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エフエム沖縄が導入したローランド O・H・R・C・A M-5000
一昨年の「Inter BEE」で発表され、昨年出荷が開始された「ローランド」の新世代ミキシング・コンソール「O・H・R・C・A M-5000(以下、M-5000)」。最大128chの範囲で入出力やバスの数を自由に定義することができ、またREAC/Dante/MADIなど様々な伝送フォーマットに対応するフレキシブルなコンソールとして、世界中のプロフェッショナルから注目を集めている。つい先頃「Waves」のプラグイン・サーバー「SoundGrid」への対応も果たし、今後より多くの現場で活用されていくに違いない。
今年で開局32年目を迎えた沖縄唯一の県域民放FM放送局、「エフエム沖縄」は、そんな「M-5000」をいち早く現場に投入した会社の一つ。同社は「M-5000」を、中継収録とライブPA兼用のコンソールとしてフル活用しているという。そこで本誌では「エフエム沖縄」にお邪魔し、同社放送制作部技術担当課長の玉城義孝氏と放送制作部の竹内新悟氏の両氏に、「M-5000」を導入した理由とその使用感について話を伺ってみた。
取材協力:株式会社エフエム沖縄、ローランド株式会社
沖縄唯一の県域民放FM放送局「エフエム沖縄」
――― はじめに、「エフエム沖縄」さんの沿革をおしえていただけますか。

玉城 「エフエム沖縄」は、AM放送局の「極東放送」を前身とするラジオ局で、1984年9月1日に開局しました。今年で開局32年目を迎えた沖縄唯一の県域民放FM放送局で、JFN系列に属しています。AM放送局からFM放送局に移行したラジオ局というのは全国的に見ても珍しいのではないでしょうか。

「エフエム沖縄」が導入した「ローランド」のミキシング・コンソール「O・H・R・C・A M-5000」
「エフエム沖縄」が導入した「ローランド」のミキシング・コンソール「O・H・R・C・A M-5000」
――― ラジオ局としてはどのような特徴がありますか?

玉城 FM放送局と言うと音楽が中心の番組構成になると思うんですが、「エフエム沖縄」はトークが中心のどちらかと言えばAM放送局に近い番組構成になっている点が特徴だと思います。沖縄には少人数の企業や事業所が多く、仕事中に1人で聴くリスナーも多いんです。そういう人たち向けにトークの割合が多い番組構成にしているんですよ。あとは自社制作のローカル番組の比率が多い点も「エフエム沖縄」の特徴ですね。平日14時間は自社制作番組ですので、この規模の局としては多い方だと思います。また県外のリスナーが多いのも特徴ですね。現在「LISMO WAVE」や「ドコデモFM」などのアプリを使うことで県外からも「エフエム沖縄」を聴けることもあり、番組へのメールを見ても県外からの率が非常に多いんですよ。全国的にファンが多い沖縄という土地柄も大きいんでしょうけどね。

沖縄県浦添市の「エフエム沖縄」本社
沖縄県浦添市の「エフエム沖縄」本社
――― 現在、局として力を入れているのは?

竹内 企業として考えると、やはり広告収入だけでは限界があるので、最近はインターネット・ストリーミングによる課金を新たな収入源として模索しているところです。過去のアーカイブを聴けるようにできないか、現在検討しているところです。

――― 音楽番組は沖縄のアーティストを中心に取り上げているのですか?

竹内 そういうわけではないですね。メジャー/インディー問わず、本土のアーティストと県内のアーティストを同等に扱い、それぞれ応援している感じです。もちろん沖縄には才能溢れるアーティストがたくさんいるので、彼らをみなさんに紹介することも私たちの務めだと考えています。

長年使用してきたアナログ・コンソールを「ローランド M-5000」に更新
――― 機材の話に移りますが、持ち出し用の中継収録卓として、これまではどんなシステムを使っていたのでしょうか。

玉城 これまでは「Sigma」の16チャンネルのモノラル・ミキサーと12モノ/4ステレオのミキサーをカスケードし、24モノラル/4ステレオのミキサーとして使っていました。「エフエム沖縄」では、喋り手がディレクターやプロデューサーも兼ねているんですよ。我々は「アナデューサー」方式と呼んでいますが、これは他の放送局にはない特徴と言えるでしょうね。そのため、番組を局外から放送する場合は、CM以外のすべての音を中継先から送る必要があるんです。また「エフエム沖縄」の中継は店舗のイベントなどに呼ばれることが多く、ライブ演奏が比較的多いんですよ。1番組に2〜3組のバンド演奏が入ることも珍しくなく、PA卓とモニター卓、放送卓を1台で行う必要があります。これも他の局と比べると特殊でしょうね。

――― 今回、ミキシング・コンソールを更新したきっかけについておしえてください。

竹内 「Sigma」のミキサーは19年も使っていたので音質的にもガタが来ていましたし、メーカーでも修理対応が難しくなってきたことが一番の理由です。買い換えの話が出たのが3年ほど前のことになります。

玉城 これまでは24モノラル、4ステレオ、5AUX、5グループをフルに使っていました。アナログですべてパッチしていたので、かなり大変でしたね。アウトボードも含めると物凄い量の機材が必要でした。

――― 新しいミキシング・コンソールとして「ローランド」の「M-5000」を選んだのは何故ですか?

「エフエム沖縄」の機材庫で、その使用感について語る放送制作部技術担当課長の玉城義孝氏(写真左)と放送制作部の竹内新悟氏(写真右)
「エフエム沖縄」の機材庫で、その使用感について語る放送制作部技術担当課長の玉城義孝氏(写真左)と放送制作部の竹内新悟氏(写真右)
玉城 中継の持ち出し先は、スペースが狭いことが多いので、機材をなるべくコンパクトに収めることが第一条件でした。それを考えるとこれまで同様、放送用とPA用でミキサーを分けたりはせず、1台で兼用したかったんです。色々なメーカーのミキシング・コンソールを検討したんですが、「M-5000」は8チャンネルごとにフェーダーをフレキシブルに組むことができ、これが選定の大きなポイントになりましたね。「M-5000」なら1台の卓を2名で同時にオペレーションを行う私たちの使い方にフィットすると思ったんです。その次に重視したのはインプットの数ですね。これまでのアナログ卓では入力数が一杯一杯で、使い回しながら運用していたんです。これまでの運用を考えても、最低40チャンネルのインプットは必要だと思っていたので、128チャンネルの入出力を自由に使える点も大きな魅力でした。また、iPadで操作できるのも大きなポイントでしたね。実質同時に2画面使えることになるので、2名でのオペレーションも問題無く行うことができるんです。その他の使い勝手を踏まえても「M-5000」が一番自分たちの使い方にマッチすると思い、導入に踏み切りました。

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