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観たい映画を観たいように テレビの鉄人
Photo:Takayuki Kono
Illurstlation:Ryugo Ito

 半年ぶりのご無沙汰です。そのお詫びというわけではないが、久々の“鉄人”は、シャープの現行最上位・最大サイズの液晶テレビLC-70X5による3D視聴というビッグな内容。オリジナル音声も吹替えも、豪華な声優陣が名を連ねた最新アニメ「ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊3D」(以下、ハッピーフィート2と表記)を採り上げ、そのリアルなCGアニメの3D効果をLC-70X5で存分に引き出したいと思う。
第10巻 SHARP AQUOS LC-70X5 × ハッピーフィート2/3D 輝くばかりの白銀の世界を再現したイコライジング術を紹介
●LC-70X5に大接近!
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高級感あふれるアルミフレームボディの裏に配備されている接続端子類。HDMI端子を4つ装備することにより、ブルーレイディスクレコーダーやハイビジョンレコーダー、対応のテレビゲームなど、ハイビジョン画質のAV機器をそのまま接続することができる。
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アルミフレームの下部には、トゥイーターとミッドレンジで構成するバスレフ式スピーカーボックスを搭載しており、ひずみの少ない、つややかな高音を実現している。
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スピカーは本体側面にも搭載されており、ARSS(アラウンドスピーカーシステム)により映像と一体感のある音楽再生を実現している。
LC-70X5のここがすごい!
  • 高画質化回路「メガブライトネス技術」を採用することで、太陽や照明などの輝きの表現を向上
  • LEDバックライトをブロックごとに分割し、映像の暗い部分では輝度を抑えることで、コントラスト1500万:1を実現
  • R,G,Bに加えてY:黄色のサブ画素を追加し、色再現範囲を大幅に拡大した
  • 「240フレッドスキャン」で瞬間的にバックライトを消灯してクロストークの発生を低減。3Dはもちろん、2Dでも動きの速い映像がくっきり!
  • 映像品質の高さを照明するTHX 3D認定ディスプレイ規格を取得
  • 「4原色技術」「UV2A技術」「FRED技術」「スキャニングLEDバックライト技術」の4つの革新技術により、明るく高画質な3D映像を実現
  • 3D映像の実現に、解像度や視野角に優れた「フレームシーケンシャル表示方式」を採用
  • 液晶画面を囲むように配置したARSS(アラウンドスピーカーシステム)で映像と音の一体感を実現
  • 2つのウーファーを対向配置して、低振動かつパワフルな低音を楽しませてくれるDuo Bass搭載
  • 外付けのUSBハードディスクにテレビ番組を保存できる
  • 「スマートファミリンク」を搭載し、Wi-FiでAQUOS PHONEとつながる
  • 新ネットサービス「AQUOS City」で、インターネット動画はもちろん、生活や暮らしをサポート、見守りサービスなど独自のサービスを利用
  • AQUOSフラッグシップモデルとしてふさわしい、高級感あふれるアルミフレームデザイン
  • DLNA対応により、サーバー機器内に保存されている動画・音楽・写真などの再々が可能

 普段アニメーションをあまり見ない人間が、その魅力を語ってもあまり説得力がないかもしれないが、近年のCGアニメの醍醐味は、本物を彷彿させるリアルな質感描写と、可愛らしさやユーモラスを演出するデフォルメの絶妙なブレンド具合にあるように思う。そうした点で、今回の「ハッピーフィート2」は、ペンギンの体のシルエットや仕草、その体毛の様子といったリアリティに、キャラクターの愛くるしい表情を付けた、極めて現代的なCGアニメといえるだろう。

 前作の「ハッピーフィート」は、2006年の第79回アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞している。主人公の皇帝ペンギンの子供マンブルの声を、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズに主演したイライジャ・ウッドが勤めているが、この第2弾も引き続き担当。日本語吹替え版では、大人になったマンブルの息子エリック役を、人気子役の鈴木福くんが演じている。また、今回新たなキャラクターとして、オキアミのウィルとビルの二匹が登場するが、オリジナルではブラッド・ピットとマット・デイモンが演じるという豪華さ。他方、吹替え版は、人気漫才コンビ「バナナマン」の二人(設楽統と日村勇紀)が担当した。

