HOME> ニュース> ソニー、ハイレゾウォークマンのコンパクトプレミアム機「NW-ZX300」と、エントリー機「A40」シリーズを発表
2017年9月 5日/Stereo Sound ONLINE 編集部・三友卓哉
ソニーから、ハイレゾウォークマン「NW-ZX300」と、「A40」シリーズ4機種の合計5機種が10月7日に発売される。ラインナップと想定市場価格は以下の通り。
●NW-ZX300(内蔵メモリー64GB)
・オープン価格(想定市場価格¥65,000前後)
【A40シリーズ】
●NW-A47(内蔵メモリー64GB)
・オープン価格(想定市場価格¥37,000前後)
●NW-A46HN(内蔵メモリー32GB、ハイレゾ対応イヤホン付属)
・オープン価格(想定市場価格¥34,000前後)
●NW-A45HN(内蔵メモリー16GB、ハイレゾ対応イヤホン付属)
・オープン価格(想定市場価格¥29,000前後)
●NW-A45(内蔵メモリー16GB)
・オープン価格(想定市場価格¥22,000前後)
NW-ZX300は、2015年に登場した「NW-ZX100」の後継機となり、フラッグシップである「WM1」シリーズのエッセンスを採り入れつつ、持ち運びやすいサイズに凝縮したというモデルだ。寸法/質量は幅57.3×高さ119.5×奥行14.8mm/157gで、NW-ZX100と比べて幅3.5mm、質量12gのアップにとどめている。
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NW-ZX300は、WM1シリーズのために開発された最新型のフルデジタルアンプ「S-Master HX」チップ(CXD-3778GF)を搭載している。これに伴なって、ZXシリーズとして初めて4.4mm5極バランス端子を採用し、従来の3.5mmステレオミニと合わせて2系統のヘッドホン出力端子を備えた。ヘッドホンアンプ出力も向上し、アンバランス接続ではNW-ZX100の15mW×2から3倍以上となる50mW×2へ、バランス出力は200mW×2を発揮する。
さらに、新たな特徴として(1)USB DAC機能の追加、(2)Bluetoothのコーデックが従来のSBC/aptX/LDACに加えて、11月以降のアップデートで最大48kHz/24bitで伝送可能なaptX HDに対応、(3)ハイレゾ音源をCD程度のファイルサイズに圧縮できるMQAフォーマットへの対応、が挙げられる。
ハイレゾ音源は最大でDSD 11.2MHz、PCM 384kHz/32bitのネイティブ再生をサポート(バランス接続時。アンバランス接続時はDSDはPCM変換での再生となる)。
NW-ZX300には、WM1シリーズ譲りの高音質パーツが奢られている点も見逃せない。シャーシの素材には切削したアルミニウムを採用し、本体内基板のリアパネルにもアルミを用いることで、強度向上と低抵抗化を果たしたという。
アンプ部の音声ラインには新規のフィルムコンデンサーを搭載。同パーツの性能を引き出すため、端子部のメッキ厚や熱処理時間などを最適化している。
クロックは、WM1で採用した低位相ノイズ発振器を44.1kHz系と48kHz系用に2個搭載する。NW-ZX300の本体サイズに合わせてチップサイズこそ小型化しているものの、内部の回路はWM1と同じだという。
さらにWM1シリーズよりも一歩進んだ方策として、「S-Master HX」チップと基板との接地部分にソニー独自の高音質ハンダを採用した。これにより、透明感や艶のあるヴォーカル表現を実現したという。同社では「自社でチップ製造まで行なっているからこそ、ここまでできた」と説明している。
本機の内蔵メモリーは64GBで、最大128GBまで動作確認済みのmicro SDカードスロットも備える。
液晶ディスプレイには、3.1インチのタッチパネルタイプを搭載。これに伴い、前面のメカニカルキーは省略されている。ディスプレイ部にはウォークマン初となる非光沢なマットガラスを採用した。光沢ガラスと比べて指の滑りがよく、指紋が付きにくいメリットがあるという。
内蔵バッテリーは、約5.5時間の充電で、約26時間の連続再生が可能だ(アンバランス接続、96kHz/24bit、FLACファイル再生時)。
周囲の音も聴こえるノイズキャンセリング機能を備えたA40シリーズ
ハイレゾウォークマンのエントリークラス「A40」シリーズは、昨年登場した「A30」の後継機。内蔵メモリー容量の違いと、ハイレゾ対応イヤホンの付属有無により全4モデルをラインナップする。
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ハイレゾ音源は、最大でDSD 11.2MHz(PCM変換)、PCM 192kHz/32bitまで再生可能だ。
先代から進化した点は、NW-ZX300と同じで、(1)USB DAC機能を備え、(2)BluetoothのaptX HDコーデックへのアップデート対応し、(3)MQA対応を果たした。
また、A30シリーズから引き継いだ「S-Master HX」チップと、基板の設置部分に高音質ハンダを使用したのに加え、基板上のバッテリーから同チップへの電源供給ルートを最短化。定位感の向上や艶のあるヴォーカル表現を獲得したとしている。
NW-A46HN/NW-A45HNに付属のノイズキャンセリング対応ハイレゾイヤホンも新しくなった。サウンドを最適化するためにフロントハウジングの形状を変更。ケーブルは柔らかい素材を採用し取り回しやすくなった上、絡みにくいよう溝を設けたセレーションタイプとしている。
同イヤホンとA40を組み合わせたノイズキャンセリング機能には、通常のノイズキャンセリングに加えて身の回りの音もモニタリングできる外音取り込み機能が採用されている。なお、このイヤホンは「IER-NW500N」としてA40シリーズと同じ10月7日に単体でも発売される。想定市場価格は¥12,000前後。
A40シリーズの内蔵バッテリーは、約4時間の充電で、約32時間の連続再生ができる(ノイズキャンセリングON、96kHz/24bit、FLACファイル再生時)。
データ転送/充電用の接続端子は、NW-ZX300、A40シリーズともに引きつづき独自規格であるWM-Portを採用している。プレス向け発表会で、ソニーの開発担当者に汎用インターフェイス採用の可能性を尋ねたところ「マイクロUSBやUSBタイプC端子の採用を望む声があることは認識しています。しかし、USBもマイクロとタイプCの過渡期にあるため、今回はWM-Portのままとしました」とのことだった。
そのほか、バランス出力に対応したNW-ZX300の登場に合わせて、プレーヤー側端子に4.4mm5極バランスを備えたヘッドホン「MDR-1ABP」(¥30,000前後)、カナル型イヤホン「XBA-N3BP」(¥37,000前後)が10月7日に発売される。
それぞれ既発売の「MDR-1A」と「XBA-N3」の付属ケーブルのプラグが、4.4mm5極バランス端子となったモデルで、プラグ以外の基本的な仕様は同一となっている。
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ジャンル |
ポータブルメモリープレーヤー・WALKMAN・DAP |
---|---|
ブランド名 |
SONY |
型名 |
NW-ZX300 |
価格 |
NW-ZX300:オープン価格(想定市場価格¥65,000前後) |
発売日 |
2017年10月07日 |
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