HDオーディオ対応AVセンター

■ エントリークラスAVセンターのスペック・性能比較!

 エントリーモデルでは、デノン、オンキヨー、パイオニア、マランツから84,000円の同価格で4製品が並ぶ。この価格帯には、9万円弱のヤマハ、8万円を切るインテグラが加わり、6製品が熾烈なシェア争いを繰り広げている。というのも今、市場で一番売れているのがこの価格帯で、エントリークラスのなかでは、メーカーがもっとも力を注いでいる。コストパフォーマンスがひじょうに高く、その前後の価格の製品に比べ、オススメもしやすい。
 初めてシアターシステムを組む方には、AVセンターのほかにも費用がかかる。5〜7本のスピーカー、サブウーファー、プレーヤーなどを別に揃えなければならないからだ。そのため、20万、30万もするアンプを買うと、他のコンポーネントに回せる資金が底をつきかねない。そういった意味では、この価格帯の製品の存在はたいへんありがたい。音質ではさすがにミドルクラスモデルには及ばないものの、同価格帯の一体型サラウンドシステムやラックシアターより、ずっといい音で楽しむことができるはずだ。
エントリークラスモデルのスペック・性能比較

  音声 映像 その他
DSP DAC アップコ
ンバート
ロスレス192
/24マルチch
新拡張[仮想]
サラウンド
バイアンプ
、BTL
定格出力
とch数
PC Audio
ファイル
アップ
コンバート
ビデオ
スケーラー
HDMI
端子数
質量
(kg)
THX
認定
発売日


AVR-1912 アナログ・
デバイセズ
SHARC×1(
ADSP21487
KSWZ3B)
旭化成エレクトロニクス
AK4358VQ
×1
なし 音場補正、EQな
どに制約はある
がデコード可能
プロロジックIIz フロント
バイアンプ
対応
90W(8Ω, 2ch
測定)× 7ch
【LAN&USB】
WAV(48/16)
FLAC(96/24)
480i→pのみ
(A/D変換可)
アナログ・
デバイセズ ADV7844
入力6/
出力1
10.3 - 11年
6月中旬
AVR-1612 なし 75W(8Ω, 2ch
測定)× 5ch
なし なし なし 入力4/
出力1
9.2 11年
6月上旬




TX-NA609 TI Aureus×1
(DA830)
バーブラウン PCM1690×1 デジタル
・アップ
サンプリ
ング機能
音場補正、EQなどに制約はあるがデコード可能 プロロジックIIz
DSX(FH/FW)
フロント
バイアンプ
対応
130W(6Ω, 1ch
測定)× 7ch
【LAN&USB】
WAV、FLAC、
WMA Lossless
(全て96/24)
HDMI、アナロ
グ入力ともに
HDMI出力へ
4Kまでのアッ
プスケーリン
グが可能
マーベル Qdeo 88DE2755 入力6/
出力1
11.0 THX Select2 Plus 11年
3月18日
TX-NA579 プロロジックIIz 100W(6Ω, 1ch
測定)× 7ch
入力4/
出力1
9.0 - 11年
3月25日




DTR-20.3 なし なし 105W(6Ω, 1ch
測定)× 5ch
入力5/
出力1
11.2 THX Select2 Plus 11年
3月下旬




VSA-921 TI Aureus×1
(DA810)
旭化成エレクトロニクス×1
(型番非公開)
なし 音場補正、EQなどに制約はあるがデコード可能
※1
プロロジックIIz、
Wideサラウンド(
2モード)、Adv.
サラウンド(15モ
ード:FH/FW)、
[バーチャルハイト]
フロント
バイアンプ
対応
100W(8Ω, 1ch
測定)× 7ch
【LAN】
WAV、FLAC
(共に96/24)
【USB】
WAV(48/16)
HDMI、アナロ
グ入力ともに
HDMI出力への
アップスケー
リングが可能
非公開 入力4/
出力1
10.1 - 11年
5月下旬
VSX-821 TI Aureus×1
(DA788)
プロロジックIIz、Adv.サラウンド
(9モード:FH)
なし 95W(8Ω, 1ch
測定)× 5ch
なし なし なし 9.1


