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マスターグレードビデオコーディングに対応し、さらなる高みを極めたプレミアム・モデル Panasonic Blu-ray DIGA BZT9300
ブルーレイをさらなる高みへと導いたマスターグレードビデオコーディング。これまでエンドユーザーに届かなかった12ビット色深度のマスター品質を実現するこのシステムにDIGA最上位モデルのDMR-BZT9300が対応。その画質改善は想像を大きく超え、映像を制作した監督自身も驚きを隠せないほどのものだった
本田雅一
BZT9300で観たマスターグレードビデオコーディング
DMR - BZT9300と言えば、言わずと知れたパナソニックDIGAシリーズの最高峰、専用のアルミとスチールを組み合わせた筐体に身を包む専用プレーヤーに勝るとも劣らないブルーレイの再生品位を持つレコーダーである。
定評あるクロマアップサンプリング技術や4Kアップコンバートなどの高画質機能が満載されているが、6月中旬〜下旬にかけて行なわれる予定のアップデートで、マスターグレードビデオコーディング(MGVC)への対応が実施される。 MGVCとは映像マスターが持つ10〜12ビットの色深度を、本来は8ビットしか表現できないブルーレイディスクで実現する技術だ。MGVC対応とするためには、あらかじめMGVC対応で制作されたブルーレイソフトとMGVC対応プレーヤーのふたつが必要となる。
まずMGVC対応ソフトだが、そのまま通常のブルーレイソフトとしても利用できるため、実は市場には対応ソフトが存在する。昨年発売されたスタジオジブリのブルーレイソフトのうち、「となりのトトロ」以降に発売されたタイトルはすべてMGVC対応である。さらに高品位なアニメ制作集団として知られるProduction I.Gが発売した「009 RE:CYBORG」にもMGVCが用いられている。その仕組みなどについての詳細は、すでに本誌でも紹介されているが、ここでは主に、BZT9300を通して見たMGVC対応ソフトのインプレッションをお伝えしよう。
色深度が深くなるという言葉が直接意味するのは、表現できる階調数が増加するということだ。MGVCの場合、最大で4ビットも拡大するため、階調表現能力は最大16倍にまで高められるということだ。ここから想像されるのは、アニメ作品に多いバンディング(擬似輪郭)が改善されるだろう、という想像だ。
確かに単色に見えるぐらいにうっすらとしたグラデーションをかけながら彩色されることの多い日本のアニメ作品、ハリウッドのCGアニメ作品いずれも、8ビットのままではバンディングが目立ってしまう。しかし、単にバンディングを除去したいだけならば、誤差拡散法などで階調をつなぐ疑似階調処理を事前に施すことで、大幅に改善することが可能だ。実際、ごく初期のブルーレイを除き、バンディングが大きな問題になった作品はあまりない。フルHDになったことで疑似階調処理が施しやすくなったからだ。
たとえば、「009 RE:CYBORG」にはパナソニックハリウッド研究所(PHL)が開発した最新の疑似階調手法が施されている。そこで、この作品で8ビットと12ビットの映像を観比べてみた。確かに8ビットでもバンディングがかなり解消されている。
もちろん、8ビット精度のままだと色再現精度が不足し、グレー階調では色がマゼンタやグリーンに明るさによってコロコロと不安定に転ぶ傾向が見られる。これは疑似階調では解消されない。とはいえ、従来の評価基準ならば、最新の疑似階調処理で充分に高画質と言われたはずだ。ならば、独自の追加データを記録してまでMGVCという仕組みが求められる理由はなんだろうか?
劇場公開用マスターを観た時の感動に通じるものがある



その答えは12ビットの映像を観れば自ずと見えてくる。MGVCを有効にして12ビット映像に切り替えると、スッと霧が晴れたようにコントラスト感が出て、映像に透明感も生まれてくるのだ。しかしクリアネスが上がるだけではない。たとえばスモーキーなシーンでライティングが差し込んでいると、そこにうっすらと煙たさが漂って観える。
さらには薄い膜を剥いだような情報量の多さ、ボキャブラリー豊富な質感表現は、奥行のある立体的な映像を生み出してくれた。どこか実在感、生々しさを感じる映像は、映画のスクリーニングルームなどで劇場公開用マスターを見た時の感動に通じるものがある。
先日、MGVC対応「009 RE:CYBORG」の監督を務めた神山健治氏とともに、8ビット、12ビットを比較しながらの視聴を行ったが、神山監督自身が「これほど違うとは想像もしていなかった。製作時にこだわり抜いて施した演出が、見事に映像として封入されていて驚いた」と話した。
劇場用コンテンツの製作者は劇場での上映品質を追求し、こだわり、修正を入れ続ける。「009 RE:CYBORG」にもその跡が多数うかがえるが、神山監督は「ブルーレイにする際には、ある程度のところで諦めざるを得ないと思っていた。しかしMGVCは、映像を制作した自分自身でも見事と思える仕上がり。むしろ劇場で観た時よりもいいと思ったほどです」と満足そうに感嘆の声を上げた。
アニメ向きと考えがちなMGVCだが、おそらく実写映像でもこうした質感表現の豊かさは活かせるはず。今後、さらに幅広いソフトのMGVC対応を期待したい。
●録画可能メディア:BD-R/RE(BDXL対応)、DVD-R/RW/RAM/R DL●HDD容量:3Tバイト●内蔵チューナー:地上/BS/110度CSデジタル×3●接続端子:アナログ音声出力2系統(RCA×1、XLR×1)、HDMI出力2系統、デジタル音声出力2系統(光/同軸)、AV入力1系統、i.LINK1系統、USB端子3系統 ほか●消費電力:約28W●寸法/質量:W438×H77×D239㎜/約7.7㎏●http://diga.jp

「マスターグレードビデオコーディング」はパナソニック株式会社の商標です。
「マスターグレード」は(株)バンダイの登録商標です。
パナソニックは今後、MGVC再生に対応する機器を増やしていく意向だが、次世代機が登場するまではBZT9300が唯一の選択肢となる。実はMGVCに対応するには特殊な暗号鍵が埋め込まれてなければならない。このため急に対応機種を増やせないが、最上位モデルのBZT9300にはコストアップを承知であらかじめ暗号鍵を埋め込んであったとのことだ。オーナーならば、その恩恵を是非ともMGVC対応ソフトで堪能して欲しい。 提供:パナソニック





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