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  ハイレゾ対応プレーヤーであり、かつ洗練されたフォルムで多くのユーザーを獲得したアステル&ケルンのAK100。その上位機種となるAK120が登場した。モデル名はあまり変わらないが、内容やスペックは大幅にアップされている。コンセプトも「スタジオクォリティサウンド」とし、レコーディングやマスタリングの現場で活躍するエンジニアにもアピールする音づくりを目指している。メーカーの言葉を借りるなら「究極の音」である。とくにレコーディングの現場では、デジタル録音がされるようになって久しい。サンプリング周波数やビットレートではCDを凌駕するクォリティで収録されることがほとんどだ。そこで、ハイレゾプレーヤーを使用すれば、レコーディングされた音源のデータを損なうことなくチェックできる。AK120は、そんな用途も視野に入れて開発されたのである。
  アステル&ケルンの母体となるiriver(アイリバー)が、ハイレゾ対応プレーヤーの開発を企画したのは2006年のことだという。当時は技術的な限界があり実現されなかったが、2011年に「アイリバーとしてできる究極の高音質ミュージックプレーヤーに挑戦しよう」というCEOの意見のもと、本格的に開発に着手。当時の開発コードネームは「ティアドロップ」。リスナーが感動のあまり涙をぽたぽた流すようなものを作る、という意気込みから名付けられていたそうだ。「アイリバー」を超えることができるブランドとしてふさわしいネーミングを模索した結果、ブランド名は最終的に「Astell&Kern」となり、そのロゴのシンボルマークは、「究極(Ultimate)」、「卓越(Superiority)」、「熟練(Craftman ship)」が支え合うトライアングル型となっている。
左右それぞれに独立したDACを採用ハイエンドオーディオで用いられる手法をポータブルプレーヤーに投入
  そんな「究極の音」を追求するため、AK120で採用した方法のひとつが、Wolfson(ウォルフソン)製のDAC、「WM8740」を左右それぞれに採用し、アンプも完全に分離させていること。これはハイエンドオーディオで試みられる手法だが、こうしたコンパクトなモデルに詰め込まれていると考えると驚愕に値する。
 「WM8740」が選ばれた理由は、AK100で既に採用しておりチューニングに慣れていたこと、緻密な表現ができることなどが挙げられるという。また、消費電力が他のチップに比べて低いこともその理由で、ここへの電源供給がもっとも気を配ったポイントのひとつだそうだ。
  このAK120の開発に携わったアイリバーの研究開発員は約25人にものぼるという。さらに、サウンドチューニングには、Wolfsonの英国本社のエンジニア、ドイツのレコードプロデューサーと著名なヘッドフォンやイヤフォンメーカーのエンジニア、アメリカのスピーカーの専門家、レコードプロデューサーやミキシングエンジニア、日本のヘッドフォンやイヤフォンメーカーのエンジニア、韓国のスピーカーエキスパート、K-POPのプロデューサーやミキシングエンジニアといった、おおよそ12ヵ国からの外部協力者が加わっている。ハードウェアの設計は76回も改良が行なわれ、試行錯誤を経て現在のサウンドに到達したという。
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  AK120の製品特長としては、内蔵メモリーが64GBに増量されている(AK100は32GB)。また、USB DACとして使用できるのもAK120の大きな特長だ。本機にハイレゾファイルを移さずとも、パソコンに収めている音源を聴くことができる。GUIも変更され、より直感的に操作できるようになったことも嬉しい。
DSDファイル再生にもいよいよ対応!
  そしてAK120は、ファームウェアをアップグレードすることで、DSDファイルの再生も可能としている(アップグレードは後日予定)。これは日本からの強いリクエストに応えたものだという。今回は特別にそのβ版を入手して試聴を行なった。伊藤ゴローの『グラスハウス』は、リニアPCM版とDSD版で配信されており、それらを聴き比べてみた。それぞれに持ち味が感じられたが、特にDSD版は、音楽全体に奥行きや立体感がある。アコースティックギターを中心として、その背後にストリングスがゆったりと広がる。また、空気にとろみが生まれたようで、まるで良質なアナログレコードを聴いているかのような雰囲気だった。サウンドクォリティの詳細は、フィットイヤーのイヤフォンのニューモデル、Parterre(パルテール)と組み合せて別ページにて紹介しているので、そちらを参照してほしい。
  ヘアライン加工されたアルミ製のボディ、さらにイタリアの職人が仕上げた本革のケースまで標準で付属する。それらが醸し出すスマートなデザインも好ましい。どこをピックアップしても、まったく隙がない。小さいけれど、AK120はオーディオシーンの牽引役として、その存在は長く輝き続けるだろう。
Astell & Kern AK120×FitEar Parterre 8月28日発売(予定)の「DigiFi」No.11も要チェック!!
Astell & Kern × FitEar Parterre この二つが組み合わさると何が起こる!?スペシャルコラボ特設ページ公開中!URL:http://iriver.jp/products/product_94.php#5


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