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Prosound Report STV札幌テレビ放送  取材協力 : 株式会社音響スタッフ、ローランド株式会社
1958年(昭和33年)、北海道では2番目の民間放送局として開設された「STV札幌テレビ放送」(開局は1959年)。日本テレビ系列の放送局として、半世紀以上にわたって様々なコンテンツを提供してきた北海道を代表する放送局のひとつである。そんな「STV札幌テレビ放送」が先頃、社屋内にあるホール・スタジオ「STVホール」の機材を全面更新。ミキシング・コンソールとして「ローランド」の「V-Mixing System」、メイン・スピーカーとして「Bose」の「RoomMatch」を新たに導入した。そこで本誌では、今回の機材更新の狙いと新規システムの選定理由について、「STVメディアセンター」放送技術部の堀内真吾氏に話を訊いてみることにした。
北海道内の放送局では唯一のホール・スタジオ「STVホール」
――― 先日、社屋内にあるホール・スタジオ「STVホール」の機材を更新されたそうですが、このホールはどのように使われているのでしょうか?

堀内 「STVホール」は、北海道内の放送局では唯一のホール・スタジオで、1971年に開設されたとても古いホールなんです。客席は468席で、現在は「24時間テレビ」をはじめとするテレビ番組の公開収録、ラジオ番組の公開録音のほか、「STV札幌テレビ放送」が主催する各種セミナーや映画の試写会などでも使われることが多いですね。

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「STV札幌テレビ放送」の「STVホール」の調整室。新しいミキシング・コンソールとして「ローランド」の「V-Mixing System」が導入された
――― 機材更新のきっかけは?

堀内 いちばんの理由は機材の老朽化が激しかったからですね。メイン・コンソールは「池上通信機」の特注のものだったんですが、それなどは20年近く使ったものでしたから。一昨年くらいから更新の話が出始めて、去年の頭くらいから話が具体化していきました。

――― 新しい機材の選定ポイントについておしえてください。

堀内 コンソールに関して、音質や使い勝手を第一に考えるのなら、個人的にはアナログがベストだと未だに感じているんです。しかし、テレビとラジオで使い回すことを考えるとシーン・メモリーはあった方がいいですし、システム全体をデジタルで組んでしまえば、そちらの方が導入コストも低く済む。耐久性のことも考慮して、最初にデジタル機材でシステムを組むことを決めました。
 そしてデジタルでシステムを組むのであれば、伝送プロトコルとしてどれを選定するかということになるんですが、ここが一番の悩みどころでしたね。伝送プロトコルは、将来的な導入機材の選定にも影響を与えますし……。今ですと、「ローランド」のREACかDante、あるいはMADIという選択肢になるんですが、MADIに関してはコンソールのグレードが上がってしまうので最初から検討しませんでした。従ってREACかDanteという感じだったんですが、両者を細かく比較した結果、総合的に見てREACの方がいいだろうという判断に至りました。

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主に「STVラジオ」で技術を手がける
「STVメディアセンター」放送技術部の堀内真吾氏
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「V-Mixing System」の核を成す、「ローランド」の「V-Mixer M-480」
――― 具体的にはどのあたりがREACの方が良かったんですか?

堀内 REACのシステム、イコール「ローランド」の「V-Mixing System」ということになるんですけど、まずはコスト・パフォーマンス。同じ規模のシステムで比べた場合、Danteで組んだシステムよりも「V-Mixing System」の方が導入コストが低かったんです。
 それと信頼性の高さ。Danteのシステムよりも「V-Mixing System」の方が優れているというわけではないんでしょうけど、このホールのPAをお願いしている「音響スタッフ」さんは以前から「V-Mixing System」や「Digital Snake」を導入していて、今回いろいろ話を訊いてみたんですが、どんなに過酷な現場でもトラブル・フリーとおっしゃっていて。それに最近は雑誌などでも「V-Mixing System」を導入されている会社の事例とかをよく見ていたので、これはかなり信頼性の高いシステムなんじゃないかと思ったんです。
 そして軽量なのも良かった。最初「M-480」を見て、これはけっこう重いんじゃないかなと思ったんですが、実際はすごく軽くて、一人でひょいと持ち上げることができたんです。ラジオの収録現場などは、ぼくが一人で行くこともあるので、これはいいなと思いましたね。
 もちろん音質も非常に良かったですし、最終的に「V-Mixing System」を導入することに決めました。それが今年の2月のことです。

「ローランド V-Mixing System」と「Bose RoomMatch」を導入
――― 今回導入された「V-Mixing System」の構成についておしえていただけますか。
堀内 ミキサーが「M-480」で、入出力ユニットが「Digital Snake S-4000S-3208」。このセットは音響調整室に常設してあって、ホールでの公開放送やイベント収録で使用しています。そしてもう1セット、この組み合わせがあって、それはサテライト・スタジオの“Splaza”で月1回行なわれるライブ収録、外部での生放送やイベント収録時などにも使用しています。また、アナログ回線の分岐用に「Digital Snake S-4000H」も導入しました。「S-4000H」は常設しておらず、必要に応じて持ち出して使っている感じですね。


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