小原由夫先生とAQUOS 3D
Photo:Takayuki Kono
Illurstlation:Ryugo Ito

3Dの話題喧しい昨今、対応ソフトの不足がいわれているわけだが、期待できそうなビッグタイトルがいよいよ登場する。「タイタンの戦い」がそれだ。今回は、3D対応テレビのアクオス「クアトロン」LV3シリーズとアクオス「ブルーレイ」という、遂に出揃った3D対応機を組み合せ、このスペクタクルアクション大作の魅力を存分に引き出したい。
第5巻 SHARP AQUOS LC-46LV3×タイタンの戦い【3D】 「クアトロンの3Dだから体感できたギリシャ神話の新解釈」小原由夫
●LC-46LV3に大接近!

3Dモード切替え確認
HDMI接続した3D再生対応BDプレーヤーから、3Dコンテンツが入力されると、LC-46LV3は自動的にそれを検出。テレビを3D再生モードに切り替えてよいかどうかを視聴者にたずねてくる
3D視聴開始にあたって表示される3Dメガネ装着確認画面
上の画面で「する」を選ぶと現れる画面表示。ひとつ付属する3Dメガネを準備しよう。画面にあるように、ここで4色ボタンの青を押すと3D再生専用メニューの明るさアップ画面に進むことができる
付属の3Dメガネ
これが付属の3Dメガネ。フルハイビジョンスペックの右眼用、左眼用それぞれの映像に合せて、液晶シャッターが自動的に高速開閉するように作られている(フレームシーケンシャル方式)
3Dメガネの電源スイッチ
電源ボタンの2秒長押しで3Dメガネが動き始める。3D視聴中、この電源ボタンのダブルクリックで、2D視聴に切り替えることができる他、電池がなくなった場合などに便利なUSB端子からの給電機能を持っている
3D視聴時のサラウンドモード
上から2番目の写真に見える3Dサラウンドボタン(緑色)の操作で、内蔵スピーカーの効果を3D再生に適した設定に切り替えることができる。他に、標準、コンサートホールなどが選べる
健康に配慮した3D視聴時間表示設定
3D視聴をして1時間が経過するごとに画面で知らせてくれる機能もある。これは健康への配慮とのこと。また、3D再生時、画面枠左下で光る「3D」ランプは、ここで消すことも可能になっている
付属のワイアレスリモコン
付属のワイアレスリモコン。HDMI CEC機能は「ファミリンク」と呼ばれ、その操作ボタンが電源ボタン横に配置されている。最近ではHDMI端子のついた対応携帯電話のメール閲覧などもできるようになっている
リモコンに装備された3D関連のボタン。3D、明るさ、サラウンド
付属リモコンでひときわ目立つ3D関連ボタン。液晶シャッター付メガネが必須の3D視聴ではどうしても映像が暗く感じられがち。明るさアップボタンを押せば、シャープ得意のUV2A技術を活かした高輝度モードで楽しめる
LC-46LV3のここがすごい!
  • R,G,Bに加えてY:黄色のサブ画素を追加し、色再現範囲を大幅に拡大した
  • 1つのメイン画素が4つのサブ画素によって構成されることになり、映像の滑らかさと精密感が向上
  • LEDバックライトの光を効率よく映像に反映させるUV2A技術を搭載
  • 液晶パネルの倍速駆動、撮影カメラのパンニングボケ検出機能、LEDバックライトの高速オン/オフにより、どんな映像もクッキリハッキリ
  • 4原色、UV2A、スキャニングLED、FRED(高速液晶駆動)という4つの技術で達成した、明るく、鮮やかで、確かな立体映像【3D】。
  • コントラストは一気に5,000,000対1へ、煌めく黄金から闇の漆黒まで幅広く再現
  • ノスタルジックに映画を楽しめる「クラシックモード」がおもしろい!
  • 外付けのUSBハードディスクにテレビ番組を保存できる
  • 液晶画面を囲むように配置したARSS(アラウンドスピーカーシステム)で映像と音の一体感を実現
  • 2つのウーファーを対向配置して、低振動かつパワフルな低音を楽しまてくれるDuo Bass搭載

