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新しい時代のテレビのあり方を模索し、具現化しつつあるパナソニックの家庭用テレビ。肝心の画質はどうなのか。コンテンツを取り巻く環境は急激に変化し、多様化しつつあるが、それを確実に受け止め、もっとも好ましい状態で表示して見せるというテレビの役割は何ら変わることはない。つまりメディア対応とともに、その本来のクォリティをあるがままに再現できる表示能力、つまり画質が問われるのである。

 「時代の流れもあって、どうしても機能性に話題が集まりがちですが、テレビの基本は画質です。この部分はなんと言われても譲れません」 開発担当者は語気を強め、ビエラの画質は進化し続けていると加えた。
より高精細な映像を映し出す「リマスター超解像」技術
リマスター解像度
「ファインリマスターエンジン」はVT60/FT60シリーズの高画質を実現する心臓部。映像信号の圧縮による劣化を、約3万パターンの解析用映像データベースにより自動的に判定・除去し、高精細な映像を映し出す。放送や録画コンテンツはもちろん、ネット動画や文字、SD映像にいたるまで対応。失われた高精細情報を付加することで、滑らかで見やすい映像を復元
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超解像技術「ファインリマスターエンジン」(VT60/FT60シリーズ搭載)
この彼の発言を裏付けるひとつの技術が、液晶、プラズマの最高峰、FT60/VT60限定で投入された画像処理回路、ファインリマスターエンジンだ。これは映像データベースとリアルタイムでのパターンマッチングが可能な高速演算処理能力を持つ大規模LSIで、放送、録画コンテンツはもとより、解像度が低いネットの動画、文字についても有効。技術的には原画に限りなく近い再現が可能だという。
では具体的にどのような処理が行なわれるのか。この技術の主役となる「リマスター超解像」の手法を見てみよう。まずビエラに内蔵された映像データベースは何と約3万通り。データベース型の超解像は特に珍しいものではないが、この数字の大きさは桁違いだ。
ちなみに3万通りというのは、高精細な映像のビットマップと低解像度の映像のビットマップの対を3万パターン用意しているということ。入力された映像と低解像度の画像をリアルタイムで比較し続け、このパターンに合致したと認識すると、入力映像がもともと持っていた高精細情報を高解像度の画像データから抽出して付加するという仕組みだ。
実際に同技術を搭載した65インチのプラズマ(TH-P65VT60)でその効果を確認したが、ひと目ではっきりとわかってしまうようなこれ見よがしの超解像度ではなく、無理に補正している感じがない。大自然を捉えた風景画では、輪郭がキュと締まり、同時に微小信号がフワッと浮き上がる感じで、その柔らかなタッチが絶妙だ。
さらに感心させられたのがCGアニメ。登場人物の髪の毛、目の周りと、黒い描画がスッと細くなり、透明感が増し、フォーカス感が改善される。輪郭が太くなるどころか、逆に引き締まり、ノイズも強調する感じがない。一般的なシャープネス、エンハンサーの補正では、こうした効果は得られない。
「もともとカメラで捉えたときは、もっと輪郭が細くて、鋭かったわけです。でもローパスフィルターが入り、画像圧縮がかけられる過程で、ブロードに甘くなってしまう。そこを引き締めるような処理をしているだけです」(開発担当者)
この超解像技術、本来の輝きを取り戻すことを目指した「キラメキ復元効果」にも応用されているという。これはあらかじめ周辺画素との平均により、低解像度の映像信号を用意しておいて、入力信号とその低解像度の信号との比較により、明るさを補正するというもの。局所的なコントラストをつけるというイメージで、コントラスト感を補いながら、輝きを際立たせるというわけだ。
リマスターエンジンのチューニングはプラズマ、液晶と、表示デバイスに合わせて微妙に変えている模様だが、画質を再構築していくという基本的な考え方は変わらない。また地デジ、BSにとどまらず、状態のいいBDソフトの再生でも、高精細のものをより高精細にして表示できるという。
総合的な表現力を押し上げたFT60/VT60シリーズ
この贅を尽くしたエンジンを搭載したFT60とVT60シリーズ。まず液晶ビエラ、FT60シリーズではその持ち味を積極的に引き出すために、高視野角で階調性に優れたIPSパネルを採用している。IPS液晶は高級ビエラの伝統だが、今回、色、輝度、コントラストと、3つの要素で 視野角を改善(トリプルワイド視野角)した新パネルを投入した。
