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HOME > ローランド O・H・R・C・A M-5000/M-5000C 導入レポート Vol.3 〜 PAカンパニー編(Part 2)〜

PROSOUND FEATURE ローランド O・H・R・C・A M-5000/M-5000C 導入レポート Vol.3 〜 PAカンパニー編(Part 2)〜
Case #2 セカンドステージ株式会社
M-5000は、内部のルーティングを自由自在に設定できる
 大阪吹田市に本社を置く「セカンドステージ」。1991年、舞台音響の会社として設立された同社は、その後年を追うごとに事業を拡大し、現在では音響/映像/照明機材の操作業務を中心に、各種機材のレンタル、ライブハウスの音響/照明管理、ワイヤレスのマネジメント、さらには同時通訳など、計11もの業務を行なっている。去る4月にはセールス部門とテクニカポール・サポート部門を統合した新しい部門、“BRAX”を設立。今後は音響/映像機材の販売/サポート/修理業務も積極的に行なっていくという。

 そんな「セカンドステージ」は、「ローランド」の業務用音響機器をいち早く導入した会社の一つだ。2009年に「V-Mixer M-400」と「Digital Snake S-4000S」を導入したのを皮切りに、「V-Mixer M-300」、「V-Mixer M-480」、「Digital Snake S-1608」、「Digital Snake S-0808」など、次々にREAC対応機器を導入した。

「弊社では長年「ローランド」さんのオルガン発表会のPA業務を手がけていまして、「M-400」が発売になってからは「V-Mixing System」でPA業務を行うようになりました。最初は「ローランド」さんからお借りしてやっていたのですが、実際に使ってみるとサイズ感と使い勝手がかなり良く、すぐに導入しようということになりました。当時、他社のデジタル・コンソールを既に使用していたのですが、「V-Mixing System」は「Digital Snake」によるデジタル伝送が便利で、「ローランド」さんは光コンバーターを発売するのも早かったこともあり、マルチ・ケーブルを長距離引き回す必要のある現場でも重宝しました。それと「M-400/M-480」に関しては、あのサイズであれだけのチャンネルを扱えるというのも良かったです。導入してからは社内で引っ張りだこ状態になってしまったので、「M-400」はすぐにもう1台追加導入し、REAC対応機器もどんどん増えていきました」(松原氏)

 「V-Mixing System」をフル活用していたこともあり、「M-5000」に関しては発表当初から注目していたと語る松原氏。一昨年の夏にデモ機を試し、すぐに導入を決めたという。「Digital Snake」に関しては、既に所有していた「S-4000S」などを活用することにし、REACカードのみ増設したとのことだ。

写真右から「セカンドステージ」代表取締役の若松吉己氏、同社音響部リーダーの松原智也氏、同社サウンドDiv.所属のサウンド・エンジニアである金丸修人氏
写真右から「セカンドステージ」代表取締役の若松吉己氏、同社音響部リーダーの松原智也氏、同社サウンドDiv.所属のサウンド・エンジニアである金丸修人氏
「セカンドステージ」に導入された「M-5000」。拡張スロットにはREACカードが1枚装着されている
「セカンドステージ」に導入された「M-5000」。拡張スロットにはREACカードが1枚装着されている
「実際に現場で使用して感じたのは、96kHzのハイ・サンプル・レートによる解像度の高さ。これは音を出してすぐに感じたことですね。解像度が高いので、音の輪郭がしっかり出るんです。これまでの「V-Mixer」がふわふわした音だったかと言えば、決してそんなことはないと思うんですけど、比較するとかなり違う。ですから現場では必ず96kHzで使用しています。

 それと内部の構成を自由に組み替えられるコンフィギュラブル・アーキテキチャーは「M-5000」の大きな特徴ですが、実際に使用してみるとマトリクスの概念が従来のコンソールとは違うことに驚きました。例えば、どのメーカーの卓もバスに行ってからマトリクスに行ってと順番が決まっていますが、「M-5000」はその順番が固定ではないので、マトリクスからマトリクスに送ることもできる。そういったルーティングの制約が無いんです。あとはチャンネル数が簡単に増やせるのも便利。例えばRECなどの送りを多種類で何本も欲しいときにポンポン増やしていける。これまで使用した現場では128chを使い切ってしまうことはなかったので、いざというときにいくらでも増やせる、何でもできるという印象です。アウトに関しては現場に入ってから足りないということはよくあるので、これは大変心強いです。卓本体の入出力が充実しているのもいいですね」(松原氏)

ここまでMIDI機能が充実したコンソールは他には無い
 また松原氏は「M-5000」の優れた操作性も高く評価。「後発だけあって、他社のコンソールの良い部分を積極的に取り入れている感じがします」と語る。

「一般的なPA用コンソールですと、操作方法は1種類だけだったりしますが、「M-5000」は同じ機能にアクセスする場合も操作のバリエーションが複数用意されているんです。よく使う機能をアサインしておけるアサイナブル・フェーダーとアサイナブル・セクションはとても便利ですね。僕の場合、エンコーダーにはHAのゲインやハイパスなどを割り当て、HAの設定をアサイナブル・セクションで出来るようにしています。本当に便利なので、もう少し数があればいいなと思いますよ(笑)」松原氏)

 「セカンドステージ」サウンドDiv. サウンド・エンジニアの金丸修人氏も、「M-5000」の操作性の良さを高く評価している。

「操作性に関しては、これまでの「V-Mixer」とは別物ですね。コンプレッサーやEQをより細かく設定できるようになりましたし、ミックスの幅が広がったような感じがします」(金丸氏)

 普段の現場では、両サイドのスペースにパソコンとiPadの両方を置くことが多いと語る松原氏。ミュージカルの現場では「Ableton Live」を再生用ソフトとして使用しているそうで、パソコンの出力は本体の入力に直接繋いでいるという。

「ミュージカルの現場ですとステレオ入力を4系統くらい使うので、本体の入力が充実しているのはありがたいですね。「M-5000」はMIDI機能が強力なのもいいですね。例えば、シーン・チェンジに割り当てられるMIDIの設定が細かく割り当てられる。NOTE ONが出せたりするのは非常に面白いですね。弊社では音響だけでなく映像や照明もまとめて引き受けることがあるのですが、「M-5000」のMIDI機能を活用すれば、音が出たら映像も自動で送出されるといった使い方もできますからね。最近の海外メーカーのコンソールはそもそもMIDI端子が無かったりしますし、ここまでMIDI機能が強力なコンソールは他には無いのではないでしょうか。また、パソコンと接続する場合などはUSBケーブル1本でMIDIとオーディオを送受信できるのも便利ですね。それと「M-5000」は拡張性に優れているのもいい。最近発売になったSoundGridカードにも興味がありますし、ゆくゆくはDanteカードも増設したいと思っています」(松原氏)

手慣れた様子で「M-5000」をオペレートする金丸氏
手慣れた様子で「M-5000」をオペレートする金丸氏
「セカンドステージ」は毎年「ローランド」のオルガン発表会のPAを担当。近年は「M-5000」が使用されている
「セカンドステージ」は毎年「ローランド」のオルガン発表会のPAを担当。近年は「M-5000」が使用されている
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