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HOME> STV札幌テレビ放送

Prosound Report STV札幌テレビ放送

――― 実際に現場で使用されて「V-Mixing System」はいかがですか?

堀内 まず、音質についてはその分離の良さに驚いています。アナログだとすぐモコモコになってしまうので必ずローを切ったりしていたんですが、そういう無駄な処理が必要なくなった。これまで長年アナログで作業してきたので、最初は正直、かなり違和感があったんですけど、慣れてしまった今はとても好きな音質です。ボーカルやオーディエンスの抜けが良いですし、バンド演奏のときも個々の楽器の音がしっかり鳴ってくれる。それでいて、デジタル機器らしい音の軽さは無くて、意外と音が太いですしね。アナログとは明らかに違う音質なんですけど、今はとても気に入っています。
photophoto
「STVホール」の客席をステージ側から見たところ。客席数は468席「STVホール」のステージを客席側から見たところ。 新しいメイン・スピーカーとして導入された「Bose」の「RoomMatch」が見える
photo
調整室のモニター・スピーカーは、
「Genelec TYPE1022B」
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「V-Mixing System」の入出力用コンポーネント
「Digital Snake S-4000S-3208」
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調整室のモニター・コントローラーとして
使用されている「PreSonus Monitor Station」
photo
「STVホール」のステージ袖の壁には、REAC
回線用のEthernetコネクターが取り付けられた
 操作性に関しては、先ほども言ったとおりパッチベイが本当に使いやすいんです。ボタンを押せばすぐにパッチベイが表示されて、クロス・ポイントが瞬時にわかるのがいい。ぼくのようなアナログ・コンソールに慣れた人間が、デジタルに移行する際に戸惑うのは、何と言っても入出力のルーティングだと思うんですよ。だからそれがすごく不安だったんですが、「V-Mixing System」ではまったく心配する必要がなかったですね。
 これも同じようなことですが、デジタルで不安だったのが、ページをめくって操作するというオペレーション。そんなオペレーションでは直感的に操作できないんじゃないかと不安だったんですが、「V-Mixing System」の場合はほとんどの機能が表に出ているんですよ。ページをめくって、階層を潜っていくという操作がほとんど必要ない。マイク・プリアンプのパラメーターも即座に操作することができますし、然るべき場所にしっかりと操作子が備わっているというか、デジタルにしてはとてもやさしいユーザー・インターフェースだなという印象です。あと個人的にはサーフェースのデザインが好きですね。

photo
――― 特に気に入っている機能はありますか?

堀内 ユーザー・レイヤーですかね。これによって格段に作業がラクになりました。放送の現場で使う場合、カフ・マイクが4〜5本になってくるとフェーダー操作がとても面倒になので。
 それと何と言ってもセッティングの容易さ(笑)。これまでは太い50mのマルチ・ケーブルを2本引いていたので、ものすごく大変だったんですよ。それがREACになって、CAT5eケーブルなのですごくラクになった。撤収スピードがこれまでよりも1時間も早いんです(笑)。PA会社さんは、ちょっと前からデジタルに移行していたわけじゃないですか。だから撤収スピードでかなり遅れをとっていたんですけど、ようやく追いつくことができました(笑)。最初現場でセッティングしたときは超感動しましたね。
 日本ハムファイターズが北海道に来てから、我々も野球中継で旭川や帯広など、地方を回ることが増えたんですよ。そういった現場ではまだアナログ・マルチを使っているので、ぜひREACを導入してラクしたいなと思っています(笑)。
photo photo
新しいメイン・スピーカー「Bose RoomMatch」
photo
「RoomMatch」と共に導入された
「Bose」の「ControlSpace」と「PowerMatch」
――― 今回、新しいスピーカーとして「Bose」の「RoomMatch」を導入されたそうですね。

堀内 これまでは「Apogee」のスピーカーが入っていて、約20年間使ってきたわけですが、このホールは客席が少し変わった形状になっているんですよ。迫り上がりの形状が少々独特で、音響的にとても難しいホールなんです。客席によって聴こえ方が全然違うというか。だから今回、スピーカーを更新するにあたって、指向性をコントロールできるものを導入したいと考えて、最終的に「RoomMatch」がベストだろうということで導入しました。パワー・アンプとして「PowerMatch」、プロセッサーとして「ControlSpace」も一緒に導入しています。

――― 「RoomMatch」導入の決め手となったのは?

堀内 候補としては3メーカーのラインアレイが上がっていたんですが、やはり最終的には音質で決めました。各社のスピーカーを実際に試聴できる機会があって、じっくり聴き比べたんですが、どれもすばらしいサウンドだったんですけど、「RoomMatch」は耳にやさしい音質だったんです。他の2メーカーのは、どちらかと言うとギンギンなサウンドで、コンサートで使うならいいのかもしれないですけど、このホールはお爺ちゃんやお婆ちゃんもやって来るので、耳に痛くないサウンドのものがいいんじゃないかと。その後、実際にここに持って来ていただいて試聴して決めました。もちろん、音質面だけでなく、ここの客席は特殊な形状になっているので、「RoomMatch」の大きな特徴である優れた指向性コントロール性能も決め手になりましたね。音量を出してもステージ上はうるさくないですし。

――― 今回、機材を更新されての感想をお聞かせください。

photo
堀内 とても満足のいく更新でした。「V-Mixing System」、「RoomMatch」ともに選んでよかったと感じています。近く外部での生放送と公開録音用に、「V-Mixer M-300」と「Digital Snake S-2416」、「Digital Snake S-1608」を導入しようと考えています。

STV札幌テレビ放送
北海道札幌市中央区北1条西8丁目1-1
http://www.stv.ne.jp/


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