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ローランド V-Mixing Systemで構築されたハワード・ジョーンズのコンパクトなライブ・システム

取材協力:ローランド株式会社
そのキャッチーな楽曲と端正なルックスで、80年代に絶大な人気を誇ったポップ・アーティスト、ハワード・ジョーンズ(Howard Jones)。今年1月、約5年ぶりとなるファン待望の来日公演が実現した。今回のツアーのプレーヤーは、ハワード・ジョーンズ(ボーカル/キーボード)、ロビー・ブロンニマン(Robbie Bronnimann、キーボード/シーケンス)、ジョナサン・アトキンソン(Jonathan Atkinson、ドラムス)の3名。最低限の編成ながら「Ableton Live」を駆使することで、往年のヒット曲を当時の雰囲気を保ちながら披露していた。
そして今回のツアーでフル活用されていたのが「ローランド」の「V-Mixing System」。中心となるのは「V-Mixer M-300」と「Digital Snake S-0808」の組み合わせで、モニター・コンソールは使用せず、プレーヤーは「M-48」を使って各自バランスを調整するというシステムが組まれていた。そこで本誌では、東京公演の会場となった「ビルボードライブ東京」にお邪魔し、ミックス・エンジニアのシーン・ヴィンセント(Sean Vincent)氏にインタビュー。「V-Mixing System」の使用感について話を伺ってみることにした。

モニター卓を使用せず、3台のM-48を活用

「ビルボードライブ東京」で行われたハワード・ジョーンズの東京公演
「ビルボードライブ東京」で行われたハワード・ジョーンズの東京公演
PS まずはヴィンセントさんの経歴からおしえていただけますか。

シーン・ヴィンセント(以下、SV) 私のキャリアは1990年、ロンドンの「Matrix Studios」でアシスタント・エンジニアとして働き始めたときからスタートします。その後ロンドン近郊のスタジオをいくつか渡り歩き、1994年に独立してフリーランスのエンジニアになりました。ずっとレコーディングの仕事をしていたのですが、1997年にライブ・エンジニアに転向し現在に至っています。ラッキーなことにすぐに著名なアーティストの仕事を手がけるようになり、人生の多くの時間をツアーに費やしています。

PS ハワード・ジョーンズの仕事を手がけるようになったきっかけは?

SV 2007年、キム・ワイルドの仕事を手がけていたときに、ハワードのマネージャーから誘われたんです。話を訊くと、ハワード自身が私をライブ・エンジニアとして迎え入れたいということで、私は有頂天になりすぐさま“YES”と返事をしました。だって私は、ハワードの音楽を聴きながら育ってきたんですからね。初めて『New Songs』を聴いたときのことは今でもよく覚えていますよ。子供の頃に聴いていた楽曲をミックスするというのは凄いことですし、ハワードとの仕事は何物にも代え難いものがあります。ハワードは最新のテクノロジーを敬遠するどころか、むしろ試してみるというスタンスなので、彼との仕事は常にエキサイティングです。

PS ハワード・ジョーンズのツアーでは、「ローランド」の「V-Mixing System」を使用しているとのことですが、このシステムを使い始めたきっかけは何だったのですか?

SV 我々は長年、ハワードとバンド・メンバーが自分たちの手でモニター・ミックスを作ることができ、なおかつワールド・ツアーでも苦にならないコンパクトで軽量なミキシング・システムを探していたのです。そんなときに「V-Mixing System」のことを知り、その独自の世界観が気に入って使い始めることにしました。「V-Mixing System」に関しては、前も使ったことがあったんですが、本格的に運用し始めたのはハワードのツアーが最初ですね。非常に音が良く、ワールドクラスのショーをミックスするためのすべての機能が備わっていると思います。

PS 現在のツアーでのシステム構成についておしえてください。

「ビルボードライブ東京」のFOHにセッティングされた「ローランド V-Mixer M-300」
「ビルボードライブ東京」のFOHにセッティングされた「ローランド V-Mixer M-300」
ステージ上に設置されたステージ・ボックスの「ローランド Digital Snake S-0808」。計3台使用されている
ステージ上に設置されたステージ・ボックスの「ローランド Digital Snake S-0808」。計3台使用されている
キーボード/シーケンス担当のロビー・ブロンニマンのセット。左端に見えるのがパーソナル・ミキサー「ローランド M-48」
キーボード/シーケンス担当のロビー・ブロンニマンのセット。左端に見えるのがパーソナル・ミキサー「ローランド M-48」
SV 卓は「V-Mixer M-300」で、ステージ・ボックスとして「Digital Snake S-0808」を3台使用しています。他にはパーソナル・ミキサーの「M-48」を3台、「S-0808」のREAC回線をマージするための「S-4000M」、「M-48」にREAC回線を分配するための「S-4000D」を使用しています。

