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ローランドHD AV Mixer VR-4HD
PS オーディオ機能に関しては?

内山 18ch入力のデジタル・ミキサーなのですが、今回EQやコンプレッサーなどを含め、アルゴリズムを全面的に見直しました。具体的には「O・H・R・C・A M-5000/M-5000C(以下、O・H・R・C・A)」のアルゴリズムを元に開発しており、従来の「VR」シリーズと比較して音質が大幅に向上しています。AVミキサーと言っても、音質的な妥協は一切していません。最近は音のエンジニアさんがライブ配信を手がけることも増えているようですので、そういった方々にも満足いただける音質になっていると思います。

「VR-4HD」を上から見下ろしたところパネル部。右上に320×240ドットのカラー・タッチ・モニターを搭載。本体だけで映像が確認できるだけでなく、指先で直感的な操作が可能になっている。左側のオーディオ・ミキサー部にはフェーダーを8本搭載、上部のユーザー・アサイナブル・スイッチには頻繁に使う機能を割り当てることができる。スイッチなどの質感が向上し、より業務機らしい見た目/使い心地になったのも「VR-4HD」の特徴だ
「VR-4HD」を上から見下ろしたところパネル部。右上に320×240ドットのカラー・タッチ・モニターを搭載。本体だけで映像が確認できるだけでなく、指先で直感的な操作が可能になっている。左側のオーディオ・ミキサー部にはフェーダーを8本搭載、上部のユーザー・アサイナブル・スイッチには頻繁に使う機能を割り当てることができる。スイッチなどの質感が向上し、より業務機らしい見た目/使い心地になったのも「VR-4HD」の特徴だ
「VR-4HD」のリア・パネル。左から、オーディオ出力(RCA)、オーディオ出力(XLR)、オーディオAUX出力(RCA)、オーディオ入力 5〜6(RCA)、オーディオ入力(ステレオ・ミニ)、HDMI入力(Type A、HDCP対応)×4、コンポジット入力(RCA)、RGB/コンポーネント入力(ミニD-Sub 15pin)、HDMIプレビュー出力(Type A、HDCP対応)、HDMI出力(Type A、HDCP対応)、RGB/コンポーネント出力(ミニD-Sub 15pin)、USB 3.0、タリー/GPIO(ミニD-Sub 15pin)、RS-232(D-Sub 9pin)と各端子類が並ぶ
「VR-4HD」のリア・パネル。左から、オーディオ出力(RCA)、オーディオ出力(XLR)、オーディオAUX出力(RCA)、オーディオ入力 5〜6(RCA)、オーディオ入力(ステレオ・ミニ)、HDMI入力(Type A、HDCP対応)×4、コンポジット入力(RCA)、RGB/コンポーネント入力(ミニD-Sub 15pin)、HDMIプレビュー出力(Type A、HDCP対応)、HDMI出力(Type A、HDCP対応)、RGB/コンポーネント出力(ミニD-Sub 15pin)、USB 3.0、タリー/GPIO(ミニD-Sub 15pin)、RS-232(D-Sub 9pin)と各端子類が並ぶ
左側側面には、オーディオ入力 1〜4(XLR/TRSフォーンのコンボ端子)が備わる。ファンタム電源供給に対応
左側側面には、オーディオ入力 1〜4(XLR/TRSフォーンのコンボ端子)が備わる。ファンタム電源供給に対応
吉澤 「O・H・R・C・A」のアルゴリズムをそのまま実装するのではなく、「VR-4HD」のハードウェアに合わせて最適化してあります。エフェクトのプログラムなどは「VR-3」と同じだったりするのですが、よりキメの細かいかかり方がします。
 従来の「VR」シリーズの開発は、ビデオ機器のチームが中心になって行っていたので、なかなかオーディオ機能まで目が行き届かなかったんですよ。しかし今回の「VR-4HD」では、「O・H・R・C・A」のチームに全面的に参加してもらったので、オーディオ・ミキサーとして見ても、かなりハイ・レベルなものに仕上がっているのではないかと思います。

内山 機能面では、これまで入力部にはアナログ・ゲインしか無かったのですが、「VR-4HD」はその後段にデジタル・ゲインを搭載し、ゲインを2段階で調整できるようになりました。デジタル・ゲインによって、HDMI経由で入力される音声に対してもゲイン調整することが可能になります。意外とHDMIの音声信号は突っ込み気味のレベルだったりするので、そのままだとミックスしずらかったりするんですよ。「VR-4HD」であれば、入力段でユニティー・ゲインに合わせることができます。

PS そして「VR-4HD」の目玉機能として注目されているのが、オーディオ信号の音量を感知して、自動でバランスを調整してくれる『オートミキシング』です。なぜ今回、この機能を搭載しようと思ったのですか? 既存の「VR」シリーズのユーザーから要望があったのでしょうか。

吉澤 いいえ、そういうわけではありません。「VR」シリーズのユーザーさんは、映像のスイッチングから音声のミキシングまで一人ですべてをこなさなければならないので、どうすればもっとラクに仕事していただけるだろうかと考えた末に生まれたアイディアなんです。
 『オートミキシング』は、各チャンネルのレベル調整を「VR-4HD」が自動でやってくれる非常に便利な機能です。会議やパネル・ディスカッションといった複数の出演者がいるような現場でも、話者に合わせて手動でフェーダーを上げ下げする必要はありません。入力音が無ければレベルを下げてくれるので、ハウリング対策という点でもメリットのある機能です。

PS アルゴリズムは、「ローランド」が独自に開発したものなのですか?

