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HOME > ローランド O・H・R・C・A M-5000/M-5000C 導入レポート Vol.1 〜 PAカンパニー編 〜

PROSOUND FEATURE ROLAND O・H・R・C・A事例
Case #2 株式会社MSI JAPAN OSAKA
かなり初期の段階から「ローランド」の業務用音響機器を現場に投入している「MSI JAPAN OSAKA」。コンソールは現在、「M-400」を1台、「M-380」を2台、「M-480」を1台、そして「M-5000」を1台、計5台活用しているという。その魅力について「MSI JAPAN OSAKA」機材課課長の足達仁志氏とPA課のサウンド・エンジニアである的場努氏に話を訊いた。
チャンネルごとに設定できる2系統のSOLO機能が便利
 「V-Mixer」を使ったのは、音響管理を手がけている中津のライブ・ハウス“Vi-code”に入れたのが最初になるんですが、そのときにいろいろ比較した中で一番音質が良かったんです。機能面や操作性も素晴らしかったので、以降次々に導入し、現在は「V-Mixer」を4台と「M-5000」、そして7台の「Digital Snake」をいろいろな現場で使い回しています。現場によっては「Digital Snake」だけを使うこともありますし、このように柔軟な使い方ができるのはREAC機器の大きな魅力だと思います。

 新しい「M-5000」は今年8月、「M-480」のワン・ランク上のコンソールとして導入しました。既に多くの現場で活用していて、あるフェスではメイン卓として使用したんですが、このコンソールの一番の利点は何と言っても内部構成を自由に組み替えられる点にあると思います。これまで現場でインプットの数が足りないとか、そういうことがよくあったんですが、「M-5000」なら最大128chの範囲で自由に入出力に割り振ることができる。これは実際に使ってみるとかなり便利ですね。現場で直前に構成を変えたりもしたんですが、まったく問題ありませんでした。

 それと重宝しているのがステレオ2系統のSOLO機能。チャンネル/バスごとに2系統のSOLOを設定できるので、SOLO1はスピーカー、SOLO2はイヤホンと使い分けることができるんです。USBメモリのレコーディング/プレイバック機能も便利ですし、とても良く出来たコンソールだと思います。(足達氏)

内部の構成を自由に組み替えられるのは、このコンソールの武器
 「M-5000」を使ってまず感じるのは、音質の良さ。上と下がきれいに伸びていて、入ってきた音に対しての“吸い付き感”がいいんです。ローエンドからハイエンドまで聴きやすく、どんなスピーカーを鳴らしても一定のクオリティを保っている。また、音を突っ込んでも暴れず崩れない。入力も良いんでしょうが、出力がしっかりしているのかなという印象です。

「MSI JAPAN OSAKA」の「M-5000」を囲むスタッフの皆さん。写真左から、PA課 サウンド・エンジニアの的場努氏、取締役の木村照芳氏、石倉裕乃氏、機材課課長の足達仁志氏
「MSI JAPAN OSAKA」の「M-5000」を囲むスタッフの皆さん。写真左から、PA課 サウンド・エンジニアの的場努氏、取締役の木村照芳氏、石倉裕乃氏、機材課課長の足達仁志氏
 そして内部の構成を自由に組み替えられるのは、このコンソールの武器ですね。利便性が高く、小さな現場から大きな現場まで、あらゆる用途に対応することができる。先日はモニター卓として使用しましたし、とにかく万能なコンソールだと思います。

 また「V-Mixer」と比べると、操作性も格段に良くなったと思います。タッチ・スクリーンによって素早い操作が可能になりましたし、多機能なんですけど操作はシンプルで難しくない。何より便利なのがフェーダーを8本単位でアイソレーションできる点。例えば左側の16本にインプットを立ち上げ、FOHで使う場合は右側にはDCAをアサインすることが多いんですが、よりオペレーターの色に染められるようになったと思います。

 それとアンカー機能も便利ですね。乗り込みのオペレーターさんにも、“とりあえずここを押せば大丈夫”と教えているんですが、現場ではチャンネルを見失なうのが一番怖いことなので、これは安心できる機能の一つです。(的場氏)

Case #3 May'n Hall Tour 2016『SPRING OUT!!』
「MSI JAPAN TOKYO」は、今年5月から6月にかけて開催されたMay'nのホール・ツアー『SPRING OUT!!』において、「M-5000」をモニター・コンソールとして活用。モニターのオペレーターを務めた「トレジャーアイランドコーポレーション」音響事業部所属のサウンド・エンジニア、河本徹氏にその使用感について話を訊いた。
この卓の一番の利点は、内部の構成を自由にカスタマイズできるところ
 ぼくはこれまで「ローランド」の業務用音響機器を現場で使用したことがなく、最初はどうなのかなと思ったんですが、他社のコンソールと似た部分もあり、総じて使いやすい卓だなという印象です。自分が普段やっていることを、やりやすいように組み立てられるコンソールというか。今回は時間が無かったのであまり試行錯誤できなかったんですが、もっと使い込めば、より使いやすくなったんじゃないかと思います。

May'nのホール・ツアー『SPRING OUT!!』でモニター・コンソールとして使用された「M-5000」
May'nのホール・ツアー『SPRING OUT!!』でモニター・コンソールとして使用された「M-5000」
 このコンソールの一番の利点は、やはり内部の構成を自由にカスタマイズできる点だと思っています。特にモニター・コンソールとして使う場合は出力が多く必要になりますから、この柔軟性の高さは便利ですよね。昔使っていた「Innovason」も中身を組み替えることができたんですが、あれに近い感じです。今回はインプットが70ch、バスが22本、出力が17chという構成で使用しました。

 それとよく使う機能を常に表に出しておけるアサイナブル・フェーダーとアサイナブル・セクションも便利です。今回いろいろ試して、最終的にアサイナブル・フェーダーには自分用のキューのフェーダー、バンドのDCA、リバーブのリターンをアサインしました。またアサイナブル・セクションのエンコーダーではリバーブ・タイムとライトの明るさを調整できるようにしたんですが、ライトのパラメーターをアサインできるのはおもしろいなと思いましたね。

 機能的に良いなと思ったのは、ソロが2系統あるところと、トークバックやオシレーターなどのパラメーターが表に出ているところ。他社のコンソールの場合、何度かボタンを押さなければ操作できない機能が表に出ているのは良いなと思いました。

 エフェクトは今回、ホール・リバーブを2種類とプレート・リバーブ、ボーカル用にマルチバンド・ダイナミクスを使用したんですが、まったく問題なかったですね。今回はモニターだったので、FOHで使う機会があったらぜひSDE-3000なども試してみたいと思っています。

入出力は「Digital Snake S-4000S-3208」と「Digital Snake S-2416」が併用された
入出力は「Digital Snake S-4000S-3208」と「Digital Snake S-2416」が併用された
「トレジャーアイランドコーポレーション」音響事業部所属のサウンド・エンジニア、河本徹氏
「トレジャーアイランドコーポレーション」音響事業部所属のサウンド・エンジニア、河本徹氏
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