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Bluetooth Speaker System EDIFIER Spinnaker E30 別格の音を奏でる ブルートゥーススピーカー 鳥居一豊
オープン価格(実勢価格3万円前後)
●型式:アンプ内蔵ブルートゥース対応3ウェイ3スピーカー●使用ユニット:19mmドーム型トゥイーター、70mmコーン型ミッドレンジ、116mmコーン型ウーファー●内蔵アンプ:10W×2(トゥイーター用)+10W×2(ミッドレンジ用)+25W×2(ウーファー用)●入力端子:3.5mmアナログステレオミニフォーン/光デジタル兼用●カラリング:ブラック、レッド●寸法/質量:W140×H413×D189mm/4.3kg●問合せ先:プリンストンテクノロジー㈱プリンストン製品サポート☎03(6670)6848
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←ワイヤレスリモートコントローラーが付属。全体をまわすことで、音量調整や曲送り、曲戻しができる。頭頂部はボタンになっており本体電源のオン/オフなどの操作が可能

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←右スピーカーの底面に、電源と左スピーカー用ケーブルをつなぐ端子が備わる。写真右端のコネクターは、光/ミニフォーン兼用の入力端子となる
ここ最近、ブルートゥーススピーカーに話題作が次々と登場している。ブルートゥースは、PCやスマートフォン、タブレット端末などの多くが採用している無線通信規格で、配線などをせずに音楽再生が楽しめるというもの。ワイヤレスで快適に使えるだけでなく、iOSやAndroidといった使用するスマートフォンの種類を気にせず使える点も人気の理由だろう。
ただし、ブルートゥース規格は、伝送時にSBC(Sub Band Codec)などのロッシー圧縮方式に変換するため、音質的には決して有利ではない。そのためもあって、より高音質で音楽を楽しみたいという人には敬遠されがちでもあったのだ。それにも関わらず、音質的に評価の高いブルートゥーススピーカーがどんどん増えている。話題となっている本当の理由はここだろう。
カナダと中国に拠点を置くEDIFIERのSpinnaker E30(以下E30)は、そんな音のよいブルートゥーススピーカーの筆頭と言えるモデルだ。音質を高めるためのアプローチにはいくつかの方法があるが、E30が採用したのは、スピーカーそのものの音質を向上させるオーソドックスなもの。その名の通り、ヨットのマストのように後ろに反った円錐形状のエンクロージャーは音の不要な反射による回折を低減させる。やや大きめのボディの中には3つのユニットを内蔵した3ウェイ構成となっている。アンプ出力も合計90Wと大出力で、これまでのブルートゥーススピーカーと比べてもかなり贅沢な内容となっている。それでいて、価格は3万円ほどと、決して高すぎるものではない。センスのいいデザインや内容の充実度を考えたら、多くの人はもっと高い値段を想像するだろう。
ブルートゥース伝送時の再生音も、ロッシー圧縮に変換して伝送するというハンデを乗り越え、情報量が豊かで厚みのある音を楽しませてくれた。
しかし、これだけしっかりとした音を楽しめるスピーカーなのだから、ソースがよくなればもっと実力を発揮するはずだ。幸い、E30には光デジタルおよびアナログ音声入力が可能な3・5㎜ステレオ端子を備えているので、例えばテレビの音声出力と接続することもできる。サイズというか背が高めなので、40型前後の薄型テレビと組み合わせるのにも適している。
情報量が豊富でうるさくない!テレビとうまくマッチする音だ
