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HOME > JBL PROFESSIONAL SRX800 Powered Series

JBL PROFESSIONAL SRX800 Powered Series
SRX835P Powered SRX828SP Powered
SRX835P Powered
●形式:3Wayパワード・フルレンジ●周波数レンジ(-10dB): 33Hz〜21kHz●指向角度(水平×垂直): 60°×40°●最大音圧レベル:137dB SPL●ドライバー構成:LF=2275F(15インチ)、MF=2107H(6.5インチ)、 HF=2432H(3インチ)●クロスオーバー周波数:330Hz、2.4kHz●パワーアンプ部:Class D、2,000W(ピーク)●入力部:チャンネル数=2、端子/形式=XLR、標準フォーン対応の複合型端子、インピーダンス:40kΩ(バランス)、20kΩ(アンバランス)●電源:100V、50/60Hz●エンクロージャー:18mm合板、Duraflex仕上げ●外形寸法(W×H×D)/重量:542×977×477mm(除突起部)/39kg●価格:324,000円(税込)

SRX828SP Powered
●形式:パワード・サブウーファー●周波数レンジ(-10dB):29Hz〜150Hz●最大音圧レベル:141dB SPL●ドライバー構成:2279F(18インチ)×2●クロスオーバー周波数:80Hz●パワーアンプ部:Class D、1,000W+1,000W(ピーク)●入力部:チャンネル数=2、端子/形式=XLR、標準フォーン対応の複合型端子、インピーダンス=40kΩ(バランス)、20kΩ(アンバランス)●電源:100V、50/60Hz●エンクロージャー:18mm合板、Duraflex仕上げ●外形寸法(W×H×D)/重量:1,202×570×682mm(除突起部)/68kg●価格:399,600円(税込)
PS 横山さんはいかがですか。

横山 「JBL PROFESSIONAL」のスピーカー・システムというのは、これまで2kHz〜4kHzあたりのホーンが担う帯域に強い印象が残っています。しかし今回これらを聴いて中低域がよく出るなと感じました。それはおそらくDSPを使ってホーン帯域をすこし抑えているのかなとも感じ、ナチュラルであると。ローエンドに関しては確かによく出るのですが、うまく制御を行なえば、キックドラムのビーターの動きが見えるような克明な質感を得ることもでき、まさに今風と言えば良いのでしょうか。ピラミッド型を形成するウエルバランスかと思います。

高橋 ほとんど補正の必要を感じませんでした。中域ユニットがうまくウーファーとホーンの間に立っていて、3ウェイ構成である意味をよく出していましたね。

横山 やはり中域がスムースに出るなと。暖かみがあり、それが人間の声をうまく演出していて、3ウェイであることのメリットがあるなと。好印象です。

横山斉実
横山斉実(よこやま・よしみ)

1961 年東京都出身。学生時代に在籍した音楽サークルで PA を経験、ライヴハウス等でのアルバイトを経て「デルタ音響」に入社。数々のアーティストに付いて年間 250 本にものぼる全国ツアーを体験、後に移籍した「不二音響」では現場経験を活かしてシステムサポートやマーケティングを担当した。同社退社後はフリーランスとなり「クリアで暖かくぬくもりのある音を」をモットーにサウンドエンジニアとして活躍中。一級舞台機構調整技能士、一級音響技術者、同サウンドチューナーの資格を持つ
PS もう少し詳しく具体的に教えていただけますでしょうか。

高橋 すでに「両国SUNRIZE」さんでは運用が始まっているということで、両キャビネットの音のつながりを意識して聴きましたが、先ほども申し上げたとおり、従来の18インチダブルのシステムですとEQ補正が必要だったところ、それをさほど感じません。
 ただドライバー径が3インチということで、「2445」や「2450」といった4インチが持っていた強力な音の「芯」のようなものがあるかどうか。例えば声量がないシンガーの場合に応えてくれるのか。あるいはどのようなアプローチができるか。その点は課題として感じました。

PS ひねり出す必要が生じる時が現場ではありますね。

高橋 みなさん体調が良くて声量が出るときはつながってきれいに聴こえるのですが、条件が悪い時や制作サイドからのリクエストに応える必要がある場合に、どのようなアプローチができるのか、確かめたいところです。

PS 横山さん、もう少し教えてください。

横山 チャームポイントはやはり3ウェイだけあって、各ユニットが帯域別にうまく動いていると思います。ただサブなしで聴いた場合は低域に調整の必要を感じました。後にエネルギーを抑えれば良いだけと判明しましたが、その上で70Hzあたりから高域までバランスが取れ、すべての帯域が聴こえてきます。私は芝居の音響を担当することもありますので、そうしたシーンでも使えるリニアリティも感じました。

SRX815P Powered SRX818SP Powered
SRX815P Powered
●形式:2Wayパワード・フルレンジ●周波数レンジ(-10dB):36Hz〜21kHz●指向角度(水平×垂直):90°×50°●最大音圧レベル:137dB SPL●ドライバー構成:LF=2275F(15インチ)、HF=2432H(3インチ)●クロスオーバー周波数:2kHz●パワーアンプ部: Class D、2,000W(ピーク)●入力部:チャンネル数=2、 端子/形式=XLR、標準フォーン対応の複合型端子、インピーダンス:40kΩ(バランス)、20kΩ(アンバランス)●電源:100V、50/60Hz●エンクロージャー:18mm合板、Duraflex仕上げ●外形寸法(W×H×D)/重量:459×692×480mm(除突起部)/30kg●価格:280,800円(税込)