RX-V771 TI&YAMAHA
DA70Y rev.1.2×1
バーブラウン
PCM1681×1
なし シネマDSP 3D
(17プログラム中、マルチch向け5モード)、[VPS]
フロント
バイアンプ
対応
130W(6Ω, 1ch
測定)× 7ch※2
【LAN&USB】
WAV、FLAC
(共に96/24)
480i/pの入力
をHDMI出力へ
アップスケー
リング可能
非公開 入力6/
(同時)
出力2
11.2 - 11年
7月下旬
RX-V571 105W(6Ω, 1ch
測定)× 7ch※2
【USB】
WAV
(48/24)
入力6/
出力1
8.3 11年
6月中旬
RX-V471 なし 105W(6Ω, 1ch
測定)× 5ch※2
なし なし 入力4/
出力1
8.2



SR5005 アナログ・
デバイセズ SHARC×1(ADSP213
67KSWZ2A)
旭化成エレクトロニクス
AK4358VQ
×1
なし 音場補正、EQなどに制約はあるがデコード可能 プロロジックIIz フロント
バイアンプ
対応
100W(8Ω, 2ch
測定)× 7ch
【USB】
WAV
(48/16)
HDMI、アナロ
グ入力ともに
HDMI出力への
アップスケー
リングが可能
アンカーベイ・テクノロジー ABT1030 入力4/
出力1
11.6 - 10年
9月21日
NR1602 アナログ・
デバイセズ SHARC×1(ADSP213
67KSWZ3B)
50W(8Ω, 2ch
測定)× 7ch
【LAN&USB】
WAV(48/16)
FLAC(96/24)
480i→pのみ
(A/D変換可)
アナログ・デバイセズADV7844 8.3 11年
7月下旬
NR1402 フロント
バイアンプ
対応※3
50W(8Ω, 2ch
測定)× 5ch
なし なし 8.2 11年
7月中旬


STR-DH710 TI Aureus×1
(型番非公開)
ウォルフソン×1(型番
非公開)
なし 音場補正、EQなどに制約はあるがデコード可能 プロロジックIIz フロント
バイアンプ
対応
85W(8Ω, 2ch
測定)× 7ch
なし なし なし 入力3/
出力1
8.0 - 10年
6月10日
  • 【新拡張[仮想]サラウンド】には、すべての拡張[仮想]サラウンドモードが掲載されるわけではない。掲載されるものとされないものについては、こちらをご覧いただきたい
  • プロロジックIIzはドルビープロロジックIIz、DSXはAudyssey DSX、Neo:XはDTS Neo:Xの略
  • FHはフロントハイト or フロントハイ or バーチカルハイトなどと呼ばれるもの、FWはフロントワイド、SBはサラウンドバックの略
  • 「FH/FW」は、FHとFWの同時出力不可の意。FH、FWのどちらかとSBの同時出力は、9chプリ搭載機なら可能。「FH&FW」は同時出力可(ただしSB出力時はFH/FW)
  • 「FH&FW&SB」には、組合せの制限がない。FH、FW、SBすべての同時出力も可。一方「FH」はFWが設置できない。SBとの併用は可能
  • 【PC Audioファイル】には、すべての対応ファイルフォーマットが掲載されるわけではない。掲載されるものとされないものについては、こちらをご覧いただきたい
  • ( )内には、対応する「最大サンプリング周波数(単位はkHz)/最大量子化ビット数(単位はビット)」を記載。単位は省略している。例えば、96/24は96kHz/24ビットの意
 エントリークラスで注意しなければならないのは、映像回路の有無、入出力端子数、それからパワーアンプの数だ。映像回路があれば、複数のアナログ映像入力を切り替え、出力をHDMI1本にまとめることが可能。逆にソース機器に2系統のHDMI出力があって、映像と音声を別々に出力できるなら、AVセンターを介さない方が画質がよい場合もあるため、必ずしも映像処理回路を必要としない。エントリークラスのAVセンターは、端子の数にもそれほど余裕があるわけではない。『価格比較表』の製品画像をクリックすれば背面写真から一目瞭然だが、ミドルクラスモデルに比べ、HDMI入力端子以外の端子が心もとないケースも少なくない。自分が使いたい端子、今後使う予定の端子が揃っているか、それぞれチェックしてから購入したい。エントリークラスのみ、内蔵パワーアンプが5chのモデルもある。うち外部パワーアンプを増設できるのが、ヤマハのRX-V471を除く4モデル。通常、増設したパワーアンプは、サラウンドバック(やフロントハイト)にしか割当てられないケースがほとんどだが、マランツのNR1402のみフロントスピーカー用(バイアンプも可)にアサインすることが可能だ。もともとフロントバイアンプ向けのアサイン仕様なので7.1ch再生時には使えないが、今後のアップグレード時に、もしくはすでにお持ちのアンプを活用して、2chや5.1ch再生時にフロントだけ強力なパワーアンプに置き換えることが可能となっている(※3)。
 同じくらいの価格の中古を買うという選択肢もある。2011年モデルのなかには、2010年モデルとそれほど大きく変わっていない製品もないわけではない。むしろ新製品の方が、一部の機能が省かれているケースもある。フォーマット関連で比べると、2009年以前のモデルはHDMI端子の3Dパススルー、ARC(オーディオリターンチャンネル)などに対応していない。上位モデルに関しては、2011年よりDTS Neo:Xを採用したモデルが出始めた。
[上文更新:2011年11月18日]