 アクオス「クアトロン」LC-46LV3で、遂に3Dコンテンツ視聴の夢が叶う。何よりアクオス「クアトロン」に期待するのは、そこに内蔵された要素技術が、3Dをより美しく映す際に大いなる恩恵をもたらすからだ。その最たるものが、「UV2A」技術搭載パネル。詳細は、HiVi本誌等でチェックしていただきたいのだが、独自の光配向技術により、バックライトからの光の利用効率が著しく改善され、ロスが大幅に軽減しているのだ。

 他社の3D対応テレビで3Dコンテンツを見ていると、画面が暗いと感じることが多々ある。しかし、アクオス「クアトロン」にはそうした印象がまったくない。それこそが 「UV2A」技術搭載パネルのおかげだ。加えて、4原色技術「クアトロン」が実現した色再現の鮮やかさと瑞々しさ、さらには「FRED」による240Hz駆動など、新型パネルの開口率アップの効能をさらに磐石のものとするテクノロジーが目白押しなのだ。

 今回、そんなアクオス「クアトロン」LC-46LV3で視聴するコンテンツは、3D上映も記憶に新しい話題作「タイタンの戦い」だ。ギリシャ神話をベースに、特撮技師レイ・ハリーハウゼンへのオマージュ的色彩もちりばめながら、随所に大胆な独自解釈を盛り込んで仕立て直したリメイク作品。壮大なスケールで描かれているが、100分強にまとめられた物語はテンポよく進行する。

 主演は、「アバター」に続いて3D映画付いているサム・ワーシントン。ゼウスの子であり、人間の血をも引く英雄ペルセウスを演じる。CGやVFXを多用したクリチャーたちのアクションにも注目したい。また、神々の王ゼウスにリーアム・ニーソン、冥界の王ハデスにレイフ・ファインズという豪華キャスティングは、「シンドラーのリスト」以来の共演か。思い返せば、「シンドラー~」でもそれぞれ善と悪の立場は一緒だった。ハリー・ポッター・シリーズを始め、悪役が板についてきたファインズの怪演も見物である。

 3D版ブルーレイは、通常のBDプレーヤー/レコーダーで再生しても3Dでは鑑賞できない。3D対応機を用意し、HDMIでの接続が必須。今回はアクオス・ブルーレイBD-HDW700を準備した。

 当然3Dメガネも装着しなければならないのだが、アクオスLVシリーズに添付されている専用3Dメガネは、他社含めてやや重く、私のような眼鏡常用者には、装着時にちょっとばかりストレスを感じる。この辺りについてはもうひと頑張りしてほしい。

 LVシリーズには、3D専用として「標準(3D)」、「映画(3D)」、「ゲーム(3D)」の3種類の映像モードが用意されている。当然今回は「映画(3D)」だ。「映画(3D)」モードは、ガンマカーブ2・2乗をトラッキングし、色温度は6500Kで、わずかに色を乗せたチューニングになっているという。同様に、音声に関しても3D専用があり、今回は3Dサラウンドの「ムービーシアター」、「コンサートホール」、「標準」の中から「ムービーシアター」をチョイスした。これら一連の操作は、リモコンの中央、やや上に配された3つの黄色い3D関連ボタンで設定可能だ。

 3D視聴時に鍵を握る重要なパラメーターのひとつに、「3D明るさアップ」というLV3シリーズ特有の調整項目がある。これは「UV2A」等で高透過率を達成したアクオス「クアトロン」ならではのモードで、通常の使用状況ならば、「標準」で充分な輝度が確保できているはずだ。

 この明るさを決めるうえで、作品の冒頭、無数に瞬く天空の星空は役に立つ。神話に登場する神々の星座を追い掛けながら、色とりどりの星の輝きが3Dならではの奥行き感を伴って広がる様子が圧巻。3D初体験の人ならば、おそらくしばし陶然と見惚れることだろう。手前の星座と、その奥に瞬く星雲、さらにその奥といった感じで、まさに吸い込まれるようだ。