SRX818SP Powered
●形式:パワード・サブウーファー●周波数レンジ(-10dB):29Hz〜150Hz●最大音圧レベル:135dB SPL●ドライバー構成:2279F(18インチ)●クロスオーバー周波数:80Hz●パワーアンプ部:Class D、1,000W(ピーク)●入力部:チャンネル数=2、端子/形式=XLR、標準フォーン対応の複合型端子、インピーダンス=40kΩ(バランス)、20kΩ(アンバランス)●電源:100V、50/60Hz●エンクロージャー:18mm合板、Duraflex仕上げ●外形寸法(W×H×D)/重量:684×569×684mm(除突起部)/40kg●価格:324,000円(税込)
PS 田處さん、「SRX800」シリーズはサブウーファーの使用が前提になったシステムなのですか?

田處 いいえ、そうではありません。ハイボックスはフルレンジシステムとして、もちろん独立した使用が可能です。

高橋 やはりチューニング次第ではないでしょうか。

PS ではその「SRX828SP」サブウーファーについて、試聴の際に感じた点を教えてください。

横山 サブウーファーには善し悪し両方の側面があると認識しています。まずステージへの音漏れにどう対処するのか。指向性を持たせるといった策も周知の事実です。必要性ということでは、ヴォーカルに暖かみが出ることやキックドラムも良い質感が出やすいですし、現在は必要な存在かと。

高橋 サブが受け持つ帯域は、音の重心ですからむろん必要性を感じますし、今回のシリーズもサブウーファーありきを意識して設計されたのでは、と感じました。重心を下げてヴォーカルをスムースに聴かせるところなどは、まさに現代的なアプローチだと感じます。

PS 田處さん、サブウーファー「SRX828PS」も同「818」も能率が高いと感じたのですが、何か新しい技術を搭載するなど工夫があるのでしょうか。

田處 ユニットは以前から採用のディファレンシャル・ドライバーで、これは2個のボイスコイルを1ユニット内にマウントし、放熱効果を高めたものです。ただキャビネットの精度が以前とは違い、DSPのなかでFIRフィルターを用いて遮断カーブを最適化。音が出る際にフェーズがきれいに整っています。ここ最近の「JBL PROFESSIONAL」製品は「SRX」シリーズのように位相整合していますので、フルレンジボックスとの組み合わせでもエネルギーロスがきわめて少ないといえます。

PS ちなみに今回のデフォルトセッティングではプリセットをお使いでしょうか。

田處 そのとおりです。カタログに記載のとおり詳細設定もできるのですが、セットアップをし、プリセット入れれば後は音量調整だけでそこそこの音が出る。これがまたこのシリーズの「売り」でもあるのです。

試聴02 SRX815P+SRX818SP
PS それでは今日持ち込みをいただいた「SRX815P」+同サブ「818SP」、1/1セットですが、一言ずつお願いいたします。

高橋 このセットのまとまりもまた良かったです。この場所で聴いてみて、充分に空間を鳴らし切れています。サブも鮮明で切れ味が良いですし、15インチと3インチの2ウェイ構成も完成度が高いです。

PS 私も聴いていて素直な印象を受けました。

高橋 EQ補正の必要もさほど感じませんでしたね。若いエンジニアでも格好良い音が出せますね。

PS そうすると自分が上手いと勘違いするのでは(笑)

高橋 すでにもういるかも(笑)でもエンジニアが自信を持てるシステムであることもまた大事なのです。

PS 横山さん、いかがですか。

横山 私はハイボックスとサブを別々に観察してみました。ハイボックスはもうこれだけで完結と思えるまとまりです。サブがなくてもバランスがしっかり整っていて、高橋さんと同じ印象です。波形も申し分ありませんし、サブを加えると音の重心が下がり、しっかりとして加えただけのことがある質感で納得しました。整合性も良く、1/1で500人くらいはサービスできそうです。公称出力2000Wピークで137dB SPL。出ますね。

PS ではシリーズ「SRX800」の総評としてまとめをいただきますと。

横山 個人として使うことを考えると、私には少々大きなサイズかなと感じているのですが、「両国SUNRIZE」さんでの設置例としては的確で良い組み合わせと思います。またパワード型であることが導入をスムースにしてくれますね。このクラスでパワーアンプも併せて導入となると、おそらく予算は数段上がると考えられます。ハイコストパフォーマンスといえますね。

今回快く試聴場所を提供いただいた「両国SUNRIZE」チーフエンジニアの岩田 豊氏
今回快く試聴場所を提供いただいた「両国SUNRIZE」チーフエンジニアの岩田 豊氏
PS アンプはアムクロン製で信頼性も高いです。では高橋さん、全体のまとめをお願いいたします。

高橋 例えばこの店舗で導入されている大型のセットを2/1セットで1000人くらいのホールをやってみたいですね。3インチの高域ホーンがホールの隅々まできれいに響くところを聴いてみたくなりました。
 「JBL PROFESSIONAL」社の仕事は長く見ていますが、アベレージの高い「JBLサウンド」を提供し続けているなと感じました。

PS 進化が如実に見えながらもメーカー独自のキャラクターといいますか、リスナーにメーカーを意識させるあたりはさすがと感じます。まだ聴きたいことがたくさんあるのですが、今日はひとまずこのあたりで。長い時間の試聴とお話ありがとうございました。

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