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ここが凄い!エプソンの3Dプロジェクター ニコタマシアターでelac EH-TW8100Wをじっくり検証
エラックの最新技術を満載した400ラインの技術的特徴とは

エラックの象徴とも言うべきヴェンディングウェイヴ方式トゥイーターJETⅢが約10年ぶりにJETⅤへと進化した。そのJETⅤを搭載してデビューしたのがエラックの新シリーズ400ラインである。この400ラインはBS403とFS407という2つのモデルからなる。

主な特徴を改めて紹介すると、これまで一部に樹脂を採用していたJETⅢトゥイーターは、JETⅤではリング部やバッフル面まですべてアルミダイキャスト製となり、開口数もJETⅢの5スリットから4スリットに変更、これによってより自然な放射といっそうのエネルギー感を獲得している。振動板素材は従来通りカプトンが使われるが、アルミ電極パターンをより細かく改良、振動板面積を20%拡大した。磁気回路も今回さらに強力なものに変更されたが、結果、振動板の共振周波数が下がって可聴帯域内の歪が減り、いっそうの高解像度やスピード感、自然な空間の広がりを獲得できたとする。

ウーファーユニットも新設計と気合が入っている。新AS XRコーンはクリスタルラインのパターンを新たに最適化、さらにバッフル側から背面にいたるバスケット部を強固なアルミの一体成型としている。高品位な空芯コイルやキャパシターを採用したクロスオーバーネットワークも音の透明感に大きく寄与するが、さらに新型のスピーカーターミナルにも注目したい。高精度な端子を採用すると同時に、エラックでは初めてシングルワイヤー専用となったのだ。

確かにバイワイヤー接続はきちんと行なえば素晴らしいパフォーマンスが得られる。しかしバイワイアリング接続で使用するユーザーは全体の数パーセントに過ぎないという統計もある。ならばジャンパーケーブルによる音質劣化を心配しなくてよいシングル接続限定のほうが現実的と、これはこの価格帯ではまことに正しい決断と思う。

セクシーな歌声が浮かぶ。手で触れそうなほどだ

視聴はまず2chステレオ再生から。トールボーイタイプのFS407をいつもどおり視聴室の定位置にセットして、最初はロンドンの新世代フォークシーンを牽引する、マムフォード&サンズのニューアルバム「バベル」を聴く。スライドドブロギターの達人ジェリー・ダグラスと、あのポール・サイモンが参加したボーナストラックの『ボクサー』は、FS407の分解能の高さを如何なく発揮して、ギター、バンジョー、ウッドベース、ドブロといった多彩な弦楽器から発せられる繊細にして豊かな倍音が気持ちよく拡散。ヴォーカルも力強く、説得力は充分で、こちらのハートに向かって若々しい歌声が一直線に飛んでくる。今時の若いフォークバンドがこういう熱い音を出すのだから、(日本を除く)世界中での爆発的人気は大いに頷ける。

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次も最近お気に入りのCDだ。ジャケットの艶姿で、何とも頭がクラクラするダイアナ・クラールの新作「グラッド・ラグ・ドール」。本アルバムは40年代風のノスタルジックなアレンジが施こされたオールドタイミーなジャズソングがムード満点に並ぶ。ダイアナ嬢のほどよくハスキー、ほどよくセクシーな歌声は眼前にリアルに浮かんで、まるで手で触れそうだ。金髪美人⊕お洒落なジャズヴォーカルを期待した人には生憎な感じだが、でも歌声の熟女ぶりはやっぱりたまらない。

その意味ではリッキー・リー・ジョーンズの新譜「ザ・デヴィル・ユー・ノウ」も熟女ぶりが溢れて、いや彼女はすでに60歳を超えているから……、まあいい、とにかく愛らしい彼女がまるでそこに居るかのようなリアリティに溢れている。正直に言うけれど、ぼくは背筋がゾクゾクした。特にカバーの2曲、ザ・バンドの『ウェイト』と、ニール・ヤングの『オンリイ・ラヴ・キャン・ブレイク・ユア・ハート』は絶品であった。