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3Dメガネをかけた状態で、細かな調整を行なう小原鉄人。全編白色や青色の映像の多い本作品の中で、赤色を効果的に表現しているオキアミの大群に大興奮!この興奮は3D映像ならではのモノ


 直視型としては国内最大サイズとなるLC-70X5は、「きらめき」画質を標榜するメガコントラスト技術や、黄色のサブピクセルを追加した4原色LED技術「AQUOSクアトロン」など、フラッグシップモデルにふさわしいフィーチャーを備える。さらに本機では新たな試みとして、LEDバックライトの輝度を適宜2倍に高める「メガブライトネス技術」を採用。輝度レンジの広い、インパクトの強い画調を実現している。
 加えて本機は、THX認証の液晶テレビであり、なおかつ「THX 3D」の認定モデルである。動きボケ、あるいはクロストークに関する厳しい基準をクリアーした成果も併せて確認してみたい。

「ハッピーフィート2」の絵は、全編に渡って雪や氷の白、水の青が支配的だ。また、群れを成すペンギンの遠景ショットなども多く、ディスプレイには細部の描写力も要求される。
 フルHDの解像度ではあっても、画面サイズが大きくなれば当然画素ピッチも大きくなる。ある程度離れて見ればそれも気にならないが、画面から遠くなるほど迫力は減退する。LC-70X5は、70V型という大画面の絶対的なサイズによる迫力と、バックライト制御/フルHDの解像度による緻密さがあり、精巧なフルCG映像がたいそうスペクタキュラーに映し出された。画素ピッチの実感と迫力(臨場感)の分岐点は、視距離2.5H(画面の高さの2.5倍の距離で離れて見る)ぐらいが妥当なところとみた。

 そして白と青の眩しさ。思い切って白ピークをぐっと強調するというか、立たせたかったので、<3D明るさアップ>を「強」に設定した。くれぐれも申し上げておくが、LC-70X5の3D映像が暗いので「強」にしたのではない。本機の3D映像は十分に明るい。それでも氷山や新雪の雪の輝かしさ、眩しさをもっと力強く再現したくて、「強」に設定したのである。
 逆に捉えれば、LC-70X5の「メガブライトネス技術」が、この明るさのピーク感をもたらしていると言ってもいい。飽和することなく、スムーズに伸びた白ピーク感を感じさせることができるのも、本機の実力の高さあってのこと。いやぁ、実に気持ちのいい白なのだ!

 要所で3Dならではの劇的効果を感じる「ハッピーフィート2」。それがもっとも顕著に現われるのが、オキアミの大群からウィルとビルの2匹が抜け出しているシーンだ。例えばCh(チャプター).2、オキアミの表面(体皮)の質感が妙に生々しいうえ、そのデフォルメ具合が実に立体的。2匹の突出感と大群との奥行きの再現も素晴らしく、ボケている部分と手前の具象との自然な様子が感じられる。
 余談ながら、このウィルのキャラクターがとてもユニーク。物語の進行上のアクセントになっている。いわば、影の主役だ。

 Ch.5、氷山の上から「皇帝ランド」を見下ろすシーンで全体のトーンを調整してみよう。南極ならではの透明感をより積極的に演出するべく、高めの色温度に感じられるようなタッチにしたい。そこで、<色の濃さ>を-3、<色合い>を-8とした。これで冷たさやクールな感じが増強された。<黒レベル>を+2としたのは、いたずらに黒が潰れるのを防ぐためだ。また、<デジタルNR>を「弱」としたのは、細かな作画のシーンでジリジリと画面に重畳する微細なノイズを少しでも緩和させるためである。

 トウゾクカモメの群れが皇帝ランドを襲撃しかけるCh.6。ここで初めて映像に茶や灰色といった汚れた雰囲気が乗ってくる。Ch.8のゾウアザラシの群れのシーンも同様だ。一方で、Ch.7の猛吹雪はほぼ一面の銀世界。この辺りで全体の色のバランスを確認してもいいだろう。

「ハッピーフィート2」の物語の骨子は、歌や踊りを通じ、幼いペンギンが苦難を乗り越え、成長していく過程を描いているのではと思う。氷山の崩落等は、あるいは地球温暖化に対する警笛というメッセージも含まれているのかもしれない。
 クイーンの「アンダープレッシャー」や、イタリアオペラ「トゥーランドット」から有名なアリアの一節「誰も寝てはならぬ」など、意外な楽曲がふんだんに使われているところも見物。ぜひ良質のサラウンドシステムと合わせて再度観賞してみたいと思った。



