HOME> ニュース> 季刊 管球王国 Vol.85 2017 SUMMER 7/29(土)発売 「ブランド」音の真髄=全50モデル試聴/300B現行管14種のブラインド試聴 他
2017年7月27日/管球王国編集部
主な内容
▼「ブランド」音の真髄=全50モデル徹底試聴 テスター=高津 修/吉田伊織
新型アンプが続々登場する中、数ある国内/海外メーカー「ブランド」の管球式アンプの本当の魅力はどこにあるのか。看板モデルを選りすぐり、直熱3極管アンプから多極管アンプまで計50モデルの試聴で全18ブランドのサウンドポリシーを探ります。
[試聴ブランド]
三栄電波、サンバレー、トライオード、ヤーランド・ジャパン、山本音響工芸、サン・オーディオ、ウエスギ、EAR、エアータイト、ラックスマン、マッキントッシュ、ナグラ、オクターブ、フェーズメーション、オーディオ・リサーチ、アインシュタイン、オーディオ・ノート、CSポート
▼アルテック604シリーズ+605B
試聴とチューニング テスター=土井雄三/篠田寛一/赤川新一
25号以来のアルテック15インチ同軸ユニット604シリーズの試聴です。エンクロージュアはユニットとの時代的なマッチングも考慮して612(銀箱)の初期型、50年代製、60年代製を組み合わせ、605B+614箱も併せて試聴。内部吸音材の貼り方や裏板の調整によるチューニングでユニットのベストサウンドを引き出します。
[試聴ユニット]
アルテック604、604B、604E、604-8G、605B
[試聴アンプ]
プリアンプ=アルテック1567A、パワーアンプ=アルテック1569A、1520T、1570BT
▼実験工房
「直熱3極管300B現行生産14種=プッシュプルアンプでブラインド試聴」
テスター=新 忠篤/岡田 章
ノンNFB単段プッシュプルアンプで、現行生産管300Bをブラインド試聴します。ブランド名や価格など先入観を排した試聴で、品質向上が著しい現行生産の300Bの音の違いのストレートな印象をお届けします。
[試聴真空管]
曙光電子300B-98、エレクトロ・ハーモニックスEH300B GOLD GRID、JJエレクトロニックJJ 300B/MP、ジェナレックス・ゴールドライオン(made in Russia)PX300B、トライオード300B、ゴールデンドラゴン300B Super/MP、サンバレーPrime 300B ver.5、ゴールデンドラゴン4-300BC/MP、エミッションラボEML300BXLS、プスヴァンWE300B、KR 300B/MP、KR 300B-Balloon/MP、エルログER300B Elrog、高槻電器工業TA300B
▼マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者の熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、製作の過程、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。
新 忠篤◎WE95A Type 117N7GTプッシュプル・モノーラルパワーアンプAP13の製作
映写室モニター機WE95Aの再現を目指した117N7GT単段プッシュプルアンプです。ビーム出力+整流の複合管117N7GTは米国ヴィンテージ球を採用。トランス類はオール・ファインメット・コア採用で、600Ω:50kΩの入力トランスで出力管を励振します。出力2Wで、エネルギッシュかつキレのある音を聴かせます。
是枝重治◎トーンコントロール搭載プリアンプFascination-LLAAの製作
構造重視の設計を徹底し、最高峰を目指したプリアンプです。シャーシは38kgのジュラルミンブロックからの削り出し。広帯域で滑らかな音質を持つ米国バーンズ製ボリュウムで高い入力インピーダンスを実現します。空気感に満ちた優美な表現で、リスニングルームの隅々まで吹きわたるような音を聴かせます。
大西正隆◎タムラ新型トランス搭載KT150プッシュプル・パワーアンプHK31の製作
タムラ製作所製新型トランス搭載アンプ第2弾です。仕様強化された電源トランスを活かしてKT150の能力を引き出します。出力段の前には12AU7によるバッファー回路を設け、カソードフォロアー駆動のKT150・AB2級プッシュプルで出力約66W。高解像でマイルドな音質を持ち、痛快な低域再生が魅力です。
