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Soundcraft Ui24R 素直で抜けの良いサウンドと効果的なエフェクトを多数搭載。同価格帯では抜きん出た性能のデジタル・コンソール
入出力をはじめとした端子類を備えた本体と、タブレットやスマートフォン、PCなどをワイヤレス・コントローラーとするデジタル・コンソール。市場に登場して以来参入するメーカーも増え、必要とするch数などに合わせて選択できるようになってきた今後も成長が期待できる製品群である。イギリスで1973年に創業された「Soundcraft」も、2016年からこのタイプのデジタル・コンソールに参入した。今回ご紹介する「Ui24R」は、今年2月に発売された「Ui Series」の最上位モデルである。この種のコンソールでは最重要課題とされる通信性能が大幅に向上し、機能面でもより充実が図られた本機を阿尾茂毅氏にレポートしていただいた。(編集部)
Texy by 阿尾茂毅

優れた送受信性能

 今回はレコーディングスタジオで、僕のバンドが近々行なうライブのリハーサルでテストしました。4Uの本体とタブレットだけで済むので、とてもコンパクトという印象です。Wi-Fiの設定も、webブラウザでUi24Rのページにアクセスし、操作する端末を選んで終了、といたって簡単。基本は2.4GHz帯ですが、最近はWi-Fiの利用者も多く混信の危険性があるので、5.2GHz帯を使えるのも「Ui24R」の大きな特長です。今回はリハーサルなので、混信などの詳細なチェックはできませんでしたが、「Ui24R」は他の「Ui Series」に比べて送受信性能が大きく向上しており、安定した環境なら、約100mまで離れても影響がないとのこと。

 入力は、XLR/TRSフォーンのコンボタイプが1〜10ch(1ch/2chはHi-zに対応)。11ch-20chまでが通常のXLRタイプです。20chすべてに、高品位なプロフェッショナル向けの製品を開発してきた「STUDER」のマイクプリアンプが内蔵されています。

 そして、アンバランスのRCAタイプ入力端子が21ch/22ch、USB入力された音声は、PLAYERという名前で23ch/24chにアサインされます。USBメモリーを利用すれば、用意してきた音楽の再生だけでなく、MIX L/Rバス信号の録音の他、マルチトラックの録音/再生にも対応することができます。主な出力は、本体側にマスター・ボリュウムが付いたL/R独立のマスターアウト端子、ヘッドフォン端子2系統を搭載しています。そして、AUX出力はなんと8ch用意されています。これは、私がずっと望んでいた出力数で、XLRタイプであることも扱いやすいですし、このクラスで8chは見たことがありません。モニターの返しも含め、使用用途が大きく広がりました。

直感的に扱える優れたGUI

 操作性に関して、私が仕事で使っているこの手のデジタル・コンソールとは比べ物になりません。視認性もさることながら、右上の「Ui」と描かれたアイコンを触るとアナログコンソールのような全体像が表示されます。コンソールを知る方なら、ちょっとテストすれば操作できるはずです。7人のバンドで、リハではそれぞれにたくさんの要求を出してきましたが、慌てずに作業できました。他の、タブレットで操作するデジタル・コンソールにありがちな、わかりにくい部分はほとんどありません。

 コンソール機能を見ていきましょう。まずは、31バンドのGEQ(エフェクターの多くはdbx製です)による音場調整から。効き具合は充分です。次に、「dbx AFS2」のアルゴリズムを採用したハウリング・サプレッサーを試しました。わざとハウリングを発生させてみましたが、あっという間にハウリングが起きている周波数を検知、切ってくれました。いろいろな現場で積極的に使える機能です。もちろん、自分でEQする事もできます。AUXにもGEQが装備されているのも良いですね。

 特筆すべき点は、「Lexicon PRO」製のエフェクト・プロセッサー「FX」です。これまでも「Soundcraft」に搭載されたモデルがありましたが、名機「480」や「224x」などを彷彿させる音質で素晴らしい。リヴァーブは空間に音が散っていく様がとても綺麗で、しかもパラメータの違いがよくわかります。「FX」は4系統装備されているところも良いです。

音質インプレッション

 まずはマイクを使って、プリアンプのサウンドチェックです。以前「Soundcraft Si compact」(生産終了)を試聴したことがありますが、「Ui series」は、音質が大きく向上していました。40bit浮動小数点演算という、強力な内部処理性能のおかげかもしれません。ほぼフラットな周波数特性で、音抜けも良かったです。次に、エレアコを入力しました。これはとても素直な音! 低域も十分にあり、抜けがよく、そして綺麗な音がしています。やはり、「STUDER」のマイクプリアンプの効果が大きいようです。

 次にHi-Z対応の1ch/2chにエレキギターを入力して聴きました。この2つのchには「DigiTech」のアンプ・エフェクターが入っています。私はエレキギター奏者でもあるので、アンプの選択や音質の選択をしながら、いろいろ聴き比べてみました。それぞれのキャラクターは出ていましたが、実際のアンプらしいパワー感というよりも、音質がよく似ているという印象でした。驚いたのは、ここから「FX」へ直接送ることができるという点でした。ライン入力の音質は、自分が音決めする時に聴く定番の音楽でチェック。分離感は良いのですが、その反面パワー感は少なめだと感じました。

まとめ

Tester Profile  阿尾茂毅
あお・しげたけ。1978年に音響ハウスにてキャリアをスタート。その後、数社を移籍し、1997年に独立。CM、映画、音楽などの録音/ミックス。SR、サウンドデザイン。音に関しては全部やるのが主義。得意なのはフィールド・レコーディング、同時録音で、写真のように音を切り取る。

 販売価格を見て、ひじょうに驚きました。カフェやイベント会場など、小規模のメイン・コンソールやステージボックスに使用されると思うのですが、この価格帯では期待できないような機能がたくさん付いていて、しかも音質が良い。タブレットでのコントロールも、ここまで使いやすくできるのか、と感じました。タブレット、スマホ、PCは最大10台まで繋げられるということですから、僕らのような7人編成のバンドであっても、機能を熟知していれば各々でモニター調整もできます。この価格でこの性能と音質は、言葉は悪いですが異常です。早速買い換えるつもりです。

Specification
●入出力端子:マイク/ライン入力=XLR/TRSフォーン・コンボタイプ×10(ファントム電源対応、Hi-Z対応×2)、マイク/ライン入力=XLRタイプ×10(ファントム電源対応)、ステレオ・ライン入力=RCA×1、MIXライン出力=XLRタイプあるいはTRSフォーン、USB端子=Type A×4、Type B×1、ヘッドフォン出力=ステレオTRSフォーン×2、イーサネット(RJ45)=2系統●バス:MIX L/Rバス=各1、AUX/マトリクス・バス=8、FXバス=4●AD-DA変換:48kHz/32bit●内部処理:40bit浮動小数点演算●外形寸法/重量:W482×H177×D163mm/5.1kg●備考:HPフィルター、LPフィルター、パラメトリックEQ搭載
■価格:オープンプライス(実勢価格13万円前後)
■問合わせ先:ヒビノ株式会社 ヒビノプロオーディオセールスDiv.
TEL:(03)5783-3110
URL=http://proaudiosales.hibino.co.jp/
Soundcraft Ui24R
筆者の阿尾氏が気に入っていた「Lexicon PRO」の「FX」。4ch使用できるのも魅力
フロントパネルの右端には、Wi-Fiが端末と接続されているか視認できるLEDがある
右のサイドパネル。送受信性能向上のため、サイドにもWi-Fiアンテナを装備する


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