そのニール・ヤングだが、FS407はパワフルな表現もとびっきりで、ニール・ヤング&クレイジーホースのニューアルバム『サイケデリック・ピル』から、MP3の音の悪さを嘆く1曲目は、グイッとボリュウムを上げて、ファズギター全開の爆裂サウンドを心ゆくまで楽しむことができた。このスピーカー、見かけによらず実にタフである。バスレフポートが底面にあるせいか、左右および後方の壁の影響を受けにくいのだと思う。低音が膨らむこともなく、新AS XRコーンウーファーの反応の機敏さ、弾みのよさが存分に発揮されている印象だ。

400ラインのサウンドは映画再生にぴったりだ

次にブックシェルフタイプのBS403をリア側に加え、サブウーファーをSUB2040ESPとした4・1chでBDを視聴する。小澤征爾指揮ベルリン・フィルのチャイコフスキー悲愴交響曲は、96kHz/24ビット5・0chをダウンミックスして4・0chで聴くことになるが、それでも情報量は圧倒的。冒頭からゆっくりクレッシェンドしていくところ、ピアニッシモでの暗騒音の濃密さはJETⅤトゥイーターの高性能ぶりが遺憾なく発揮されている。ヴァイオリン群のピチカートの粒立ちの軽やかさや、金管楽器の輝きも申し分なしで、フォルティシモに向かって大きなうねりとなるコントラバス群も低音の支えが盤石という感じで、たいそう聴き応えがあった。

BD黎明期から視聴では超定番ディスクの「レジェンズ・オブ・ジャズ」は、再生装置のグレードが上がるたびに「こんなに音がよかったのか、こんな音が入っていたのか」と驚く優秀盤だ。パイオニアSC-LX86のPQSLとオートフェイズコントロールプラスをオンにして再生したマーカス・ミラーは、タイトでパワフル、かつ量感豊かなスラッピングベースが炸裂した。炸裂と書いたが150㎜ウーファーがたった2発でこの低音は確かに凄い(サブウーファーは加わるが)。量感はほどよく、質感とレスポンスにきわめて優れている。

「地獄の黙示録」の冒頭、『ジ・エンド』が盛大に鳴り響く中、グルグル廻るヘリコプターのエンジン音の厚みのある音や、ローターがパタパタと回る乾いた音。その音によって否応なくこの映画の中に一気に引き込まれる。これだけシステムの解像度が上がると、ヘリコプター大隊によるベトコン爆撃のシーンも、多数のエンジンの音が様々な金属音を発するのがわかる。一機一機がみな違うエンジン音であることに今さらながら驚いた。

次いでもう1枚、視聴では必ず使うBD「Mr.&Mrs.スミス」から、倦怠期の夫婦がカウンセリングを受けるチャプター1。ダイアローグのチェックだが、カウンセラーを含む3人の会話の生々しいこと。まるで自分もその部屋に居て会話を聞いているような気分だ。続く雷雨の中のダンスシーン。このシーンに流れるラテン調ダンスナンバーはもう耳タコというほど聴いているが、今回はレキントギターの音色の瑞々しさ、男性ヴォーカルのセクシーさが特に印象に残った。ダンス中に天空から鳴り響く雷鳴の空気を震わせるリアリティも本当に生々しいとしか言いようがない。

400ラインで組んだサラウンドシステムは、そのスケール感や音質の素晴らしさに加え、サイズ的にもかなりコンパクトなので設置のしやすさという観点からも注目したい。それからセンタースピーカーもこの400ラインにラインナップされるのは、いままでのエラックを考えると間違いないだろう。そうなると、5・1chや7・1chで楽しみたいという人にも大いに喜ばれると思う。エラックは映画ファンのことも決して忘れてはいない。



●問合せ先:(株)ユキム☎03(5743)6202


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