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ABCラジオの中継現場で活躍する ローランド O・H・R・C・A M-5000C

M-5000CとR-1000で行う96kHzマルチトラック収録

PS 昨年末に「M-5000C」を導入されたそうですね。

平間 はい。持ち出しで使っていた「シグマ」のコンソールが老朽化していたので、そのリプレースとして導入しました。「M-5000」に関しては、これまでハイグレードなコンソールでしかできなかった内部のコンフィギュレーションを自由に変更できるのが凄いなと思い、ずっと注目していたんです。96kHzにも対応していますし、既に導入していた「Digital Snake」を有効活用できることもあり、コンパクトな「M-5000C」を2台導入することにしました。本当は「M-5000」の方が良かったんですが、収納や運搬のことを考え「M-5000C」を選定しました。2台導入したのはメイン機とバックアップ機という位置付けで、1台では足りない現場では2台並べて使おうかと。また、普段使っていないときは、スタジオで「M-48」のコントローラーとしても活用できるんじゃないかと思ったんです。

「ザ・シンフォニーホール」で行われた公開収録時の様子
「ザ・シンフォニーホール」で行われた公開収録時の様子
PS 「M-5000C」の拡張スロットにはインターフェース・モジュールを装着していますか?

平間 1台にREAC端子を拡張するための「XI-REAC」を装着しました。実は今回「M-5000C」と一緒に「R-1000」も追加導入していて、「R-1000」を2台併用することで、96kHzで48トラックのレコーディングができる環境を整えたんです。96kHzの場合、「M-5000C」標準のREAC端子だけでは24トラックしかレコーディングできないので、「XI-REAC」はもう1台の「R-1000」を接続するために装着した感じですね。
 それと、Dante接続用に「XI-DANTE」も装着してあります。これは「Focusrite」の8chマイクプリA/Dインターフェース「RedNet 4」を接続するためのものです。「RedNet 4」は、「Digital Snake」とは違うサウンドが欲しくて、「M-5000C」と同時に2台導入しました。楽器によって、違うタイプのマイク・プリアンプとA/Dコンバーターを使い分けられたらいいなと。また他の用途として、社外でDante対応ミキサーを使うPAさんと音声の連携をしたり、「Dante Virtual Soundcard」を入れたPCと接続し、DAWとして利用するといったことも考えています。
 さらに、「M-5000C」の電源を冗長化するための「S-240P」も今回一緒に導入しました。

「ザ・シンフォニーホール」のホワイエにセッティングされた2台の「M-5000C」
「ザ・シンフォニーホール」のホワイエにセッティングされた2台の「M-5000C」
PS 「M-5000C」の使用感はいかがですか?

平間 このコンソールの一番の特徴である、128chの範囲で内部のコンフィギュレーションを自由に組み替えられるというのがとても便利ですね。現場では、収録当日に楽器が増えたり、コーラスがいきなり入ったりという突然の変更がよくありますから。「M-5000C」なら急な組み替えにもすぐに対応できる。まだ定番のコンフィギュレーションというのは無いんですが、今後使い込んでデフォルトの形を作っていけたらと思っています。
 音質も凄く良いと思います。やはり96kHzは高域の伸びが全然違うので使いたくなってしまうのですが、48kHzでも全く問題ないです。生放送で運用するときは48kHzで、ホールなど素材として残すような収録をするときは96kHzと使い分けています。
 フェーダーのタッチも良いですし、操作感も悪くないと思います。タッチ・スクリーンの操作性も良いですね。他のスタッフも使いやすいと言っています。よく使う機能を割り当てられるアサイナブル・フェーダーも便利です。普段は収録が多いので、4本のフェーダーには大抵アンビエンス、MC、メイン・リバーブ、メイン・アウトを割り当てています。
 内蔵のエフェクトも良いですね。「Lexicon」風や「TC Electronic」風のリバーブも用意されており、シーンや好みに応じて使い分けています。

「M-5000C」横に設置された2台の「R-1000」
「M-5000C」横に設置された2台の「R-1000」
ステージ袖に設置された「Focusrite RedNet 4」
ステージ袖に設置された「Focusrite RedNet 4」
PS 「M-5000C」と「R-1000」の組み合わせで収録も行ったのですか?

平間 はい。つい先日も「ザ・シンフォニーホール」での公開録音で使用しました。そのときはステージ後方のホワイエに「M-5000C」を2台設置し、ステージ袖に「S-4000S」と「RedNet 4」を置いて。トリオ・バンドのジャズ・ボーカルがメインで、計3組による演奏だったのですが、96kHzで48トラック、フルに使いました。入力はボーカルやドラム、ウッド・ベースは「RedNet 4」、それ以外は「S-4000S」という使い分けでしたね。「RedNet 4」のパラメーターは、Danteネットワークに接続したノート・パソコンからコントロールしました。「M-5000C」から直接コントロールできたらいいのですが。(笑)

PS 「R-1000」で収録したデータは、スタジオの「Pro Tools」でミックスしたのですか?

平間 いいえ。基本はライブ・ミキシングを生かしたいと考えています。ただ、気になった曲や直したい曲については、次の日MA室にコンソールを持ち込み、バーチャル・リハーサル・モードで「R-1000」2台をリンク再生し、「M-5000C」2台でリミックスしました。「M-5000C」の拡張DanteポートからノートPCの「Pro Tools」に落としました。結局やり始めるといろいろ気になってしまい、ほとんどすべての曲をリミックスしたような気がします。(笑)

PS 「M-5000C」で特に気に入っている機能はありますか?

平間 パソコン用のリモート・コントロール・ソフトウェアの「M-5000RCS」が便利です。「M-5000RCS」を使えば、「M-5000C」が無い事務室などでも事前に設定が作り込める。それをUSBメモリで「M-5000C」にコピーすれば、それだけで準備は完了ですからね。内部のコンフィギュレーションも「M-5000RCS」上で設定することができますし。事務室はコンソールを広げるだけのスペースが無いので、
「M-5000C」をオペレートする平間氏
「M-5000C」をオペレートする平間氏
「M-5000RCS」は本当に重宝しています。また、iPadも購入したんですが、現場でのインプット・メータ確認用に使っています。 

PS 本日はお忙しい中、ありがとうございました。

 ローランド製品に関する
 問い合わせ
 ローランド株式会社
 Tel:050-3101-2555(お客様相談センター)
 http://www.roland.co.jp/solution/ 
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