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Sound Essay 2 プロが聴くサウンドを家庭で味わう  フィンランド生まれの実直なアクティヴスピーカー GENELEC G Three & G Four 藤原陽祐
G Fourの端子部分。プロユースで一般的なXLRと家庭で使うのに便利なRCAを1系統ずつ備える。中央付近のスイッチは電源だ。G Threeもほぼ同じ構成となる
G Fourの端子部分。プロユースで一般的なXLRと家庭で使うのに便利なRCAを1系統ずつ備える。中央付近のスイッチは電源だ。G Threeもほぼ同じ構成となる
G Fourの背面には音質を調整するスイッチがある。「LOW BASS」「BASS」「TREBLE」それぞれの出力を調整できるほか、スタンドでなく机の上で使う際にオンにする「TABLETOP」スイッチもある。G Threeにも同じようにスイッチはあるが、調整できる範囲が限られる
G Fourの背面には音質を調整するスイッチがある。「LOW BASS」「BASS」「TREBLE」それぞれの出力を調整できるほか、スタンドでなく机の上で使う際にオンにする「TABLETOP」スイッチもある。G Threeにも同じようにスイッチはあるが、調整できる範囲が限られる
GENELEC Active Speaker System G Three Active Speaker System G Four
オープン価格 (ペア、実勢価格28万円前後)
●型式:アンプ内蔵2ウェイ2スピーカー・バスレフ型●ユニット:127mmウーファー、19mmトゥイーター●接続端子:アナログ入力2系統(XLR/RCA)●アンプ出力:40W×2●寸法/質量:W189×H299×D178mm/5.6kg
オープン価格 (ペア、実勢価格43万円前後)
●型式:アンプ内蔵2ウェイ2スピーカー・バスレフ型●ユニット:165mmウーファー、19mmトゥイーター●接続端子:アナログ入力2系統(XLR/RCA)●アンプ出力:90W×2●寸法/質量:W237×H365×D223mm/8.6kg
問オタリテック㈱☎03(6457)6021

 1978年、フィンランドの地で産声を上げたジェネレック社。設立以来、主にプロ用のモニタースピーカーの設計、生産を手がけ、いち早くパワーアンプを内蔵するアクティヴ型のモニターを実用化している。創立当時の設計ポリシーは「信頼性の確保」「ニュートラルな音響特性」そして「試聴環境による音質劣化の低減」という3点。この基本的なモノ作りの考え方は、現在の製品にもしっかりと受け継がれている。

 この数年、プロ用モニターの枠を越えて、家庭用のフィールドで同社のブランドを目にする機会が増えつつある。通常のステレオシステムはもとより、マルチチャンネル再生が求められるホームシアターでも根強い人気を誇り、その音の良さ、使い勝手の良さで高い評価を得ている。これは音楽、映画などの作品制作に使われるスピーカーシステムと、同等のクォリティを求めたいとする意識が、ユーザーの間で強くなったためだろう。制作と鑑賞では目的は異なるものの、できる限り優れた音を再生したいという思いは変わらないわけで、それがジェネレック人気の追い風になっていると見て間違いない。

サウンドに勢いのあるG Three スケールの大きな音のG Four
 さて、ここで紹介するGシリーズだが、同社が誇るスピーカー作りの技術、ノウハウを投入し、家庭用向けに開発された2ウェイシステムだ。方式はもちろん専用パワーアンプを内蔵したアクティヴ型(バイアンプ構成)。丸みを帯びたエンクロージャーは、にじみのない低音を約束するアルミダイキャスト製で、箱の共振、反射による周波数特性の乱れを軽減しているという。

 入力はアナログ限定で、プロ用モデルがバランス(XLR)しかないのに対し、本機はアンバランス(RCA)もある。精密なボリュウム調整機能はない。ただ設置時の音響特性に応じて、低音、高音の細かな調整が可能なルーム・レスポンス・コントロール機能が用意され、多彩な試聴スタイルをサポートしている。

 まずG ThreeにオッポのユニバーサルプレーヤーBDP-105D JAPAN LIMITEDをアンバランスで接続して聴き慣れた数曲を再生した(音量調整はオッポ側で行なった)。明確な定位とスムーズな空間の拡がりが特長的だ。足元をしっかりと見据えながら、入力された信号に的確に反応する俊敏さを備え、音そのものに勢いがある。

 音調としては開放的ではあるが、適度な湿りけを感じさせる落ち着きのある質感で、格調の高さを感じさせるもの。明快な解像力を持ちながらも輪郭の強調感は皆無、肌合いのいいサウンドが耳にスッとしみこむ様子が実に心地いい。これをバランス接続に変えると、全体のラインはわずかに太くなり、ボリュウム感が増す印象だが、けれんみのない落ち着いたサウンドは健在だった。

 続いてデスクトップ再生でルーム・レスポンス・コントロール機能を試した。これが予想していた以上に効果的だ。高音、低音のバランスの調整だが、声のニュアンス、響きの拡がりと、基本的な情報量にほとんどダメージはなく、音がやせた感じにならない。リンダ・ロンシュタットの「What's New」ではアコースティックならではの繊細なニュアンスが心地よく、ハイレゾ音源らしい精密なステージの拡がりが得られた。

 そして兄貴分のG Four。基本的なデザインを踏襲しながら、そのまま大型化された印象だが、見た目以上に雄大で、スケール感に富んだサウンドを描き出した。がっちりとした低音と厚みのある中高域の響きが特徴的で、とにかく音の骨格に揺るぎがない。ジャズ、クラシック、ロックとどんな音源がきても、実に堂々と歌い、危なっかしさなど皆無。音源を選ばない優等生的スピーカーであることは間違いないが、音楽をキリッと引き締める明晰さを備え、繊細な響きで雄大な空間を描き上げる。

 スピーカーとパワーアンプ、計100万円の組合せで、果たしてここまでの音が出せるのだろうか。素直にそう感じさせるほどのクォリティ感だった。

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