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中新田バッハホール
操作性と音質の良さから、「ローランド V-Mixing System」を新規に導入
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“音響調整室のコンソールは使用せず、「V-Mixing System」で客席側でミックスすることの方が多くなっている”と笑う小松氏
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今回、新たに導入されたミキシング・コンソール、「ローランド V-Mixing System」。「中新田バッハホール」には音響調整室があるが、客席に設置して使用するためのミキシング・コンソールとして導入された。システム構成は、ミキシング・コンソールが「V-Mixer M-480」で、入出力ユニットが「Digital Snake S-1608」が2台と「S-0816」が1台という組み合わせ。2台の「S-1608」は固定されておらず、必要に応じて舞台袖に置いて使用される。「S-0816」は出力用で、音響調整室のラック内に設置。その他、REAC回線をマージするための「S-4000M」やREAC回線を延長するためのスプリッター/ディストリビューター「S-4000D」なども用意されている
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音響調整室のラック内にマウントされた「Digital Snake S-0816」。この出力がミキシング・コンソールや各種プロセッサー類を通ってパワー・アンプに送られる
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音響調整室のラック内にマウントされた「S-4000D」。REAC回線の長さが100mを超えてしまうため、延長用コンポーネントとして導入された
——— そして今回、新しいコンソールとして「ローランド」の「V-Mixing System」を導入されたそうですが、そのきっかけは何だったのでしょうか。

小松 ご覧のとおり、このホールの音響調整室は、舞台に向かって右側の上階にあるんですけど、やっぱりあの位置でのミックスというのは難しいんですよね。それで客席にコンソールを設置してミックスしたいと思って、これまでは収録用の「01V」を使ってやったりしていたんですけど、チャンネル数が十分ではないですし、PA用としては少々使いにくかったんです。
 そういうこともあって、昨年の春くらいから、必要に応じて客席に設置できるデジタル・コンソールの導入を検討し始めました。そして各社のコンソールをいろいろ比較した結果、最終的に「ローランド」の「V-Mixing System」を導入したというわけです。

——— 「V-Mixing System」を選定された理由は?

小松 導入前に実際にホールに持ち込んで試してみたんですが、決め手となったのは使いやすさと音の良さですね。とにかくシンプルで簡単。最初、そんなに詳しい説明は受けなかったんですが、それでもすぐに使うことができました。ボタンを何度も押して機能を呼び出すという感じではないので、直感的に使用することができるんです。このシンプルさは本当にいいなと思いましたね。今では、アシスタントの女の子もバリバリに使いこなしていますよ。前のコンソールではダメだったのに(笑)。

 音質的には、クセのない素直なサウンドという印象です。良い音は良い音のまま、悪い音は悪い音のまま出してくれるというか。だからとてもミックスがしやすいんです。「d&b audiotechnik」のスピーカーともベスト・マッチングですね。
 それと「Digital Snake」が、やっぱり素晴らしいですね。客席に常設しているわけではなく、必要に応じて設置して使用している感じなんですが、セットアップがとても簡単。ケーブルの取り回しが少なくて済むぶん、「01V」を設置するよりもラクにセットできますね。一度「Digital Snake」の便利さを知ってしまったら、もうアナログ・マルチには戻れないですよ(笑)。

——— 導入された「V-Mixing System」のシステム構成についておしえてください。

小松 ミキシング・コンソールは「V-Mixer M-480」で、入出力ユニットは「Digital Snake S-1608」が2台と「S-0816」が1台。2台の「S-1608」はステージ袖に設置して、「S-0816」は出力用として音響調整室に常設してあります。「S-0816」の出力は、「PM5D-RH」や各種プロセッサー類を経由してパワー・アンプに入る形になっているんですが、レーテンシーはまったく問題ないですね。あとはREAC回線をマージするための「S-4000M」と、REAC回線を延長するための「S-4000D」も用意してあります。トータルだとREAC回線が100mを超えてしまうので。それとポータブル・レコーダーとして「R-26」も新たに導入しました。

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舞台下手に設置された「Digital Snake S-1608」。固定せず、必要に応じて設置される
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REAC回線をマージする際に使用される「S-4000M」
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ポータブル・レコーダーとして活躍する「ローランド R-26」
——— 今回、REAC回線を引き回すための工事も行なわれたのですか?

小松 実は約7年前の改修時に、音響調整室から客席後方まで、Ethernet回線を2本引いていたんですよ。今後何かに役立つんじゃないかと思って。それが便利に使えています(笑)。舞台側に関しては今回、下手側だけにEthernet回線を引きました。コネクターは、「Neutrik」社のものを使用しています。

——— 実際に現場で使用されて、「V-Mixing System」はいかがですか?

小松 もうかなり気に入っています。お世辞抜きに悪い部分が見当たらないコンソールですよね。使い勝手と音質の良さは先ほども言ったとおりで、それ以外ですと、内蔵のプロセッサーが良いですね。特にチャンネルごとに備わっているHPFのキレがもの凄くいい。ディレイやリバーブなどのエフェクトも充実しているので、これまでは外部の「SPX」などを使用することが多かったんですが、今後はすべて「V-Mixer」の中で済ませようと、試行錯誤している最中です。

 それとリモート・コントロール・ソフトウェアの「M-480 RCS」を使用することで、コンピューター上でパッチングなどの準備ができるのもいいですね。実際、バックヤードですべての設定を行なって、本番当日に「M-480」に設定を読み込むという作業をやってみたんですが、想像以上に便利です。同じようなコンサートの場合は、過去に作成した設定を読み込めばいいわけですからね。
 あとは何と言ってもiPadコントロール。舞台や客席から自由にミックスできる日が来るとは夢にも思いませんでしたよ(笑)。他社のiPad用コントロール・アプリをチェックしたこともあるんですが、「M-480」用のアプリ「M-480 Remote」は、フェーダーの長さを長くできるのがいいですね。フェーダーを長くするだけで操作性が格段に良くなります。「ローランド」さんにはぜひiPhoneで動くバージョンも作ってもらいたいですね(笑)。

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メイン・スピーカーは、「d&b audiotechnik」社の「Ci-90」×2+「Ci-SUB」
——— USBメモリー・レコーダー機能も使っていますか?

小松 もちろん使っています。その機能を使って、本格的なレコーディングをやるわけではないんですが、ちょこっと録音したり何かを再生したりするときにとても便利ですね。あとレコーダーとしては「R-26」も併用しています。「R-26」は、内蔵のマイクがとても良いんですよ。ヘタなホールの3点マイクで録るよりもずっと音が良いですね。
 総じて「V-Mixing System」にはとても満足しています。「ローランド」のコンソールはバージョン・アップでどんどん進化していくみたいなので、今後の展開もとても楽しみですね。

——— 本日はお忙しいなか、ありがとうございました。

中新田バッハホール
〒981-4262 宮城県加美郡加美町一本杉101
Tel:0229-63-7367


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