 3D音声の「ムービーシアター」も、雷鳴の広がりや嵐の様子など、この冒頭シーンで効果が実感できる。セリフはやや膨らみ気味になるが、内蔵スピーカーでも音場の広がりや奥行き感などがしっかり醸し出される。 〈右斜め下へ続く〉

タイタンの戦い【3D】を視聴中の小原由夫先生
3D BD「タイタンの戦い」を全編視聴した小原さん。「大海原の水面が、ホラ、手前までせり出してくるよ!」と終始コーフン気味だった
普通のメガネの上に3Dメガネをかける小原先生のアップ
小原さんは取材・視聴のときもメガネを常用しているので、3Dメガネは普通のメガネの上にかけている。この写真は3メガネの有無で、映像の色調がどのように変化しているのかをチェックしているときのもの
タイタンの戦いの主人公,サム・ワーシントン
壮大なスケール感で描かれる神々の所業と戦い。3Dで視聴することで、その物語の世界観がよりはっきりとしてくるはずだ。本作の立体効果は、手前に飛び出してくるタイプではなく、奥行き方向に自然に広がるのが特徴。だからストーリーにのめりこんでいける

 〈左上より続く〉「タイタンの戦い」の3D効果は、強調感が少ない。「アバター」や「アリス・イン・ワンダーランド」などと比べると、むしろ控えめな印象すら受ける。特に派手なアクションシーン、Ch(チャプター)・2のコウモリのような妖怪と人間との戦いやCh・8の巨大サソリの攻撃、クライマックスのクラーケンの咆哮なども、3D効果はあっさりめ。それよりもむしろCh・4の宮廷内での宴などは、クアトロンならではの黄金色の輝かしさなども相まって、実にゴージャスかつ立体的にディテイルが浮かび上がる。

 2D視聴時と比べると、3Dモードでは赤色が若干強めに感じられた。3Dメガネのフィルター特性などがその要因として考えられるが、「アドバンストメニュー」に入ってのゲイン調整の必要性を感じた次第。「Rゲイン(低)」を―2、「Rゲイン(高)」を―6としてカラーバランスを保っている。


 その他のパラメーターは別掲のとおりだが、総じて濃いめに出る色を落とし、黒側も沈めるイコライジングを施した。こうすることで、Ch・13のメデューサとの神殿内での戦いなどは、赤や茶、黒が基調のシーンで一段と不気味な雰囲気が出てくることだろう。また、この場面はアクションシーンの中でも3D効果が高く、崩れた天井や石柱と人物との遠近感が見事だった。

 LV3シリーズの3D再生では、イコライジングも3Dモード専用になり、明るさのキープやカラーバランスなどが独立したパレットになる。ぜひ積極的にトライして(特に3D明るさアップ)、アクオス「クアトロン」LV3シリーズならではの“明るい3Dテレビ"という美質を引き出してほしい。


BD「タイタンの戦い」【3D】のジャケット
2D BD+DVDのコンボバージョン(3,980円、初回限定)はすでに発売済みだが、3Dバージョンは10月6日の発売となる。映像コーデックはVC-1 、音声仕様はDTS-HDマスターオーディオなので2Dと変わらない。174分の特典映像は2D BDの方に収録されている
3D & 2D ブルーレイセット「タイタンの戦い」(2枚組)4,980円

●発売日:2010年10月6日
●製作年度:2010年(COLOR)
●本編:約106分 映像特典:約174分(DISC 2)
●映像仕様:1080p VC-1 シネスコ
●BD音声仕様:DTS-HDマスターオーディオ 5.1(英語)、ドルビーサラウンド(日本語)、
●字幕:日本語,英語
●ディスク:2枚 (片面2層3D BD+2D BD)
〈スタッフ〉
●監督:ルイ・ルテリエ
●製作:ベイジル・イヴァニク、ケビン・デ・ラ・ノイ
●脚本:トラビス・ビーチャム、フィル・へイ、マット・マンフレディ
〈キャスト〉
●ペルセウス:サム・ワーシントン
●ハデス:レイフ・ファインズ
●ゼウス:リーアム・ニーソン、他