デノンの入門AVセンターAVR-1912、AVR-1612

2011年6月14日 更新
 5.1ch AVセンターAVR-1612、7.1ch AVセンターAVR-1912は、ともに全チャンネル同一クォリティのディスクリートパワーアンプを搭載。ミニマムシグナルパスサーキット、ダイレクトメカニカルグラウンド構造といった上位モデルの設計思想を一番下のモデルまでおろしてきている。両機とも、オーディオ・ビデオ用とは別に、スタンバイ専用のパワートランスが用意され、待機時の消費電力も極力抑えられている。ドルビープロロジックIIzに対応。Audyssey DSXは、ミドルクラスのAVR-3312以上で実装される。リモコン、本体フロントパネルに装備されたクイックセレクトボタンは、従来の3ボタンから4ボタンへ。あらかじめこのボタンに登録しておけば、よく使うソースの選択と音量設定がワンプッシュで行なえる。初心者にも易しいセットアップウィザード、オーバーレイ対応の日本語GUIも、2011年モデルには共通して採用されている。
 昨年モデルと比べると、AVR-1912は、HDMI入力を4系統から6系統に増やし、LAN端子を新設。一方、アンカーベイ・テクノロジー社製ビデオコンバーターABT1030が省かれ、映像処理回路が簡略化された。DLNA 1.5に準拠し、Compatible with Windows7認証を取得。インターネットラジオ、ネットワークオーディオに対応した。WAVで最大48kHz/16ビット、FLACで最大96kHz/24ビットまでの音楽信号をサポート。AirPlay機能を標準で備え、またDENON Remote Appも利用可能だ。自動音場補正機能は、AVR-1912がAudyssey MultEQXT、AVR-1612がAudyssey MultEQで、補正の精度が異なる。AVR-1612の内蔵アンプは5chのみだが、サラウンドバックもしくはフロントハイトに使えるプリアウト端子を実装し、外部パワーアンプを追加して7.1chへと拡張できる。昨年モデルAVR-1611の映像処理回路は、ちょうど今年のAVR-1912のような機能を備えていたのだが、AVR-1612ではそれを完全になくし、その分、価格を5千円ほど下げてよりお求めやすくした。

オンキヨー&インテグラの入門AVセンターTX-NA609/579、DTR-20.3

2011年3月9日 更新
 オンキヨーのAVセンターが、ついにエントリークラスまでネットワーク対応を果した。テキサス・インスツルメンツ社製DSPが、DA788からDA830へとグレードアップしたことで、ネットワーク処理をワンチップで行なえるようになったからだ。具体的には、DLNA 1.5とCompatible with Windows 7に準拠し、vTuner、radiko.jpなどインターネットラジオに対応する。フロントのUSB端子は、iPod/iPhoneからのデジタル入力、USBメモリー内の音楽再生をサポート。iPod touch/iPhoneからの遠隔操作を可能にする専用アプリOnkyo Remoteの配布もようやくスタートした。また、2011年度のオンキヨーAVセンターは外観も一新。4K2Kへの映像アップスケーリング技術を搭載していることもトピックのひとつだ。AVセンターの映像回路が、表示機器や再生機器より早く4K解像度対応への道を示したことは、とても興味深い。アナログ、デジタルともにHDMIで4K出力される。
 TX-NA609とTX-NA579では、Audyssey DSXへの対応、マルチチャンネルプリアウト端子やD-sub 15ピンの有無、サブウーファー出力端子数などに違いがみられる。音質に影響する回路や内部の造込みはさらに異なり、TX-NA609には、デジタルノイズ抑制回路VLSC(フロント2ch)、ディスクリートパワーアンプ、グラウンド電位の安定化技術が投じられている。とくにパワーアンプは、TX-NA609が3段インバーテッドダーリントン回路を組んでいるのに対し、TX-NA579はICチップで代用させた。この部分は、従来機TX-SA578とTX-SA608よりも、さらに差が開いたとみられている。TX-SA608にあった9chのスピーカー端子は7chになった。TX-NA609では、あらかじめ2ch分をサラウンドバック、フロントハイ、フロントワイドのいずれかに割り当てて使用する。
 一方、DTR-20.3は、インテグラから久しぶりに登場したエントリーモデル。TX-NA579と異なり、3段インバーテッドダーリントン回路、D-sub 15ピン、サブウーファーのパラレル出力を備える。一方、パワーアンプが5chで、ドルビープロロジックIIzに対応しない(もちろんAudyssey DSXも)。ただサラウンドバックch用のプリアウト端子を有しているので、外部パワーアンプを追加して7.1chに拡張することはできる。TX-NA609とDTR-20.3は、エントリークラスながらTHX Select2 Plusに準拠する。

