私の好きな映画ジャンルを観るために 〜第2回SF篇〜
仏フォーカルのハイテク・
スピーカーでSF映画を楽しむ!
 HiVi WEB独自企画「私の好きな映画ジャンルを観るために」の第2回目は、SF映画がテーマ。スピーカーには、それに見合うもの……音がクリアーで、溌剌とした明るさがあり、広大な世界観が描けるようなシステムを選択してあげたい。今回、皆さんにお薦めするのは、仏フォーカルのChorus 800Vシリーズ。最先端のテクノロジーを積極的に取り入れ、細かな音を大事に扱い、高音域にブリリアントな煌めきを伴っている。今回は、フロントだけでなく、リアスピーカーにもトールボーイ型を選んだ。宇宙を舞台にしたスケールの大きな作品でもこじんまりしないよう、再現力に余裕を持たせている。
製品情報 1
フォーカル スピーカーシステム Chorus 800Vシリーズ
【フォーカル Chorus 800Vシリーズ】
スピーカーシステム 826V ¥315,000(ペア)
●型式:3ウェイ4スピーカー、バスレフ型 ●使用ユニット:165mmポリグラスウーファー×2、165mmポリグラスミッドレンジ、25mm逆ドーム型トゥイーター ●インピーダンス:8Ω ●出力音圧レベル:91.5dB/2.83V/m ●再生周波数帯域:45Hz〜28kHz ●クロスオーバー周波数:300Hz、3kHz ●寸法/質量:W285×H1,038×D375mm/25.8kg
スピーカーシステム 816V ¥252,000(ペア)
●型式:2.5ウェイ3スピーカー、バスレフ型 ●使用ユニット:165mmポリグラスウーファー、165mmポリグラスミッドレンジ、25mm逆ドーム型トゥイーター ●インピーダンス:8Ω ●出力音圧レベル:91.5dB/2.83V/m ●再生周波数帯域:47Hz〜28kHz ●クロスオーバー周波数:300Hz、3kHz ●寸法/質量:W282×H998×D375mm/22.5kg
CC800Vは次頁、SW800Vは下記
 800Vシリーズは、これまでトールボーイ型、ブックシェルフ型スピーカーしか発売されておらず、ホームシアターでの展開は難しかったが、先日ついにセンタースピーカーCC800V、サブウーファーSW800Vがラインナップに加わった。もともと800Vシリーズは、タイトで音に芯があり、モニターライクな側面も併せもっているので、AV用途にも向いていたはずだが、これにより、いよいよ本格的な5.1ch、7.1chシステムが組めるようになったわけだ。これがごっつい巨大スピーカーなら、専用のシアタールームでないと使いづらいかもしれないが、フランス製を掲げるフォーカルのスピーカーは、サイズも扱いやすく、佇まいも美しい。リビングに置いても「様」になる。ここでは、同じくフォルムの質感に定評がある日立の46V型プラズマテレビP46-XP03、ICEパワーを搭載し安定したドライブ力を備えるパイオニアのAVセンターSC-LX81、今話題の何でもかかるデノンのBDプレーヤーDVD-A1UDを組み合せることにした。
 視聴は、SFドラマの傑作「ガタカ」からスタート。一般的に、SFの舞台は、スペースシャトルや宇宙ステーション、未来都市など、クリーンで人工的な建物をセットやCGでつくりあげることが多い。宇宙飛行士の訓練施設ガタカは、米カルフォルニア州の実在の施設を撮影しているが、それでも下手なCGやセットより、ずっと近未来的な造りである。このようにシンプルで寒色系の映像がつづきがちのSF映画には、透明感がある800Vシリーズの音がしっくりとくる。「ガタカ」のなかからワンシーンを取り上げてみよう。刑事アントンが、主人公ヴィンセントの秘密を追求するため、彼のもとへと歩いていくシーンがわかりやすい。この場面では、アントンの靴の音が遠くから聴こえてくるのだが、800Vシリーズで聴くと、室内に響くカツーン…カツーン…という音に浸透力が宿る。高域が伸びていること、S/Nがよいこと、広い室内を空間的に表現できること、これらの特徴を兼ね備えているからこそ、SF映画にありがちな無機質な部屋に、澄み切った音を響かせることができるのだ。
高域の浸透力、低域の音圧が、
宇宙のスケール感を表現する
