HDオーディオ対応AVセンターがヤマハからもリリース! DSP-AX3800 & 1800

    製品情報
  • ジャンル:AVセンター
  • メーカー名:ヤマハ
  • 型名:DSP-AX3800/DSP-AX1800
  • 価格:¥257,250/¥173,250
  • 発売日:2007年10月20日

筐体全体を見直した高音質設計

 ヤマハは、DTS-HDやドルビーTrueHDなど、新世代のサラウンド音声フォーマットのデコードを実現する一体型のAVセンター2機種を発表した。モデル名はDSP-AX3800とDSP-AX1800で、発売はともに10月20日。

 DTS-HDやドルビーTrueHDに代表されるHDオーディオの高音質再生を実現するにあたり、ヤマハはまずアナログアンプ部分の強化を行なった。高密度でデリケートなそのサウンドを100%引き出すには、基本的なアンプ設計が優れていることが何より重要であるというわけだ。今回の新製品では、アナログ部とデジタル部、そしてメイン電源部のそれぞれを徹底して分離。そのうえで最適な回路レイアウトおよび高密度実装などによる信号経路の最短化と、電源/グラウンド電位の安定化を図ったとのこと。ヤマハでは、この構造をダブルボックスコンストラクションと呼んでいる。またシャーシ全体を見回せば、フロントサブパネルとリアパネル間を強固に連結するセンターフレーム、不要共振を抑制するエンボス加工済み底板などが目を引く。

 こうした構造的な音質強化に加え、部品/デバイスレベルでも細部に目が行き届いている。まずD/Aコンバーター、A/Dコンバーターはバーブラウンの高性能なもの。前者は192kHz/24ビット(DSD対応)だ。HDオーディオの復調にあたっては、デジタル信号の時間的な揺らぎであるジッターが問題視されることが多いが、本機ではこの部分に独自のロージッターPLL回路を採用して、この点をクリアーしている。さらに一層の高音質を実現するために、不要な回路の動作を停止させるピュアダイレクトモードも進化。HDオーディオにも対応の幅を広げている。

4パターンのパワーアンプアサインが可能

 7.1ch構成の内蔵パワーアンプは完全ディスクリート構造。電流が流れやすくできるローインピーダンス化が図られており、高いスピーカー駆動能力を発揮できる設計。ハイカレントアンプ・テクノロジーと呼ばれるこのつくりは、近年のヤマハアンプには欠かせないものである。チャンネルあたり140Wの出力を持つこのパワーアンプ部は、選択したサラウンドプログラムに合せて、プレゼンススピーカーのドライブ用か、サラウンドバックスピーカーのドライブ用かを自動的に切り替えてくれる機能付き。またステレオ再生時に、メインスピーカーの高域用、低域用それぞれに独立したチャンネルを割り当てて高音質化が図れるバイアンプ駆動も実現できる。これらを含めて、パワーアンプの割当ては4パターンが利用可能だ。

3次元音場データのプログラミングで空間再現力をアップ

 得意のシネマDSPに関する話題は、なんといっても音場データの3D化が実施されたことだろう。これは空間の高さ方向に関する音場データをもプログラミングすることで、飛躍的な空間再現力を獲得するのが目的。とくにホールやライブハウスなどの実測系音場プログラムでは、これまで以上の臨場感再現が可能になったという。なお、シネマDSP全体のプログラムもHDオーディオ対応を睨んですべて見直し、ナチュラルな音場が得られるシネマDSP Plusへと進化している。サラウンドプログラムは22種類。5.1ch化が進むゲーム専用として、2つのモードが与えられている。

あらゆる再生状況を受け入れる適応型再生技術を搭載

 サラウンド再生に関する注目技術としては、サラウンドモードや再生音量に応じてダイナミックレンジを制御するA-DRC(アダプティブ・ダイナミックレンジ・コントロール)、あるいはDSPレベルを調整するA-DSP(アダプティブDSPレベル)による音の最適化があげられる。これにより、大きな音でも小さな音でもあるいはサラウンドモードに関わらず、常に理想的な臨場感が得られるようになったという。付属マイクを使って各種サラウンド設定を自動的に行なうYPAOの装備はいうまでもないところ。マイクプラグを差し込むだけで測定モードとなるショートカット機能の搭載は、うれしいポイントのひとつだ。

 使い勝手を向上させる機能としては、本機全体の設定を統合して記憶させられるシステムメモリーが準備されている。入力ソースはサラウンドプログラム、その他詳細な項目設定などが、日本語のグラフィッカル・ユーザー・インターフェイスを使うことでひとまとめにしておくことができる。呼び出しはリモコンのボタンひとつで完了する。

アナログ入力映像も1080pにスケールアップ

 HDMI端子を装着することで、AVセンターは高度なビデオプロセッサーとしての役割を担うようになってきたが、本機もその部分は例外ではない。HDMIのヴァージョンは1.3aで、ディープカラーに対応する他、108024p映像も受け付ける。マルチチャンネルPCM、DTS-HDマスターオーディオ、ドルビーTrueHDなどのHDオーディオの伝送が行なえるのはもちろんだ。HDMI端子は入力4、出力1。アナログ映像信号のデジタル化、またはその逆の作業を行なうビデオエンコーダーはアナログ・デバイセズ社製、ビデオスケーラー(出力解像度可変)はアンカーベイ・テクノロジー社製である。

 パソコンにストックされた音楽データを再生するネットワーク機能、USB経由で携帯音楽プレーヤーのデータを再生する機能、別売ドックを併用したiPod連携など、多様化するデジタル音源への対応も怠りない。圧縮音源の音質を改善するミュージックエンハンサーを使えば、これらのサウンドもリッチに楽しめる。

 DSP-AX3800は、ロスレスからロッシーまで、あらゆる音源をハイファイ再生するために生れて来た、ヤマハ新世代AVセンターの代表作になるにちがいない製品といえるだろう。

 なお、8万4,000円ほど価格が安くなるDSP-AX1800は、センターフレーム構造、シネマDSP<3D>モード、ネットワーク機能、日本語グラフィカルユーザーインターフェイスなどが採用されない他、パワーアンプの定格出力がチャンネルあたり130Wとスケールダウンする。
2007年8月10日
メディアマーケティング部・K

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最終更新 11.12.20 15:45

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