PS ステージ・ボックスとしてコンパクトな「S-0808」を使用しているのはなぜですか?

SV 「S-0808」は電源をREAC経由で供給することができるため、自由に手間なく設置できるのがいいんです。今回のショーでは、1台はドラマーのジョナサンの脇にドラムのインプットをまとめるために置いています。この「S-0808」には、ハワードのキーボードも入力していますね。そしてキーボードのロビーの脇に「Ableton Live」とハーモナイザー用に1台設置し、もう1台は「S-4000M」と「S-4000D」の脇に置いて使用しています。

PS 「M-300」のインプットは、何チャンネルくらい使用しているのですか?

SV 今回のショーでは23チャンネル使用しています。内訳は、ドラムが6チャンネル、ベースが2チャンネル、「Abelton Live」が2チャンネル、「Abelton Live」のボーカル・エフェクトが2チャンネル、ロビーのボーカル用ハーモナイザーが2チャンネル、ハワードの機材とボーカル用マイク・チャンネルが2チャンネル、そして「M-300」の内蔵エフェクトのリターン用に6チャンネル使用しています。

PS ステージ上のプレーヤーは皆、イヤモニを使用しているんですね。

SV そうです。「M-48」の存在は、我々が「V-Mixing System」を使い始めた大きな理由の一つです。我々はずっと、別途モニター卓を用意してモニター・エンジニアにお願いした場合、一貫性のあるイヤモニのミックスは難しいのではないかと感じていました。そんなときに「M-48」のことを知り、これは我々にとって完璧な機材だと確信したのです。ハワード、ロビー、ジョナサンの3人は全員、プレーヤーとしてだけでなくエンジニアとしても優秀です。「M-48」を使用すれば、彼ら自身の手でモニター・ミックスを作ることができるのです。リコール機能も備わっていますから、本当にパーフェクトな機材と言えます。いかなる場合でも、以前のミックスを再現してくれますからね。機材を搬入して1時間も経たないうちに、ショーのためのセットアップが完了します。この迅速性は、フェスティバルなどでは非常に重要です。我々は「V-Mixing System」を使用して以来、“音がちゃんと鳴るかな?”という心配をしたことがありません(笑)。なぜなら常に我々の欲しい音が鳴ってくれるからです。

PS 肝心のサウンドに関しては、「V-Mixing System」はいかがですか?

SV クリーンでとても良いと思います。EQもとてもよく考えられていますね。ディエッサーやコンプレッサーといった内蔵エフェクトも多用していますが、それらも非常によく出来ています。外部のエフェクトが必要と感じたことはありません。EQに関して言えば、「M-48」の内蔵EQもイヤモニに合ったとても良い音がします。温かみのあるサウンドを簡単に作れるところが良いですね。

ミックス・エンジニアとしてツアーに帯同しているシーン・ヴィンセント氏
ミックス・エンジニアとしてツアーに帯同しているシーン・ヴィンセント氏
PS 特に気にっている機能はありますか?

SV “システム”と言うだけあって、「M-300」から外部のREAC機器をコントロールできる点が気に入っています。複数の「M-48」で異なるミックスを作ることができますし、「R-1000」のようなレコーダーをコントロールすることもできます。非常にクレバーなシステムだと思います。

PS かなり「V-Mixing System」を気に入っている様子ですね。

SV 私だけではありません。メンバー全員かなり気に入っていますよ。フェスティバルなどでは、他のバンドも我々のセットアップをよく見に来ます。おそらく「V-Mixing System」の販売にかなり貢献していると思います(笑)。
 ローランド V-Mixing Systemに関する問い合わせ:
 ローランド株式会社 Tel:050-3101-2555(お客様相談センター) http://www.roland.co.jp/solution/ 


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