実勢価格20万円! クロム銅削り出し筐体のイヤフォン

35年の歴史と、ヨーロッパ市場を持つファイナルオーディオ

 ファイナルオーディオデザイン事務所(株)と(株)エフ・アイ・ティから、ファイナルオーディオブランド初のコンシューマー向けイヤフォン5モデルが発売。9月の発売に先駆け、東京・六本木のフェリアにて発表会が行なわれた。

 ファイナルオーディオは、国内ではあまり知られていないが、35年の歴史を持つれっきとした日本のブランド。スピーカーやアンプを開発しているが、販売地域はヨーロッパとなっており、日本では発売されていない。同社代表で、設立者でもある高井金盛氏は、「音楽の現場のエネルギーや奏者の情熱を家庭に持ち込んで、いつでも楽しんでほしい。それをモットーに今までやってきています。そういう製品のためなら、開発にはお金を惜しみません」と語った。その言葉を裏付けるように、ファイナルオーディオの製品はひじょうに高価だ。今回発表された製品も、一番高いモデルは実勢価格20万円という、イヤフォンとしては破格のものになる。

型名筐体素材実勢価格店頭発売日
(予定)
Fl-DC1601SC
クロム銅削り出し
20万円前後
9月12日
Fl-DC1601SS
ステンレス削り出し
7万8,000円前後
Fl-DC1601SB
真鍮削り出し
5万9,800円前後
Fl-DC1350M2
ABS樹脂
4万9,800円前後
Fl-DC1350M1
2万9,800円前後

※価格はすべてオープン

金属削り出し筐体のイヤフォンで、音楽の世界に没頭する

 Fl-DC1601SC/Fl-DC1601SS/Fl-DC1601SBは、金属削り出しの筐体が特徴。16φの大口径ドライバーユニット、高磁力ネオジム磁石の磁気回路などが特徴。また、振動板前面に、振動板前後の圧力差を制御するプレッシャーリングを配置し、振動板の歪みを低減させた。一番高価なFl-DC1601SCは、素材にクロム銅を使用している。これは銅にクロムを注入したもので、硬度は銅の約6倍。加工がひじょうに難しく、特殊な技術がいるという。高井代表は、「このイヤフォンで音を聴くと、100万から200万ぐらいのホームオーディオよりもいい音がするはずです」と胸を張る。Fl-DC1601SSの素材はステンレス。削り出しと研磨のみで、メッキなどは一切使用していない。そして、Fl-DC1601SBは真鍮の筐体だ。

 会場ではポータブルオーディオプレーヤーとイヤフォンが配られ、試聴を実施。確かにイヤフォンで聴いているにも関わらず、演奏ステージを目の前にしているかのような臨場感を感じた。そして外部の音が遮断され、音楽の世界に没頭できるのもよい。ただし、かなり重く、手で押さえていないと耳から落ちてしまうのが難点だ。「これは電車の中や通勤の行き帰りではなく、自宅で使用してほしい。今までにはないピュアな音を再生するイヤフォンの世界を通して、家族に迷惑をかけることなく、好きなだけ音楽を楽しんでください」とのこと。

 Fl-DC1350M2/Fl-DC1350M1は、ABS樹脂を使ったスタンダードな筐体を使用している。エアコントロール機構により、スピード感のある音を再生。装着感もよく、外でも問題なく使用できる。音にも充分満足した。高井氏は、「ABS筐体にしては値段が高いけれど、これもABSの振動を感じさせないために、特殊な技術を用いています。バイオリンの名器ストラディヴァリウスと似た素材を使った、やっかいな手法なんです。見えないところで手間がかかっているんですよ」と話していた。

2009年8月26日
HiVi WEB 佐藤めぐみ

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◆問合せ:エフ・アイ・ティ 電話番号045(478)3403
最終更新 11.12.20 15:44

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