ヤマハAVセンターの旗艦機DSP-Z11。4年の歳月を経てついにベールを脱ぐ!
11.2chのシネマDSP HD3。THX Ultra2 Plusに準拠

    製品情報
  • ジャンル:AVセンター
  • メーカー名:ヤマハ
  • 型名:DSP-Z11
  • 価格:¥693,000
  • 発売日:2007年12月10日

ヤマハから、2003年以来、4年ぶりのフラッグシップモデルが、ついに登場する。これまでトップの座を守ってきたDSP-Z9を全面的に改良し、新たなシネマDSPを引っさげて、HD時代の最高級AVセンターとして生まれかわった。THX Ultra2を越えるTHX Ultra2 Plus規格に準拠し、11.2ch構成の3次元シネマDSP HD3を搭載する。各社から新時代のフラッグシップAVセンターが発表されるなか、これまで沈黙をまもってきたヤマハがついに動きだした! いったいどんなフューチャーを備えているのか、これからその概要をお伝えしていく。

歴代最高11本(+2台)のスピーカーで、HDオーディオの濃密な音場を立体的に再現

 型名DSP-Z11の「11」は、使用するスピーカーの数。これまでの7chに、フロントプレゼンス2chとリアプレゼンス2chを加え、サブウーファー.2chと合わせて計11.2chを構成する。本体内部には、11chの電流帰還型パワーアンプを内蔵し、全chが独立して駆動する。フロントバイアンプに対応。定格出力は、140W×7ch+50W×4ch。

 プレゼンススピーカー4台を最大限に活かすため、シネマDSPの新たな境地 シネマDSP HD3(シネマディーエスピー エイチディーキュービック)を新開発。テキサス・インスツルメンツ社とヤマハで共同開発した新世代シネマDSP LSI DA70Y 3基と、300MHz DSP DA790 1基を投入したQUAD DSPエンジンにより、HDオーディオの膨大な情報量を、高精度な3次元高密度音場へと料理する。上方に設置する4本のプレゼンススピーカーを最大限に利用し、従来機と比べ、とくに高さ方向の反射音情報を正確に再現するという。DSPプログラムは、HiFi DSPプログラムが20種類、シネマDSPプログラムが13種類用意され、THXプログラム7種類、ストレートデコードプログラム23種類と合わせて、計63種類のプログラムが内蔵される。気になるシネマDSPのMOVIEプログラムでは、DSP-Z9のGeneral、Enhancedがなくなり、Standard、Dramaが追加された。

 ヤマハの自動音場補正技術YPAOは、3点で計測する新型マイクスタンドを追加して、さらにパワーアップ。このマイクスタンドは、スピーカー間の開き角度を反映し、さらに測定精度を高める新機能「スピーカー角度計測」に用いられる。定在波を専用イコライザーで低減させる「定在波制御」、複数箇所での測定から最適なセッティングを見つけ出す「マルチポイント計測」など、新たな機能が盛り込まれ、調整精度が著しく進化している。

THX Loudness Plusを採用し、世界で初めてTHX Ultra2 Plusに認定された

 主シャーシは、厚さ1.6mmの鋼板を使用したサブシャーシとH型メインフレーム、外縁部のアウターフレームからなり、互いに強固に結合したH型リジットフレーム構造を採っている。超大型電源トランスを中心に据え、パワーアンプ用ラジエーターを左右対称に配し、左右チャンネルのセパレーション、重量配分、熱配分を均等化させている。電源部は、電源トランスを境にオーディオ系電源回路とデジタル/映像系電源回路を分けて配置。一方、パワーアンプ部と並んで消費電流の激しいデジタルセクションを、トランス至近に置くことで、音質劣化の原因になる大電流ループを抑える工夫が施されている。

 これまでのフラッグシップモデルで受け継がれてきたローインピーダンス設計、伝送経路の最短化思想は、本機でもさらに高いレベルで実践されている。高音質プリアンプブロックでは、ケーブルを使わないボード・トゥ・ボードや4層基板など、最短経路思想を具現化した3Dサーキットストラクチュア構造を採用。D.O.P.G.(DAC on Pure Ground)コンセプトにより、グラウンド電位がひとつにまとめられている。D/Aコンバーターは、バーブラウン製DSD1796を全13chに奢り、すべてDSDダイレクト入力に対応。また、定評あるロージッターPLL回路には、VCXO(電圧制御水晶発振器)を加えることで、入力信号のジッターをほぼ完全に分離する。もちろん、HDMI入力に対してもジッター軽減に大きく貢献している。

 ボリュームは、THXの新ボリューム技術THX Loudness Plusが取りいれられている。従来は、小音量にすると音声レベルの低い情報が失われたり、臨場感や音場感がリスナーに伝わらないケースが多くみられた。THX Loudness Plusは、効果音レベルと周波数特性を自動で調整することにより、どんなボリューム値でも本来の実力を100%近く引き出す技術である。この技術を採用したことで、本機は世界で初めてTHX Ultra2 Plus規格に準拠したことになる。

最新デバイスをふんだんに投入し、あらゆるニーズに対応を果たす

 映像系は、アナログデバイス社製NSV対応12ビットビデオデコーダーADV7802(およびADV7342)を内蔵。3次元Y/C分離、フレームTBC、1080pコンポーネント入力の対応を果たす。また、本機に採用されたアイチップス・テクノロジー社のi/pコンバーターIP00C772は、動き適応処理、2-3/2-2プルダウン検出、ジャギー低減斜め補完制御といった魅力的な機能を実装。ビデオスケーラーは、アンカーベイ・テクノロジー社のABT1018(10ビット処理)を採用し、1080pへのアップスケーリングを可能にする。

 HDMI端子は、Ver.1.3aに準拠。1080pのリピート入出力、DeepColor、x.v.Color、オートリップシンク、24Hz/100Hz/120Hzのリフレッシュレートに対応している。入力5系統、出力2系統が用意され、うち入力1系統は、AVセンターとして初めて、フロントパネルに装備される。ネットワーク機能としては、マイクロソフトのWindows Vista、Plays for Sureに対応し、インターネットラジオ再生、Music CASTクライアント、ネットワーク経由のZ11制御を可能にする。USB入力端子は、フロントおよびリアパネルに装備(切替式)。MP3、WMA、Mpeg4 AACフォーマットを再生し、同社のiPod Dock YDS-10と接続できる。

2007年9月6日
メディアマーケティング部・KEN

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最終更新 11.12.20 15:43

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