パイオニアの入門AVセンターVSA-921、VSX-821

2011年5月2日 更新
 例年、中上級機に力作が多いパイオニアだが、今年のエントリーモデルはひと味違う。とくにVSA-921では、いくつかの新しいアプローチを示し、今年のエントリーモデルでもっとも大きな進化を遂げた。AirPlay、フェイズコントロールPLUS、iControlAV2、アドバンスドビデオアジャスト、Air Jam、オートサウンドレトリバー、AVナビゲーターといったフィーチャーを実装し、さらに昨年までSC-LX83のみ許されていたPQLSビットストリームをいきなりこのクラスで対応させた。デジタルミュージックファイルは、VSA-921がWAVやFLACを96kHz/24ビットまで対応する。
 コストを抑えることが要求されるエントリーモデルのなかにあって、VSA-921、VSX-821のどちらもディスクリートアンプを搭載。VSA-921が7ch、VSX-821が5chのパワーアンプを内蔵し、VSA-921は実用最大出力を従来機から10Wアップさせた。一方、VSX-821はマルチchで出力した時の性能を向上させているという。サラウンドバックプリアウトが装備され、外部パワーアンプを増設して7.1chまで拡張できる。AM/FMチューナーを搭載。VSA-921はチューナー非搭載だが、ネットワーク機能を備えているため、vTunerを経由してインターネットラジオを楽しむことができる。昨年は非対応だったHDMIのARCも、今年はきっちりサポート。他社に先駆けて、iPadのデジタル接続を実現した。
 VSA-921とVSX-821でどちらがお薦めかといわれれば、ここは文句なしにVSA-921をお薦めしたい。5万円を切る価格が魅力のVSX-821だが、1段落目に記述した新機能のほとんどがVSA-921に採用されているものであり、またワイドサラウンドモード、バーチャルサラウンド機能といった昨年追加された機能もVSX-821では採用が見送られた。上位モデルVSA-1021とVSA-921の差に比べ、VSA-921とVSX-821の間には、まだ大きな溝があると思ってよいのではないだろうか。MCACCもVSA-921以上でアドバンスド対応。またVSA-921/VSX-821ともに、192kHz/24ビットのドルビーTrueHD、DTS-HD MA マルチchを再生するが、若干扱いが異なる(※1)。詳細は、トップクラスのパイオニア項を参照のこと。

