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これぞ、クラスNo.1
Check.3 テクニクス/グランド・クラスと組み合わせる 聴きたい衝動が止まらない、活き活きとしたサウンド
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プリメインアンプ テクニクス SU-G700 ¥230,000(税別)
プリメインアンプ テクニクス SU-G700 ¥230,000(税別)
SU-G700の紹介ページ

入力された信号をすぐにデジタル化し、出力段まで伝送するフルデジタル方式のプリメインアンプ。出力は140W×2(4Ω)。ジッターを極限まで削減する「JENO Engine」、振幅と位相の周波数特性を平坦化する「LAPC(Load Adaptive Phase Calibration)」など上位機と同じ機能を備えた、価格と性能のバランスが優れたモデル。フォノイコライザーアンプも内蔵するが、対応はMM型のみ。今回は昇圧トランスを用いて試聴した
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スピーカーシステム SB-G90
¥498,000(ペア、税別)
SB-G90の紹介ページ

3ウェイ4スピーカーのフロアスタンドスピーカー。テクニクスがこだわる、点音源・リニアフェーズ思想で設計されており、明瞭な音像定位と豊かな音場再現を両立したモデル。本機では新たに「重心マウント構造」を採用。前面バッフルの奥側にサブバッフルを設け、ここにドライブを固定する。これによりユニットの正確な動きを支え、正確なピストンモーションを実現した
 それでは、テクニクス/グランド・クラスのSU-G700(プリメインアンプ)とSB-G90(スピーカーシステム)と組み合せたSL-1200GRの音を聴いてみよう。

 カートリッジは、リファレンス・システムの試聴で価格と音質のバランスがもっとも良いと思えたデノンDL-103を使うことにする。しかし、SU-G700のフォノ入力はMM型専用なので、ここではフェーズメーションの昇圧トランスT-300を用いることにした。

 SU-G700は、音声信号をデジタルのまま入力段から出力段まで低ジッター処理する「JENO Engine」を搭載したフルデジタルアンプ。つまり、SL-1200GRとつないだフォノ入力のアナログ信号は、ラインレベルまで増幅された後、A/D変換(192kHz/24bit)されて出力段まで導かれることになるわけで、A/D変換されることでアナログの味わいが失われるのでは? と懸念したが、それは杞憂であった。

 そう、この組合せでじつに活き活きとした闊達なサウンドが聴け、次から次へとレコードをかけまくってしまったのである。

 「密会/ハミングバード」の再生音は、超高額なリファレンス・システムに比べると、音の厚みや力感の表現こそ劣るが、きわめてハイスピードで、バーナード・パーディのステディでパワフルなドラミングを爽快に描写するのである。これはいい!

 1959年に実況録音されたRCAリヴィングステレオ『ハリー・ベラフォンテ カーネギー・コンサート』の、聴衆の前で歌うベラフォンテのヴォーカルがシャープに定位し、音場が立体的に広がるステレオイメージの提示も秀逸だった。コンガやギターの切れ味のよさも抜群。この生々しいサウンドステージの表現は、位相特性に優れた同軸ユニットを中高域に充てたSB-G90の貢献も大きいのだろう。

聴いたレコード
Harry Belafonte『Belafonte At Carnegie Hall: The Complete Concert』
 Harry Belafonte
『Belafonte At Carnegie Hall: The Complete Concert』
Joni Mitchell 『Blue』
 Joni Mitchell
『Blue』

 ジョニ・ミッチェルの1971年のアルバム『BLUE』で聴ける、ジョニの若々しいチャーミングなヴォーカルの表現がすばらしかった。一所懸命に愛を歌うその切実さがリアルに伝わってきて、一人静かにしみじみと聴き入った。B面最後の曲「THE LAST TIME I SAW RICHARD」はピアノの弾き語りで、多くのベルトドライブ式プレーヤーでは最内周部で回転精度が落ち、ピアノの音が揺れがちなのだが、さすがに回転ムラの解消に注力してその精度を上げたダイレクト・ドライブ方式の本機ではその現象がまったく気にならなかった。SL-1200シリーズの大きなアドバンテージを実感した。

 テクニクス技術陣が、SU-G700/SB-G90との組合せでSL-1200GRの音質確認を丁寧に行なっていることが確信できるすばらしいサウンド。ぜひ一度この組合せの音を読者のみなさんに体験していただきたいと思った。

 また、30数年前の20代のころに旧SL-1200シリーズを愛用していた筆者は、今回の試聴で新生SL-1200の圧倒的な音質向上に深い感慨を抱いた。アナログレコードの魅力はまだまだ掘り起こされていない。そんなことを改めて確信させられた興味深い体験だった。

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