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HOME > ヘッドホンでスピーカーの音場を再現するビクター WiZMUSIC90

このビクタースタジオを持ち歩いてヘッドホンで聴く、なんて贅沢で楽しいんだ。

ビクタースタジオを持ち歩いて聴く、購入者だけの特権

東京・渋谷区神宮前にある世界有数の音楽スタジオ、ビクタースタジオの「EX Room」。スピーカーはリスニングポイントの前方に3基、後方に2基が置かれている。後方スピーカーのさらに後ろの音に影響が出にくい場所に測定機器を設置している
東京・渋谷区神宮前にある世界有数の音楽スタジオ、ビクタースタジオの「EX Room」。スピーカーはリスニングポイントの前方に3基、後方に2基が置かれている。後方スピーカーのさらに後ろの、音に影響が出にくい場所に測定機器を設置している
小原 自分だけの音場特性を所有できる特権は、音楽ファンにはたまりません。たとえばWiZMUSIC90なら、スタジオエンジニアが制作時に使っているであろう視聴ルームのサウンドを外に持ち出せるわけですから。

――小原さんはもともとこのEX RoomのスピーカーPMCのMB2の先代モデルMB1を以前使われていましたね。

小原 ええ。現在の自宅シアターが完成する前の話ですが、この部屋と同じように5chすべてをMB1で統一し、約9年にわたって使いました。その耳で聴いてもMB2のサウンドに違和感はほとんどありません。そして、その音を拍子抜けするほど簡単に、そしてナチュラルにヘッドホンで聴くことができました。

藤原 これはもちろん、HA-WM90のヘッドホンとしての実力の高さがあっての結果だと思います。

山本 WiZMUSIC90の価格は税込90万円。おいそれと手の出る価格ではありませんが、それよりもはるかに費用のかかっているこの部屋の音場特性を持ち帰ることができるのだから、決して高い買い物ではない。現代のハイエンドオーディオが到達しているレベルに拮抗する音をヘッドホンで、しかも前方定位で聴ける。考えるほどにすごい提案です。

ヘッドホンHA-WM90は、この製品のために作られたスペシャルモデル。ハウジング表面の塗装は深みのあるブラックで、光の加減で色が変わって見える
EX Roomで使われているスピーカーPMC MB2の先代機、MB1を長年愛用していたという小原由夫さん。その音と比べても、何ら違和感なく聴けたそうだ
小原 EX Roomに近い環境をヘッドホンで再現できるなんて、PMCの音が好きな私としては嬉しい反面、複雑な心境ですが……(笑)。

藤原 こういった音場補正技術では、低音の再生がネックになりがちです。空間感を広げることで薄くなったり、逆にブーミーになったりして、本来の質感が損なわれてしまう。WiZMUSICではそういうことがほとんどなく、しっかり低音も出ているんです。

山本 低域について言えば、実は先ほど、おふたりの測定値でも試聴させてもらったんです。すると不思議なことに、低音が全然足りない。それどころか小原さんの測定値では、ファントムセンターの定位がやたら高く感じられる(笑)。不思議ですね。

妄想半分の期待が膨らむ。WiZMUSICは可能性の塊

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開発中の音楽再生アプリ「WiZMUSIC」。写真のAndroid用のほかにiOS用もある。プレーヤー画面(左)は、直感的に操作できて使いやすい。右は設定画面。上の「奥行き感」項目でEXOFIELDオン時の効き具合の強弱を選べるようになる予定
藤原 いずれはヘッドホンだけでなく、イヤホンなどにもこの技術が活かされることを期待しています。たとえばカスタムIEMを使って、自分の耳にカスタマイズされた音場特性でストリーミング音源を聴く。究極のオーダーメイドリスニングです。

小原 可能性は本当に限りがない。WiZMUSIC90ではEX Roomの音場特性に限られますが、やはり気になるのは、測定場所を置き換えたらどうなるんだろう、ということです。将来的には自宅のリスニングルームやお気に入りのライヴハウス、もしくは武道館やカーネギーホールの測定値を持ち歩いて聴ける時代がくるのかもしれない。映画館の特性を使って、劇場さながらに映画を観ることもできそう。妄想半分の期待がどんどん高まります。

山本 音が最高なのかどうかはともかくとして、「自分のオーディオルームの音場特性を持ち歩きたい」という欲求は、マニアなら間違いなく持っていると思います。いずれはそれが実現すると嬉しいですね。

――斉藤さんにおうかがいします。実際、そういったことは計画されているのでしょうか?

斉藤 まだ始まったばかりのプロジェクトですから、実はわれわれとしましても「この技術を使って、どんなサービスや商品をお客様に届けられるか」を日々模索している最中です。はっきりしたことが言えず申し訳ありません。

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スピーカーリスニング派の山本浩司さんもWiZMUSIC90の音場効果には納得。ビクタースタジオのサウンドを90万円で持ち歩けるのは決して高くないと、その価値を認めていた



山本 コンセプトシートを見ると、WiZMUSICは“コト”と“モノ”の二本柱で構成されています。「リスニングルームの提供」「リスニングルームでの個人の音響特性測定サービス」などが“コト”、「専用ヘッドホン」「専用スマホアプリ」「ヘッドホンアンプ」の提供などが“モノ”。とりわけ重要になってくるのが“コト”で、今後のオーディオ業界では欠かせない付加価値になってくるのではないでしょうか。前編でもお話ししたように、ぼくはヘッドホンリスニングにそれほど積極的ではないのですが、今日聴いた音は素直にいい音だと思いました。楽しかったです。

藤原 実際に体験してこそ効果が理解できるパッケージサービスですから、デモイベントなどを各地で開いてほしいですね。

斉藤 はい。あらゆる可能性を視野に入れながら、もちろんビジネスとしてもしっかり成立し得る展開を考えていきたいと思います。ありがとうございました。
WiZMUSIC30はJVCマスタリングセンター赤坂で測定予約受付中!
WiZMUSIC30はJVCマスタリングセンター赤坂で測定予約受付中! スタンダードパッケージのWiZMUSIC30は、個人特性の測定を東京・赤坂のJVCマスタリングセンター赤坂で実施する。このセンターのリスニングルームを、ビクターの音質マイスターが音場調整している。いわば、WiZMUSIC30専用にチューンアップされた頭外定位音場を、いつでもどこでも楽しめる。
1:WiZMUSICの音質 2:WiZMUSICの可能性

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