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ビーフリーが導入したローランド M-5000
 昨秋のInter BEEで発表された「ローランド」初のミドル・クラス・コンソール、「O・H・R・C・A M-5000」。
内部構成を自由に定義できるフレキシビリティの高さと、内部処理96kHz/72bitサミング・バスによる高音質、
そしてREAC/Dante/MADIなど様々なフォーマットに対応する優れた拡張性で、
大きな注目を集めたのはご存じのとおりだ。今春、出荷が開始され、既に多くのPAカンパニー/放送局が導入、
現場で稼働させている。ここで紹介する「ビーフリー」もいち早く「M-5000」を導入した会社の1つで、
天童よしみのコンサート・ツアーでFOH/モニター兼用コンソールとしてフル活用中だ。そこで本誌では、
9月29日に大宮ソニックで行われた天童よしみのコンサート会場にお邪魔し、
「ビーフリー」の代表である安念孝仁氏にインタビュー。「M-5000」の使用感について話を伺ってみた。
なおインタビューには、天童よしみのコンサート・ツアーに参加している日本を代表するドラマー、
そうる 透氏にも同席いただき、「M-5000」と組み合わせて使用されているモニター・ミキサー「M-48」の感想についても伺った。
(そうる 透さん、お忙しい中、ありがとうございました!)
取材協力:株式会社天童事務所、ビーフリー、ローランド株式会社
写真:辻内真理
内部構成を自由に定義できる点に魅力を感じてO・H・R・C・A M-5000をいち早く導入
―――「ビーフリー」さんでは「ローランド」の新型コンソール「O・H・R・C・A M-5000」をいち早く導入し、天童よしみさんのコンサート・ツアーでフル活用しているそうですね。まずは導入のきっかけからおしえてください。

株式会社天童事務所提供(撮影:岩本晶子)
安念 天童さんのコンサート・ツアーで使用するコンソールはいろいろだったんです。インプットも多いときは同期ものを含めると70chを超えていますし、基本的にはアナログ・コンソールを使用していて、かなり前からそろそろデジタルに移行しなきゃと思っていろいろと試して使用していたのですが、それぞれ一長一短で“これ”というコンソールが見つからなかったんですよね。デジタル・コンソールって、どんどん進化しているようにみえますが、実際はあまり変わらなくどこかで頭打ちみたいな気がしていて、次々に新製品が出て2年もすると旧機種になってしまうじゃないですか。しかし値段はそれなりにするので、なかなか決められないでいたんですよ。そんなときに昨年のInter BEEでたまたま見かけたのが「M-5000」で。もちろん「V-Mixer」のことは知っていましたし、触ったこともあったんですが、「M-5000」のことはまったく知らなかったので驚きましたね。“あ、「ロ-ランド」、こんな凄いコンソール作ったんだ”って。

そうる 「ローランド」のミキサーというと楽器用のラックマウント・ミキサーしか知らなかったので、こんなコンソールを作っていることを知って、ぼくも驚きましたよ(笑)。

――― どのあたりに驚かれたんですか?

安念 一番は、ミキサーとしての内部構成を自由に組めるところです。高価なコンソールでそういう機能を持ったものがあるのは知ってましたけど、遂にこの価格帯でその機能を使えるものが出たかと驚きましたね。それと「M-48」をコンソールでコントロールできるところと、現場で一番大切なデジタル伝送REACの高い信頼性です。それで興味を持って、導入することに決めました。

大宮ソニックの公演では、FOHは客席後方に設けられた
大宮ソニックの公演では、FOHは客席後方に設けられた
――― ミキサーとしての内部構成を自由に組めるというのは、現場ではかなりメリットがあるのですか?

安念 ありますね。私が手がけている演歌の世界では、第一部がイベントや演劇で、第二部がコンサートという構成になることも多いんです。コンサートで使うインプットの数は決まってますけど、イベントなどではインプットの数が急に必要になったり。例えば、飛び入りで参加する人がいたり、オペレーターとしてはいかに柔軟に対応できるかというのが重要になってくるんです。その点「M-5000」なら、最大128chの範囲で、インプットの数やバスの数を自由に定義することができる。従来のコンソールは例えば64インプット/24バスとか仕様が決まっているわけですから、それに比べると圧倒的に便利ですよ。先日もあるイベントで、急にインプットの数が余計に必要になったり、メンバーからリクエストで「M-48」へのバスを増やしたりして本番中に設定を変えましたよ(笑)。この便利さは一度使ったら離れられないですね。「M-48」をハウス卓からコントロールするためにバスの設定は今では50chを超えているんですよ。ハウス卓ではありえないですよね(笑)。

そうる こういう機械は、頭が柔らかい方が使い手は助かるんです。あとこのコンソールは、コンパクトなのがいいですよね。最初ステージから客席を見ていて、安念さんの動きがいつもと違うのでどうしたんだろうと思ったんですよ。コンソールを操作してるんじゃないのかなって。そうしたら、単にコンソールのサイズが小さくなっただけだったという(笑)。

――― 導入までいろいろなコンソールを試して使用したとのことですが、「M-5000」の音質はいかがですか?

安念 凄く良いと思います。サンプリング・レート96kHzの影響もあって、歌声の息づかいや奥行き感といった音の細かい部分が十分に伝わるんです。かなり優秀なサウンドで、この価格帯のコンソールとしては最上位に来るのではないでしょうか。高価な機種にも勝るとも劣らないと思いますね。

「ビーフリー」の代表、安念孝仁氏
「ビーフリー」の代表、安念孝仁氏
そうる透氏
そうる透氏
そうる このコンソールになって、音の立ち上がりの速さに驚きました。最初にバスドラを踏んだとき、思わず“何だこれ、速いぞ!”って叫んだほどですよ(笑)。音の立ち上がりが速いということは、演奏しているミュージシャンとしてはモニターがしやすいということなんですよ。

――― 使い勝手や操作性についてはいかがですか?

安念 さすがに後発の機材だけあって、かなりよく考えられていますね。後出しジャンケンの強みというか(笑)。実際、本当に使いやすいです。すべての操作子に無理なく手が届きますし、有機ELディスプレイも凄く見やすいですね。触って楽しい、おもしろいコンソールだと思います。好みのパラメーターをアサインしておけるユーザー・アサイナブル・セクションも積極的に活用していますよ。エンコーダーには天童さんの声のリバーブ・タイムとディレイ・タイム、打楽器のリバーブ・タイム、ブラスのリバーブ・タイムを設定し、スイッチにはミュートと表のEQを設定しています。またフェーダーには天童さんの声や「Avid Pro Tools」の出力などをアサインしています。

――― 今回の天童さんのコンサート・ツアーでのシステム構成についておしえてください。

安念 「M-5000」のフロントとなるのは2台の「Digital Snake S-4000S-3208」ですね。「M-5000」と「Digital Snake」を結ぶREAC回線は二重化していて、電源部もリダンダントしています。エフェクターは「M-5000」内蔵のものを多用するようになっていますね。
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