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HOME > ピュアを極めたセパレート型AVセンター MARANTZ AV8805

「HiVi」2017年12月号ではマランツのAVセンター新戦略についてインタビューをお届けしたが、その際にも予告されていたコントロールAVセンターがついに発売される。型番はAV8805。ここからも察せられる通り、同社のフラッグシップモデルであり、AV8802Aの後継機だ。本機の情報はこちらの記事にも記されているが、ここではAV8805の開発陣にインタビューを実施。セパレート型AVセンターに対するこだわりをじっくりとうかがった。(編集部)
●接続端子:HDMI入力8系統、HDMI出力3系統、アナログ音声入力9系統(XLR、RCA×8)、7.1chアナログ音声入力1系統(RCA)、デジタル音声入力4系統(同軸×2、光×2)、15.2chプリアウト2系統(XLR、RCA)、他●寸法/質量:W440×H185×D410MM/13.7kg●問合せ先:デノン・マランツ・D&Mインポートオーディオお客様相談センター TEL 0570(666)112
↑ドルビーアトモスの7.1.6や、Auro 3D(ファームウェアアップデートで対応)の13.1ch再生に対応。写真の「8ch」は、トップ(天井)あるいはハイト(L/R/LS/RSの上)スピーカー3組と、Auro 3D用の「トップ」(頭上)と「センターハイト」(センターchの真上)スピーカーを使う設定だ
↑ドルビーアトモスの7.1.6や、Auro 3D(ファームウェアアップデートで対応)の13.1ch再生に対応。写真の「8ch」は、トップ(天井)あるいはハイト(L/R/LS/RSの上)スピーカー3組と、Auro 3D用の「トップ」(頭上)と「センターハイト」(センターchの真上)スピーカーを使う設定だ
↑こちらは天井からの反射でトップスピーカーの役割を果たすイネーブルドスピーカーの設定画面。トップあるいはハイトスピーカーと併用可能だ。処理可能なch数が増えても天井スピーカーは設置しづらい、というユーザーは重宝しそう
↑こちらは天井からの反射でトップスピーカーの役割を果たすイネーブルドスピーカーの設定画面。トップあるいはハイトスピーカーと併用可能だ。処理可能なch数が増えても天井スピーカーは設置しづらい、というユーザーは重宝しそう
 昨秋発売の一体型AVセンターSR8012の話題がまだ冷めぬうちに、マランツは早くも次の一手を打ってきた。コントロールAVセンター、AV8805である。本機をSR8012からマルチchパワーアンプを抜いたものと早合点してはいけない。そこにはセパレートならではのメリットを存分に活かした、マランツ技術陣のメソッドがたっぷり注がれているのだ。

 AV8805は、2008年発売のAV8003を端緒として、2015年のAV8802に至るまでの特質を引き継いだ最新コントロールAVセンターだ。筐体自体はAV8802のそれを継承しているが、回路やコンストラクションを含め、中身はまったくの別物といってよい。フロントパネル寄りに15ch分のプリアンプ回路基板が垂直にズラッと差されている様子は圧巻で、後ろ側の出力段も基板が数枚の階層構造になっている。リアパネルに目を転じれば、規則正しく一列に並んだ15系統のXLRバランス出力端子が壮観の一言。そのホット/コールドの出力回路も、オペアンプでなく、ディスクリートのHDAM、それが30回路並んでいるというのだから恐れ入る。また、ボンネットは鉄板を曲げたものではなく、3分割によって剛性を高めた構造となっている。

 いっぽうで、ボリュウムを始めとしたノブ類、丸型ディスプレイやフラップドアなど、フロントパネルもSR8012と共通してはいるものの、それはあくまで見た目の印象であって、いわば“体幹”はまったく違う次元にある。そのサウンドパフォーマンスに触れ、私はそう強く実感した次第だ。

AVセンターでこそセパレート型のメリットは大きい

 「セパレート型のAVアンプは、一体型よりも遥かに高いクォリティを実現できる別次元のもの」。DVDのロッシーの音声から、BDがロスレスを採用することになった時点で、マランツのAVセンターのコンセプトはよりいっそう固まったと、営業企画室マーケティンググループの髙山健一さんは言う。

→さらにさかのぼれば、マランツ初のコントロールAVセンターAV550のペアとして提案されたのはMA500(1993年)というモノーラルアンプ。この時点で、セパレート化による純粋さの追求は始まっていたわけだ。写真はMA6100(2000年)という同コンセプトのモデルで、横に5つ並べるとちょうどフルサイズコンポと同じ横幅になる
→さらにさかのぼれば、マランツ初のコントロールAVセンターAV550のペアとして提案されたのはMA500(1993年)というモノーラルアンプ。この時点で、セパレート化による純粋さの追求は始まっていたわけだ。写真はMA6100(2000年)という同コンセプトのモデルで、横に5つ並べるとちょうどフルサイズコンポと同じ横幅になる
↑AV8003(右)とAV8805(左)の比較。多ch化によって高密度になったほか、天板の3シャーシ化や梁(ビーム)の導入による剛性の強化など、内部は様変わりしていることがわかる
 「特にホームシアターインストーラーと共に積極的な展開を図った北米市場では、AVもセパレート志向が強く、私たちはその流れに同調しようと、当初からセパレート型のAVアンプを送り込みました。日本市場では、2008年に発売したAV8003/MM8003が最初のセパレート型モデルです」

 最高峰のAVソリューションを築くには、セパレートしかないという強い信念がそこにはあったと、サウンドマネージャーの尾形好宣さんが振り返る。

 「私はアメリカに3年赴任していましたが、既にお客様は大型のスピーカーやそれを駆動するパワーアンプを所持していらっしゃるケースが多い。市場のニーズとしては、AVプリの方が高いことは事実ですが、私たちはマルチチャンネルパワーアンプもきっちり手掛けてきました。かつてはスリムなモノーラルパワーアンプMA500というのもありましたね」

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