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HOME > ローランド R-07〜ADCを2基搭載、Bluetoothにも対応した新型レコーダー〜

取材協力:ローランド株式会社
去る1月の『CES 2018』(世界最大規模の家電見本市)で発表された「ローランド」の新製品、「R-07」が今月いよいよ発売になる。「R-07」は、定番フィールド・レコーダー“R”シリーズの最新モデルで、プロの愛用者も多い「R-05」の後継機種。コンパクトで高音質という特徴は継承しつつ、新たにBluetooth対応し、スマートフォン/スマートウォッチ用リモコン・アプリも用意されるなど、より使いやすく進化した次世代フィールド・レコーダーだ。そこで本誌では、開発者に「R-07」のコンセプトとその機能、他社製フィールド・レコーダーと比較したアドバンテージについて話を伺ってみることにした。取材に応じてくださったのは、「ローランド」RPG第2開発部 製品リーダーの空閑(くが)政彦氏である。

ADCを2基搭載することにより実現した新機能ハイブリッド・リミッター/デュアル・レコーディング


PS 今回発表された「R-07」は、大ヒットを記録した「R-05」の後継機種と伺っています。「R-05」をリプレースする新型レコーダーを開発するにあたり、どのようなコンセプトがあったのでしょうか。

「ローランド」の新型レコーダー「R-07」。ブラック、レッド、ホワイトの3種類のカラー・バリエーションが用意される
「ローランド」の新型レコーダー「R-07」。ブラック、レッド、ホワイトの3種類のカラー・バリエーションが用意される
空閑 最初に念頭にあったのは、誰もが迷わずに使えるシンプルな操作性を実現したいということでした。私もそうなんですが、こういう機材って最初に操作を覚えても、しばらく使っていなかったりすると、“あれ、あの設定はどうやるんだっけ?”と忘れてしまいますよね。しかしこういうレコーダーは、録りたいときにすぐに使えないと意味が無いわけですから、これまで以上にシンプルで迷わない操作性をぜひ実現したいと考えたんです。また、録音レベルに関しても、できるだけ簡単に設定できるようにしたいと思いました。一定時間音を入力することで録音レベルを自動的に設定できる『リハーサル機能』は、「R-05」に引き続き「R-07」にも搭載しているんですが、毎回リハーサルができるとは限らない。ですので、手動でも素早く確実に録音レベルを設定できるようにしたいと思ったんです。
「R-07」の大きな特徴と言えるのが、Bluetooth対応。無償の専用アプリをスマートフォン(iOS/Android両対応)、スマートウォッチ(Apple Watch)にインストールすることで、無線で各種操作を行うことが可能になる。録音レベルのメーター表示にも対応。さらには、Bluetooth対応のスピーカーやヘッドフォンと接続することで、無線で音を再生することもできる
「R-07」の大きな特徴と言えるのが、Bluetooth対応。無償の専用アプリをスマートフォン(iOS/Android両対応)、スマートウォッチ(Apple Watch)にインストールすることで、無線で各種操作を行うことが可能になる。録音レベルのメーター表示にも対応。さらには、Bluetooth対応のスピーカーやヘッドフォンと接続することで、無線で音を再生することもできる


 それと「R-05」は、コスト・パフォーマンスを重視した結果、そのさらに前のモデルの「R-09HR」に備わっていた内蔵スピーカーやリモート・コントロールといった機能を省いたんです。しかしお客様からは、“やっぱり内蔵スピーカーがあった方がいい”、“外部からリモート・コントロールしたい”というご意見をいただいたので、今回それらの機能は復活させたいと考えました。
 また、持ち運びしやすいデザインというのもコンセプトの一つでした。こういうフィールド・レコーダーって、マイクが飛び出しているものもあったりしますが、そういうデザインは持ち運びがしにくかったりするんです。ですので今回は、安心してお使いいただける落ち着いたデザインにしようと思いました。構想に着手したのは約2年前のことで、思っていたよりも時間がかかってしまいましたね。

PS 新機能について話を伺う前に、レコーダーとしての基本性能、「R-05」と比べてどのくらい音質が良くなっているのかということについて伺いたいと思います。

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「R-07」の前面。上部には大型液晶ディスプレイ、下部には各種ボタン類が備わる
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「R-07」の背面。マイク・スタンドなどにも固定できるようになっている
空閑 まずレコーディング・フォーマットについてですが、これは「R-05」と変わっていません。AD/DAコンバーターは24bit仕様で、サンプリング・レートは最高96kHzに対応します。ファイル・フォーマットはWAVとMP3をサポートし、MP3はビット・レートを320kbpsから64kbpsの中から設定することが可能です。ただ今回、ストレージは“R”シリーズでは初めてmicroSDを採用しました。カードはSDHC規格の最大32GBのものまでサポートします。
 肝心の音質についてですが、入力部は「R-05」とかなり異なっています。内蔵のステレオ・マイクは無指向性という点は一緒ですが、かなり高性能なユニットを採用し、周波数特性が向上しました。それと「R-05」はカプセルの形状が独特で、少し音質的なクセがあったんですが、「R-07」はニュートラルなサウンドになっています。
 そして「R-05」と大きく異なるのがADコンバーター部分で、「R-07」では入力ゲインが異なるADコンバーターを2段構えにすることで、過大入力によるクリッピング・ノイズを抑制できるようになっています。これが『ハイブリッド・リミッター』で、プロ機の「R-88」にも搭載されている機能ですね。『ハイブリッド・リミッター』は使い手が意識することなく、クリップした瞬間に約20dB低いもう1つのADコンバーターからのシグナルをデジタル処理して、そちらを採用するという機能です。過大入力を恐れて入力レベルを低く設定してしまうと、どうしてもS/Nが悪くなってしまいますが、『ハイブリッド・リミッター』によって入力レベルを高めに設定することができます。リアルタイムにリミッターの処理をしているため実際に録音される音を即座にモニターすることができます。搭載しているADコンバーターも「R-05」とは異なり、全体的に音質はかなり向上していると思います。

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