HOME > レビュー > 【麻倉怜士のIFA 2016報告】Vol.02 パナソニック、来春日本でOLEDデビューも検討。そして全面展開へ
パナソニックはIFAのプレスカンファレンスで4Kへの取り組みをアピールした。そこには、欧州で評価の高いOLED(有機EL)テレビの後継モデルや、Ultra HD Blu-rayプレーヤーの普及機など、Stereo Sound ONLINE読者が関心の高いであろう製品が並んでいる。ここでは、それらの取り組みについて、パナソニック・アプライアンス社 テレビ事業部長 品田正弘氏に麻倉さんが直撃した。(編集部)
麻倉 いつもIFAでは最新情報をお聞かせいただいて、ありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて今年まずうかがいたいのはOLEDについてです。パナソニックさんのOLEDテレビはすでに欧州では発売されていますが、現地での状況はいかがでしょうか?
品田 おかげさまで好調で、パナソニックのブランドイメージを引き上げるという役割も充分達成できたと考えています。約1万ユーロという値付けにもかかわらず、製品はほぼ完売し、最後まで値崩れすることもありませんでした。
基幹店舗に並べて、そこでローテーション販売していただくというやり方もよかったのかもしれません。お店を通じて弊社のテクノロジーに一定のご理解をいただくこともできました。その後のDX900など、連続して商品がだせたことも好調の一員でした。
麻倉 前回は、IPSのコントラストに関してVA陣営からの攻撃があり、その点がパナソニックテレビのマイナスイメージになっていたとおっしゃっていました。それをOLEDとDX900を出すことで、有機ELと液晶のいいところをアピールしていく体制を整えたわけですね。
品田 おっしゃるとおりです。その2モデルは、コンセプトとして同じ所を狙っています。さらにプラズマ、液晶、OLEDのどのデバイスを使ってもクォリティの高い商品を作れますという点を今回「トリプルリファレンス」というワードで訴求しました。
その結果、ブランドイメージとしては相当回復してきたという実感があります。雑誌のアワードもとれていますし、実際に売っていただくお店さんからの評価が上がっていることもビジネスのやりやすさにつながっています。
麻倉 今回のプレゼンテーションでは、ベーシックなパネルと、信号処理のプロセッサー、そして絵作りというピラミッドの構造がひじょうにわかりやすくなっていたところに感心しました。
品田 われわれの物作りのコアとなる思想を表したものです。その3つのデバイスで評価をいただいたということも含めて、あのような形で打ち出していくことにしました。
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