▼「トラックング・エラー極小化を目指した最新トーンアームを考察する」三浦孝仁
盤面の音溝に対する精確なトレースがレコード再生の理想です。工夫を凝らした設計でトラッキング・エラー極小化を図った3つのトーンアームをそれぞれベストマッチのプレーヤーに装着して試聴。その魅力をリポートします。
[試聴トーンアーム]〈〉内=試聴プレーヤー
ターレスSimplicity II〈ターレスTTT-Compact II〉、クラウディオARM-MP10〈ドクトル・ファイキャルト・アナログFirebird〉、リードReed5T〈リードMuse3C〉
▼最上のアナログ盤『ワルツ・フォー・デビイ』を探す
オリジナル盤/高音質盤、ステレオ/モノーラル盤の13枚聴き比べ
池田晴彦(ハルズレコード)/和田博巳
ジャズ最大の人気盤の1枚、ビル・エヴァンス・トリオ『ワルツ・フォー・デビイ』。再発が数々行なわれる中、オリジナル盤を含めてもっとも魅力的なLPレコードはどれか。そして、演奏が心を打つ理由は何か。『ワルツ・フォー・デビィ』をこよなく愛する2人が管球式アンプシステムで13枚のLPを聴き比べ、語り合います。
▼実践ラボラトリー
「小型アクティヴスピーカーの複数ペア・パラレル接続で量感豊かな音楽再生を実現」
テスター=新 忠篤/佐藤隆一
小型アクティヴスピーカーの自然で優れた再現性を活かしながら、パラレル接続による複数使いで、中型システムにも匹敵する量感豊かな音楽再生の実現を目指します。ユニット構成にも特徴を持つ2モデルによる実践試聴で、ウィングの追加など様々なテクニックを探ります。
[試聴スピーカー]タイムドメインTIMEDOMAIN mini、オラソニックTW-S9(SB)
▼録音エンジニアが綴るレコーディングのエピソード
シンガーソングライター「大塚博堂」との出会いと別れ 常盤 清
1976年に日本フォノグラムから『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』でデビューしたの大塚博堂。デモ・テープ録りから3作目までの録音を担当した常盤 清が、37歳で急逝したシンガーソングライターとの録音を通じた交流と、70年代の録音現場の状況を振り返ります。
▼映写技師の想い出
「メーカー品管球式アンプ遍歴とWE750Aなど魅力的なスピーカーとの出会い」 吉田伊織
映写技師の経歴を持つ吉田伊織氏が、安価な6V6アンプでの真空管差替えやマランツ#8Bの入手などメーカー製管球式アンプ遍歴と、名品WE750Aのモノーラル使いなど独自のテクニックで鳴らす魅力的なスピーカーとの出会いを語ります。
▼2017夏の注目新製品試聴
テスター=新 忠篤/小原由夫/角田郁雄/三浦孝仁/傅 信幸/吉田伊織
この夏に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は幅広い価格帯のアナログプレーヤーが充実です。
▼「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「オイロパ・ユニア・クラルトン」(後編)
ベルリン・オリンピックが開催された1936年から翌年にかけて登場した中規模劇場用システム、オイロパ・ユニア・クラルトンの解説/後編です。後期型のスピーカー43007のユニットやネットワークなど詳細と、出力管にAD1のクラングフィルム版である72406を用いるオイロパ・ユニア・クラルトン・アンプについて紹介します。
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<本誌109ページで紹介されておりますトーンコントロール搭載プリアンプ『Fascination-LLAA』頒布のお知らせ>
Fascination-LLAA (プリアンプ) の完成品を販売いたします。
Sun Audio SVC-200 管球王国ヴァージョン (プリアンプ)
真空管と採用パーツの変更で音質と安定性の向上を図った限定高音質仕様
エレハモ製6550EHと優れた特性のトランスが活きたパワーアンプ
DF22SP バランスヘッドホンアンプスーパーバリューセット
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