CEATEC JAPAN 2008~シャープの注目モデルはLC-65XS1/LC-52XS1
新型液晶テレビは、フルカラーのエリア制御型LEDバックライトで勝負する
幕張メッセを発表会の場に選んだ次世代液晶搭載モデル
液晶テレビシリーズAQUOSで攻勢をかけるシャープは、次世代液晶と位置づける新製品の発表をこのCEATEC会場で行なった。CEATECの開場(プレミアタイム)と同時に、新製品発表会を行ない、国内外のプレス関係者にその先進性をアピールしようというわけだ。通常の新製品発表会では、会場の時間的制約などがあって、新しい技術の詳細をじっくりと説明したり、ゆっくり実機に触れることはできないわけだが、こういう形式なら、CEATEC会期すべてを新製品のプレゼンテーションに当てることができわけで、シャープがこの次世代液晶にかける意気込みがうかがえる。
マットな質感の光沢を持つフレームは、世界の喜多俊之デザイン
さて、ここで発表されたのは65型と52型というサイズ違いの2機種(発売はともに10月15日)。全体のシリーズ名はXS。これまでのどのシリーズにも属さないフラッグシップモデルである。デザインはすでにシャープAQUOSには欠かせない存在となった喜多俊之氏。スピーカー部を画面フレーム下にぶら下げたスタイルはきわめてユニークだが、これまでのテイストをそこはかとなく継承しており、AQUOSファンにはなじみやすいのかもしれない。チューナー部は別筐体で、標準では有線接続。既発売のワイアレスユニットを組み合せることもできる。
液晶パネル用とバックライト用に2枚の映像をつくる、そんなイメージ
この液晶テレビの注目点は、なにはなくとも「次世代液晶・メガASV」の搭載にある。 メガは100万、つまり100万対1のダイナミックコントラストを実現したアドバンスト・スーパー・ビュー技術を投入したフラッグシップモデルというわけだ。シャープは数年前にもメガコントラストをうたった液晶パネル技術を発表していたが、技術の進化はそれとはまた異なる手法も生み出し、ついにブラウン管に迫るハイコントラストを実現した。山の頂きはひとつだが、そこに至るルートはいくつもあるのだ。
シャープがたどったルートは、最近話題のLED(発光ダイオード)をバックライトに使う手法。それだけでなく、そのLEDバックライトを映像の内容に合せて変化させている。点灯する場所、そしてその明るさや色が、きめ細かく制御されているのだ。液晶パネルのコントラスト低下の要因は、一般にバックライトとして使っている光源(通常は冷陰極管=一種の蛍光灯)の漏れだ。つまり光が漏れるなら、消してしまえばいいというリクツである。LEDバックライトを使った点灯エリア制御は、先頃、ソニーもXR1というこちらもフラッグシップモデルでも採用されているが、それとの大きな違いのひとつは、点灯色の違いだろう。ソニー方式は、緑2個、赤、青各1個をひとつのアッセンブリーとして点灯させ白からグレーを表現する。つまり点灯色は白。シャープ方式は、同じく緑2個、赤、青各1個からなるLEDユニット(配列はG・R・B・G)を使うが、必ずしも白だけを表現するのではない。赤い花の映像エリアでは赤く、植物の葉の映像エリアでは緑色に点灯させているのだ。その様子をイメージとして表現したのが上の写真。わかりやすくいえば、フルハイビジョンの液晶パネルで表示する映像と、1000個以上とされるLEDユニット群で表示する映像の、2種類を作って、1台のテレビで重ね合せているのだ。仮に、LEDユニット数が1920×1080にまで高められれば、液晶パネルはなくてもきちんとした映像が表現できることになり、それはすなわちLEDによる自発光ディスプレイの完成を意味することになる。
もうひとつ、このXSシリーズがスゴいのは、LEDバックライトのエリア制御を搭載しておきながら、薄型化を達成していることである。もちろん、9.9mmというわけではないけれど、再薄部2.28cmというのは、かなり薄い部類。なぜ、薄型化ができたのか? その秘密は、先述のLEDユニットの配置にあるという。このXSシリーズに使っているLEDバックライトシステムでは、その発光が下向きになるよう配置されており、そこから得られる光を特殊な導光板で液晶パネルの背面方向に導いて利用しているのだ。この工夫はひとつは
薄型化のためだが、もうひとつ意味があって、緑2、赤、青各1のLEDの光をバランスよく混合させるための距離確保が実現できるのだ。
こうした要素技術の統合によって得られた成果は、まず冒頭のダイナミックコントラスト100万対1。そして色再現範囲がNTSC比で150%にまで拡大したという。新製品発表会であいさつに立った同社松本副社長の言を借りれば、「自然界の色をほぼすべて再現できる」とのことであった。俄には信じられない表現力だが、そのあたりの真偽は、近く月刊HiViにて検証がすすむだろう。
シャープがたどったルートは、最近話題のLED(発光ダイオード)をバックライトに使う手法。それだけでなく、そのLEDバックライトを映像の内容に合せて変化させている。点灯する場所、そしてその明るさや色が、きめ細かく制御されているのだ。液晶パネルのコントラスト低下の要因は、一般にバックライトとして使っている光源(通常は冷陰極管=一種の蛍光灯)の漏れだ。つまり光が漏れるなら、消してしまえばいいというリクツである。LEDバックライトを使った点灯エリア制御は、先頃、ソニーもXR1というこちらもフラッグシップモデルでも採用されているが、それとの大きな違いのひとつは、点灯色の違いだろう。ソニー方式は、緑2個、赤、青各1個をひとつのアッセンブリーとして点灯させ白からグレーを表現する。つまり点灯色は白。シャープ方式は、同じく緑2個、赤、青各1個からなるLEDユニット(配列はG・R・B・G)を使うが、必ずしも白だけを表現するのではない。赤い花の映像エリアでは赤く、植物の葉の映像エリアでは緑色に点灯させているのだ。その様子をイメージとして表現したのが上の写真。わかりやすくいえば、フルハイビジョンの液晶パネルで表示する映像と、1000個以上とされるLEDユニット群で表示する映像の、2種類を作って、1台のテレビで重ね合せているのだ。仮に、LEDユニット数が1920×1080にまで高められれば、液晶パネルはなくてもきちんとした映像が表現できることになり、それはすなわちLEDによる自発光ディスプレイの完成を意味することになる。
