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HOME > LIVE HOUSE REPORT 高松 festhalle

LIVE HOUSE REPORT 高松festhalle
取材協力:株式会社ヘイマーケット、株式会社エムエスアイジャパン大阪、ローランド株式会社
去る3月、香川県高松市に四国最大級となるライブ・ハウス「festhalle(フェストハレ)」がオープンした。高松琴平電気鉄道(ことでん)瓦町駅から徒歩1分、交通アクセス至便な立地にオープンした「festhalle」は、オール・スタンディングで約950人のキャパシティを誇るライブ・ハウス。こけら落としとなったゲスの極み乙女。の公演も大盛況で、これまで四国にはこの規模のライブ・ハウスは無かったことから、今後若者たちの間で人気スポットになりそうな感じだ。
「festhalle」の音響管理を務めるのは、「エムエスアイジャパン大阪」で、ハウス・コンソールには「ローランド」の「O・H・R・C・A M-5000」、メイン・スピーカーには「L-Acoustics」の「V-DOSC」が導入されている。そこで本誌ではオープン間もない「festhalle」に赴き、その音響システムについて「エムエスアイジャパン大阪」の取締役である木村照芳氏と、同社PA課のサウンド・エンジニアである亀田健多氏に話を伺ってみることにした。
今年3月、高松にオープンしたライブ・ハウス「festhalle」
――― この「festhalle」は、こけら落とし公演で話題のゲスの極み乙女。が出演するなど、新設のライブ・ハウスとしてかなり注目が集まっていますが、まずはオープンに至るまでの経緯からおしえていただけますか。

木村 このあたり(高松琴平電気鉄道の瓦町駅周辺)は四国で最もライブ・ハウスが多いエリアなんです。多分200人規模のライブ・ハウスやクラブが8〜10店舗ある。ただ、キャパが比較的多いライブ・ハウスでも500人くらいでした。そこで四国のイベンターである「デューク」さんが中心になって新設したのがこの「festhalle」なんです。「デューク」さんとしては、イベントを主催する度にいろいろなライブ・ハウスを借りていましたから、自分たちでハコを持ちたいという想いもあったと思いますし、またこの高松をもっと音楽が盛んな街にしたいという想いもあったんじゃないかと思います。運営母体は、このライブ・ハウスのために設立された「ヘイマーケット」という会社で、「デューク」さんだけでなく弊社など複数の会社が出資しています。我々は音響管理を担当しているわけですが、「デューク」さんからは“四国で一番のライブ・ハウスにしてくれ”と言われましたね(笑)。

高松琴平電気鉄道瓦町駅から徒歩1分の好立地にオープンしたライブ・ハウス、「festhalle」
高松琴平電気鉄道瓦町駅から徒歩1分の好立地にオープンしたライブ・ハウス、「festhalle」
――― 駅から近く、交通アクセスが良いですが、この物件はすぐに見つかったのですか?

木村 そうですね。割とすんなり見つかったと聞いています。キャパはオール・スタンディングで950名程度で、先日のイベントでは860名入りました。防音に関しては、上階は「ヘイマーケット」の事務所ですし、地下は何もテナントが入っていないので、そんなにしっかりしているわけではありません。ただ外への音漏れはありますので、その辺りは騒音メーターを付けて監視しています。

――― 「デューク」としては、新たにライブ・ハウスを開設する上で、どのようなコンセプトを持っていたのでしょうか。

木村 ライブだけでなく多目的に使えるハコという感じですかね。最近は制作サイドが主催するイベントがほとんどなので、様々な催し物に対応できるハコにしたいと考えていたようです。この物件は天井は低めですが、ステージは横に広いので、意外といろいろなイベントに対応できるのではないかと思っています。

「festhalle」の外観
「festhalle」の外観
ステージは横に広く、客席はオール・スタンディングで約950人のキャパシティを誇る
ステージは横に広く、客席はオール・スタンディングで約950人のキャパシティを誇る
メイン・スピーカーは、「L-Acoustics」の「V-DOSC」
メイン・スピーカーは、「L-Acoustics」の「V-DOSC」
客席中央の後方にあるハウス・ブース
客席中央の後方にあるハウス・ブース
V-Mixerの実績を評価してローランド M-5000を導入」
――― ハウス・コンソールには、「ローランド」の「O・H・R・C・A M-5000」が導入されていますが、その選定理由についておしえてください。

木村 地方のライブ・ハウスなので世の標準とかにとらわれずに、とにかく音質の良いコンソールを入れたいと思っていたんですが、「M-5000」はその価格から考えると、ワン・ランク上のサウンドだったからですね。価格以上の音質を持っているので、非常にコスト・パフォーマンスの高いコンソールだなと。それと弊社では以前から「ローランド」の「V-Mixer」や「Digital Snake」を現場で使用していて、その音質や安定性を高く評価しているんですよ。「V-Mixer」は「M-480」、「M-400」、「M-380」、「M-300」と4機種、「Digital Snake」は「S-4000S-3208」と「S-1608」を持っていて、外でのイベントなどで活用しているんですが、非常に動作が安定しているんです。ここは我々の本拠地である大阪からは少々離れていますから、動作の安定性という点でも「ローランド」の製品がいいんじゃないかなと思ったんです。それと前の取材のときもお話ししましたが、「ローランド」のコンソールは音がデジタル臭くないのがいいんですよね。アナログ・コンソールに近いサウンドというか。

――― 「Digital Snake」のヘッドアンプが優秀なんですかね。

木村 いや、それだけではないみたいです。デジタル・コンソールは、内部の処理によってかなり音質が変わるみたいですから、ヘッドアンプの優秀さだけが要因ではないと思います。ヘッドアンプ、AD/DAコンバーター、内部の処理、それらのトータルでこのサウンドを実現しているのではないでしょうか。

――― 「M-5000」のシステム構成についておしえてください。

photo06.jpg
「エムエスアイジャパン大阪」取締役の木村照芳氏(写真右)と、同社PA課のサウンド・エンジニア、亀田健多氏(写真左)
亀田 ステージ側の入出力は「Digital Snake S-2416」が2台で、アナログ48ch入力/32ch出力という仕様です。「S-2416」は2台とも上手側に、柱の後ろに設置しています。「M-5000」のスロットにはオプションのモジュールは装着していませんが、電源は「S-240P」を用意して二重化していますね。

――― メイン・スピーカーには、「L-Acoustics」の「V-DOSC」が導入されていますね。

木村 そうですね。個人的には今でも「V-DOSC」が一番いいSRスピーカーだと思っています。この広さには少々オーバー・パワーな組み合わせだと思う、かなりの音量が出ます。

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