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ペンギンたちが歌って踊るCGアニメの第2弾。イライジャ・ウッドやブラッド・ピットなど、豪華な声優陣にも注目が集まる。本作の調整ポイントは、雪や氷の“白”と水の“青”の眩しさ。また、オキアミの大群が登場するシーンでは、3Dの効果を堪能できる。なお、このディスクは3Dと2Dの2枚組。この先3D対応機の導入を考えている方にも最適だ。
3D&2D ブルーレイセット「ハッピー フィート2 踊るペンギン レスキュー隊」(2枚組)¥5,980

●発売日:2012年3月20日
●製作年度:2011年(COLOR)
●本編:約100分
●映像仕様:シネマスコープサイズ スクイーズ
●BD音声仕様:DTS-HDマスターオーディオ 5.1(英語)、5.1chサラウンド(日本語)
●字幕:日本語,英語
●ディスク:2枚(片面2層)

〈スタッフ〉
●監督・脚本:ジョージ・ミラー
●音楽:ジョン・パウエル

〈キャスト〉
●エリック:エイヴァ・エイカーズ(鈴木 福)
●マンブル:イライジャ・ウッド(劇団ひとり)
●グローリア:P!NK/アレシア・ムーア(クリスタル・ケイ)
●ウィル(オキアミ):ブラッド・ピット(設楽 統/バナナマン)
●ビル(オキアミ):マット・デイモン(日村勇紀/バナナマン)
●ラモン/ラブレイス:ロビン・ウィリアムズ(山寺宏一)
●スヴェン:ハンク・アザリア(山路和弘)

●公式サイト:
http://wwws.warnerbros.co.jp/happyfeet2/index.html

●鉄人の調整大公開
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今回は3D映像ということで、まずはAVポジションにて「映画(3D)」を選択。ちなみ試聴ソフトが3Dの時は3D専用のメニューが出るなど、使う側の立場に立った細かい配慮がほどこされている
全編に渡って雪や氷の白、水の青の絵が多いので、3D明るさアップを「強」に設定。氷山や雪の輝かしさを強調
さらに映画(3D)内での詳細設定では、<黒レベル>を「-3」、<色の濃さ>を「-3」、<色合い>を「-8」に設定。冷たさやクールな感じをリアルに感じられる設定に変更。黒レベルをわずかだか調整することにより、映像全体を引き締めた。<デジタルNR>を「弱」に設定したのは、細かな作画シーンに現れる、微妙なノイズを少しでも緩和するためとの事。鉄人ならではの調整だ
オーディオビジュアル評論家 小原由夫先生
小原由夫
おばらよしお・電気測定機メーカーのエンジニアから、オーディオビジュアル専門誌の編集者を経て、フリーライターへ。親しみやすい語り口と素朴なテーマで多くの読者をひきつけた連載「AV奮闘記」で一躍スター(!)の座を築く。海辺のがけっぷちに構えたAVルームも今は昔。現在では場所を移して「開国シアター」として大幅グレードアップしている。
SHARP AQUOS LC-46L5
quatron 液晶テレビ
SHARP AQUOS LC-70X5

オープン価格(実勢価格 ¥800,000前後)
http://www.sharp.co.jp/aquos/
■第1巻 SHARP AQUOS LC-46DX2×GOEMON
■第2巻 SHARP AQUOS LC-46DX2×ココ・アヴァン・シャネル
■第3巻 SHARP AQUOS LC-46DX2×グッド・バッド・ウィアード
■第4巻 SHARP AQUOS LC-52LX3×シャーロック・ホームズ
■第5巻 SHARP AQUOS LC-46LV3×タイタンの戦い【3D】
■第6巻 SHARP AQUOS LC-52LX3×かいじゅうたちのいるところ
■第7巻 SHARP AQUOS LC-52LB3×インセプション
■第8巻 SHARP AQUOS LC-46Z5 × ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
■第9巻 SHARP AQUOS LC-46L5 × スーパーマン ディレクターズカット版

■4原色技術を採用したAQUOSクアトロンシャープの3D液晶テレビLVシリーズほか
■シャープの液晶テレビAQUOSに新シリーズ「L5」4モデルが登場

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