内山 ゲイン・シェアリングという古くから使われている技術があるのですが、それをブラッシュ・アップしたアルゴリズムを採用しています。すべてのチャンネルのレベルの合計を1として保ったまま、各チャンネルの入力音に応じて配分するという非常にシンプルな技術ですね。アルゴリズムとしてはシンプルなんですが、入力音のゲインをどのように測定するかというのがこのアルゴリズムを上手く動作させる肝で、そこに我々が長年培ってきたノウハウを投入しています。入力音のレベル測定は、音質やハウリングのしにくさ、バックグラウンド・ノイズにも影響を与える本当に肝となる部分です。なので、かなり時間をかけて開発を行いました。

吉澤 何をきっかけにどの程度レベルを動かすかというのがとても重要なんです。

PS 入力音の種類によっては上手くレベル調整が利かず、頭が欠けてしまったりすることはありませんか?

内山 一切ありません。それに関してはまったく気になさらなくて結構です。入力音を上手く監視しているので、ノイズには反応せず、ささやき声にはしっかり追随します。

吉澤 会議やパネル・ディスカッションだけでなく、演劇などにも有効だと思います。

PS ユーザーが設定しなければならないパラメーターはあるんですか?

吉澤 チャンネルごとの『オートミキシング』のオン/オフと、“ウェイト”と呼んでいる優先順位くらいです。例えば、BGMには『オートミキシング』はからない方がいいので、そういうチャンネルはオフにしたり、司会者などイベントの中心になる話者にはウェイトを強めに、逆に声が大きい話者にはウェイトを弱めに設定することが可能です。『オートミキシング』は、音声のミキシングが得意でない方にぜひ使っていただきたい機能なんですが、音のプロの方にも満足いただける音質と精度になっていると自負しています。

PS その他の新機能というと?

吉澤 『エコーキャンセル』という機能も新たに搭載しました。TV会議などで使用する場合、相手側でスピーカーを使っていると声がフィードバックしてしまうことがあるんですが、『エコーキャンセル』を使えば簡単に防止することができます。

内山 一般的なハウリング防止機能とは異なり、画面の向こう側で発生しているフィードバックを抑制するというのがこの機能のポイントです。こういう機能はスレッショルドを設定しなければならなかったり、使うのが難しかったりするんですが、「VR-4HD」では効き具合を10段階で設定するだけで使用することができます。
 また、オーディオ・インターフェースでは一般的になっているUSBオーディオ・ループバックにも対応しました。これにより、パソコンで再生した音楽と「VR-4HD」に入力した音声をミックスして、再びパソコンに戻すことが可能になっています。接続するパソコンには特別なドライバーをインストールする必要はなく、MacでもWindowsでも繋ぐだけで使用することができます。

タリー/GPIOにも対応
PS タリー/GPIOにも対応しているようですね。

吉澤 これも「VR」シリーズでは初めての対応となります。オール・イン・ワンのAVミキサーなので、これだけでシステムを組まれる方も多いようなので、GPIOはとても便利なのではないでしょうか。チャンネル数は4chで、各種プレーヤーなど外部機器の制御やプロジェクターの上げ下げなど、いろいろな活用法が考えられると思います。

PS 開発にあたって苦労した点というと?

吉澤 HD対応のビデオ機能をコンパクトな筐体に詰め込むのは苦労しました。しかし何とかA4サイズに収めたいと思ったんです。

内山 これだけコンパクトなサイズで、ファン・レスを実現しているのも注目していただきたい点です。内部の機構を工夫することで、上手く熱を逃がしています。

吉澤 どのボタンを表に出すかというのも苦労した点です。いろいろ付いていても逆に使いにくくなってしまうので、本当によく使うボタンだけを表に出すことにしました。

「ローランド」RPGカンパニー RPG設計部 浜松設計グループ 課長補佐の吉澤正憲氏(左)と、RPGカンパニー RPG企画部 先行開発&業務グループ 主任の内山隆文氏(右)
「ローランド」RPGカンパニー RPG設計部 浜松設計グループ 課長補佐の吉澤正憲氏(左)と、RPGカンパニー RPG企画部 先行開発&業務グループ 主任の内山隆文氏(右)
ローランド VR-4HD
問い合わせ:ローランド株式会社
Tel:050-3101-2555(お客様相談センター)https://proav.roland.com/jp/
内山 普通のオーディオ・ミキサーに備わっているソロ/ミュート・ボタンはありません。しかしユーザー・アサイナブル・ボタンが備わっているので、そこにソロ/ミュートやGPIOなどをアサインすることが可能です。デフォルトでは『オートミキシング』のオン/オフになっています。

PS 発表以来、かなり話題の製品になっていますね。

吉澤 皆さんこの価格帯のHD対応AVミキサーを待ち望んでいたみたいで、反応は凄く良いですね。HDに対応しても、「VR-3」のコンパクトさを受け継いでいる点も評価されているようです。『オートミキシング』機能を搭載した世界初のAVミキサーですので、興味を持たれた方は、ぜひ実機に触れてその実力を確かめていただきたいですね。

PS 本日はお忙しい中、ありがとうございました。

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