ヤマハの入門AVセンターRX-V771、RX-V571、RX-V471

NEW!
2011年9月9日 更新
 2009年に、他社に先駆けていち早く5万円を切るAVセンターを発売したヤマハ。2011年のエントリーモデルは、いずれも上位機種の技術を積極的に取り入れ、さらなる進化を遂げている。RX-V771には、上位機譲りのネットワークオーディオ機能を搭載し、iOSアプリやウェブブラウザによるリモート操作を実現。上位機との違いは、ネットワーク専用の別基板をもたず、ビデオボード内のデバイスにネットワーク機能を組み込んだことだ。またRX-V771は、FLディスプレイ用電源をメイントランスから切り離したことで、通常モードの音質をピュアダイレクトモードの音質に近づけることができた。ジッター対策としては、デュアルオーディオクロックとPLL回路を新たに実装。RX-V771のロージッターPLL回路は、上位モデルのウルトラロージッターPLL回路と異なり、水晶発振子を用いずクロックを生成している。RX-V771以上がディスクリートパワーアンプを搭載。プリアンプ段には、ナショナルセミコンダクター社製オペアンプを採用した。一方RX-V571とRX-V471のパワーアンプには、国産のハイブリッドICが用いられ、昨年モデルより全高調波歪率が改善されている。同社の定格出力は、エントリークラスに関して、今年のモデルから1ch駆動時の表記に改められた(※2)。ミドルクラスモデルは、昨年同様2ch駆動時の測定値が使われているため、一見上位のRX-A1010の方がRX-V771より低出力にみえるが、実際はRX-A1010の方がハイパワーである。
 RX-V571、RX-V471には、仮想プレゼンススピーカーを創成するVPS(Virtual Presence Speaker)機能が上位モデルから継承された。RX-V571、RX-V771のVPSは、リアルサラウンドバックスピーカーと共存でき、仮想2chを含む最大9.1ch(RX-V471は仮想2chを含む最大7.1ch)音場を展開できる。また、従来から備わっているミュージックエンハンサー機能も、今回からシネマDSPと掛け合せることができるようになり、かかり具合はソースの圧縮の度合いによって(ON/OFFも含め)自動で調整してくれるようになった。シネマDSPは3Dモードに対応。DSPチップは、2012年に新LSIが投入される予定だ。
 RX-V571とRX-V471は、パワーアンプの数とビデオ回路の有無以外に違いはない。電源部がまったく同じなので、電源を供給するパワーアンプの数が少なく、ビデオ回路を持たないRX-V467の方が、音質的には有利だ。ただし今年のモデルRX-V471は、サラウンドバックプリアウトが省略され、外部パワーアンプを増設することができなくなった。DACは、ともにバーブラウン製PCM1680からPCM1681に変更され、RX-V771と統一された。同社製品は、Zシリーズを除いて、AM/FMチューナーを内蔵。回路パターンから音質的に有利とされるHDMI for Audioは、RX-V571とRX-V471が【HDMI 2】、RX-V771が【HDMI 4】入力となっている。

マランツの入門AVセンターSR5005、NR1602、NR1402

2011年7月4日更新
 NR1602、NR1402は、高さ105mm、奥行き369mmのコンパクトモデル。この小さな筐体のなかにも、ディスクリートパワーアンプ、デジタルアナログ独立電源を搭載する。NR1602が7ch、NR1402が5chのパワーアンプを内蔵し、全ch同一クォリティ。NR1402は外部パワーアンプを増設することで7.1chに発展できる。エントリーモデルでは簡略化されがちなスピーカー端子だが、この2モデルはスリムな背面にスクリュータイプのターミナルが実装されている。待機消費電力は、どちらも3Dパススルー&CEC対応状態で約3.0W。
 NR1602は、これに加え、ネットワーク機能が充実している。AirPlay、DLNA1.5、インターネットラジオなどに対応しただけでなく、インストレーションを意識したいくつかの機能が付加されている。例えば、離れた場所でもネット上の音源を対応機器同士で同時に再生できるパーティーモードや、離れた機器の状態を表示し、こちらから一部の操作が行なえるゾーンマネジメント機能など。マランツの上位モデルを所有していて、こうした機能を有効に使える方は、省スペースなセカンドモデルとして本機を導入するのも悪くないアイデアだ。
 昨年モデルSR5005は、エントリークラスでは数少ない、マルチチャンネル入力とマルチチャンネルプリ出力の両方を備えたモデル。ディスクリート構成の7chパワーアンプ、独立基板のアナログオーディオ回路、アナログ専用電源を有し、アナログ入力からの音を重視した設計がなされている。ネットワーク機能には非対応。

ソニーの入門AVセンターSTR-DH710

2010年6月4日 更新
 北米仕様のSTRシリーズは、STR-DN1010、STR-DH810、STR-DH710、STR-DH510の4モデルがラインナップされている。国内仕様では、今回、700番台のSTR-DH710がリリースされ、8万円台の従来機STR-DG820は生産完了となった。ソニーのエントリーモデルは、これにより800番台から700番台へ、価格帯を下にシフトした格好だ。HDMI ver.1.4aの3Dパススルー、ARCに対応し、ドルビープロロジックIIzをサポートする。同社製AVセンターとして初の日本語表記リモコンを採用。アプリキャストのオーディオ機器コントロールアプリを使えば、ブラビアのリモコン操作で本機のサウンドフィールド変更、音質設定、入力切り換えができる。7chパワーアンプ搭載機では最安値。
(執筆・編集 加藤 健)

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