さっそく、薄型テレビの光デジタル出力を本機の入力端子に接続して聴いてみた。ニュース番組などを見ても、アナウンサーの話す声の通り方がまるで違って聴こえる。厚みのある音はくっきりと明瞭で、ハキハキと聴き取りやすい。音楽番組では、薄型テレビの内蔵スピーカーでは望むべくもない、ベースやドラムの刻むリズムが力強く再現された。この低音のパワーには驚かされた。どっしりとした深い響きが出るだけでなく、リズムのキレもよく、弾力感もたっぷり。低音がしっかりと表現されるだけで、テレビ番組で流れる音楽がここまで生き生きとした表情を見せるようになると、多くの人に気付いてほしいのだが。
テレビ放送された映画を見ていても、カーチェイスでの激しい衝突や爆発音、銃撃音といった音をパワフルに再現。それでいてセリフは明瞭なままだ。低音のパワーに圧倒されてしまいがちだが、E30の本当の魅力は中低域の厚みだ。激しい絶叫や主人公の声の力の入れ具合もよくわかり、実に生々しく描かれる。疾走するクルマのタイヤが発するスキール音や路上の砂利が散らばるような音など、細かな音もよく聴こえる。情報量という点でもかなりのものだが、それでいて、高域は適度に穏やかで、変に尖ったところのない耳当たりのいい音に仕上がっている。これは、PCなどと組み合わせてニアフィールドで音楽を聴くといった使い方にも配慮しているためだろう。
情報量が豊富なのに、やかましく鳴らないので、ついつい音量を上げ気味で聴いてしまう。すると、低音の力強さがますます顕著になり、映画の迫力をさらに高めてくれる。このサウンドは、一般的なアクティブスピーカーのレベルを軽く超えてしまっている。良質なアンプとそれなりのサイズのスピーカーを組み合わせたときに得られる音に迫っている。
堂々として肉厚な鳴りっぷり。本格的な実力のスピーカーだ!
これはもう、テレビ放送の音声を聴いているだけではもったいないと、今度はBDレコーダーの光デジタル出力を接続し、ハイレゾ音声で収録されたBDソフト「オーケストリオン・プロジェクト/パット・メセニー」を視聴してみた。パット・メセニーのギターと連動して数多の楽器が奏でる音が、混濁感なく鮮やかに再現された。音像がキリッと立ったイメージは、粒立ちがいいというよりも音の粒が迫ってくるようだ。左右の広がりや奥行感の表現もなかなか優秀で、パット・メセニーの周囲にぎっしりと配置された楽器の配置がしっかりと再現される。
また、オーケストラ演奏された作品を聴いてみると、充実した低音に支えられた雄大なステージが楽しめた。これだけ低音を出しながら、中高音域が負けておらず、しっかりとバランスしていることにあらためて驚かされる。
きちんと設計されたスピーカーユニットと、最適化されたパワーアンプ、そしてDSPを使ったチューニングが絶妙なのだろう。骨太と芯の通った力強い音色で、雄壮なメロディを逞しく奏でる。と思いきや、一転してしなやかで繊細な旋律もなかなか巧みに聴かせてくれるのである。
これはもう、立派なオーディオ用スピーカーとしても楽しめるグレードだと思う。入力端子がステレオミニ端子に限定されるのは多少物足りなさもあるが、ネットワークプレーヤーやUSB DACを組み合わせて、本格的なハイレゾ音源再生も充分に楽しめるだろう。というわけで、最後に良質なUSB DACのアナログ出力を接続し、PCでハイレゾ音源も聴いてみた。堂々として肉厚の鳴りっぷりはそのままに、音像の彫りはさらに立体的になり、音場の奥行も増す。剛性感の高く男性的な逞しさを感じる音は、繊細さやきめ細やかさを重視する人には過剰と感じるかもしれないが、キレ味や俊敏さがきちんと保たれているのでは不満を感じるほどではないだろう。
スマートフォンなどで手軽に音楽を楽しむならば、ブルートゥーススピーカーは実に使い勝手がいい。だが、E30はその使い勝手のよさに加えて、本格的な音の実力までも兼ね備えている。当然ながら、良質なソースを入れてやることで真価を発揮する。テレビはもちろんのこと、PCや本格的なオーディオコンポーネントとの組合せにも挑戦してほしい。
別格の音を奏でるブルートゥーススピーカー
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