の心を虜にします。
 主演は『ロード・トゥ・パーディション』でポール・ニューマンの息子を演じていたダニエル・クレイグ。

■score;A


IMAGE-TRANSFER QUALITY
 
 映像はアスペクト2.40:1のスクイーズ仕様。
 クライム・ムービーらしいクールなルックス。特にナイトシーンの陰影描写が魅力的で、黒の締まり具合が素晴らしい。しかしPAL-UK盤の仕上がりが極上だっただけに、NTSC=米国盤の印象は若干後退します。Film-to-Videoトランシファーにおいてノイズリダクションが幾分強めに設定されたためか、映像情報が曖昧に映るショットが散見されます。但し、総てのショットで軟調な表現になるわけではなく、ミディアム・ショットからロングショットにおける細かなディテイルは霧散していません(逆にクローズアップにもう少し力感が欲しいところ)。
 カラーパレットはシーンによってディフォルメされますが、ブルーや暖色系の表現が見事。スキントーンもナチュラル。

■score;A-



AUDIO-TRANSFER QUALITY
 
 サウンドはドルビーデジタル(以下DD)5.1音声を収録。
 DD-5.1音声は分解能が高く、フロント3チャンネルに集中させるダイアローグ中心のサウンド構成が気持ちよい。低音域のデザインも巧妙。効果音はDレンジが豊かで、噛みつくような勢いを感じさせます。但しサラウンド効果は全体に控えめ。
 ダイアローグは終始明快。スコアの響きも心地よく、忘れがたいテーマを聴かせてくれます。音響デザインは『スナッチ』『ネバーランド』のマシュー・コーリングで、派手さはありませんが堅実な仕事ぶりです。
■score;A-



HiVi-SHOWCASE
 
 シーン毎の色彩デザインはどこか『トラフィック』を思い起こさせますが、タッチは冷徹な英国テイスト。英国映画ならではの、皮膚を剃刀で剥ぐような感覚も漂います。ブルーとイエローの配色にも注目です(拡大DVD-SHOT1拡大DVD-SHOT2)。
 ミドルショットの奥行表現にハッとさせられますが(拡大DVD-SHOT3)、スコープサイズの被写体配置も計算されています。カメラアングル、セットにおける撮影構図にも注目です(拡大DVD-SHOT4拡大DVD-SHOT5)。

 それでは次夜まで、おやすみなさいませ。良い夢を。

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