もうひとつ、このXSシリーズがスゴいのは、LEDバックライトのエリア制御を搭載しておきながら、薄型化を達成していることである。もちろん、9.9mmというわけではないけれど、再薄部2.28cmというのは、かなり薄い部類。なぜ、薄型化ができたのか? その秘密は、先述のLEDユニットの配置にあるという。このXSシリーズに使っているLEDバックライトシステムでは、その発光が下向きになるよう配置されており、そこから得られる光を特殊な導光板で液晶パネルの背面方向に導いて利用しているのだ。この工夫はひとつは
薄型化のためだが、もうひとつ意味があって、緑2、赤、青各1のLEDの光をバランスよく混合させるための距離確保が実現できるのだ。
こうした要素技術の統合によって得られた成果は、まず冒頭のダイナミックコントラスト100万対1。そして色再現範囲がNTSC比で150%にまで拡大したという。新製品発表会であいさつに立った同社松本副社長の言を借りれば、「自然界の色をほぼすべて再現できる」とのことであった。俄には信じられない表現力だが、そのあたりの真偽は、近く月刊HiViにて検証がすすむだろう。
実勢価格はLC-65XS1で128万円前後、LC-52XS1で98万円前後
LEDバックライトの部分駆動はすなわち、使わない電灯を消すのと同じく、節電になる。2007年モデルとの比較では、65V型で26%、52V型で20%という大幅な省電力化が図られた。
リモコンが電波方式の無線通信タイプに鳴ったことも新しい。双方向通信を行なうことにより、新しくリモコンに搭載された液晶ディスプレイに番組情報などが表示できるようになった。テレビ本体に向けなくても操作するこのリモコンは、もちろんHDMI-CECによる「ファミリンク」を介して外部機器を制御できる。
ユニークなスタイルのスピーカー部は、パイオニアとの協業によって生れたもの。中央に配置されたウーファー1個、その両脇に左右各チャンネル用のミッドレンジとトゥイーターが配置される2.1chスタイル。トゥイーターはその指向性を制御すべく、やや内向きのフレームとなっている。開口部は音ヌケがよいとされるステンレス製。内蔵アンプはもちろん得意の1ビット。
面白い機能としては、テレビとして使わない時に出現する黒い平面がイヤ! というリクエストにこたえて、世界の名画を表示しておくことができる「ウォールピクチャー機能が」搭載された。ゴッホやルノワール、葛飾北斎などの作品を静止画として表示したままにできるのだ。このときの消費電力は52V型で約60W、65V型で約80Wとのことであった。
その他、YAHOO! JAPAN for AQUOS、Do TV、アクトビラビデオ・フル、ひかりTVなどのインターネットサービスにも完全対応。65V型で約128万円、52V型で約98万円という、液晶テレビとしては相当な高付加価値モデルにふさわしい内容を誇っている。
リモコンが電波方式の無線通信タイプに鳴ったことも新しい。双方向通信を行なうことにより、新しくリモコンに搭載された液晶ディスプレイに番組情報などが表示できるようになった。テレビ本体に向けなくても操作するこのリモコンは、もちろんHDMI-CECによる「ファミリンク」を介して外部機器を制御できる。
ユニークなスタイルのスピーカー部は、パイオニアとの協業によって生れたもの。中央に配置されたウーファー1個、その両脇に左右各チャンネル用のミッドレンジとトゥイーターが配置される2.1chスタイル。トゥイーターはその指向性を制御すべく、やや内向きのフレームとなっている。開口部は音ヌケがよいとされるステンレス製。内蔵アンプはもちろん得意の1ビット。
面白い機能としては、テレビとして使わない時に出現する黒い平面がイヤ! というリクエストにこたえて、世界の名画を表示しておくことができる「ウォールピクチャー機能が」搭載された。ゴッホやルノワール、葛飾北斎などの作品を静止画として表示したままにできるのだ。このときの消費電力は52V型で約60W、65V型で約80Wとのことであった。
その他、YAHOO! JAPAN for AQUOS、Do TV、アクトビラビデオ・フル、ひかりTVなどのインターネットサービスにも完全対応。65V型で約128万円、52V型で約98万円という、液晶テレビとしては相当な高付加価値モデルにふさわしい内容を誇っている。
BDレコーダーは最新の22シリーズをアピール
液晶テレビの他では、さきごろ製品発表されたBD-HD22とBD-HDV22の2機種が注目を集めていた。従来比で5倍の時間記録できトランスコーダー方式、番組データやサラウンドサウンドもそのまま記録できる「長時間まる録りハイビジョン」機能を採用している。VHSデッキ付のHDV22は、手持ちVHSの映像をBDに手軽にダビングできるという。
2008年9月30日
メディアマーケティング部・K
◆問合せ:お客様相談センターフリーダイヤル 電話番号0120(001)251
最終更新 11.12.20 15:43






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