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HOME > ヤマキ電気 TabVU

業務スタジオにおいて、圧倒的なシェアを誇る「ヤマキ電気」のVUメーター。デジタル機器/コンピューター全盛の今でも、同社のVUメーターはプロ・スタジオの標準機であり続けている。そんなVUメーター開発の老舗が先ごろ発表したのが、ソフトウェア版VUメーター、「TabVU」だ。Windows PC対応の「TabVU」は、ハードウェア・メーターの針の動き/精度をパソコン上で完璧に再現するソフトウェア。これによってハードウェア・メーターを置くスペースがない中継車や屋外でも、スタジオと同じ感覚で作業が行える画期的な製品なのだ。「ローランド」のデジタル・コンソール、「O・H・R・C・A M-5000/M-5000C」のユーザーからの要望で開発がスタートしたという「TabVU」。その機能と開発秘話について、「ヤマキ電気」技術部部長の村川一広氏と、営業部の相良陽介氏のお二人に話を伺ってみた。

ハードウェアVUの挙動をソフトウェアで再現

「ローランド O・H・R・C・A M-5000C」と「TabVU」が動作するタブレットPC
「ローランド O・H・R・C・A M-5000C」と「TabVU」が動作するタブレットPC
 パソコン上をVUメーターに変えてしまう画期的なソフトウェア、「TabVU」。これまでも同種のソフトウェア/プラグインはあったが、ハードウェアで実績のある「ヤマキ電気」のプロダクトということで、興味を持った方は多いのではないだろうか。その開発は昨年(2017年)の夏前、「ローランド」のデジタル・コンソール「O・H・R・C・A M-5000/M-5000C」ユーザーからのリクエストをきっかけにスタートしたという。

「お客様から直接話を伺ったわけではなく、「ローランド」さんのデジタル・コンソール担当者から、そういうニーズがあるという話をたまたま耳にしたんです。具体的には、“中継の現場にはハードウェア・メーターを持ち出したくない、しかし市販のソフトウェア・メーターには満足いくものがない”という話を伺いまして、そういうニーズがあるんだったら作ってみようかと思ったのが始まりです。「ローランド」さんのデジタル・コンソール「O・H・R・C・A M-5000/M-5000C」は、オーディオ・インターフェース機能を搭載していますから、ASIO対応のソフトウェアVUメーターならば、USBケーブル1本でシンプルに接続できるのではないかと」(相良氏)

タブレットPCで動作する「TabVU」
タブレットPCで動作する「TabVU」
針の色など、ユーザー・サイドで使いやすいように様々な設定が可能
針の色など、ユーザー・サイドで使いやすいように様々な設定が可能
 「TabVU」が発表されたのは、Inter BEE直前の11月初旬。夏前に開発がスタートして、わずか数ヶ月でベータ・バージョンが完成してしまったのには驚くが、実は「ヤマキ電気」は過去にソフトウェアVUメーターを開発したことがあり、今回の「TabVU」ではそのときのリソースが生かされているという。

「約6年前に、大手映画会社さんからの依頼で、ソフトウェアVUメーターを開発したことがあったんです。新たにダビング・ステージを開設するにあたり、コンソール上にハードウェアVUメーターを置くのではなく、スクリーン下に32インチのモニターを8台並べて、そこにVUメーターを表示させたいという依頼がありまして。それで特注のソフトウェアVUメーターを開発したんですが、そのときのリソースを叩き台にして今回のプロジェクトはスタートしました。ただ、最初に心配だったのが、CPUのリソースがどれだけ必要になるのかという点です。映画会社用のVUメーターは特注仕様だったので、コンピューターはサーバー用の処理能力の高いものを、グラフィック・ボードも性能の良いものを使うことができましたからね。しかし実際に試してみたところ、それほど処理能力の高くないコンピューターでも問題なく動作することが分かり、これはいけると思いました」(村川氏)

今年4月に販売開始iPad版の開発も検討中

 完成した「TabVU」は、Windows 7以降のOSが走るコンピューターで動作し、オーディオ・ドライバはASIOとMMEをサポート。基本的には“メーターを表示させるだけ”のソフトウェアなので、コンピューターは「Microsoft Surface」などのタブレットPCで十分だ。チャンネル数は8chと4chを切り替えることができるという。

「チャンネル数に関しては、いろいろリサーチしたところ4chでは物足りないという意見が多かったので8chにしました。DirectXなどは使用せず、機種に依存しない設計となっています。ディスプレイは、1,920×1,080のHD解像度で最も美しく表示されるように設計してありますが、その他の解像度でも自動的にリサイズされます。オーディオ・ドライバはASIOとMMEの両方に対応していますが、MMEだと少しレーテンシーが生じるので、ASIOでの使用を推奨とする予定です。基本的には特に設定することなく使用することができますが、必要に応じて針の色を変えたり、リファレンス・レベルを変更することも可能です」(村川氏)

 非常に滑らかな針の動きで、ハードウェアVUメーターと比べても遜色のない視認性を実現している「TabVU」。この滑らかな針の動きをソフトウェアで実現するのは、相当苦労したという。

「ハードウェアVUメーターは、使用するコイルと磁石である程度動きが決まってくるのですが、それをソフトウェアで再現するのはかなり苦労しました。特に上りの動特性、オーバーシュートしたときの針の止まり方が、なかなかハードウェアのようにならないんです。すべてはフィルター処理にかかってくるので、係数を調整しながら最適な振れ具合を探っていった感じです」(村川氏)

「ローランド O・H・R・C・A M-5000C」と「TabVU」が動作するタブレットPC
「ヤマキ電気」技術部部長の村川一広氏(写真右)と、営業部の相良陽介氏(写真左)
 今年4月、49,800円(税別)で販売が開始されるという「TabVU」。Inter BEEで参考展示して以来、放送局やPAカンパニーから多くの問い合わせがあるとのことだ。

「本当に想像していた以上の反響で驚いています。正直、こんなに関心を持ってくださるとは思ってもみませんでした。プロの皆さんがソフトウェアVUメーターを必要としていることは分かったので、今後iPad版やプラグイン・バージョンも前向きに検討したいと思っています」(村川氏)

TabVUの問い合わせ:
ヤマキ電気株式会社 営業部 Tel:03-3492-4141 http://www.yamaki-ec.co.jp/


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