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PROSOUND FEATURE ローランド O・H・R・C・A M-5000/M-5000C 導入レポート Vol.2 〜 放送局編 〜
Case #2 株式会社長崎ケーブルメディア
新しいスタジオ音声卓としてM-5000Cを導入
 長崎県長崎市に本社を置くケーブルテレビ局、「長崎ケーブルメディア」。市内の主要エリアをカバーし、地上波・BS・CS各局の放送を送信するだけでなく、地元開催のスポーツ大会などオリジナル番組の制作も行う都市型のケーブルテレビ局だ。

 そんな「長崎ケーブルメディア」は昨年、新しいスタジオ音声卓として「M-5000C」と2台の「Digital Snake S-2416」を導入し、生放送情報番組やスポーツ中継などでフル活用している。「長崎ケーブルメディア」放送部主任の常田茂雄氏は、操作性と既存機材との親和性、業務機としての信頼性の3点が新しいスタジオ音声卓の選定ポイントだったと語る。

「2012年、本社を移転した際にスタジオの映像系機材は入れ替えたんですが、音響系機材はそのままだったんです。しかしスタジオ音声卓は導入から10年以上経っていましたし、そろそろ更新した方がいいんじゃないかということになりました。

 新しいスタジオ音声卓を選定するにあたって、一番に考えたのは使い勝手についてです。ケーブルテレビってちょっと変わっていて、ディレクターが映像のスイッチングやミキシングも行うんですね。なので、音響のプロではない人でも扱える簡単で分かりやすいものにしたかったんです。あとは既に伝送システムとして活用していた「Digital Snake S-1608」と接続できる点や、電源を二重化できる点などを踏まえ、最終的に「M-5000C」を導入することに決めました。

 導入前にデモ機をお借りして公開放送に持ち込んでみたんですが、そのときにとりあえず取扱説明書を見ないで使ってみようと思ったんですよ。どれだけ直感的に使えるかチェックしてみようと。そうしたら基本的な操作は全然できたので、これは扱いやすい卓だなと思いました」(常田氏)

 実際に現場で使用して、特に便利さを実感しているのが、内部構成を自由に組み替えられる点と言う常田氏。多チャンネル入出力のマトリクス・ミキサーを導入することを考えれば、そのコスト・パフォーマンスは非常に高いと語る。

「スタジオで使用する場合はマイナス・ワンが多く必要になったりするので、用途に合わせて入力やAUX、出力の数を自由に組み替えられるのはかなり便利ですね。放送ではマトリクスもたくさん必要になるんですが、16×16のマトリクス・ミキサーとかって凄く高価じゃないですか。その点「M-5000C」なら、空いているチャンネルを使って自由にマトリクス・ミキサーを作れるわけですから、かなりコスト・パフォーマンスは高いと思います。しかもプロセッサーも使えるわけですからね。たまにインカムの回線にノイズが乗ってしまうときがあったりするんですが、そんなときはゲートで切ってしまいます。

 内蔵エフェクトも十分で、ディエッサーが入っているのが嬉しいですね。喋り手によっては歯擦音がキツいときがあるんですけど、ディエッサーがあればすぐに対処できますから」(常田氏)

M-5000Cはスタジオに置いたままリモートで活用
 そして「長崎ケーブルメディア」では、リモート・コントロール・ソフトウェア「M-5000RCS」を活用することで、「M-5000C」をスタジオから持ち出さずに(現場には持ち込まずに)中継を行っているという。実際、取材で訪れた中継現場である「長崎県営野球場」にも「M-5000C」は持ち込まれていなかった。常田氏によれば、音声信号と「M-5000RCS」のコントロール信号を光ファイバーで本社のスタジオに送ることで、完全な“リモート・コントロール中継”を行っているのだという。

取材場所となった「長崎県営野球場」の中継室
取材場所となった「長崎県営野球場」の中継室
「M-5000RCS」が立ち上げられたWindows PC
「M-5000RCS」が立ち上げられたWindows PC
「前々から、中継にかかる労力をどうにかしたいと考えていたんです。この野球場もエレベーターが無いので、機材の持ち込みとセッティングがかなり大変だったんですよ。だったら我々は光ファイバー回線を自前で持っているわけですから、それを活用して全ての映像信号を送り、スタジオ側でスイッチングした方が効率がいいんじゃないかと考えたんです。我々が出向く現場は、ほぼ光回線が通っているので、老朽化していた中継車はこの際廃止し、スタジオのスイッチャーで映像を切ろうと。

 それで一昨年、HD-SDI信号をパケット化して送受信できる「池上通信機」の光伝送装置を導入したんですが、映像信号を送受信するのであれば、音声信号も一緒に送受信してしまえばいいのではないかと思ったんですよね。「M-5000C」にはLAN経由でリモート・コントロールできるソフトウェア「M-5000RCS」が用意されているわけですから、「M-5000C」はスタジオから持ち出さず、中継先から遠隔操作すればいいのではないかと」(常田氏)

 「長崎県営野球場」の中継室には、音声の入出力を担う「S-2416」と「M-5000RCS」が立ち上がったWindowsパソコンが置かれ、「S-2416」のREAC回線は「池上通信機」の光伝送装置を利用して約4km離れた本社のスタジオと結ばれる。一方、WindowsパソコンのLANは光回線に変換し、「池上通信機」の光伝送装置とは別に本社のスタジオに送っているとのこと。無論、スタジオの「M-5000C」でミックスされた音声を、球場の「S-2416」でモニターしているわけだが、レーテンシーはまったく問題にならないそうだ。

「ゼロではなく若干レーテンシーは生じているんですが、映像機材のレーテンシーの方が大きいのでまったく気にならないですね。フェーダーのレスポンスも気になりません。

 最初「M-5000RCS」でどこまでミックスできるか不安だったんですが、いざやってみたら機能的に十分でした。フェーダーも、トラックボールのホイールで操作できるので、目の前に「M-5000C」があるのと大して変わらないですね。最終段の音も聴けているわけですから、安心してミックス出来ました。ここまで出来てしまうと、今後期待してしまうのはオート・ミックス機能。オート・ミックス機能があれば、完全に手放しでできてしまうんじゃないかと。将来、音声さんって要らなくなっちゃうんじゃないかと思いますね(笑)」(常田氏)

長崎県営野球場」の中継室に設置された「Digital Snake S-2416」
長崎県営野球場」の中継室に設置された「Digital Snake S-2416」
「池上通信機」の光伝送装置
「池上通信機」の光伝送装置
「M-5000C」は、「長崎ケーブルメディア」の本社スタジオに設置
「M-5000C」は、「長崎ケーブルメディア」の本社スタジオに設置
「長崎ケーブルメディア」放送部主任、常田茂雄氏
「長崎ケーブルメディア」放送部主任、常田茂雄氏
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