「ガタカ」では、サブウーファーSW800Vを加えた効果も実感できた。クライマックスのロケットを打ち上げるシーンでは、噴煙の空気圧が肌で感じ取れるほどに、低音を中心とした音圧が部屋全体を震わせる。低音は、量感を備えながらも、タイトに伸びやかに聴かせるところが、V800シリーズの魅力だ。こうした低域、高域の浸透力は、つづくリュック・ベッソン監督の「フィフスエレメント」を視聴しても体感できた。例えば、巨大宇宙戦艦の移動音。戦艦の質量を感じさせるだけの重厚なエネルギーの固まりが、音圧として左から右へと流れていく。また、宇宙を舞台にした映画には、必ずといっていいほど使われるシーンが、宇宙の姿を見せるカットである。こうした場面では、バックグラウンドに比較的単調な、伸びのある効果音が流れる。実際の宇宙空間は無音だから、これはSF特有の表現手法なのだが、1音の長さを引き延ばすことで、宇宙のスケール感、人の営みとはかけ離れた時間の流れ、人の力が及ばない絶対的な支配力を表現しようとしているのかもしれない。今回視聴した作品のなかで宇宙空間のシーンを含んだ映画は、「フィフスエレメント」「2001年 宇宙の旅」「サンシャイン2057」の3作品だが、いずれも800Vシリーズの芯のしっかりした伸びのある音がマッチ。サウンドステージの広さに圧倒された。
フォーカル サブウーファー Chorus SW800V
製品情報 2
【フォーカル Chorus 800Vシリーズ】
サブウーファー SW800V ¥199,500(1台)
●型式:アンプ内蔵、バスレフ型 ●使用ユニット:270mmポリグラスウーファー ●出力:350W ●再生周波数帯域:32Hz〜160Hz ●再生下限周波数:27Hz ●寸法/質量:W373×H460×D426mm/19kg
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オーディオの世界では、クラシック、ジャズ、ロックなど、特定の音楽ジャンルを得意とする魅力的なスピーカーがたくさんある。一方、ホームシアターでは、ドラマ、SF、ホラーなど、すべてをひっくるめて、これまで「映画」という1つの枠組みで評価されてきた。
なかには、ホームシアター映画はすなわちアクション映画だ、と考える人もいる。店頭の体験ブースやイベントなどに出かければ、ド派手なアクションシーンを大音量で聴くことができ、テレビの音との迫力の違いを、誰でもカンタンに実感できる。とはいえ、映画を観る人が、必ずしもアクション映画好きとは限らない。まったく観ないとは言わないまでも、ほかに好きな本命の映画があって、アクション映画は、ビッグタイトルだけという人もいるだろう。また、住宅事情によっては、必ずしも大音量で聴けるとは限らない。
こうした状況下にあって、映画は好きでもホームシアターの導入となると、なかなか踏み切れない気持ちはわからなくもない。ところが、ここ数年で、従来のホームシアターの楽しみ方を変えるひとつの転機が訪れた。ブルーレイ・ディスク&HDオーディオの登場である。ブルーレイ・ディスクの大容量を活かして、マルチチャンネルの音声を収録しながらCDを超える情報量を獲得。これにより、アクションを観る時の「迫力」を重視した楽しみ方は継続しつつも、一方で、音量と迫力だけに頼らずとも、本来の音の質で勝負できる時代へと突入したのである。
本特集では、ドラマ、SF、ホラーなど、それぞれを象徴するシーンを想定して視聴を行ない、個々人が好きな映画ジャンルを観るための視聴システムを紹介していく。
■視聴ディスク
【国内盤】ブレードランナー ファイナル・カット
ブレードランナー
音声:ドルビー TrueHD 5.1
(英語)
ドルビーデジタル5.1
(英語/仏語)
【国内盤】2001年 宇宙の旅
2001年 宇宙の旅
音声:ドルビーTrueHD 5.1
(英語)
ドルビーデジタル5.1
(英語)
【国内盤】マトリックス
(マトリックス・コンプリート・トリロジーより)
マトリックス
音声:ドルビーTrueHD 5.1
(英語)
ドルビーデジタル5.1
(英語/日本語)
【国内盤】ガタカ
ガタカ
音声:ドルビーTrueHD5.1
(英語/日本語)
【海外盤】フィフスエレメント
フィフスエレメント
音声:リニアPCM5.1
(英語)
ドルビーデジタル5.1
(英語/仏語)
【国内盤】サンシャイン2057
サンシャイン2057
音声:DTS-HD MA 5.1
(英語)
DTS 5.1
(日本語)
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