●公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/clashofthetitans/
●鉄人の調整大公開
3D視聴時の映像ポジション選択メニュー画面
3D視聴時、輝度をアップさせるメニュー画面
基本5項目を調整するためのメニュー画面
映画(3D)選択時の色温度設定画面
さらに繊細な調整を行なうための色温度微調整画面
今回の視聴はすべて3D。そのため、映像イコライジングも3Dメガネ装着のまま実施した。AVポジションも3D専用で、ここでは「映画」を選択することからはじめている
3D視聴への切替え画面からも選択できる「3D明るさアップ」設定。3つの設定を切り替えてみて、小原さんが選んだのは標準、つまり明るさアップしない設定だった
映画(3D)のデフォルトから、小原さんが調整したあとの状態。バックライトの輝度(明るさ)、黒レベル、色の濃さをマイナス方向に振っている。3Dでもしっとりトーンを狙う
映画(3D)のデフォルト色温度は「低」となっていた。ちなみに「自動」を選択するとテレビ本体の明るさセンサーが照明環境を判断して、適した色温度に自動設定するという
小原さんは色温度「低」の状態から、さらに調整を試みる。全体に赤みが強いということで、Rゲイン(低、高)をマイナス方向に振った。ちなみに低は暗い部分、高は明るい部分
小原由夫先生のプロフィール写真

小原由夫
おばらよしお・電気測定機メーカーのエンジニアから、オーディオビジュアル専門誌の編集者を経て、フリーライターへ。親しみやすい語り口と素朴なテーマで多くの読者をひきつけた連載「AV奮闘記」で一躍スター(!)の座を築く。海辺のがけっぷちに構えたAVルームも今は昔。現在では場所を移して「開国シアター」として大幅グレードアップしている。
3D液晶テレビLC-46LV3製品写真
quatron.png3D液晶テレビ
SHARP AQUOS LC-46LV3 オープン価格(実勢価格 39万円前後)
http://www.sharp.co.jp/aquos/
ブルーレイディスクBD-HDW700の製品写真
3D対応ブルーレイディスクレコーダー
SHARP AQUOSブルーレイ BD-HDW700 オープン価格(実勢価格 30万円前後)
http://www.sharp.co.jp/bd/
クアトロン 3Dシリーズもしくはアクオス ブルーレイを買うと、
それぞれ先着5万名様に3D「タイタンの戦い」をプレゼント!


BD「タイタンの戦い」【3D】のジャケット シャープでは、今ハリウッドメジャーのワーナーとタッグを組んだスペシャルプレゼントキャンペーンを実施中だ。今年中に、ここで取り上げたLC-46LV3をはじめとする「クアトロン 3D」シリーズもしくはアクオス ブルーレイを購入し,同封の応募ハガキを使って、あるいはホームページから申し込むと、それぞれ先着5万名に今回のテーマソフトである3D BD「タイタンの戦い」がプレゼントされる。この3Dソフトの発売は10月6日だが、キャンペーン自体は7月30日から実施されており、3Dソフトの一般発売前にディスクが手に入るとして、ひじょうに多くの注目を集めている。なお、対象となるディスクがなくなりしだいキャンペーンは終了するとのことなので、クアトロン 3Dやアクオス ブルーレイを買ったら、すぐにプレゼントに応募しよう。

キャンペーンの詳細はこちら(ワーナーホームビデオのサイトへ)
■第1巻 SHARP AQUOS LC-46DX2×GOEMON
■第2巻 SHARP AQUOS LC-46DX2×ココ・アヴァン・シャネル
■第3巻 SHARP AQUOS LC-46DX2×グッド・バッド・ウィアード
■第4巻 SHARP AQUOS LC-52LV3×シャーロック・ホームズ

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