画面前面に配置される光学シートの見直しによるところが大きいようだが、実際に斜めから観たときの、画像の安定感は確実に増している。数値にすると昨年比で18%の改善。様々な視聴シーンが想定される家庭用テレビだけに、この改善メリットは大きい。
ここで見逃せないのが、LEDバックライトにサイドエッジ型を搭載していることだ。このタイプの強みは、1フレーム上から順次バックライトを点滅させて、液晶の泣きどころとなる動きボケが軽減できることになる。
実際、その映像を確認したが、精細感に富んだ清々しい再現性で、すっきりとして抜けがいい。リマスターエンジンの恩恵なのか、わずかな輝きを感じさせるような独特の質感が実に生々しく、動きに対する安定感も上々だ。また観る角度による画質の変化がほとんど気にならないのも、このモデルの大きな魅力と言っていいだろう。
また、中間輝度の色の応答性を均一にすることで、風になびく髪の毛など、様々な階調の描写もボケ感もなくなめらか。ⅠPS液晶の特徴を活かした、このあたりのこだわりはさすが、液晶ビエラのトップモデルだけのことはある。
「フル・ブラックパネルⅣプラス」(VT60搭載)
続いてプラズマビエラ、VT60シリーズ。こちらも新エンジンの搭載に応えるかのように、新開発パネル、「フル・ブラックパネルⅣプラス」を投入している。深みのある赤を再現する純赤蛍光体、コントラスト比550万対1以上、DCI面積比98%の広色域パネル性能を活かしたハリウッドカラーリマスターなどなど、話題は多いが、最大の注目点はなんと言っても階調性の向上だろう。
プラズマの基本的な階調性は発光の回数(サブフィールドの数)で決まるわけだが、高速かつ、微弱な放電でも安定して動作することが不可欠。このあたりはまさに各社のノウハウによるところが大きいが、今回、瞬時に安定して放電が起こせるパネル材料を開発し、駆動の高速化を実現しているという。
サブフィールド数が増えて(シネマモード時)、よりきめ細かな階調性を手中に納めたわけだが、反面、パネルが光っていない時間が増えるため、どうしても明るさが犠牲になりやすい。ところがVT60ではピーク輝度は従来から変わらず、黒輝度(黒レベル)は半減。階調性、コントラスト、色再現と、プラズマの強みに磨きをかけながら、総合的な表現力を押し上げている。
では実際の映像はどうなのか。堂々とした緻密な再現性に、思わずハッとさせられた。髪の毛、肌、生地と、あくまでもしなやかなタッチで描き出し、微妙な濃淡、明暗のグラデーションを確実に描き分ける。階調性のよさが映像全体の落ちつき、深みとして感じとれる印象だ。
プラズマの場合、パネルに映像が鮮やかに表示される自発光の強みがある反面、細かなノイズのザラツキが目につきやすいという難しさがあるが、このVT60の絵にはそうした危なっかしさがまったくと言っていいほどない。これも新鮮な驚きだった。
ビエラの本質は画質にある。そう感じさせるに、充分の説得力があった。
提供:パナソニック
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●画面サイズ:55型●パネル:プラズマ(フル・ブラックパネル、 プラス)●解像度:水平1,920×垂直1,080画素●内蔵チューナー:地上デジタル/BS/CS110度デジタル×3●接続端子:HDMI入力3系統、D4端子1系統、AV入力1系統、USB端子3系統、LAN端子、他●寸法/質量:W1318 × H855 × D296mm/約 38.5kg(スタンド含む)●ラインナップ:TH-P65VT60(65型)●http://viera.jp
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●画面サイズ:55型●パネル:液晶(LED IPSパネル)●解像度:水平1,920×垂直1,080画素●内蔵チューナー:地上デジタル/BS/CS110度デジタル×3●接続端子:HDMI入力3系統、D4端子1系統、AV入力1系統、USB端子3系統、LAN端子、他●寸法/質量:W1238 × H810 × D280mm/約26.5kg(スタンド含む)●ラインナップ:TH-L60FT60(60型)、TH-L47FT60(47型)、TH-L42FT60(42型)●http://viera.jp

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